全国書店新聞
             

平成13年1月24日号

昨年の出店6万5千坪

新規出店、増床を含めた昨年一年間の書店出店数は八百二十六店、六万五千九百六十八坪で、店数で二・七%減、坪数で三・〇%減となり、三年連続の減少となった。
業界紙「文化通信」が大手出版社調べとして、一月十五日号で発表したもの。
新規出店数も六百店で、七年前の六百十九店とほぼ同じ水準に戻った。
しかし、新規出店一店当りの売場面積は九七坪と大型化している。
最近三年間の出店状況を別表にまとめたが、平成十二年は新規出店が六百店、五万八千坪で、店数で前年比四・一%減、坪数で五・〇%の減。
増築面積は店数、坪数とも昨年をやや上回ったが、合計では三年連続して前年の数字を下回り、明らかな下降線をたどっている。
新規出店数のピークは平成七年の九百十五店、坪数のピークは平成九年の八万四千坪。
で、増築分と合わせて年間十万坪以上の増床があった平成七、八、九年代と比べると、店数、坪数とも三割以上少ない数字になっている。
出店数が減っている反面、新規出店の平均売場面積はほぼ百坪台になっている。
新規店の平均売場面積は十年前の平成二年に五十一坪だったのが毎年増加を続け、七年に七十七坪、八年八十八坪、九年には九十九坪。
翌年八十八坪と足踏みしたものの、十一年には九十八坪、昨年九十七坪となり、平均売り場面積百坪は目前。
新規店の大型化傾向は否めない。
各取次別出店数では、トップはトーハンの三百十三店、二万九千六百十二坪だが、前年と比べると店数で六・〇%、坪数で五・三%少なくなっている。
日販の二百六十五店、二万三千六百十五坪は店数で四・三%減だが、坪数では二・九%増加している。
以下、出店数の多い順に大阪屋、栗田、太洋社、中央社、協和と続く。
一方、書店の閉店数について『文化通信』では昨年十一月までに千二百七十五店(アルメディア調べ)という数字をあげており、差し引き四百店以上の書店減は確実視されている。

−無題−

最近3年間の出店状況
平成10年   平成11年   平成12年
店数 坪 数 店数 坪 数 店数 坪 数
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