全国書店新聞
             

平成30年8月15日号(後)

トーハン人事

【トーハン/近藤敏貴社長が就任、新役員体制を決定】
6月28日開催の第71回定時株主総会で役員の選任を行い、取締役会で次の通り就任した。(◎印は昇任、○印は新任)
代表取締役社長
◎近藤敏貴
代表取締役副社長◎川上浩明
取締役副社長◎田仲幹弘
専務取締役豊田広宣
同◎小野晴輝
同◎松本俊之
常務取締役栃木裕史
同藤原敏晴
同◎高見真一
同◎大西良文
取締役森岡憲司
同塚田達夫
同渡辺勝也
同堀内洋一
同○齊藤貴
取締役(非常勤)
鈴木敏文
同赤尾文夫
監査役(常勤)本川幸史
同吉田尚郎
監査役(非常勤)
相賀昌宏
同岩瀬徹
顧問○藤井武彦
〈執行役員〉
副社長執行役員(社長補佐、仕入部門・関係会社管掌、商品本部長)
◎川上浩明
同(総務人事部門・物流部門・渉外管掌)
◎田仲幹弘
専務執行役員(営業統括本部長、支社総括担当、営業統括推進部長兼市場開発部長兼店頭活性化プロジェクト推進室長)
豊田広宣同(複合事業本部長、海外事業部門担当兼広報担当)
◎小野晴輝
同(事業改革推進室担当兼取引・経理部門担当兼不動産事業担当)◎松本俊之
常務執行役員(物流部門担当、東京ロジスティックスセンター長兼書籍流通業務部長兼雑誌流通業務部長)
栃木裕史
同(営業統括本部副本部長、グループ書店事業部担当)藤原敏晴同(情報戦略本部長、プラットフォーム事業部長)
◎高見真一
同(経営戦略部長)
◎大西良文
上席執行役員(首都圏支社長)森岡憲司
同(オムニチャネル推進担当兼CVS部門担当)
塚田達夫
同(複合事業本部副本部長、複合売場開発部長)
渡辺勝也
同(特販支社長)
堀内洋一
同(近畿支社長)
○齊藤貴
執行役員(図書館事業部長)松木修一
同(名古屋支社長)
金子俊之
同(情報戦略本部副本部長、情報システム部長)
○青木亮二
同(商品本部副本部長、書籍部長兼外販営業部長)
○山下康治
同(経理部長)
○小寺勉
【トーハン/文春・中部嘉人社長が相談役に】
7月17日開催の取締役会で相談役の推薦が行われ、松井清人氏の相談役退任に伴い、後任に中部嘉人氏が就任した。相談役は以下の3名となる。(○印は新任)
相談役佐藤隆信
同野間省伸
同○中部嘉人
【トーハン関係会社/新役員体制決める】
関係会社の定時(臨時)株主総会および取締役会で、以下の通り役員を選任した。(◎印は昇任、○印は新任)
東販自動車(6月28日付)
代表取締役社長
正能康成
専務取締役磯田肇
取締役○田仲幹弘
同栃木裕史
同柏木祐紀
監査役吉田尚郎
トーハンロジテックス(6月28日付)
代表取締役社長
◎田仲幹弘
代表取締役専務
志賀国隆
常務取締役◎野村博信
取締役番場秀広
同小林日出夫
同森村圭
同栃木裕史
監査役本川幸史
近藤敏貴取締役は退任。
ブックライナー(6月28日付)
代表取締役社長
栃木裕史
専務取締役田村啓二
取締役喜田晃規
同○田仲幹弘
同高見真一
同山下康治
監査役吉田尚郎
出版QRセンター(6月29日付)
代表取締役社長
佐藤俊之
常務取締役山根善哉
取締役伊藤裕司
同栃木裕史
同山下康治
同小岩茂樹
同田中俊彦
監査役吉田尚郎
同友弘亮一
東販リーシング(6月28日付)
代表取締役社長
川上浩明
取締役長谷川繁
同佐藤徹也
同松本俊之
同高木浩行
監査役吉田尚郎
トーハン・システム・エンジニアリング(6月28日付)
代表取締役社長
中村勉
取締役荻野晃久
同○高見真一
同青木亮二
同志村真嗣
監査役吉田尚郎
トーハン・コンピュータ・サービス(6月28日付)
代表取締役社長
志村真嗣
取締役○高見真一
同青木亮二
同中村勉
同山﨑厚男
監査役吉田尚郎
ティー・アンド・ジー(6月27日付)
代表取締役社長
矢作孝志
常務取締役加藤直樹
取締役大西良文
同醍醐貴広
同椋代正雄
同濱口大輔
監査役本川幸史
同鈴木孝彦
トーハン・メディア・ホールディングス(6月28日付)
代表取締役社長
清水美成
取締役○小野晴輝
同渡辺勝也
同醍醐貴広同大西良文
監査役本川幸史
トーハン・メディア・ウェイブ(6月28日付)
代表取締役社長
渡辺勝也
取締役○小野晴輝
同清水美成
同大西良文
監査役本川幸史
東京ブッククラブ(6月28日付)
代表取締役社長
片山成二
取締役藤原敏晴
同大西良文
監査役吉田尚郎
倉根智男取締役は退任。
スーパーブックス(6月28日付)
代表取締役社長
須崎浩
取締役坂東博
同藤原敏晴
監査役吉田尚郎
倉根智男取締役は退任。
ブックファースト(6月28日付)
代表取締役社長
庄司和人
常務取締役紺野彰
取締役梶野光弘
同嶽山義治
同○藤原敏晴
同○齊藤貴
同大西良文
監査役本川幸史
倉根智男取締役は退任。アバンティブックセンター(6月22日付)
取締役会長藤原敏晴
代表取締役社長
佐薙大輔
取締役○齊藤貴
同大西良文
同黒松弘育
監査役小寺勉
小野晴輝取締役は退任。

出版業界団体人事

【出版再販研究委員会/柴﨑繁氏、委員に就任】
6月21日開催の委員会で次の通り委員・役員等を決定した。(○印は新任)
▽委員長=相賀昌宏(小学館)
▽副委員長=斎藤健司(兼議長代行、金の星社)、原本茂(兼スポークスマン、小学館)、加藤悟(中央社)、舩坂良雄(大盛堂書店)
▽監事=山本喜由(文藝春秋)
▽会計=鎌垣英人(大阪屋栗田)、○小野正道(小野書店)
▽委員=○菅間徹(講談社)、鈴木一行(大修館書店)、山本憲央(中央経済社ホールディングス)、村上忍(KADOKAWA)、隅野叙雄(集英社)、吉村治(中央公論新社)、井上直(ダイヤモンド社)、川上浩明(トーハン)、安西浩和(日販)、○山本章雄(中央社)、小野田裕(日教販)、三浦敏(協和出版販売)、鍬谷睦男(鍬谷書店)、藤原直(金港堂)、面屋龍延(清風堂書店)、○柴﨑繁(王様書房)、西村俊男(文信堂書店)、本間守世(本間書店)安永寛(金修堂書店)、鈴木恭蔵(学識経験者)
▽相談役=渡邊隆男(二玄社)
【JPO/専務理事に渡辺政信氏】
6月13日開催の定時社員総会ならびに理事会で以下の通り役員を決定した。(○印は新任)
▽代表理事=相賀昌宏(小学館)
▽専務理事=○渡辺政信(日本出版インフラセンター)
▽理事=安西浩和(日販)、川上浩明(トーハン)、佐藤隆信(新潮社)、野間省伸(講談社)、藤原直(日書連)、堀内丸恵(集英社)、松井清人(文藝春秋)、松原眞樹(KADOKAWA)、森茜(日本図書館協会)
▽監事=下中直人(平凡社)
【書協/新理事4氏を選任】
6月12日開催の定時総会および臨時理事会で、以下の通り新役員を選任した。(○印は新任)
▽理事長=相賀昌宏(小学館)
▽副理事長=井村寿人(勁草書房)、佐藤隆信(新潮社)、矢部敬一(創元社)、成瀬雅人(原書房)、下中直人(平凡社)
▽専務理事=中町英樹
▽常任理事=金原優(医学書院)、安部英行(学事出版)、小野寺優(河出書房新社)、斎藤健司(金の星社)、野間省伸(講談社)、佐藤徹哉(新興出版社啓林館)、鈴木一行(大修館書店)、山本憲央(中央経済社ホールディングス)、持谷壽夫(みすず書房)、杉田啓三(ミネルヴァ書房)
▽理事=村上和夫(オーム社)、曽根良介(化学同人)、南條光章(共立出版)、北口克彦(三省堂)、富永靖弘(新星出版社)、佐藤歩武(大学書林)、干場弓子(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、黒田拓也(東京大学出版会)、○梅澤俊彦(日本医事新報社)、伊藤富士男(農山漁村文化協会)、清水卓智(PHP研究所)、○岡本功(ひかりのくに)、佐藤潤一(福音館書店)、内田真介(ベレ出版)、○長谷川均(ポプラ社)、○江草貞治(有斐閣)
▽監事=風間敬子(風間書房)、飯塚尚彦(産業図書)、○小立鉦彦(南江堂)、室中道雄(公認会計士)
【取協/トーハン・近藤敏貴社長が新会長に】
7月19日開催の臨時総会で役員改選を行い、新会長にトーハン・近藤敏貴社長が就任した。役員体制は以下の通り。(○印は新任)
▽会長=○近藤敏貴(トーハン)
▽常務理事=平林彰(日販)、○服部達也(大阪屋栗田)、加藤悟(中央社)、渡部正嗣(日教販)、髙田聡(協和出版販売)
▽理事=○田仲幹弘(トーハン)、安西浩和(日販)、齊藤隆巳(日本雑誌販売)、鍬谷睦男(鍬谷書店)、山本和夫(公認会計士)

マンガ立ち読み可にして売上増加/脱シュリンクパック実施で検証/小学館

小学館は3月から5月にかけて、書店3法人28店と個人参加8店の計36店で、同社のコミックスの1巻と最新刊をシュリンクパックせず、1冊丸ごと試し読みできるようにする「コミックス脱シュリンクパックプロジェクト」を実施。コミックス売場と店舗全体の活性化につながったかどうかの検証を行った結果、少女・女性向けレーベルで顕著な売上向上データが得られたため、今後も拡大するという。
対象タイトルは少女・女性向けレーベルから『コーヒー&バニラ』『海街diary』など、少年向けレーベルから『MAJOR2nd』『からかい上手の高木さん』など、青年向けレーベルから『BLUEGIANTSUPREME』『空母いぶき』など35タイトル。プロジェクト参加書店には、試し読み用コミックスのための透明カバーと試し読みをアピールするポスターを送り、店頭展開と売上データの開示、アンケートへの協力を要請した。
その結果、少女・女性向けレーベルでは非参加店と比べて売上が20%増加した。少年・青年向けレーベルでは売上向上データを得ることはできなかった。
アンケートでは、「来店客に読まれている実感がある」85%、「売行きが増したタイトルがある」42%など、効果が実感できるとの報告が寄せられた。
同社では、「書店に行けば話題作に出会える。新しい発見がある」ということを広く訴え、コミックス売場と店舗全体を元気にするため、この取り組みを拡大する方針を示している。

海賊版撲滅キャンペーン/若年層対象、ツイッター上で開始/出版広報センター

海賊版サイトの著作権侵害による著作者・出版社の被害拡大を食い止めるため、日本書籍出版協会、日本雑誌協会、日本出版インフラセンター、日本電子書籍出版社協会、自然科学書協会、出版梓会、日本児童図書出版協会、大学出版部協会、日本楽譜出版協会の9団体で構成する出版広報センターが3月に立ち上げた「海賊版緊急対策ワーキンググループ」(海賊版WG)は、8月1日午後2時からツイッター上で海賊版撲滅キャンペーン「STOP!海賊版」SNS配信を開始した。
海賊版WGでは、海賊版を利用することは漫画家や作家が本来得るべき原稿料や印税が入らなくなることで生活基盤を揺るがし、書店や出版社の経営基盤を毀損することで、読者が楽しめる作品が生み出されなくなるという、創造のサイクルの破壊につながりかねないことを若年層に伝える啓発活動の準備を進めてきた。その一環として、海賊版サイト利用者の中心とされる10~20代の若年層を対象に、この世代への周知に最も効果的とされるツイッター上でキャンペーンを展開することにした。
海賊版WGに参加しているKADOKAWA、講談社、集英社、小学館が協力し、『ソードアート・オンライン』『文豪ストレイドッグス』(KADOKAWA)、『進撃の巨人』『七つの大罪』(講談社)、『ONEPIECE』(集英社)、『名探偵コナン』『ゴルゴ13』(小学館)という各社の代表的マンガキャラクターを組み合わせてデザインした画像や「STOP!海賊版」のロゴを利用した独自の画像を、各社の媒体などが運営するツイッターアカウントなどにアップロードし、リンク先として設定された同センター内「STOP!海賊版」告知サイトに誘導するもの。
7月31日時点でツイッター発信に賛同・協力している出版社は32社、発信アカウントは合計308。
誘導先の告知サイトには、海賊版の存在が創造のサイクルを破壊しかねないことや、安易な利用がウィルス感染やフィッシング詐欺など利用者の危険につながりかねないメッセージを掲載。順次、更新していく予定。

早川書房の海外小説Tシャツを書店販売/トーハン

トーハンは早川書房が刊行する海外小説を商品化する「HAYAKAWAFACTORY」オリジナルTシャツの販売をトーハンMVPブランドとして7月下旬から開始した。
第1弾は、レイ・ブラッドベリ『華氏451度』(2種類)、『火星年代記』(2種類)、「宇宙英雄ペリー・ローダン」シリーズ(2種類)、スタニスワフ・レム『ソラリス』、ジョージ・オーウェル『一九八四年』=写真、ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』の9種類。各4サイズ(S・M・L・GIRLsM)を用意。本体価格各3500円。
東京、愛知、大阪の11書店で先行展開し、今後販売拠点を増やす計画。一部ネット販売も行う。

北海道、東海、九州で商談会

■第5回「北海道書店大商談会」
9月4日(火)午前10時~午後4時、札幌市中央区・札幌パークホテルで開催。
■第2回日本ど真ん中書店会議
8月22日(水)午後零時半~午後5時半、名古屋市千種区・名古屋中小企業振興会館「吹上ホール」第1ファッション展示場で開催。
■九州選書市2018
9月11日(火)午前10時~午後4時、福岡市中央区・電気ビル共創館みらいホールで開催。

日販「こどもワールド」青森で開催/青森ゆかりの本を読者が選ぶ「ナリホン大賞」贈呈式行う

日販は7月14日から16日まで、青森県青森市のサンロード青森アムゼ2階特設会場で「本と遊ぼうこどもワールド2018第40回優良児童図書展示会」を開催。絵本の展示や絵本作家のサイン会のほか、成田本店創業110年企画「第1回ナリホン大賞」贈呈式などを行い、3日間で合計4319名が来場した。
会場には、年齢別ブックガイド「いくつのえほん」や「2018年度日本児童図書出版協会各社がすすめる2018この一冊」などのコーナーに加え、青森県出身の絵本作家・馬場のぼる氏のコーナーやりんごに関する絵本を揃えた「りんごのえほん」コーナー、「東奥こども新聞」展示コーナーなど、青森ゆかりのコーナーも展開した。
14日は、なかがわちひろ氏とたかおゆうこ氏のワークショップ&サイン会、16日には宮西達也氏のおはなし会&サイン会、ABA青森朝日放送アナウンサーや青森明の星短期大学サークルによる読み聞かせ、「おえかきパラダイス」「缶バッジづくり」「エコバッグづくり」「裂き織り体験」などの体験イベントも開催し、親子で楽しむ姿が見られた。
14日のオープニングセレモニーで、日販・安西浩和専務は「子どもが小さい頃に本や物語と出会うことがその後の成長に重要と痛感している。今後も可能な限り続けたい」とあいさつ。共催の日本児童図書出版協会・竹下晴信会長は「会場には著作者、編集者、書店など多くの人の思いが織り込まれた本が並べられている。自分に合った本を見つけ出してほしい」と述べた。
続いて、青森県立図書館、青森市民図書館への図書寄贈と「ナリホン大賞」贈呈式を行い、成田本店・成田耕造社長、竹下会長、安西専務ら6名でテープカットを行い、開幕した。
「ナリホン大賞」は馬場のぼる著『11ぴきのねこ』(こぐま社)が受賞し、成田社長から表彰状が贈られた。この賞は地元から出版界を盛り上げようと企画したイベント。青森県内全4店舗で実施し、来店客を対象に、青森県ゆかりの書籍12冊の中からお気に入りの1冊を投票してもらった。

日販グループ書店3社が経営統合/新会社リブロプラス設立

日販グループで書店事業を展開するリブロ、万田商事(オリオン書房)、あゆみBooksの3社は9月1日付で合併し、新会社リブロプラス(東京・立川)を設立する。
3社は首都圏エリアを中心に14都府県で89店舗を展開。今後は経営基盤を強化し、運営効率を向上。3社の強みを融合させることでサービス向上を図る。3社の店舗屋号は継続する。
新会社は、日販子会社でグループ書店を統括するNICリテールズが100%出資。資本金1億円。代表取締役に清地泰宏氏、取締役にリブロ・永堀太朗常務、万田商事・玉井俊也常務、あゆみBooks・渡辺肇社長、非常勤取締役にNICリテールズ・小河洋一郎社長が就く。

三者一体で売り伸ばし呼びかけ/日販グループ書店の組合加入で提言も/東京日販会

東京日販会は7月19日、東京都千代田区の明治大学紫紺館で第12回総会を開き、会員書店27名(委任状含む)が出席。PHP研究所、河出書房新社、主婦と生活社の3社の拡販企画に取り組むことを決めた。
冒頭あいさつした矢幡秀治会長(真光書店)は、雑誌売上げの大幅な落ち込みに懸念を表明。書籍については『漫画君たちはどう生きるか』(マガジンハウス)に続くヒット作品が出ていないと指摘し、「話題作が出てもすぐに忘れられる。売り伸ばしが難しくなり、厳しい状況が続いている。三者一体になって本の売上げを伸ばさなければならない」と述べた。
また、日書連の粗利益30%以上を獲得するための運動、書店新風会が提唱する「本の日」などをあげて、「最近、書店が主導して色々なことに挑戦する動きがある。東京日販会もお手伝いしたい」と述べた。
矢幡会長を議長に議案審議を行い、すべての議案を原案通り承認した。
今年度は出版社3社の拡販企画に取り組む。PHP研究所の増売企画は『吉原はスゴイ』『東京はスゴイ』(堀口茉純著)の売り伸ばしを実施する。河出書房新社の拡販企画は『サピエンス全史上・下巻』。9月に刊行される『ホモ・デウス上・下巻』へとつなげる。対象期間内における販売冊数に対して報奨金を出す。主婦と生活社の増売企画は11月に刊行される25年振りの改定版『食べて治す医学大辞典』。対象期間内における販売冊数に応じた報奨金を出す。
質疑応答で、東京都書店商業組合常務理事を務める濱野敏明氏(アンビル宮脇書店)は、「組合員数の減少が止まらない。組合員を増やしたい」と切り出し、「日販のグループ書店に組合に加入してもらい、学校や図書館など自治体関係の納入を一緒にやれば、利益を出せると思う。全書店とは言わないが、組合に入ることで利益が出る書店にはぜひ加入していただきたい。日販からグループ書店に話してもらうことはできないか」と問いかけた。
これに対して、日販・髙瀨伸英常務は「組合加入については、グループ企業それぞれの判断に任せている。組合加入が地域の皆さんやグループ書店にとって良いことであれば、個別に判断すべき。ご指摘いただいたことはグループ書店に伝えたい」と答えた。
続いて来賓の髙瀨常務があいさつ。「本を起点に店舗の収益改善を図ることに挑戦している」と述べ、雑貨・文具の導入、リノベーション、集客イベントなどの諸施策を説明した。
総会終了後、『吉原はスゴイ』の著者、堀口茉純氏が「江戸・吉原って、やっぱりスゴイ!…知られざる奥深き世界」をテーマに講演した。