全国書店新聞
             

平成19年7月11日号

7月21日から2007雑誌愛読月間

雑協は「2007雑誌愛読月間」として夏休み期間中の7月21日から8月20日まで書店店頭で定期購読キャンペーンを展開する。
キャンペーンには過去最多の38社87誌が参加。イメージキャラクターにほしのあきさんを起用し、『めくってる?』を今年のキーワードに定期購読の申し込みを呼びかける。

世界30カ国770社が出展/第14回東京国際ブックフェア

今年で第14回を数える東京国際ブックフェアが7月5日から8日まで、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。出展企業は世界30カ国から770社と過去最大規模。一般書籍から自然・人文関連の専門書、児童書、学習書、電子出版物などあらゆるジャンルの出版物が展示され、多くの来場者で賑わった。
初日の5日は午前9時半から会場となった西展示場入口でオープニングセレモニーが行われ、主催者を代表して日本書籍出版協会・小峰紀雄理事長があいさつ。「本展は1994年にスタートして以来、出展者数、来場者数共に順調に増加し、本年は世界30カ国から770社を迎えて開催することとなった。年々、書店の仕入れ・商談、版権取引など具体的なビジネスの場としても定着してきている。特にここ2、3年は海外からの出展者、来場者が急増しており、これに伴い国際版権取引が活発になってきた。また、2005年に制定された文字・活字文化振興法を受けて、本年10月に民間による文字・活字文化推進機構の設立を予定している。一人でも多くの国民が活字文化に触れ、読書を楽しむことのできる環境を作るため、出版界のみならず、国民各界各層と幅広く連携していきたいと思う。関係者の皆様のより一層のご協力をお願いする。出展者、来場者の皆様が、本展を通じて大きな成果を上げることを祈念する」と話した。
続いて、同ブックフェア名誉総裁の秋篠宮殿下をはじめ、紀子妃殿下、日書連・大橋信夫会長、書協・小峰理事長、雑協・村松理事長、取協・山﨑会長ら出版業界代表や各国大使などでテープカットを盛大に行った。

図書館対応の実践報告/日書連・情報化委員長会議

日書連は7月5日午後1時から東京ビッグサイトで「全国情報化推進委員長会議」を開催。各県の情報化推進委員長など48名が出席した。
会議に先立ち、午前11時から東京・潮見の内田洋行でICタグ見学会を行ない、図書館管理システムなど各種の最新インターフェースを見学した。
研修会では最初に基調報告が行なわれ、はじめに出版社共同ネットについて主婦の友図書の川尻一壽社長が説明。
同ネットは出版倉庫流通協議会が昨年5月スタートした電子受発注システムで、現在出版社35社が参加。「S―BOOK.NET」のサイトからログインし、書誌・在庫情報を確認して発注できる。川尻社長は「書店からも出版社に加入を働きかけてほしい」と呼びかけた。続いて全国学校図書館協議会・笠木幸彦理事長が、今年からの新学校図書館図書整備5カ年計画について、廃棄図書を更新する分も併せて財政措置する新しい方策を取っていると説明。「文部科学省の新教育システム開発プログラムとして、学校図書館充実についての調査研究が採択された。学校図書館を充実・活用することで子どもの読書力や学力がどのように変わるか検証する」と述べた。最後に、日本出版インフラセンターの活動を永井祥一・講談社促進企画部次長が説明。実証実験が終了したICタグについて「さまざまな活用法の可能性はあるが、出版社にはコスト面から積極的に付けるメリットがない。実験で終わらせないためには書店が導入を求めていく必要があるだろう」と述べた。
このあと日書連図書館サポート委員会の高島瑞雄、辻本和樹、岩瀬且敏、湯本光尚各専門委員が図書館対応の実践事例を報告。「学校図書館の電算化は、教育委員会に足を運んで考え方を聞くとともに、書店が対応できることをアピールする。書店組合として説明に行けば教育委が話に乗ってきやすい。郡山市では蔵書のデータベース化に当って学校内での理解を徹底するとともに、地域内の学校で運用を統一化した」(高島)、「京都組合では小学館の支援で百台のパソコンが導入され、書店がパソコンを通じて仲間になり情報交換することが大きな力になった。京都市では地元書店によるバックアップ体制が功を奏し、今年度中に約280校の市立小中高校で日書連マーク仕様のシステム導入が完了する予定だ」(辻本)、「ある区立図書館は他社マークを使っているが、ISBNを中心とした注文データをもらえれば用意できると提案して注文を獲得した。マークを持たない他社が入札に参加するデメリットはあるものの、マークに依存しない納品・装備・注文の仕方をしないといけない」(岩瀬)、「業務全般を請け負う指定管理者はしっかりした予算の積算管理が必要。事業者の選定はプロポーザル方式で、金額の提案とともに、どのような体制で業務に取り組むか提案することがポイントになるので、一概に費用面だけで決められるわけではない。書店は納入に絞って他の会社と組み、全体で指定管理を獲得する方法もあるだろう」(湯本)などの説明があった。

読書カード発行へ/岡山組合総会

岡山県書店商業組合は6月22日午後2時半から岡山市の「ピュアリティまきび」で第20回通常総会を開催した。冒頭、昨年11月に急逝した故・高田和幸雑誌発売日委員長に黙祷を捧げ、新委員長に岡晃氏(倉敷市・愛文社)が選任されたことが報告された。
あいさつで吉田達史理事長は売上げ不振、返品増、消費税率上げなど書店を取り巻く問題点を訴え、子どもの読書活動の支援策として岡山県独自の「読書カード」発行を決定したと報告した。今城友三郎副理事長を議長に、平成18年度事業報告、収支決算報告、19年度事業計画案、予算案は原案通り承認した。
総会終了後、午後4時より岡山の地域情報誌「オセラ」青山融編集長の特別講演会があり、楽しい岡山弁の話に聞き入った。このあと懇親会を行った。
(荒木健策広報委員)

渡辺えり子講演会/SJ記念、山形で

サン・ジョルディの日記念文化講演会として、6月24日、山形県民会館で「渡辺えり子講演会」が山形県書店組合主催、小学館、日書連の後援で開かれた。
オープニング『えり子の冒険』の朗読に続き、渡辺さんが「サマータイム」を歌いながら登場。「人魚姫」「阿部一族」「伊豆の踊り子」など読んできた本を例に挙げて「本を読むことで想像力を養い、愛や人生を考えることができる」と読書の意義を話した。
後半は近藤達郎さんのピアノに合わせ「ウィザウト・ユー」「ローズ」を歌い上げたあと、歌と芝居で構成した「りぼん」抜粋を上演。渡辺さんの出身校、山形西高校演劇部、音楽部の部員90名も競演し、1500名で満員になった会場を盛り上げた。
(五十嵐靖彦広報委員)

山形組合図書館システム研修会

8月2日・3日の両日、「学校図書館システム研修会」を開催する。テーマは「学びが広がる学校図書館電算化システム」。講師は日書連情報化推進委員の長尾幸彦教育システム社長。各会場とも先着25名。
■庄内会場=8月2日(木)午後1時30分、三川町「なの花ホール」
■最上会場=8月3日(金)午後1時30分、新庄市民文化会館

新潟文学検定を企画/首都圏なみ週刊誌発売求む/新潟総会

新潟県書店商業組合は6月25日、新潟駅前のカルチャーセンターで第23回通常総会を開催した。
齋藤幸成専務理事より総会成立が報告されたあと、西村俊男理事長を議長に議案審議。平成18年度事業・決算報告、19年度事業計画・予算案を満場一致で承認した。新年度事業計画では①読書推進運動として「にいがた文学検定」を企画する、②首都圏より遅い週刊誌の発売日を首都圏と同日発売にする、③ふるさとブックフェアを企画する、④公共図書館へ日書連マークの導入を推進する、⑤再販制度弾力運用の一環としてポイントカード勉強会を企画する、⑥あんしん財団への加入を促進するなどの取組みを承認した。
任期満了に伴う役員改選では理事20名、監事2名を承認し、西村理事長を再選した。支部の編成は市町村合併により9支部から6支部に統合した。
総会終了後、永年勤続従業員10名を表彰。西村理事長から勤続25年の竹内佳昭氏(萬松堂)に賞状と記念品を贈った=写真。その後、地元出版社、販売会社を交えて懇親会を行った。
新潟組合新役員
▽理事長=西村俊男(文信堂書店)▽副理事長=柿村徳成(柿村書店)、覚張良郎(覚張書店)、柳本雄司(考古堂書店)▽専務理事=齋藤幸成(北光社)
(熊田雅明広報委員)

創立百周年の記念行事/赤羽理事長、協力を求める/長野総会

長野県書店商業組合は6月25日午後1時半より松本市浅間温泉「ホテルおもと」で第23期通常総会を開催した。
森副理事長の司会によりこの1年の物故者に黙祷を捧げてから塩川副理事長が開会の辞。赤羽理事長が1年間の活動を振り返ってあいさつを行った。
赤羽理事長は日書連共済会が解散したことは、日書連の運動に影を落としているとしたあと「地方都市にも千坪前後の大型書店が進出を始め、松本にも噂がある。百数十年の歴史を誇った鶴林堂書店も店を閉じた。取次から品止めにあえばいかなる大型店も店を閉じざるを得ない。日書連の重要課題は再販擁護、マージン拡大、支払いサイト延長などがあり、支援をお願いする。消費税もこれ以上負担が増えれば経営が圧迫される。長野県は絵本ワールドの成功が組合収入の一助となっている。地方出版も活発であり、県内版元を応援してもらいたい」などと述べ、組合活動に一層の支援を求めた。
議案審議では犬飼副理事長を議長に、事業報告、決算、事業計画案、予算案を原案通り承認。任期満了に伴う役員改選では長野組合百周年記念行事を控えて赤羽理事長が留任。専務理事に宮原洋一氏を決めた。
長野組合役員
▽理事長=赤羽好三(凌雲堂書店)、▽副理事長=塩川明人(花屋書店)、戸沢和男(長野西沢書店)、犬飼隆(明金堂書店)、森隆(玉屋)▽専務理事=宮原洋一(宮原書店)
(高嶋雄一広報委員)

互助会、除外団体に/東京理事会

「東京都書店組合互助会」が特定保険業にあたるため、都財務局に廃業届けを提出していた東京組合は、火災などの見舞金を10万円以下に改め、除外団体として再出発することになった。7月3日の理事会で受理が報告されたもの。
また、同日の理事会では5月で退任した丸岡前理事長、萬田元理事長、下向前副理事長、奥村元副理事長の4氏を相談役に推挙することを決めた。

能登地震被災書店を見舞って/石川県書店商業組合理事長・森井清城

能登半島地震発生から早3カ月が過ぎました。特に被害の大きかった門前・輪島・穴水地区では被災家屋が取り壊され更地となり、そこに住んでいた人達を思うと心寂しく痛ましい思いになります。奥能登は高齢者比率が高く、住宅の再建もままならないようです。
石川県書店商業組合では、組合員とその従業員に義援金を募り、先日私と事務局とで被災された組合書店8店に、お見舞いと励ましの言葉を添え届けて来ました。奥能登への大動脈、能登海浜道路はなんとか全線開通はしているものの、穴水町手前で8カ所が崩れたままです。補修には時間も予算も掛かるようです。
震源地に一番近かった門前町の書店様の話では、棚からすべての本や文房具が
落ち、足の踏み場もない状態だったが、家族に怪我のなかったのが不幸中の幸い
だったとのこと。しかし、近くの自宅は被害が大きく、しばらくは店舗で寝泊りを余儀なくされ、今では少なくなりましたが、頻発した余震で身体が船酔いのような状態が続いているとのことでした。
現在、被災地区では「がんばろう能登」を合言葉に復興に商売に励んでいます。地震国日本では、明日はわが身かもしれません。被災者にとってはボランティアや義援金が大きな支えになっているのを痛感した1日でした。

受賞/赤い鳥文学賞に佐藤さとる氏

赤い鳥の会が主催する、赤い鳥文学賞、新美南吉児童文学賞、赤い鳥さし絵賞の贈呈式が7月2日午後3時から出版クラブ会館で行なわれた。
受賞したのは、第37回赤い鳥文学賞に佐藤さとる『本朝奇談天狗童子』(あかね書房刊)、第25回新美南吉児童文学賞に高木あきこ『どこかいいところ』(理論社刊)、第21回赤い鳥さし絵賞に村上豊『本朝奇談天狗童子』の各氏。
贈呈式で、選考委員の砂田弘氏は「『天狗童子』は佐藤さんが30年間あたためて書き上げた作品。非常にスケールの大きな物語で、これこそ本物のファンタジーだと思った。高木さんの詩集は、子どもの目の高さで書かれ、読んでいて励まされる詩だ」と選評。あまんきみこ氏は「選考会では評価する段になると『天狗童子』の話ばかりになり、あまり時をおかずに村上さんの受賞を決めた」と述べた。

人事

〔トーハン役員人事〕
(6月28日付、○新任)
代表取締役会長
上瀧博正
取締役副会長鈴木敏文
代表取締役社長
山﨑厚男
取締役副社長風間賢一郎
専務取締役池田禮
同馬場章好
常務取締役阿部好美
同川上浩明
同近藤敏貴
取締役鈴木仁
同○加藤悟
同小林辰三郎
同立花佑介
監査役・常勤星野安弘
同正能康成
監査役野間佐和子
同相賀昌宏
顧問金田万寿人
相談役石川晴彦
同朝倉邦造
同赤尾文夫
同白石勝
同佐藤隆信
財務顧問藤井武彦
★トーハン関係会社
(6月27日付、◎昇任、○新任)
◇東販自動車㈱
代表取締役社長
宮下洋二
常務取締役釼持宗平
取締役山﨑厚男
同関川立男
監査役正能康成
◇㈱東京ブッククラブ
代表取締役社長
安田友久
代表取締役副社長
湯澤健一
取締役西原洋平
同馬場章好
同奥村晴治
監査役藤井武彦
同鈴木常夫
◇出版興業㈱
代表取締役社長
本田和美
取締役吉浜茂
同田仲幹弘
監査役正能康成
◇東販リーシング㈱
代表取締役社長
川上浩明
取締役山﨑厚男
同柴豊
監査役吉田尚郎
◇㈱トーハン総研
代表取締役社長
栗田進一
取締役志村真嗣
同田仲幹弘
監査役吉田尚郎
◇㈱トーハン・システム・エンジニアリング
代表取締役社長
嶋田豊秋
取締役行徳信夫
同上瀧博正
同中村勉
監査役吉田尚郎
◇㈱トーハン・コンピュータ・サービス
代表取締役社長
森山泰人
取締役青木亮二
同中村勉
監査役吉田尚郎
◇㈱トーハン・メディア・ウェイブ
代表取締役社長
○佐久間英雄
専務取締役井上憲昭
同近藤隆一
常務取締役鶴巻和儀
取締役○遠藤雄馬
同松本知久
監査役藤井武彦
◇㈱トーハン・ロジテム
代表取締役社長
池田禮
取締役中林剛
同森岡憲司
監査役吉田尚郎
◇㈱ブックライナー
代表取締役社長
◎池田禮
常務取締役五十嵐勝男
取締役○志賀国隆
同風間賢一郎
同鈴木仁
監査役吉田尚郎
◇㈱トーハン・メディア・ホールディングス
代表取締役社長
○風間賢一郎
取締役井上憲昭
同近藤隆一
同○須崎浩
監査役藤井武彦
◇㈱ティー・アンド・ジー
代表取締役社長
山﨑厚男
専務取締役酒井修
常務取締役醍醐貴弘
取締役○須崎浩
同沢田喜代則
同吉川恭史
監査役藤井武彦
同清水松生
★日販事業グループ
3月決算会社の株主総会が、6月14日から27日にかけて開催された。◎昇任、○新任。
◇お茶の水商事㈱
代表取締役社長
◎神野修二
取締役石田耕二
同三浦正一
同杉本滋樹
同酒井和彦
監査役黒岩紘司
◇㈱エヌ・エー・シー
代表取締役社長
阿部洋一郎
常務取締役吉岡豊
取締役渡辺雅雄
同橋昌利
同図師尚幸
同榎本正樹
同○上間淳一
監査役黒岩紘司
◇日販運輸㈱
代表取締役社長
髙見吉弘
代表取締役専務
小泉尚昭
取締役黒田宗良
同池田隆
同柴田克己
同安西浩和
同三浦正一
同椿辰雄
監査役高橋滋世
◇日販メディア㈱
代表取締役社長
加藤哲朗
取締役浅野和夫
同橋昌利
同露木洋一
同酒井和彦
同○三浦正一
監査役黒岩紘司
◇日販製函㈱
代表取締役社長
柴田克己
専務取締役◎大倉淳
常務取締役齋須昭
取締役三浦正一
同吉川浩
監査役高橋滋世
◇㈱出版パッケージ
代表取締役社長
大越隆司
取締役柴田克己
同安西浩和
同高田誠
同三浦正一
監査役高橋滋世
◇㈱みずうみ書房
代表取締役社長
安西崇
取締役安藤修三
同橋昌利
監査役黒岩紘司
◇㈱日販図書館サービス
代表取締役社長
小林利夫
代表取締役専務
深野真一
取締役日比生俊治
同廣谷繁樹
同○橋昌利
同○酒井和彦
同○榎本正樹
監査役黒岩紘司
◇日販アイ・ピー・エス㈱
代表取締役社長
柴田克己
専務取締役新田修平
取締役林田和之
同三浦正一
同大河内充
同○左田野渉
監査役黒岩紘司
◇日販コンピュータテクノロジイ㈱
代表取締役社長
川名雄作
取締役佐賀治夫
同萩原篤
同井上顯一
同佐々木敏夫
同榎本正樹
同○酒井和彦
監査役高橋滋世
◇㈱マクス
代表取締役社長
鎌谷照夫
取締役北邑敏夫
同石田耕二
同三浦正一
同○関野民男
監査役黒岩紘司
◇㈱ほるぷ出版
代表取締役社長
安西崇
専務取締役図師尚幸
取締役井上顯一
同三浦正一
同上間淳一
同酒井和彦
同○橋昌利
監査役黒岩紘司
◇出版共同流通㈱
代表取締役社長
髙見吉弘
専務取締役◎中山剛
取締役三好勇治
同郷田照雄
同國弘晴睦
同柴田克己
同○羽山真
監査役河野隆史
◇トライネットエンタテインメント㈱
取締役会長鶴田尚正
代表取締役社長
菅野憲幸
専務取締役片岡正博
同小松賢志
取締役宮下昌幸
同三浦正一
同酒井和彦
同藤沢美枝子
監査役高橋滋世
◇㈱MPD
代表取締役社長
吉川英作
常務取締役川村興市
取締役佐藤明香
同小木浩
同内田誠
同山坂伸一
同清地泰宏
同佐藤淳
同鶴田尚正
同増田宗昭
同古屋文明
同日下孝明
同加藤哲朗
同木村元昭
同安西浩和
同片岡達矢
同佐々木敏夫
監査役平林彰
同餅田信一
★ブックサービス㈱
6月29日開催の定時株主総会及び取締役会で以下の役員を選任した。◎昇任。
代表取締役社長
◎雪武史
取締役阿部隆
同河本正美
監査役米沢明男
※久保田妙子前代表取締役社長は退任した。

「声」/学校図書館整備計画を市議会で質問/大分県組合副理事長・日田市議会議員・樋口文雄

大分県書店商業組合は5月10日の理事会で、「新学校図書館図書整備5カ年計画」への取り組みを決めました。私ども日田・玖珠地区は早速各書店で連絡を取り合い5月26日に会議を開きました。日田市、玖珠町、九重町が範囲なので各教育委員会に申し込むことを確認し、日田市でも早速全組合員で教育委員会に要望を届けました。市教委との交渉では本年度は既に予算執行をしており難しいとの答えが返ってきました。
私は日田市議会議員であるため、6月定例市議会で同僚議員に頼み質問をしてもらいました。答弁では、執行部も県より通達がきているがまだ具体化していないとのことで、改めて問題の厳しさを感じました。学校図書館の充実こそがこの計画の趣旨であり、子どもの将来にとって大切であることを認めさせました。
これを機に、不要図書の廃棄、司書の問題を含め執行部と話し合いを進めていきたいと思います。

10月に50代女性誌/マガジンハウスからクロワッサンプレミアム

マガジンハウスは新しい50代女性の月刊誌『クロワッサンプレミアム』を10月20日に創刊する。A4変型L判無線綴じ、予価680円、毎月20日発売。
6月29日、販売会社に行った説明会で同社石﨑孟社長は「3月15日に発売したプレ号は一ケタ台の返品率で、読者の反応に手応えを感じた。生活感のある『クロワッサン』の卒業生をターゲットにして創刊する」とあいさつ。
新雑誌の竹内正明編集長は「『クロワッサン』創刊からちょうど30年になる。想定読者は『クロワッサン』より可処分所得の高い50代女性。各社の富裕層雑誌より現実感のあるクオリティ・マガジンを目指したい」とした。
久我英二営業局長は「書店中心の売り方になる。8月23日に書店説明会を予定している」と述べた。

11月4日に開催/第2回江戸検定

昨年、9歳から89歳まで1万名を超える受験者があった「江戸文化歴史検定」。第2回「江戸検定」は明治、法政、上智大学の3会場で11月4日に行われることになった。
今年の検定は3級、2級に加え、昨年の2級合格者を対象にした1級も実施。2級・3級は正解率70%以上、1級は80%以上で合格。合格者には認定証とバッジを進呈する。1級合格者は1年間、江戸東京博物館に無料で入館できる。
3級の出題レベルは公式テキスト初級編『大江戸見聞録』から8割、2級は5割出題され、1級は公式テキスト上級編『江戸博覧強記』から5割が出題される。小学館からは第1回江戸検定出題公式解説集として『江戸吟味問答控』3級編、2級編が発売されているほか、小学館プロダクションによる「検定対策講座」や近畿日本ツーリストによる「はとバスで行く江戸検対策現地講座(模擬試験付)」などが企画されている。
問合せは江戸文化歴史検定協会へ。http://edoken.shopro.co.jp

『全集日本の歴史』/創立85周年企画、全16巻で/小学館

小学館は6月26日、一ツ橋の如水会館で2007年下期企画発表会を開催、「全集日本の歴史」など主要企画を説明した。
冒頭あいさつで小学館大住哲也常務は同社の近況について「3~5月の第1・四半期の数字が上がってきた。残念ながら雑誌が90%台半ば弱、NM系が前年をかなり下回っている。逆にコミックスは107%強、書籍も110%強で、全体的に出版物はまずまずといったところで推移している。下期企画はお手軽で安くという時代の流れから一線を画し、最新情報を取り込みながら長く使える本格的書籍を用意した。書店の外商力が弱くなっているという声を耳にするが、ここ一番、外商の底力を見せてもらいたい」と述べた。
◇『全集日本の歴史』創立85周年企画として最新の研究成果を盛り込み20年ぶりに刊行する日本通史、全16巻。11月9日発売の第1回配本『列島創世記』は発刊記念特別定価で1995円。第2回配本以降2520円。全巻一時払い特別定価3万7800円。販売目標10万部。
◇21世紀こども百科『たべもの館』シリーズ13冊目は食育がテーマ。食べるをキーワードに食の興味、関心を呼び起こす。A4判オールカラー208頁、定価2940円。9月14日発売予定。目標5万部。
◇『冠婚葬祭マナー事典』02年刊行の「冠婚葬祭暮らしの便利事典」をリニューアル。40代以上の女性を対象に4万部を目指す。A5判並製512頁、定価2625円、10月26日発売予定。
◇ムック『世界遺産の旅』「旅」をテーマにユネスコ世界遺産登録830件+αを収録。アクセス情報を掲載。AB判オールカラー384頁、定価3990円。12月10日発売予定。

本の街神保町活性化へ/書店、版元、地域がコラボ

神保町に拠点を置く書店、古書店、出版社など18社が連携した「本の街・神保町を元気にする会」(会長=三省堂書店亀井忠雄社長)が発足し、3日、記者会見が行われた。
元気にする会では、①神保町の情報の一元化、②街に来る人に対して気配りのできる街、③神保町ならではの企画立案―の3委員会を設けて活動していくが、今年は神保町ブックフェスティバルに向けて講演会やブックレット配布、江戸検定クイズ(神保町バージョン)などを企画している。また、神保町全体の書誌情報、在庫情報を一元化するため、明治大学と提携し、図書館に在庫がない場合は三省堂書店、岩波ブックセンターの在庫や、「BOOK・TOWNじんぼう」で古書店の在庫が検索できるシステムがスタートしている。
今後、千代田区役所や千代田図書館、区観光協会、商工会議所などとも連携を探っていく方針。
記者会見で亀井会長は「三省堂も創業126年。これを期に神田本店を神保町本店に変えた。在庫情報やイベント、催しなど街の情報を一元化し、街に活気を呼び戻したい」と述べた。7日には神保町シアタービルもオープンする。

日書連のうごき

6月1日出版税制対策特別委第2回小委に大橋会長と面屋副会長が出席。
6月2日SJ共同企画最終抽選会。
6月5日大阪屋友の会総会に面屋副会長が出席。
6月6日日本EAS機器協議会通常総会に石井総務部長が出席。「絵本ワールド」打合せに大川専務理事が出席。
6月7日日本出版クラブ理事会評議員会に大川専務理事が出席。
6月8日第37回学校図書館賞、第9回学校図書館出版賞表彰式に石井総務部長が出席。
6月12日第3回JPO運営委に大川専務理事。
6月13日内田洋行ICタグ見学会に井門副会長ほか図書館サポート委出席。
6月14日長野組合図書館問題研修会に湯本専門委員と大川専務理事が出席。健保・算定説明会に石井総務部長が出席。太宰治賞贈呈式に大橋会長が出席。
6月18日全国万引犯罪防止機構理事会&総会に大川専務理事が出席。活字文化振興推進プロジェクトチームに大橋会長が出席。
6月19日全国公正取引協議会連合会理事会&通常総会に影山専務理事出席。
6月20日日本出版インフラセンター総会に井門副会長が出席。正副会長会議。児童図書増売「新刊セール」三者会談に舩坂増売委員長ほか出席。各種委員会(環境改善政策、増売、読書推進、共同購買・福利厚生、組織強化、環境改善検討ワーキング、消費税、流通改善、取引改善、広報、再販研究、情報化推進、指導教育)。日書連共済会運営委員会。出版物小売公取協専門委員会。
6月21日日書連定例理事会。「春の書店くじ」書店随行抽選会。
6月22日ISBN第3回マネジメント委に柴崎副会長出席。文化産業信用組合通常総代会に大橋会長が出席。
6月25日日本図書普及㈱総会に井門副会長ほか出席。
6月26日第2回図書館サポート委員会。第20回出版関連業界電子タグ標準化委に大川専務理事が出席。
6月27日第3回全中改正組合法実務研修会に大川専務理事が出席。

本屋のうちそと

現在、楽しみにしている連載がいくつかある。「BECK」(月刊少年マガジン)「単身花日」(ビッグコミック)「黄昏流星群」(ビッグコミックオリジナル)。そして「傷だらけの店長―それでも本屋を続ける理由」(新文化)である。
執筆者の伊達雅彦氏はチェーン店の店長、先月の第10回では自店での参考にと休みに都心の大書店を見学に。物量や豪華さに圧倒的な差を感じつつ最後の1000坪の店で、働く若いスタッフの背に心の中で声をかける。「これだけ広ければ何でも置き放題だろう?こんなに大きくてよい立地の店で働けて君らは幸せだ、文句ないだろうよ」と。先日、近隣の500坪クラスの店舗を10軒近く回った時に同じ感想を持った。
本部からのプレッシャーやノルマ、スタッフたちへの気遣い。そしてサービス残業などハードな日々を綴った自虐的なエッセイなのだが、根底に流れる本屋業と本、そして自店への愛着がこちらの胸に伝わってくる病み付き連載なのだ。
こんな店長がうちの店にいてくれたらなあ。閉店後も一人残って、品出しや発注。キャンペーンで残ってしまった企画本は買い取って部屋に積んであるし、万引き犯は肉体の限界を超えてまで追いかけるし。少ない休みも、持ち帰りの事務仕事をこなすし、給料もさほど……。
あっ、俺と同じじゃないか。そう彼は若くして本屋のおやじさんなんだ。毎回、がんばれ!と声をかけてしまうこの不定期と思われる連載、首が長ーく伸びきった頃に掲載されるであろう次回が待ち遠しい。(理)