全国書店新聞
             

令和2年8月1日号

「図書カードプレゼント」と「ギフトブック」/11月1日「本の日」、2つのキャンペーン展開

日書連が事務局を務める「本の日」実行委員会は6月30日、11月1日の「本の日」に向け、今年度のキャンペーンの取り組みを説明する出版社向け説明会をオンラインで開催。新型コロナウイルスの影響がいまだ払拭し切れていない現状を考慮して店頭集客型の企画は自粛し、「図書カードプレゼントキャンペーン」と「ギフトブックキャンペーン」に絞って展開すると発表した。
〔店頭集客型イベントは自粛〕
説明会の冒頭、同実行委員会の矢幡秀治代表(日書連会長、真光書店)は「昨年は出版社の協力で多くの協賛金が集まり、たくさんの雑誌等で宣伝していただいた。そのおかげで書店店頭で色々なイベントを行うことができた。今年度はコロナ禍で、東京ではまだまだ感染者が減らないこともあり、書店としても店内・店外でのイベントはできない状況。ただ、書店は休業要請の対象外なので、店を開けておくことはできる。お客様に来てもらうことはできるというところに力を入れて、今回はキャンペーンを実行する。皆さんとともに本の日を盛り上げていきたい」と述べ、協力を呼びかけた。
続いて大垣守弘財務委員長(大垣書店)が、昨年度の総括と今年度の方針を説明した。
昨年度は図書カードプレゼントキャンペーン、ブックカバー大賞、1日店長企画、レトルトカレー店頭配布、11月1日に東京で『メモの魔力』著者・前田裕二氏による1日店長・サイン会を実施したことを報告。課題は認知度の向上だとして、「出版社、取次、関係団体と協力し、一層の周知徹底に取り組む」とした。また、「業界全体のコンセンサスをとるため運営体制の改革が必要」と述べた。
そして、今年度は新型コロナウイルスの影響を鑑み、「図書カードプレゼントキャンペーン」と「ギフトブックキャンペーン」の2本の企画に絞って展開する方針を説明した。
「図書カードプレゼントキャンペーン」については、井之上健浩・図書カードキャンペーン委員長(久美堂)が説明した。
昨年同様、11月1日~11日の期間中、書店に行くと図書カードが当たるもの。対象は全国の書店(図書カード取扱店)で、店頭用ポスターやチラシ等を送付する予定。送付拡材記載のQRコードを読み取ることで応募が可能。日本図書普及の協賛で図書カードNEXTを賞品とする。昨年は1等10万円を10名に進呈したが、「今年は1等がより多くの人に当たるよう工夫したい」とした。
本年度の新企画「ギフトブックキャンペーン」は、同キャンペーン事務局長を務める文化通信社・山口健社長が説明した。
欧米などで定着している本を贈り合う習慣を、「本の日」に合わせて日本でも根付かせることを目的に実施する。本好きな著名人=ブックセレクターが選ぶ「大切なあの人に贈りたい本」を掲載した小冊子「セレクト・ギフトブック・カタログ」を制作。書店店頭でフェアを開催するとともに、カタログを頒価100円(予定)で販売する。ブックセレクターは、同キャンペーン発起人でもある阿刀田高、宮内義彦、三枝成彰、石坂浩二、小山薫堂、幅充孝の各氏ら約30名が務める予定。各氏が各3冊、計約90冊を選んでカタログに掲載する。発行部数は30万部以上を目指す。
また、キャンペーン販促ツールの配布、専用ホームページとSNSによるプロモーション活動、他業界とのコラボレーションによる書店への誘客、抽選キャンペーンも実施する。

新型コロナウイルス対策支援金申請受付は終了しました

日書連と全国書店再生支援財団が、全国の組合加盟書店に元気を出してもらおうと1店舗あたり5万円を支給する「新型コロナウイルス対策支援金」の申請受付は、7月31日(金)消印分で締め切りました。

「全国広報委員会議」中止に/日書連広報委員会

日書連広報委員会(面屋龍延委員長)は、10月21日に都内で開催を予定していた「全国広報委員会議」を中止することを決定した。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、本部広報委員全員の考えを確認した結果、各都道府県組合広報委員の健康と安全の確保を最優先にするべきと判断し、今年度は中止することとした。

「書店大商談会」「BOOKEXPO」東京・大阪の商談会開催中止

■「書店大商談会」実行委員会(矢幡秀治実行委員長)は7月20日、10月下旬に都内で開催を予定していた「第11回書店大商談会」を中止すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大を受け、出展者、来場書店、スタッフの健康と安全を最優先に考慮した。
なお、会場を借りての開催は中止とするが、パンフレットによる商談会を実施する。詳細は決まり次第、改めて発表する。
■「BOOKEXPO」実行委員会(大垣全央実行委員長)は7月20日、11月4日に大阪で開催を予定していた「BOOKEXPO2020」を中止すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大を受け、出展者、来場書店、スタッフの健康と安全を最優先に考慮した。
なお、会場を設けての開催は中止するが、商談会に代わるものを検討している。詳細は決まり次第、改めて発表する。

読書週間書店くじ実施要項

▽実施期間令和2年10月27日(火)より11月9日(月)まで。書籍・雑誌500円以上購入の読者に「書店くじ」を進呈
▽発行枚数110万枚。書店には1束(500枚)3571円(税別)で頒布
▽申込方法と申込期限注文ハガキに必要事項を記入し、束単位で所属都道府県組合宛に申し込む。締切は8月20日(厳守)
▽納品と請求方法くじは取引取次経由で10月20日前後までに納品。代金は取引取次より請求
▽当せん発表12月5日(土)。日書連ホームページ並びに書店店頭掲示ポスターで発表
▽賞品総額1309万円
当せん確率は9・7本に1本
1等賞=図書カード
又は図書購入時に充当1万円33本
2等賞=同1000円110本
3等賞=同500円3300本
4等賞=図書購入時に充当100円
11万本
▽賞品引き換え取り扱い書店で立て替え。図書カードの不扱い店または図書カードが品切れの場合は、買い上げ金額に充当
▽引き換え期間読者は12月5日より令和3年1月10日まで。書店で立て替えた当せん券は同1月31日までに「引換当せん券・清算用紙」(当せん発表ポスターに同封)と一緒に日書連事務局まで送付
▽PR活動全国書店新聞に実施要項を掲載。日書連ホームページ(http://www.n-shoten.jp)で宣伝。「読書週間書店くじ」宣伝用ポスターは日書連ホームページよりダウンロード(郵送はしません)

渋谷書店万引対策共同プロジェクト/対象者発見のスキル向上図る/万防機構総会で報告

全国万引犯罪防止機構(万防機構)は6月16日、東京・千代田区の主婦会館プラザエフで2020年度通常総会を開催し、会員98名(委任状、オンライン出席含む)が出席。東京・渋谷の大盛堂書店、啓文堂書店渋谷店、MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店の3書店間で、防犯カメラの顔認証システムで集めた個人データを登録して万引防止のため共同利用する「渋谷書店万引対策共同プロジェクト」の取り組みについて、万引防止出版対策本部の阿部信行事務局長が「今後は万引を行った対象者を発見するスキルと、発見後の行動のスキルの向上を目指す」との方針を示した。
冒頭あいさつした竹花豊理事長は、昨年度の事業活動について「従来の万引対策にはない取り組みを進め、着実に展開することができた。昨年4月に現役の警視庁警察官の派遣を受けるなど事務局体制の強化を図り、予算面もかつてないほど充実した」と評価。一方、今後の課題として「スピードアップ」を挙げ、「万引対策の成果を早急に目に見える形にするため、更なる体制の強化と予算の増額が必要」と述べた。
引き続き竹花理事長を議長に選出して議事を行い、19年度事業報告及び決算案、20年度事業計画及び予算案などすべての議案を原案通り承認した。
「渋谷書店万引対策共同プロジェクト」は、阿部事務局長の経過報告によると、運用が始まった昨年7月30日~今年6月12日までの万引発生事案は52件で、顔認証データの登録者数は39件。当該店または他店に再来店した事案は13件で、全体の約25%を占めた。
登録者数の内訳は10代13名、20代10名、30代15名、40代4名、50代1名、60代2名、70代2名、80代1名、不明1名。発生時間は13時台と20時台が各7件と最多。12時台と16時台が6件で続く。「店員が手薄になる昼の食事交代時間と、業務が集中して注意力が落ちるだろう閉店間際の多忙な時間帯が狙われていることが明確になった。また、開店直後の10時台~11時台も計8件あり、注意が必要であることが分かった」と説明した。
店内滞留時間は最短21秒、最長60分。5分以内が19件で36・5%、10分以内が13件で25・0%、20分以内が12件で23・0%。20分以内で計84・6%を占めることから、「捕捉もマークも入店直後が勝負」と述べた。
再来店の間隔は5日以内が2件、15日以内が3件、50日以内が5件、100日以内が3件。再来店の際の対応は、マークによる抑止が6件、マーク直後の逃走が2件、何も盗らずに退店が1件、防犯カメラのチェックで改めて発見が4件。
なお、期間中の捕捉は8件だった。
阿部事務局長は「万引行為を確実に行った対象者を登録し、登録者数を増やすことで次回来店時に必ず検知する体制を整備していく。不確かな者まで登録することや恣意的に登録することのないよう、各段階で責任者のチェックがかかる仕組み」と説明。「今後は対象者を発見するスキルと、発見した後の行動のスキルの向上を図る。発見の多くは防犯ビデオのチェックから生まれるが、万引防止には組織的統制、役割分担、責任範囲の明確化、システム的フォローも重要」と指摘し、「1年目の1つのシステムを共同利用するやり方から、2年目は3書店が同一法人であるかのようにシステムを共有し運営していくことを目指す。転売対策、損害賠償請求の一般化による万引抑止にも取り組む」と方針を示した。
役員の異動では、理事21名、監事2名、評議員14名の就任を承認した。
総会終了後、臨時理事会を開き、理事の互選により竹花理事長を再選した。また、光眞章事務局長代行が事務局長に就任し、福井昻事務局長は副理事長と副事務局長に就任した。

6月も書面議決でみなし開催/雑誌発売日問題8項目を要望

日書連は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、5月定例理事会に続き、6月定例理事会も書面議決による「みなし理事会」として開催した。全理事が6月22日までに書面議決書を提出した。
主な議案は以下の通り。
[政策委員会]
出版平和堂顕彰候補者として山本秀明氏(広島)を推薦することを承認した。山本氏は日書連理事を6期12年務めた。19年6月23日に死去。
「第7回全国高等学校ビブリオバトル~おすすめ本スタジアム」(活字文化推進会議主催、7月1日~21年2月28日、全国50箇所で実施)の後援名義使用を承認した。※編集部注=活字文化推進会議は7月22日に開催中止を発表した。
[流通改善委員会]
今年度も要望書「雑誌発売日諸問題解決に向けた対応のお願い」を雑誌発売日励行本部委員会に提出することを承認した。要望事項は以下の8項目。
1、全国同時発売を目指して、発売日格差の解消に努めていただきたい。まずは、全誌とも3日目地区(北海道ならびに九州地区)を2日目地区に繰り上げるご努力を願いたい。
2、沖縄地区の「週刊誌航空輸送」の早期実現に向けて、各段のご尽力を賜りたい。
3、年間購読など、出版社が読者に販売する雑誌の着荷日については、該当地区の発売日に合わせた調整を願いたい。また、dマガジンの配信についても同様のご配慮をいただきたい。
4、次号発売告知の際に、地方の発売日遅れの現状を勘案して「一部地域遅れ」の注意書きのご努力を願いたい。
5、「雑誌発売日励行に関する協約」と「契約」の普及と「正しい理解」の啓蒙を促進するために、強力な指導力を発揮願いたい。特に、悪質な違反に対しては資格の取り消しも含めた厳格な対応を願いたい。
6、読者目線に立って合併号を廃止し、年間を通してレギュラー発売が出来るようなシステムを構築していただきたい。
7、「週刊朝日」「サンデー毎日」の同一地区、同時発売に向け、関係各位の各段のご努力を願いたい。
8、休配日等の日程決定に際しては、書店側の意向も反映されるよう検討願いたい。
[書店再生委員会]
キャッシュレス・アンケートの対応を同委員会に一任することが承認された。

「春夏秋冬本屋です」/「レジ袋有料化で起きたこと」/青森・成田本店しんまち店図書部業務係長・齊藤夕子

7月1日からプラスチック製買い物袋有料化がスタート。当社もエコバッグの販売を始め、ビニールのレジ袋が有料になった。
当店舗は駅前の商店街という立地もあり、元々ビニール袋希望のお客様が多い。雪の多い青森ではレジ袋は必須であるのに、雨や吹雪の日にビニール袋に入れて差し上げられなくなった。
お客様にはなんと不便なと思われるのではと心配していたが、エコバッグを持参するなど意外とすんなり受け入れられて、少し驚いた。
反対に紙袋は対象外のため使用頻度が増えた。重くもなくさしてかさばらない程度の冊数を入れる紙袋である。ある日、エコバッグのご持参が無くレジ袋の購入もしたくないご様子のお客様がご来店になり、複数になっても紙袋に入れてほしいと希望され、3つにもなったそれを抱えて帰られた。お客様も様々だ。
そして先日、同僚とコンビニのお弁当もエコバッグに入れるかという話になった。熱いものと冷たいものを一緒にしたくない、揚げ物類は入れたくないなどの意見が出た。私自身はのどが渇いたり小腹が空いたときにフラっと寄ることがほとんどで、エコバッグを持参することはまず無く有料の袋を利用する。お弁当類に限ってはサービスで底の広いビニール袋に入れてくれるスーパーも多いため考えもしなかったが、エコとはいえエコバッグの使用はやはり時と場合によるようである。

書店組合総会スケジュール

◆香川県書店商業組合「令和2年度通常総会」
8月21日(金)午後3時、高松市のホテルパールガーデンで開催。
◆奈良県書店商業組合「第36回通常総会」
8月22日(土)午後3時、大和郡山市のディーズブックスで開催。
◆神奈川県書店商業組合「第43回通常総会」
8月24日(月)午後2時、横浜市中区の横浜市社会福祉協議会で開催。

心にのこる子どもの本/秋・冬セール

2020年「心にのこる子どもの本秋・冬セール」は、日本児童図書出版協会会員社がお薦めする売行き良好書4セットをご用意しました。送本条件は「7ヵ月長期委託」です。お店の児童書コーナーの充実に是非ご活用ください。
※ネットでもご注文いただけるようになりました。日書連ホームページ「本屋さんへ行こう!」にバナーがございます。
【絵本この1冊セット】
▽きょうなにしてた?(あかね書房)▽ねえさんといもうと(あすなろ書房)▽100年たったら(アリス館)▽ちびねこのチュチュと、スプーンのあかちゃん(岩崎書店)▽どんぐりむらのぱんやさん(学研プラス)▽ちいさなちいさなほうせきのもり(教育画劇)▽しゅつどう!しょうぼうたい(金の星社)▽ゴロゴロゴロゴロ(くもん出版)▽おにぎりにはいりたいやつよっといで(佼成出版社)▽もったいないばあさん(講談社)▽ようかいむらのじごくえんそく(国土社)▽なまえのないねこ(小峰書店)▽ポリぶくろ、1まい、すてた(さ・え・ら書房)▽絵本まるコジ①ちびまる子ちゃんとコジコジのぼうけん(集英社)▽まほうの絵本屋さんようこそ海へ(出版ワークス)▽字のないはがき(小学館)▽うちに帰りたくないときによむ本(少年写真新聞社)▽どんぐりころころそのあとは…(新日本出版社)▽とりづくし(鈴木出版)▽はじめての恐竜図鑑恐竜大行進AtoZ(誠文堂新光社)▽チャイコフスキーの白鳥の湖(大日本絵画)▽にんじんじゃのおもしろにんじゃずかん(大日本図書)▽はなくそだいピンチ!(汐文社)▽マップス新・世界図絵愛蔵版(徳間書店)▽たたたんたたたん(童心社)▽「牛が消えた村」で種をまく(農山漁村文化協会)▽ごめんやさい(ひかりのくに)▽109ひきのどうぶつマラソン(ひさかたチャイルド)▽めをとじてみえるのは(評論社)▽うみへいったちいさなカニカニ(BL出版)▽恐竜の迷路(PHP研究所)▽たいこ(福音館書店)▽じゃない!(フレーベル館)▽たぬきのひみつ(文溪堂)▽はっぱのゆうびんやさん(文研出版)▽木のあかちゃんズ(平凡社)▽こどものためのプログラミングアイデアを形にする、シェアする(保育社)▽のら猫のかみさま(星の環会)▽ほら、ここにいるよ(ほるぷ出版)▽あれあれあれれ(ポプラ社)▽夏とおとうとと(光村教育図書)▽きょうもうれしい(理論社)
【読み物この1冊セット】
▽七不思議神社(あかね書房)▽リスタート(あすなろ書房)▽思いはいのり、言葉はつばさ(アリス館)▽にじいろフェアリーしずくちゃんふしぎなクリスタルをさがせ!(岩崎書店)▽10歳までに読みたい世界名作小公女セーラ(学研プラス)▽ふしぎないどうどうぶつえん(金の星社)▽星くずクライミング(くもん出版)▽読む喜びをすべての人に(佼成出版社)▽あした、また学校で(講談社)▽コロッケ堂のひみつ(国土社)▽モンスター・ホテルでオリンピック(小峰書店)▽先生、ウンチとれました(さ・え・ら書房)▽恋する図書室放課後、あこがれの先輩と(集英社)▽主人公はきみだライツのランプをともそうよ(出版ワークス)▽イマジナリーフレンドと(小学館)▽将棋の駒はなぜ歩が金になるの?(少年写真新聞社)▽桃太郎は盗人なのか?―「桃太郎」から考える鬼の正体―(新日本出版社)▽ぼくの帰る場所(鈴木出版)▽子ども教養図鑑 世の中のしくみ(誠文堂新光社)▽オポッサムはないてません(大日本図書)▽こどもしょくどう(汐文社)▽バンダビーカー家は五人きょうだい引っ越しなんてしたくない!(徳間書店)▽あらいぐまのせんたくもの(童心社)▽食べるとはどういうことか(農山漁村文化協会)▽辞書びきえほん国旗(ひかりのくに)▽スギナ屋敷のオバケさんオバケ屋敷にお引っ越し(ひさかたチャイルド)▽ステラ・モンゴメリーの冒険①海辺の町の怪事件(評論社)▽一富士茄子牛焦げルギー(BL出版)▽願いを叶える雑貨店黄昏堂(PHP研究所)▽明日をさがす旅(福音館書店)▽どろだんご、さいた(フレーベル館)▽落語ねこ(文溪堂)▽あみちゃんの魔法のことば(文研出版)▽ザ・ランド・オブ・ストーリーズ①願いをかなえる呪文(平凡社)▽義肢装具士の一日(保育社)▽教えて!!いのちの理由(星の環会)▽火狩りの王〈一〉春ノ火(ほるぷ出版)▽きみの存在を意識する(ポプラ社)▽ひだまり(光村教育図書)▽よるのまんなか(理論社)
【あそびと学習セット】
▽うんこめいろ/世界地図めいろブック/かえるえんみどりぐみ①とけいのえほんいまなんじ(あかね書房)▽おひなさまの平安生活えほん(あすなろ書房)▽いき(アリス館)▽声に出して読みたい小中学生にもわかる日本国憲法/しずくちゃん33あっぱれ!ニッポン秋と冬(岩崎書店)▽なぜ僕らは働くのか/きかいのしくみ図鑑/しょうがっこうがだいすき/異種最強王図鑑(学研プラス)▽アニメおさるのジョージえさがしえほんさがしてみつけて(金の星社)▽ひかりではっけんみえた!きょうりゅうのせかい(くもん出版)▽昭和の子どもとお店屋さん(佼成出版社)▽タヌキとキツネ偉人の名言/講談社の動く図鑑MOVEmini危険生物(講談社)▽ようかいむらのだいうんどうかい(国土社)▽恐竜トリケラトプスの大めいろ(小峰書店)▽目で見る数学(さ・え・ら書房)▽満点ゲットシリーズちびまる子ちゃんのなぞなぞ365日(集英社)▽かぶきわらし(出版ワークス)▽はじめてのドラえもん/チャレンジミッケ!10まほうとふしぎのくに(小学館)▽生きものとつながる石ころ探検(少年写真新聞社)▽のんのんかぞくとあそぼ!のんのんとふしぎなクリスマス(新日本出版社)▽国旗のほん〈新装版〉(鈴木出版)▽ビーカーくんとすごい先輩たち(誠文堂新光社)▽宇宙ミュージアムでの1日(大日本絵画)▽いろいろバス(大日本図書)▽世界の神々と四大神話北欧神話(汐文社)▽絵本NHKスペシャル恐竜超世界(徳間書店)▽みつけた!水べのいきもの(童心社)▽生ごみからエネルギーをつくろう!(農山漁村文化協会)▽ぬりえであいうえお(ひかりのくに)▽どんぐりころころ(ひさかたチャイルド)▽ミツバチと花の迷宮―ミツバチの目線でめぐる世界の蜜源植物迷路とぬりえ―(評論社)▽おくりもの(BL出版)▽いちにちうんち(PHP研究所)▽とりになったきょうりゅうのはなし改訂版(福音館書店)▽世界幻妖図鑑ドラゴンから妖怪〈YOKAI〉まで(フレーベル館)▽探し絵ツアー世界一周(文溪堂)▽タイショウ星人のふしぎな絵(文研出版)▽旧国名でみる日本地図帳お国アトラス(平凡社)▽よくわかるがんの話①がんってどんな病気?(保育社)▽こびとの台所(星の環会)▽きょうふのしりとり(ほるぷ出版)▽ざんねん?はんぱない!からだのなかのびっくり事典/アレにもコレにも!モノのなまえ事典(ポプラ社)▽発明家になった女の子マッティ(光村教育図書)▽あいうえおうさま/だじゃれ世界一周(理論社)
【書店が選んだ子どもの本セット】
▽おしっこもらスター(あかね書房)▽おとどけものです。/いいね!(あすなろ書房)▽チリとチリリあめのひのおはなし/いろいろクリスマスツリー(アリス館)▽よみとく10分なぜ?どうして?かがくのお話1年生(学研プラス)▽きょだいなガチャガチャ(教育画劇)▽パンダのパンやさん/地獄の歩き方(金の星社)▽あいうえオリンピック(くもん出版)▽カルガモゆうらんせん(佼成出版社)▽パンダかぞえたいそう/パンふわふわ/ぎりぎりの本屋さん/長浜高校水族館部!/盲導犬引退物語(講談社)▽子ども食堂かみふうせん(国土社)▽みずとはなんじゃ?/もみじのてがみ/俳句ガール(小峰書店)▽その年、わたしは嘘をおぼえた(さ・え・ら書房)▽そらまめくんとおまめのなかま/ネコ魔女見習いミルク①真夜中の冒険(小学館)▽さよならのじゅんび~とみばあちゃんをみおくるまで~(少年写真新聞社)▽いろいろくにのいろいろさん(鈴木出版)▽スポーツが得意な子に育つたのしいお話365(誠文堂新光社)▽でんぐりごろりん(大日本図書)▽すてねこたちに未来を小学4年生の保護ねこ活動/八月のひかり(汐文社)▽おおかみのおなかのなかで/長くつ下のピッピの本決定版(徳間書店)▽おんぶおんぶのももんちゃん/天使のにもつ(童心社)▽イチからつくるポテトチップス(農山漁村文化協会)▽10ぴきのおばけのたんじょうび(ひかりのくに)▽ゆき/999ひきのきょうだいのほしをさがしに(ひさかたチャイルド)▽プラスチック・プラネット今、プラスチックが世界をおおっている(評論社)▽モグラのねがいごと(BL出版)▽10かいだてのおひめさまのおしろ/AI時代の進路の選び方「文系?」「理系?」に迷ったら読む本/魔女のいじわるラムネ(PHP研究所)▽のりたいな/巨大空港/のりまき/ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集(福音館書店)▽こどもかいぎ(フレーベル館)▽とくべつなひ(文溪堂)▽しょうぎはじめました/友だちをやめた二人(文研出版)▽中学生の質問箱心の病気ってなんだろう?(平凡社)▽にじ姫さまのいるところ(保育社)▽あたたかい木(星の環会)▽ころりん・ぱ!/なんで勉強しなきゃいけないの?(NHKEテレ「Q~こどものための哲学」)(ほるぷ出版)▽みんなのおすし/エレベーターのふしぎなボタン/ことばハンター国語辞典はこうつくる/魔法の庭ものがたり100年ハチミツのあべこべ魔法/アッチとドッチのフルーツポンチ(ポプラ社)▽プールのひは、おなかいたいひ(光村教育図書)▽本屋さんのルビねこ②ルビとしっぽの秘密(理論社)

トーハンと中央社、送品業務等を10月から協業

トーハンと中央社は7月16日、協業範囲の拡大について合意したと発表した。
両社は1996年11月に雑誌返品業務、2015年1月に書籍返品業務の協業を行っているが、物流経費の高騰など市場環境の変化に対し、業界全体の流通効率をさらに高める必要があるとの認識で一致し、協業範囲拡大について検討を重ねていた。その結果、トーハンの物流拠点等のインフラを活用し、中央社の一部帳合書店の物流業務とそれに伴う仕入業務を協業することに合意した。合意内容は次の通り。
①中央社の一部帳合書店分の雑誌送品、書籍送品業務を協業する。
②上記の物流業務をトーハンの物流センターに委託する。
③物流委託する商品の仕入をトーハンに委託する。
④協業範囲の拡大は2020年10月から開始する。
対象書店の取引及び営業活動については従来通り中央社で行う。取引出版社及び運送会社には担当部門を通じて個別に案内するとしている。

執行役員に渡部弘之氏を選任/トーハン20年度役員人事

トーハンは6月26日開催の定時株主総会と取締役会で、執行役員に渡部弘之氏を新任するなどの役員人事を決定した。
新役員体制は以下の通り。○印は新任。
[役員体制]
代表取締役社長
近藤敏貴
代表取締役副社長
川上浩明
取締役副社長田仲幹弘
専務取締役豊田広宣
同小野晴輝
同松本俊之
常務取締役藤原敏晴
同高見真一
同大西良文
取締役塚田達夫
同渡辺勝也
同堀内洋一
同齊藤貴
同鈴木敏文
同赤尾文夫
監査役(常勤)本川幸史
同吉田尚郎
監査役相賀昌宏
同岩瀬徹
顧問藤井武彦
相談役佐藤隆信
同野間省伸
同中部嘉人
[執行役員]
副社長執行役員(社長補佐、仕入部門・関係会社管掌、営業本部長兼商品本部長)川上浩明
同(総務人事部門・物流部門・渉外管掌)田仲幹弘
専務執行役員(営業本部副本部長、近畿支社長、名古屋支社・中国四国支社・九州支社担当)豊田広宣
同(複合事業本部長、海外事業部門担当兼広報担当)
小野晴輝
同(取引・経理部門担当兼不動産事業部門担当)
松本俊之
常務執行役員(営業本部副本部長、グループ書店事業部門担当)藤原敏晴
同(情報システム部門担当、プラットフォーム事業部長)高見真一
同(経営戦略部長)
大西良文
上席執行役員(CVS部門担当、CVS第一部長)
塚田達夫
同(複合事業本部副本部長、複合仕入部長)
渡辺勝也
同(特販首都圏支社長、市場開発部門担当)
堀内洋一
同(営業統括部長、支社総括担当、東部支社・中部支社担当、AI推進担当、図書館事業部門担当)
齊藤貴
執行役員(図書館事業部長)松木修一
同(名古屋支社長)
金子俊之
同(情報システム部長)
青木亮二
同(商品本部副本部長、書籍部長)山下康治
同(経理部長)小寺勉
同(経営戦略部部長)
高田聡
同(特販首都圏支社副支社長兼特販第二部長)
池邉友彦
同(取引部長)
○渡部弘之

6月はオンライン併用で開催/YouTubeチャンネル開設を準備/京都理事会

京都府書店商業組合(犬石吉洋理事長)は6月17日、京都市中京区の京都書店会館で理事会を開催した。新型コロナウイルス予防のため、出席者は間隔を空けて着席。オンライン会議アプリ「Zoom」を初めて導入し、一部の理事・監事が遠隔参加した。
庶務報告では、賦課金の減免措置の提案について、方法が決まり次第臨時総会を開く予定だと説明した。
雑誌発売日励行委員会では、滋賀県組合と合同で例年6月に委員会を開催していたが、今年は新型コロナウイルスの影響により中止になったと説明した。
図書館事業委員会からは、京都新聞社が主催する「第50回お話を絵にするコンクール読み聞かせキャラバン」が中止となり、代わりの企画として、京都新聞社公式ツイッターと新聞紙面見開きの両方で行う宣伝企画について協力依頼があったと報告した。
事業活性化委員会では、今回「Zoom」を試用して理事会を開催したことについて説明。また、京都組合マスコットキャラクターのブックンを活かしたYouTubeチャンネルの開設を進行中だと報告した。
(若林久嗣広報委員)

「本と遊ぼうこどもワールド」中止に/日販

日販は、毎年夏に開催している児童図書展示会「本と遊ぼうこどもワールド」(主催=日販、協賛=日本児童図書出版協会)について、新型コロナウイルス感染症拡大の現状を鑑み、今年の開催を中止すると発表した。

松信健太郎氏が9月に社長就任へ/有隣堂

有隣堂は7月3日、松信健太郎取締役副社長が9月1日付で代表取締役社長に就任すると発表した。松信裕代表取締役会長兼社長は代表取締役会長となる。
松信健太郎氏は1972年生まれ、早稲田大学教育学部卒。2007年9月有隣堂入社、12年11月取締役、19年9月取締役副社長に就任。

NHK出版、河出の企画に取組み/潮出版の書籍2点を増売/東京組合

東京都書店商業組合(矢幡秀治理事長)は、7月2日に東京・千代田区の書店会館で定例理事会を開催した。
事業・増売委員会では、NHK出版、河出書房新社、潮出版社の増売企画について説明した。
NHK出版の企画は、「100分de名著100作品記念フェア」を説明。番組で扱った名著が20年夏に100作品を突破することから企画されたもので、人気バックナンバーテキストの20点セットと10点セットを用意。フェア用パネル、商品別POPが付く。
河出書房新社については、コロナ禍で影響を受けている書店への応援企画として実施している「大人の塗り絵シリーズ」の実売報奨付きキャンペーンを説明。対象期間は今年4月1日~9月30日までで、期間をさかのぼって報奨計算し、実売本体価格の3%を還元するとして、まだ参加申込みをしていない書店にエントリーを呼び掛けた。
潮出版社については、『対決!日本史戦国から鎖国篇』(安部龍太郎、佐藤優著)と『さち子のお助けごはん』(山口惠以子著)の増売企画を説明した。

生活実用書・注目的新刊/遊友出版・齋藤一郎

鉄道は今も変わらずに多くのファンを抱える。
小島英俊著『限界破りの鉄道車両』(交通新聞社900円)は歴代の量産車両から、試作車として消えた車両までを、詳しく紹介する。
日本初の鉄道は1892年に開通した東京横浜間、1874年阪神間などだったが、当時の日本はSL輸入大国だった。ところが、その技術を学ぶのも早く、1893年には初の国産蒸気機関車800型が運行された。
鉄道は動力、制御システム、ブレーキ装置など様々な技術開発と共に発展してきた。その過程に存在した数々の列車の写真もある。昭和になるまでの電車の車体はみな木造だった。客車も同様にベイマツ、ナラ、ケヤキなどが使われ、車体外板は漆塗りの黒色だった。
山が多い日本ではトンネルが多く、新幹線が通過する時、勢いよくトンネル内の空気を押し出すために、衝撃音を少なくする先頭車両の鼻は長くなっていくのである。
老川慶喜著『日本鉄道史大正・昭和戦前篇』(中公新書820円)は、幕末・明治篇に続く1907年から45年までの激動期を解説する。日露戦争後、東京や大阪の都市化を担った鉄道だが、太平洋戦争では敗戦前日までB29の爆撃を受けた。現代史でもある。