全国書店新聞
             

平成13年9月12日号

−無題−

平成13年度モデル地域▽北海道=室蘭市・壮督町、岩見沢市、札幌市▽青森県=八戸市▽岩手県=大東町・藤沢町・千厩町・東山町・室根村・川佐村▽山形県=温海町▽茨城県=古河市・総和町▽栃木県=黒磯市▽群馬県=藤岡市▽埼玉県=さいたま市▽千葉県=船橋市、市川市、光町▽東京=調布市▽石川県=松任市▽福井県=鯖江市、永平寺町▽長野県=茅野市、更埴市、諏訪市▽岐阜県=美濃加茂市、恵那市▽静岡県=吉田町、細江町、浅羽町、豊岡村▽愛知県=豊田市▽三重県=四日市市▽京都府=園部町▽兵庫県=西宮市、揖斐川町▽鳥取県=米子市▽島根県=斐川町・仁多町▽広島県=東広島市▽山口県=小野田市▽徳島県=鳴門市▽福岡県=小郡市、北九州市、山田市▽熊本県=熊本市▽大分県=狭間町▽鹿児島県=川内市▽沖縄県=那覇市(29都道府県43地区)

弾力的運用確立が狙い

紀伊國屋書店が五月に行った「お客様感謝市」は近隣書店との間に一物二価を生んだのではないか−−とする東京青年部の質問に対し、角川書店は八月二十九日付けで「■一物二価は店頭を混乱させ好ましくない、■紀伊國屋の「お客様感謝市」は実験だった、■自由価格本は場所・期間限定等条件付運用が必要。
非再販本の設定は今後の研究が必要。
売れ筋を自由価格本にする場合は一物二価を回避する対応が必要」などと回答した。
角川書店の回答は「公正取引委員会の結論と角川書店の著作物再販制度を維持するための弾力的運用の取組み」という標題。
この中で同社は「角川書店としても著作物再販制度の中に弾力的運用を確立することで■著作物再販制度の硬直化の指摘に対して、また■規制緩和の推進・競争政策の観点から著作物再販制度廃止の意見を阻止できるものと理解し各種の方策を提案・実施してきました」として同社が行ってきた弾力化の取り組み事例を紹介。
紀伊國屋の「お客様感謝市」については「硬直化した現行制度のなかで読者と公正取引委員会への再販制度存続に対する再販制度弾力運用の試みとして明確に主張できたと理解しております。
またこの企画はあくまで実験と位置付け、内容と結果はすべて公開しました。
これを踏まえて角川書店は全国の書店主催の「お客様感謝市」を企画提案しました。
全国展開による効果は大きく、特に本が高いという批判に対しても答えられる試みであると判断しています。
(略)一部の理解のない方から出版社の在庫減らしと言われていますが、セットの制作経費と実売部数(金額)を見ればとても採算が合うものではないことが理解されると思います。
この「お客様感謝市」を成功させ、「著作物再販制度の存続」への継続的かつ積極的な運動を成功させたいと考えています」としている。

在庫分は翌日届け

大阪屋は新客注システム「Opas客注くん」を八月下旬から開始した。
このサービスはパソコン端末のほか、NTTドコモの携帯端末「エクシーレ」を利用してインターネット経由で大阪屋の在庫を確認。
宅配便を利用して単品出荷することで、午後一時までの受注なら在庫分は翌日または翌々日、版元取り寄せ分も出版社搬入から三日後に書店到着を実現した。
宅配料金は一個二百円。
システム利用料が月額千円かかるほか、取引条件は一般商品が八四%、高正味出版社商品は九〇%。
「エクシーレ」利用希望の場合、NTTドコモとの契約は書店になるが、初期機器費用、契約手数料は大阪屋が負担する。

加盟書店4千店に

トーハンの客注品専門会社、ブックライナーで「本の特急便」サービスを利用する加盟書店は全国で四千店になった。
「本の特急便」は昨年十一月にスタート、常時五十万点の在庫を持ち、客注品を三日から四日で店頭に届けている。
在庫照会や注文した本の納期は二十四時間対応の電話応答サービス、webサービスで確認できる。
同社では九月、十月の二カ月間、サービスを利用した読者会員から抽選で百名に千円の図書カードをプレゼントするほか、加盟書店で特に受注の多い七十書店に「本の特急便」ののぼりを提供して会員獲得の促進を図っている。

夢中!熱中!読書中!

文化の日の十一月三日をはさんで十月二十七日から二週間行われる第55回「読書週間」の標語が「夢中!熱中!読書中!」に決まった。
主催は読書推進運動協議会(野間佐和子会長)。
読書週間行事のテーマとして■国民すべてに読書をすすめる運動、■青少年に読書をすすめる運動、■読書グループの結成促進運動、■家庭文庫・地域文庫・職場文庫の充実運動を掲げている。

76名に喜寿お祝い金

日書連共済会は九月十五日の敬老の日を前に、代表者として継続五年以上加入した前名義人並びに現名義人で今年喜寿を迎える会員七十六名にお祝い五万円を送り、長寿を祝った。
該当者は以下の通り。
〔北海道〕志賀玲子(旭川市・旭川冨貴堂)中島治夫(函館市・中島文林堂)島谷護(爾志郡・ライト商会)野原サタエ(恵庭市・野原書店)〔青森県〕黒滝忠蔵(南津軽郡・滝忠)〔岩手県〕永井シサ(稗貫郡・永井文化堂)〔山形県〕梅津周一(長井市・三浦屋書店)富樫幸一(西村山郡・井筒屋書店)〔宮城県〕四倉邦彦(仙台市・穀町書店)〔福島県〕高島季雄(郡山市・高島書房)佐藤八重(同・佐藤書店)福原勝道(耶麻郡・福原)〔群馬県〕小林喜市(山田郡・安靖堂書店)〔埼玉県〕稲沢久弥(川口市・いなざわ)三上重芳(所沢市・菊屋書店)肥沼竹三郎(同・文泉堂書店)山崎篤行(和光市・山屋)福田茂男(川越市・福田屋)〔千葉県〕本郷栄司(佐原市・本郷書店)栗林静夫(佐倉市・光明堂書店)小泉恵想子(市原市・コイズミ書店)〔神奈川県〕井上七郎(横浜市・井上書店)松田敏一(同・松田書店)鈴木新市(同・高橋書店)大里蔵之助(鎌倉市・おおさと)松本協三(藤沢市・湘南台書店)溝渕誠之(相模原市・相模書房)〔東京都〕井上通夫(大田区・洗足池書店)橘雅茂(新宿区・文悠)町田栄一(同・尾張屋書店)荒井敏宏(同・荒井書店)牛房延男(板橋区・赤城書店)石田満(同・常盤堂書店)児玉福治(墨田区・児玉書店)秋山真理子(中央区・新東京ブックサービス)田村朝子(同・建設行政出版センター)小磯ふじ枝(世田谷区・藤波書店)杉本貞幸(江東区・木場書店)惣中俊第(豊島区・我楽多文庫)浅田寿(足立区・浅田書店〈支店〉)島田銀次郎(品川区・弘進堂書店)〔静岡県〕小林滋(静岡市・こばやし商店)山口国明(同・山口書店)植村泰雄(三島市・タチバナ書店)石井盛一(焼津市・石井書店)〔愛知県〕近藤節男(名古屋市・文昭堂)武藤勝平(海部郡・武藤甚目寺店)浅井す●子(西春日井郡・ブックハウスアベックス)〔岐阜県〕浅野弘(岐阜市・郁文堂書店)畑中甚作(美濃市・地球堂)〔富山県〕永田哲雄(富山市・永田書店)〔長野県〕降旗洋子(南安●郡・降旗書店)小林武夫(伊那市・小林書店)平林茂衛(上田市・平林堂書店)赤羽好三(松本市・凌雲堂書店)大木貞子(木曽郡・大木書店)〔福井県〕佐々木むめ子(武生市・竹香堂書店)〔大阪府〕稲垣久美(吹田市・ハルヤ書店)中井やす子(大阪市・八阪堂書店)富士原二郎(同・富士原文信堂)森川神一(守口市・森川書店)〔京都府〕奥村愛子(京都市・愛松堂奥村書店)川井義雄(同・高文社書店)藤田武治(同・フジタ書店)〔和歌山県〕赤桐あい(有田郡・赤善書店)〔兵庫県〕小谷俊作(美方郡・小谷書店)〔鳥取県〕富沢菊子(米子市・ふたば書店)本条美寿恵(日野郡・本条書店)〔岡山県〕高田和幸(岡山市・河原書店)目黒三夫(同・郁文堂書店)中田喜代子(倉敷市・中田書店)〔佐賀県〕陣内ミヤ子(杵島郡・陣内書店)〔長崎県〕力武益己(北松浦郡・力武書店)〔大分県〕甲斐一生(大分市・大分教育図書)〔熊本県〕庄野寛(八代市・庄野学生堂支店)〔沖縄県〕山田親夫(那覇市・球陽堂書房)

生活実用書・注目的新刊

貝原益軒(16301714)は江戸前期の儒学者。
医学、地誌、教育学、植物学などに及ぶ学問の幅は広く、著述は国文で書かれ、知識の大衆化を図った。
紀行文では『諸州巡覧記』、本草学の名著『大和本草』、地誌『筑前続風土記』、教育では『和俗童子訓』、『女大学』など。
特に晩年の、学問の方法を説き哲学を語った『大疑録』、健康啓蒙書の『養生訓』は益軒の代表的な著作である。
というわけで今回は書店の健康コーナーに、貝原益軒著/伊藤友信訳『養生訓』(講談社学術文庫5771150円)を推薦する。
本書は全八巻からなり、総論、飲食、五官、慎病(病ヲ慎シム)、用薬、養老などの章に分かれている。
たとえば腹七、八分のひかえめにしてやめるのがよい。
飲食が済んでから必ず腹十分になるものだ、とある。
また酒食を過ごして薬を飲むのは、敵軍が領内に乱入し、こちらも兵を出して防戦するようなものだと言っている。
合戦場にすることは、胃の気をそこなってしまうことになるというのだ。
後半は原文が掲載されているから、当時のリズムで読むのもまた一興である。
松宮光伸訳註『口語養生訓』(日本評論社2300円)も紹介しておく。
大塚敬節著『新装版漢方医学』(創元社1500円)は、漢方医学の基礎を築いた著者が昭和三十一年に出版し、増補改訂しながら版を重ねてきたものである。
著者が亡くなって二十年、子息が新たに全面組替えし、新装版として上梓された。
世人はなぜ漢方に期待するか、と漢方医学の魅力を説き、中国と日本の代表的な書物を渉猟し変遷を語る。
陰陽など診断、安中散など薬の解説、病状別治療法、薬の処方一覧の薬方集、原材料180選の薬物集など、初心者にもわかりやすい入門書だ。
体に効くとか、健康に良いなどと、様々な本があらゆる方法、食材、サプリメントを紹介し解説しているが、この二冊のように「基本」となる本が見当たらないのも、書店の健康コーナーの特徴である。
ブームになっているものばかりでは棚の信用度が低い。
現にかつてあれだけ人気だった「紅茶きのこ」だって、今読みたいと思っても、どこにもありはしない。
(遊友出版斎藤一郎)

奈良総会

奈良県書店商業組合の第十七回(平成十三年度)通常総会は八月二十八日午後三時から桜井市の国民年金保養センター「大和路」で開かれ、組合員三十七名(委任状含む)が出席した。
総会は椿一郎副理事長の司会で開幕、辰巳寿一理事長があいさつし、奈良県中小企業団体中央会の川北康雄業務部長が祝辞を述べた。
正副議長に庫本善夫(庫書房)、上田勝美(アルファ上田書店)両氏、書記に清水完勇氏(清水書店)を選び議事を行った。
このうち、辰巳理事長から平成十二年度事業報告として人材確保認定事業、青年部の結成、パソコン講座の実施、全国学校図書館大会(奈良大会)、第一回絵本ギャラリーIN奈良の成功などの報告があった。
平成十三年度事業計画案と同予算案については役員改選にからんで一時保留の形になり、定款改正については今までの「役員数二十五人から三十人以内」とあるのを「二十人から三十人」へと幅をもたせる提案があり、可決された。
続いて役員改選では、辰巳理事長が辞任を表明したため選考委員会を開催。
西本功副理事長(ナラジャパンブックス=大和郡山市)を全会一致で新理事長に選出した。
副理事長の空席には庫本善夫氏が就任することになり、その他の理事は留任となった。
西本新理事長はパソコン講座、青年部のさらなる強化、絵本ギャラリーIN奈良の継続実施など新年度の事業計画を報告し承認されたが、予算案については初理事会で編成し、全組合員に報告のうえ承認を得ることで了解された。
総会終了後に行われた懇親会は前田修副理事長の司会で進行。
関係団体、報道関係、出版社、販売会社など二十人が加わり、日書連の今西英雄副会長が辰巳理事長の十四年間の功績を称え、「西本新理事長のもとで更なる組織強化と発展を希望する」とあいさつした。
(福本成男広報委員)

売上げ伸び率4・6%の減

トーハンが発行した平成十三年度版『書店経営の実態』によると、調査を行った全国百七十一企業、三百四十一店舗の平均売上高伸長率はマイナス四・六%で、六年連続のマイナス成長を記録。
昨年を〇・八ポイント上回ったが、過去最低だった昨年に次ぐ低い数値となった。
収益面でも、売上高対営業利益率がマイナス〇・七六%、売上高対経常利益率が〇・〇五%と若干改善したものの、依然書店をめぐる状況が厳しいことをうかがわせた。

トーハン・書店経営の実態

総資本に占める自己資本の割合を示す自己資本比率は、健全企業が二二・二%、欠損企業が一四・二%で、総平均は一八・三%と前年比二・一ポイント増加した。
事業に投下された資本総額の回転速度を表す総資本回転率は、総平均で前年比〇・一回減の二・一回。
健全企業で一・九回、欠損企業で二・四回だった。
企業の信用度を示す流動比率は、流動資産と流動負債との割合を示し、比率が大きいほど返済能力があり一三〇%以上の確保が望ましい。
健全企業は一四七・八%と前年比二・七ポイント減少したが、欠損企業は一二三・三%と同五・五ポイント増加し、総平均では同五・一ポイント増の一三九・六%になった。
固定資産への投資の妥当性をみる尺度となる固定比率は一〇〇%以下が目標。
健全企業が一六六・九%、欠損企業が二四八・六%でともに前年より減少し、総平均では前年比一九・〇ポイント減少の二〇六・四%と改善した。
売上高対支払利息率は、健全企業、欠損企業ともに〇・八%となった。
借入金の健全限度額は月商の一〜一・五カ月分、支払利息率は売上の一・〇%以内が目安となる。
総平均の借入金をみると、短期借入金は一八・二%(前年比〇・九ポイント減)、長期借入金は二九・八%(同一・二ポイント減)となった。

トーハン・書店経営の実態

『書店経営の実態』では分析の基準として収益性に重点を置き、売上高対経常利益率がプラスの企業を「健全企業」、マイナスを「欠損企業」に分け比較対象しているのが特徴。
売上高伸長率をみると、健全企業が前年比一・八ポイント増のマイナス二・四%、欠損企業が〇・五%減のマイナス七・一%で、全店平均ではマイナス四・六%となり、調査開始以来最も低い伸びだった前年を〇・八ポイント上回った。
また健全企業と欠損企業の伸長率の差は、前年の二・四ポイントから四・七ポイントに拡大した。
粗利益対経費率は八〇〜八五%以内が適切とされるが、総平均では一〇三・四%で前年比〇・五ポイント減とわずかに改善した。
このうち健全企業が九五・九%であるのに対し、欠損企業は一一二・二%となっている。
五〇%以内が良とされる粗利益対人件費率(労働分配率)は、健全企業が五一・〇%、欠損企業が六二・六%で、総平均では前年より一・九ポイント増加して五六・三%となった。
企業の営業力の指標といえる売上高対営業利益率は、健全企業が〇・九%で利益を確保したが、欠損企業がマイナス二・七%で、総平均でマイナス〇・八%となり、二年連続の欠損となった。
複合型書店の調査では、売場面積が五十坪以上かつ売上高に占める書籍・雑誌以外の割合が二〇%以上の店舗を「複合店」とし、それ以外を「本専業店」として分析。
複合店を売上構成比から便宜的に、AVレンタル複合店、セルCD複合店、TVゲーム複合店、文具複合店に分類した。
売上高伸長率をみると、昨年はすべての複合店でマイナス成長だったが、AVレンタル複合店が〇・一%と、ほぼ横ばいながらプラス転換。
一方、セルCD複合店はマイナス三・〇%と昨年から二・九ポイント落ち込んだ。
このほか、TVゲーム複合店マイナス二・五%、文具複合店マイナス五・〇%、本専業店マイナス四・六%。
粗利益率は、本専業店二二・〇%に対し、AVレンタル複合店四一・〇%、セルCD複合店二七・六%、TVゲーム複合店二一・九%、文具複合店二六・二%だった。
地域別の売上高伸長率をみると、落ち込みが目立ったのが甲信越・北陸のマイナス六・四%、関東のマイナス五・九%。
立地環境別では、学校内や各種施設内等にある「その他」が〇・二%と唯一のプラス伸長。
売上規模別では三億円以上四億円未満店が一・四%、二億五千万円以上三億円未満店が〇・七%と前年を上回った。
売場規模別では、二百一坪以上店(一・三%増)を除きすべて三・〇%以下のマイナス。
六十一坪〜八十坪店でマイナス六・三%、二十坪以下店でマイナス五・四%と下げ幅が大きかった。

週刊売行き情報

井深大の元で学んだモノづくりの本質。
現在も第一線で研究に従事している著者が実践で得たノウハウを経営者、技術者の立場から次世代を担う人に贈っている。
(文)(1)『ザ・ゴール』ダイヤモンド社4‐478‐42040‐8……15冊
(2)『EMSがメーカーを変える!』日本実業出版社4‐534‐03285‐4……10冊
(3)『プロジェクトXリーダーたちの言葉』文藝春秋4‐16‐357670‐3……9冊
(4)『多重人格探偵サイコ(7)』角川書店4‐04‐713450‐3……8冊
(5)『おじいさんは山へ金儲けに』日本放送出版協会4‐14‐080629‐X……6冊
(6)『井深さんの夢を叶えてあげた』経済界4‐7667‐8230‐5……5冊
”『トヨタ式最強の経営』日本経済新聞社4‐532‐14923‐1……5冊
”『経済のニュースがよくわかる本』小学館4‐09‐397461‐6……5冊
”『「勝ちぐせ」人生を生きろ!』三笠書房4‐8379‐1912‐X……5冊
”『稼ぐ人、安い人、余る人』幻冬舎4‐344‐90013‐8……5冊
”『聞き取り、書き取り用CD付英語は絶対勉強するな!』サンマーク出版4‐7631‐9388‐0……5冊
”『月刊松山SAGA(8)』アミューズブックス4‐906613‐86‐1……5冊
(13)『タイヤキのしっぽはマーケットにくれてやる!』日本経済新聞社4‐532‐16396‐X……4冊
”『金持ち父さん貧乏父さん』筑摩書房4‐480‐86330‐3……4冊
”『ふぐママ』講談社4‐06‐210749‐X……4冊
(9月2日〜8日調べ)

週刊売行き情報

『プロジェクトXリーダーたちの言葉』が好調な売行き。
ランク外ではあるが、NHKのシリーズもコンスタントに売れているので、注目していきたい。
(井)(1)『プロジェクトXリーダーたちの言葉』文藝春秋4‐16‐357670‐3……12冊
(2)『精霊流し』幻冬舎4‐344‐00111‐7……11冊
(3)『Koizumi小泉純一郎写真集』双葉社4‐575‐29294‐X……8冊
(4)『ハリー・ポッターと賢者の石』静山社4‐915512‐37‐1……7冊
”『13階段』講談社4‐06‐210856‐9……7冊
”『クイディッチ今昔』静山社4‐915512‐44‐4……7冊
(7)『幻の動物とその生息地』静山社4‐915512‐43‐6……6冊
”『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』静山社9‐915512‐40‐1……6冊
(9)『ハリー・ポッターと秘密の部屋』静山社4‐915512‐39‐8……5冊
”『金持ち父さん貧乏父さん』筑摩書房4‐480‐86330‐3……5冊
”『空が落ちる(上)』アカデミー出版4‐900430‐97‐8……5冊
”『空が落ちる(下)』アカデミー出版4‐900430‐96‐8……5冊
(13)『稼ぐ人、安い人、余る人仕事で幸せになる』幻冬舎4‐344‐90013‐8……4冊
”『カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本』小学館4‐09‐397461‐6……4冊
”『魔界都市ブルース孤影の章』祥伝社4‐396‐20722‐0……4冊
”『RIKAIshikawa石川梨華写真集』竹書房4‐8124‐0791‐5……4冊
(9月2日〜8日調べ)

トーハン・書店経営の実態

従事者一人当たりの月間売上高は、健全企業二百十六万三千円、欠損企業百七十八万一千円とともに前年より減少し、総平均では百九十七万九千円で前年比十万六千円減少した。
従事者一人当たりの月間粗利益高をみると、健全企業で四十七万二千円に対し、欠損企業は三十九万六千円。
総平均では二万一千円減の四十三万五千円となった。
商品回転率は前年比〇・一回増えて平均五・五回。
健全企業が五・八回、欠損企業が五・一回となっており、このため商品の売れ足の早さと収益性をとらえる交差比率(商品投資回収率)は、健全企業が一三四・一%、欠損企業が一一四・六%で、総平均では昨年より五・六ポイント向上して一二五・三%になった。

本屋さんのパソコン活用パート2(18)

<客注管理表を何に使うか?>お待ちになっている個客への中間報告をしつつ、出来るだけ早く入荷させるべく監視を漏れなく行い、早期入荷の為の改善情報を得ることが、第一の目的です。
第二の目的は、個客の好みや興味の移り変わりを理解しお店独自の個客サービス、特に情報提供を行う基礎データを得ることです。
情報提供の「情報」には、書誌情報もありますが、個客別に「情〜なさけ」を「報〜やりとり」することとも理解し、両情報を不可分に重ねて活用します。
ましてお客さんの30%は50才以上のシニアー層〜団塊の世代層〜と65才以上のシルバー層と変化していくなかで、お店のサービスの全体系を見直し、組み替える必要が出てきます。
ITやチラシがお客樣全体へのサービス(インフラ的サービス?)とするなら、抑揚ある肉声や笑顔といった、ちょっとドロくさいがホッとする情サービスを重ねて提供できれば、お客さんの反応もきっと書店人であるあなたの心を温かくしてくれるでしょう。
巻数モノは次巻案内をして予約獲得に、同著者、同内容・ジャンル、売りたいお勧め本のプリントやチラシによる紹介に、同著者の著作全リストや入手可能な著作リストや評論や関連書リストの提供で、書誌知識の深さと情報提供で他店との差別化に、と、お店とお客さんの状態に応じて活用は無限に拡がっていきます。
また、住所控えは新刊案内DMやMLの発信の途にも通じています。
この場合、書誌情報を従来の冊子体目録や発注リスト以外に重宝するのが、インターネットでの書誌検索です。
登録書誌件数も数十万規模で充実していますから目指す書誌情報が短時間で入手できます。
また検索した書誌データをお店のパソコンに落すと、入力し直さなくても編集するだけでチラシや提供したいリストが作成でき、時間は50〜70%節約できます。
同時に記録は全て保存しておくと、そのまま使い回しも、切り貼り編集で別の書誌リストの作成にも使うことが出来ます。
いわば、客注管理表の書誌リストから関連書誌のリストも加えた、お店独自の書誌データベース作成にも繋がります。
即ち店売の品揃えの参考リストが出来つつあることになります。
回転率の低い単品や在庫の多すぎる単品を返品し、お店独自の書誌データベースから、自店の売れ方や客注を参考にした品揃えに部分的に変更していくことが出来ます。
まずは十数点20冊くらいのミニ・コーナーから始め、「書籍単品管理表」で売れ方(お客さんの支持)を確かめつつ、お店の定番単品を残しつつ入れ換えていく、それを十回も繰り返せば、お店の品揃えの変化もお客様に伝わり始め、特徴のある他の書店と違った個性的な本屋だと認めて貰えることになり、お客さんの書店使い分け順位の上位にランクされる可能性が高くなります。
そのためにも個客の注文履歴より嗜好を浮き上がらせる必要が在り、客注データの検索・抽出・並替えという操作・分析を頻繁に行います。
<客注管理表の入力と注意点>図のように入力項目は大きく分けて3つの部分があります。
1、お客さま情報の部分(名前、住所、電話番号、職業など)で、お店の貴重はデータ財産の基本部分です。
2、注文情報の部分(書名、出版社、著者、価格、ジャンルなど)で、注文情報は品揃えや商品管理の貴重はデータを提供する部分です。
3、商品調達管理の部分(受注日、発注日、入荷日、お渡し日、注文ルートなど)で、注文品の早期調達への現状把握と交渉のためのデータを提供してくれます。
受注時には「客注カード」に、お客様に記入していただきます。
原則として。
書名や出版社などは従業員が代筆してもいいでしょう。
慣れたご贔屓筋になると、名前をサインして、書名と出版社だけを記入し、後は書いといてね!で終わる。
それはそれでいいと想います。
「客注カード」は一種契約書的な性格も持ちますが、署名があればそれなりにトラブルをさける手伝いをしてくれます。
「客注カード」から「客注管理表」に、毎日時間を決めて2〜3回、入力します。
注文チャネルによってデータをFAX注文書に、短冊注文書(図書館管理システム14回で説明)に飛ばし、定時に発注します。
決して翌日に延ばさないことです。
ただ発注を隔日や曜日で決めていて、お客さんも了解しているなら、その日が定時になります。
(でも、毎日、出来ればインターネットで受注時に発注する体制に、将来的に変更していくようしたいものです)入荷しますと、入荷月日を定時入力します。
注文品の検品は最優先で行い客注棚前に移動させ、管理表を一点一点検索、該当ヶ所に入力し、お客様がいつ来店されてもお渡しできるように準備しておきます。
この時間設定はお客樣の状態に応じて決めて下さい。
入力をためると復旧に時間かかり、管理表を使わなくなり、挫折に繋がりますので、日間定型業務に組み込む方がスムーズに進みます。
<客注の督促を事前ルール化>発注後一定期間以上たって入荷しない場合は、取次担当者に催促します。
管理表の経過日数欄を見て督促日数を越える単品は、必要データを「客注督促一覧表」に移し、取次に連絡します。
督促日数や具体的な方法は、取次担当者と予め取り決めておくことが不可欠です。
<他の業務との連携プレーも考えて>検品時に客注分は別の場所に配置しておくと急な来店に時にも対応できますし、管理表への入荷入力時に、客注連絡先の電話番号を「客注スリップ」に赤で記入しておくと、電話連絡がスムーズにできます。
外商での客注データは書名や価格などのデータを外商管理へ転送しやすいようにデータを別のシートに業務は連続していますから、一つ前の業務と一つ後の業務をしやすくする工夫が必要です。
入力は、場合によってはPCの入力に慣れるための教材にも使えるという副次効果もありますから、客注業務だけに限定しない柔軟な業務システムの発想で対応したいものです。

「朝の読書」岐阜交流会に80名

朝の読書実践岐阜交流会実行委員会、朝の読書実践研究会、朝の読書推進協議会合同運営による「第25回朝の読書全国縦断岐阜交流会」が八月二十四日、関市総合体育館で開催され、県内や近県から八十名の教師らが参加した。
交流会は朝の読書推進協議会・大塚笑子理事長の基調講演に続き、関市立富岡小学校から「自らの考えで判断し行動できる力や豊かな人間性と生きる力を育むには読書は欠かせない。
読書を身につけさせ習慣化させるには『朝の読書』が最適。
落ち着いた心で毎日の学校生活をスタートさせ、じっくり学習できる子にしたい」。
上之保村立上之保中学校から「『朝の読書』の成果として授業や諸活動における集中や、時と場をわきまえたけじめが見られてきている」と報告。
また、県立山県高校の「近所に書店がない、自分で書店や公立図書館に行けない生徒が多いため、教室に本を用意している」と本を手に入れやすい環境作りに苦心している報告や、私立多治見西高校の「何らかの働きかけをしていかないと生徒は本は読まない。
『朝の読書』は担任と生徒が共有する実践活動。
どのように生徒たちと寄り添っていくかがポイント」など、朝の読書の効用と運営についての提言もあった。
朝の読書実践校は八月二十七日現在で六千六百七十一校、実施率は全小・中・高校の一七%にのぼっている。
次回の交流会は十月二十七日長野県、十二月八日宮城県で開催予定。

今秋は4地区24店で実施

「第四土曜日は、こどもの本の日」実行委員会(委員長=高須博久副会長)は、二〇〇一年秋のキャンペーンを九月〜十一月の第四土曜日に東京、静岡、岡山、福岡の合計二十四書店で実施する(別掲)。
またキャンペーンの実施に合わせて参加書店、読み手の方を対象に感想文を募集する。
テーマは「今回の読みきかせ会で得たもの」、「書店の児童書売場に思う」の中から選択。
四百字詰め原稿用紙三枚〜五枚以内でワープロ原稿も可(一枚につき20字×20行)。
表紙をつけて、選択したテーマ、氏名、郵便番号、住所、電話番号、職業、普段読みきかせ活動をしている方は簡単な活動内容を明記の上、左記の応募先まで送る。
応募作品は返却不可。
募集期間は平成13年9月22日〜12月10日(必着)。
「第四土曜日は、こどもの本の日」実行委員会で厳正審査の上入賞者を決定し、優秀賞1点に図書券一万円、佳作3点に同三千円を贈呈する。
発表は全国書店新聞紙上で行うほか、入賞作品を全国書店新聞の平成14年新年号に掲載予定。
応募先・問い合わせ先=〒101−0051東京都千代田区神田神保町3−9出版文化産業振興財団内「第四土曜日は、こどもの本の日」実行委員会事務局担当・小林(03−5211−7282)☆キャンペーン参加書店〔東京〕大盛堂書店、新盛堂(渋谷区)流水書房(港区)〔静岡〕天竜谷島屋(天竜市)焼津谷島屋登呂田店(焼津市)吉野屋イシバシプラザ店(沼津市)TSUTAYA村松原店、TSUTAYA押切店(清水市)藤枝江崎書店駅南店、藤枝江崎書店蓮花寺店(藤枝市)〔岡山〕ブックプラザAZ本店(岡山市)ブックプラザAZ中島店(倉敷市)研文館吉田書店(岡山市)荒木書店(総社市)隆文堂書店(赤磐郡)マイブックシェルフヤマナ(倉敷市)〔福岡〕下川書店ページワン鞘ヶ谷店(北九州市)積文館書店大野城店(大野城市)BOOKSあんとく櫛原店(久留米市)BOOKSあんとく山門店(山門郡)BOOKSあんとく三潴店(三潴郡)BOOKWORM川宮店(田川市)大石金光堂(前原市)宗文堂書店(北九州市)

利益と効率アップの秘訣学ぶセミナー

トーハン・コンサルティングはトーハン書店大学「実践・『売場の数字』活用セミナー」「実践・『パート・アルバイト』活用セミナー」をそれぞれ十月三日、四日、東京・東五軒町のトーハン本社で開催する。
このセミナーは書店の店長・売場主任・中堅スタッフが対象。
経営環境が厳しさを増す中、急務となっている「業務の効率化」「生産性の向上」「ロスの削減」「人件費の削減」について、効率的に改善する手法を学ぶ。
両セミナーとも、大手コーヒーショップチェーン、ドトールコーヒーで店舗を立ち上げ軌道に乗せた経歴を持つ公開経営指導協会の池田誠氏を講師に招く。
受講料は、どちらか一方のセミナーに参加の場合、全国書店共助会加入店一万三千円、同非加入店二万六千円。
両方に参加の場合、同加入店二万二千円、同非加入店四万四千円(いずれもテキスト・資料・昼食代・消費税を含む)問い合わせ・申し込みはトーハン・コンサルティング内「トーハン書店大学」事務局(03−3267−8686)まで。
ホームページでも受け付けている(●)。

世界の老舗書店・有名店

神保町に書店街があるように、北京にもある。
それは北京・海淀図書城(かいていとしょじょう)である。
パンダで有名な北京動物園の先が文教地区である。
北京図書館をはじめ、北京大学、清華大学、中国人民大学等、大学が十以上ある。
この地区が海淀区であり、そこに海淀図書城がある。
神田の書店街と異なる点は、神田は横並びの街区であるが、海淀区はその名の通り図書城、城なのである。
城の中に多くの専門書店がひしめいている。
海淀路の繁華街入り口に中国海淀図書城四階建てがある。
遠くからでもわかる大きい建物で、歓迎看板が目立つ。
北京の中心地から五十分くらいはかかる。
一九九二年に設立されたのが図書城・籍海楼である。
好評?需要が多かったのであろう四年後の九六年にもう一つの図書城が百メートル離れたところに建設された。
これが昊海楼である。
大きさは籍海楼と同じであるが、後から建設されたので、こちらはエスカレータの設備がある。
また綺麗でもある。
籍海楼の営業時間は九時から二十一時で、年中無休である。
二つの図書城のテナント書店は個人書店が主であることは特色といえる。
個人書店の従業員は一人五人と少数である。
(七人以上は個人経営では認められていない)売場面積は十坪から八十坪くらいといろいろである。
店名の看板は各店バラエティに富んでいる。
バーゲンも盛んである。
この海淀区の昊海楼の真ん前に独立店舗で新華書店(一、二階で二百坪)が営業している。
その隣に外文書店(八十坪)もある。
前回紹介した通り新華、外文書店とも国営書店である。
サービスぶりにはっきり差が出ているのが面白い。
方や国家公務員の無関心商法、方や個人経営の熱心商法が読者に伝わらないわけがない。
■籍海楼(三七店舗)商店街入り口にあり、立地は最高である。
四階建てであるがエスカレータはない。
主立った書店だけを記してみよう。
一階=中国石化出版社、気象出版社、特許技術図書公司、テレビ放送出版社他二店二階=コンピュータ書店、音像大世界、北京大学出版社、教育書店、人文書店、農業書店、九章数学書店、中国金融出版社、他六店三階=兵器工業出版社、北京考試専用書店、中国旅●書店、電子科技書店、中国社会科学出版社、北京愛智書店、北京国際書店、世界書店、他八店図書城・籍海楼は三七書店の集合体のビルディングである。
各書店に読者が集まっているのは、書店に専門性があるからである。
多くの書店は出版社との特約店の形で出店している。
原則として定価販売であるが、店によって七折、八折の看板をみる。
これは三〇%オフ、二〇%オフのことである。
■昊海楼(四三店舗)一階十店、二階十八店、三階十五店、計四十三店の図書城である。
籍海楼より明るく綺麗、そしてエスカレータがある。
しかし上りだけである。
一階入り口には全店舗案内があり、利用者には便利である。
昊海楼には各階に一店ずつ百坪を超す店がある。
いずれもコンピュータ関連の店である。
二階の科学技術書店は百二十坪の店で、入り口で持ち物は預ける仕組みになっている。
昊海楼で特筆すべき売場は一階の「希望之星書店」である。
社長は解紅衛氏で四十歳前後の男性である。
個人経営で営業時間は九時から二十一時、年中無休である。
創業後六年目で、社員は四名(男一、女三)、六十坪の店で、日曜日が繁忙の由。
店内は年齢別棚、主題別棚、学習参考書棚に分類されている。
教師用書、父母必読図書の棚が目をひいた。
幼児図書コーナーではテレビ画面が映し出されている。
手工絵画、童話世界、零歳六歳向きの本の面展示に訴求力を感じた。
解社長は書店に誇りを感じているので、インタビューしていても熱意が伝わってくる。
今後やりたいことは、出版社と共同して本を作り、販売してゆきたいという。
昊海楼の専門店としては、教育書、農業書、健康保健書、法律書、会計経済書、語学書、英語書、医学書の店が目立った。

読み聞かせらいぶらりい

コアラちゃんとカンガルーくんはワニのさくら先生が大好き、保育園ではいつもさくら先生と一緒です。
子供達が帰るとバルボンさんがお手伝いにやってきてバスで一緒に帰ります。
だって二人は結婚したんですもの。
大好きな人と一緒にいるのは楽しいと、ほんわりする絵本です。

ねずみのなるき

ねこがねずみをつかまえた。
食べないで!替りにねずみのなる木の種をあげるから。
これはいいぞいっぱいねずみがなるぞ!やっと一つだけ残って大きくなった実から、ねこほどもある大きなねずみが出てくる。
わくわくどきどきして最後にかわいそうなねこに大わらい。

−無題−

ぼくがいるのはおじいちゃんやおばあちゃんがいたからなの?ねえおじいちゃんのおじいちゃんはどんな人?そのひいひいおじいちゃんは?と次々さかのぼると、ぼくのおじーちゃんはおさるさんなの?子供の素朴な質問から、時間をさかのぼります。
沢山のひいひいをどう読むか……。

六月よりモニター店として、大阪屋の新客注システム「OPAS−客注くん」を利用させていただいております。
インターネットを経由して販売会社と出版社の在庫を検索・発注できる夢のようなシステムに最初は半信半疑でしたが、約三カ月使用して各書店様に十分満足していただけるシステムだと思いました。
当店は企業中心の外商をメインとして市内三店舗で書店を経営しております。
我々書店の悩みの種は「顧客の満足」に尽きます。
つまり、広さ・買い易さ・品揃え・立地・スピード・サービスです。
弱小書店では最初の四つは絶望的でしょう。
残り二つ、サービスとは愛想ではなく、お客様に対する確実な商品知識と返事であり、スピードとは注文品が早く届くということです。
新システムでは、iBC・KBCの在庫、出版社の在庫・絶版・品切れがすべて表示されます。
これによって、お客様に堂々とお返事をすることが可能になりました。
今まで東京まで電話して確認したり(電話代が本より高いことも再々)、その挙句に一カ月たっても入荷しないなどお客様に「二度と来ない」と言われた経験は本屋なら一度や二度ではないでしょう。
特別配送(有料ですが)で送品もかなり早くなっております。
「クロネコ」や大型書店のWEBサービス、アマゾン、楽天などのインターネット書店と戦うには、この新システムは必須のものとなると思います。
当店のような外商店では、品切れの多い専門書・直販商品・会員制販売の専門書など調べるだけで大変手間のかかる本がとにかくすぐに返事ができるということで、顧客サービスの面でかなり信用度が増しています。
もはや、店主の顔、付き合いでお客様に来ていただける時代は終わっております。
インターネット時代とは大・中・小すべてがライバルとして同じ土俵に上がる時代のことです。
勝負できなければお客様は離れて戻りません。
多少マージンは悪くなり送料もかかりますが、その場で在庫の確認・発注ができ、お客様に胸を張って商品受渡日をお伝えすることも可能となります。
お客様は必ずリピーターとなるでしょう。
店頭の品揃えではとうてい大型書店にはかないませんが、今度は本当に版元問屋の倉庫が自店の倉庫となります。

−無題−

JRの特別切符にホリデーパスがある。
ある区間内乗り降り自由で二〇四〇円。
土日祭日のみの扱いなので、日頃あまり利用できないのだが、夏休みは平日でも利用できるのだ。
書店見学と出版社回りを趣味としている自分にはありがたい。
まず日頃から気になっている書店で一番遠い店を決める。
あとは途中下車しながら、ピックアップしてある店を見学させていただく。
いつも突然お邪魔させていただき、お店の工夫されているところなどを見ると、つい声をかけてしまう。
初対面の私に一時間も話してくださる店もある。
普段、通勤で読書というわけにはいかない(店まで信号三つと踏切り一つ)ので、電車の中ではゆったり本を読める。
持っていく本を決めるのも楽しみの一つだが、行く先々の書店でつい本を買ってしまい、帰りは十冊ぐらいになってしまう。
上野から車内でビールを飲んでも顰蹙を買わない電車。
飲みながらの読書もいいものです。
家族には出張と言ってあるので、働き者のお父さんと思われ、本が読めて、ビールも飲めて、見学したことは仕事に役立つ。
最高の一日です。
赤いリュックの太ったおじさんが店内をうろうろしていたら、この文を書いているやつだと思って下さい。
(たに)

−無題−

◇世界の絵本展世界百二十の国と地域から出版された絵本二千点を集めた「世界の絵本展」が東京・銀座の松坂屋七階催し物会場で開催される。
入場無料。
主催は創価学会世界の絵本展実行委員会。
9月26日まで開催。
年内に福岡、神奈川、愛知でも開催予定。

「研究社」に一本化

・研究社本社は九月一日、研究社グループの出版事業基盤強化と運営機能を効率化するため、同社が全額出資の・研究社と合併を行った。
統合を機に、・研究社本社を「・研究社」に商号変更し、研究社ブランドの一層の向上を図る。
今後、英語を中心にした出版事業を軸に、時代のニーズに対応できる、信頼される出版社として事業に取り組んでいくという。
役員体制は以下の通り。
代表取締役社長荒木邦起取締役副社長(編集統括)池上勝之専務取締役(兼総務部長)片山直輝取締役(営業部長)川辺吉雄同(辞書部長兼出版部長)関戸雅男同小酒井雄介監査役佐藤晃輔*研究社本社取締役・研究社常務取締役浜松義昭氏は退任し、編集顧問に。
研究社常務取丘だ穣介氏は退任し、参与に就任。

11月22日の発売に

婦人誌新年号の発売日は主婦と生活社『新春すてきな奥さん』二〇〇二年版、主婦の友社の『主婦の友』新年特大号ともに十一月二十二日(木)発売で、定価千五百円。
不況の時こそ年末商戦の起爆剤にと、二誌とも家計簿を中心とした生活防衛型の付録を付け、昨年以上の部数を狙う。
四日に主婦と生活社、五日には主婦の友社と相次いで新年号の企画説明会を行った。
◆主婦と生活社昨年、CD−ROMを付けて若い読者の開拓を図った『新春すてきな奥さん』。
昨年の読者アンケートでは20〜30代が七〇%を占め、コアゾーンの25〜30代読者が三〇%に達した。
今年はさらに若い読者を意識した五大付録として■お金が貯まる家計簿、■ケンタロウ&ノアの和風ごはん、イタリアごはん、■マルチ便利ファイル、■書き込み式・花カレンダー、■Dr.コパ風水開運シール。
家計簿はレシート貼るだけ方式で、暮らしに役立つ商品が毎月千名に当たる毎月プレゼント付き。
マルチ便利ファイルは請求書、DM、レシートを簡単に整理できるスグレもの。
本誌では賞金総額百万円が当たる銀はがしハガキ、賞金総額五十万円のワールドカップ・クイズ、癒し系グッズ・プレゼント、宿泊券プレゼントと「お買い得感」を強調する。
主婦と生活社・吉野取締役は「新年号に家計簿、マルチファイルと足していけば三千円の内容を千五百円で提供する。
書店には昨年以上の取り組みで店頭の活性化を図ってほしい」と呼びかけた。
昨年の発行部数は七十五万三千部で、89・4%の仕上がり。
最低でも昨年の数字確保が目標。
◆主婦の友社『主婦の友』新年特大号は豪華六大付録で「お得感」を強調する。
定番の「365日のおかず家計簿」に加え、「市田ひろみの冠婚葬祭とマナーの本」、総額百万円が当たる「暮らしの知得クイズBOOK」、「お役立ち柱カレンダー」、綴じ込みの「肉・魚×野菜の組み合わせおかず100レシピ」。
「全国共通お年玉クーポンシート」は、ファミレス、ホームセンターなどで千五百円以上のモトが取れる仕組み。
本誌企画では雅子様の出産も近いため、家族の幸せを考え、福・運を招く知恵を満載し、お得感、にぎやか感を強調して編集したと藤岡編集長。
新年号のチラシには、今年も読者五千名に千五百円の図書カードをプレゼントする応募券が付いている。
主婦の友社神田常務は「新年号は当社の目玉企画。
年末商戦に一人でも多くのお客を呼びこむため、成功させたい」と述べた。
営業を担当して三年目になる角川書店は、営業全体で特別商戦の位置付け。
昨年の発行部数八十七万部は固めたいという。
『すてきな奥さん』〔販売促進費コース〕20〜49部一部130円50〜69部一部150円70〜99部一部170円千部以上は相談〔完売賞コース〕A賞(30〜49部)ビール券4枚B賞(50〜99部)同8枚C賞(10〜49部)同16枚D賞(50〜99部)同24枚『主婦の友』完売賞A賞(30〜49部)ビール券4枚B賞(50〜99部)同8枚C賞(10〜49部)同16枚D賞(50〜99部)同24枚(年内完売店にはプラス二枚)拡販店20〜49部一部130円50〜69部一部150円70〜99部一部170円千部以上は相談予約獲得賞20〜29部ビール券2枚、30〜39部3枚、40〜49部4枚、50〜59部5枚、60〜69部6枚、70〜79部7枚、80〜89部8枚、90〜99部9枚、00部以上10枚

トーハン関係会社

(9月3日付、○は新任)*・レヴセン取締役○正能康成退任山崎厚男*・ブックス・トキワ監査役○正能康成退任山崎厚男*・ジャパン・エイ・ヴイ・レンタルシステム監査役○星野安弘退任山崎厚男*・メディア・パル監査役○星野安弘退任山崎厚男*・トーハン・コンサルティング監査役○本田和美退任山崎厚男*・デジタルパブリッシングサービス監査役○正能康成退任山崎厚男*台湾東販★分有限公司取締役○金田満寿人退任山崎厚男