全国書店新聞
             

平成27年6月15日号

コンピュータ書研修会を開催/トーハン

トーハンは5月14日、東京・新宿区の本社でコンピューター書研修会を開催。同社営業担当者が多数出席した。インプレス、翔泳社、SBクリエイティブ、ビー・エヌ・エヌ新社、技術評論社、マイナビの出版社6社で構成するコンピュータ出版販売研究機構(CPU、会長=滝口直樹マイナビ常務)のメンバーが講師を務めた。
説明会では、CPUが3月に棚分類コードと「コンピュータ書籍増売マニュアル」を大幅に改訂したことを踏まえ、コンピューター市場の動向、棚分類と基本書の揃え方、増売のポイント、Windows10の情報などを説明した。

発売日格差の改善求める/沖縄総会

沖縄県書店商業組合は5月22日、那覇市の同組合会議室で第27回通常総会を開催。組合員29名(委任状含む)が出席した。
総会は大湾喜代一事務局長の司会で進行し、小橋川篤夫理事長があいさつ。26年度の活動報告として、万引き防止ポスターの作成、出版販売基礎知識第18版、ポケッター15の組合員への配布について話した。また、全国小売書店経営実態調査への回答と、出版物への消費税軽減税率適用を求める請願署名運動への協力を再度依頼した。
続いて小橋川理事長を議長に議案審議に入り、平成26年度事業報告、収支決算書、監査報告、平成27年度事業計画案、収支予算書等、第1号議案から第6号議案まですべての議案を原案通り承認可決した。
また、今年度の活動として①平成27年6月25日に「図書カードNEXT」説明会の開催、②日書連が進めている全国小売書店経営実態調査の結果確認と書店再生委員会の書店活性化策、書店金賞企画への参加、③雑誌・書籍の発売日短縮に向けて関係各所へ更なる改善依頼の継続――等を提案した。
最後に大城副理事長のあいさつで閉会した。
(安仁屋博一広報委員)

著者自らプレゼンテーション/夏~秋新刊書籍説明会/講談社

講談社は5月28日、東京・文京区の本社で報道関係者を対象に、今年の夏から秋にかけての新刊書籍説明会を開催。著者、担当編集者が自ら作品の魅力をアピールした。
始めに野間省伸社長があいさつに立ち、「今回は4月の機構改変のあと初めての開催。1941年から続いてきた編集制度を改め、事業部制度とした。出版業界を取り巻く環境は激変している。その中で新たなチャレンジに次々と取り組み、新しい出版ビジネスを創造していくことが、今回の機構改変の狙い。この制度のもと今までにない発想で前例にない企画が芽生え始めている。今回プレゼンテーションする企画は新しく生まれ変わった組織から出てきた企画。期待していただきたい」と述べた。
説明会では、著者が次々と登壇し、北康利氏が『佐治敬三と開高健最強のふたり』(6月23日発売予定、予価本体1800円)、藤沢晃治氏が『「説得力」を強くする』(6月19日発売予定、予価本体860円)、山室恭子氏が『大江戸商い模様』(7月10日発売予定、予価本体1650円)、 椹木野衣、会田誠の両氏が『戦争画とニッポン』(6月23日発売予定、予価本体2000円)、茂木健一郎氏が『東京藝大物語』(5月26日発売、定価本体1700円)、東山彰良氏が『流』(5月13日発売、定価本体1600円)など、それぞれ自著のプレゼンテーションを行った。

次世代図書カードの説明会を開催/神奈川理事会

神奈川県書店商業組合(筒井正博理事長)は5月12日、横浜市中区のかながわ労働プラザで定例理事会を開催した。
理事会開催に先立ち、日本図書普及が次世代図書カード「図書カードNEXT」の説明会を行い、来年6月の発行開始に向けて準備を進めていること、カードに記載されたQRコードを読み取りインターネット経由で情報を管理する「サーバー管理型」のシステムを採用することなどの説明があった。続いて、ポプラ社より「平成27年度第32回『神奈川県夏の推薦図書』読書感想文コンクール夏のすいせん図書」について説明があった。
理事会では、日書連報告として①春の書店くじの申込状況②全国小売書店経営実態調査への協力要請③出版物へ軽減税率適用を求める運動の状況――などについて報告があった。また、神奈川組合が昨年11月に県内の政党に行った「お願い」に対して、自民、共産両党から回答があったと報告があった。
また、絵画コンテストを例年通り実施することや賦課金問題などを審議した。(水越孝司広報委員)

売上高3・1%減、6610億9600万円/日販連結決算

日販は5月29日、第67期(14年4月1日~15年3月1日)の決算概況を発表。減収減益の厳しい決算となった。
子会社21社との連結売上高は前年比3・1%減の6610億9600万円。消費増税後に落ち込んだ売上が下半期も回復せず、書店店頭の落ち込みが大きかったことが響いた。
大幅な減収を受け、コストコントロールの徹底など一般管理費の抑制に努めたものの、輸送効率の悪化から荷造運送費がかさんで販売費が膨らみ、販売費及び一般管理費は同8・1%増の751億8200万円。営業利益は同45・5%減の25億8800万円、経常利益は同31・1%減の36億2600万円、当期純利益は同53・8%減の10億5200万円の減益となった。
商品別では、雑誌は定期誌・ムック合計の店頭売上が同7・3%減となり、特に月刊誌で最もシェアの高い女性誌が同15・7%減と大幅に落ち込んだ。書籍も『21世紀の資本』や「アナと雪の女王」関連などの話題作はあったものの、同7・6%減と厳しい状況となった。コミックスは『暗殺教室』『アオハライド』『弱虫ペダル』などアニメ・映画・舞台の複合展開で同0・1%減にとどまった。開発商品のみ日販PB商品の好調で同1・5%増とプラスになった。
施策では、契約書店と書籍返品率25%を目指す「Attack25」は71法人のうち19法人が目標を達成。書店マージンアップに向けたインセンティブ付き商品企画「Hi-Profit企画」は書店還元金額が同25・3%増の2億1300万円となった。「不稼働在庫入れ替え」は1044店舗で実施し、合計110万点が売れ、8億1300万円の売上を創出した。
日販単体は、売上高が前年比5・1%減の5383億900万円、営業利益は同33・4%減の19億2400万円、経常利益は同25・5%減の25億2500万円、当期純利益は同58・0減の8億5300万円と、減収減益の決算となった。
商品別売上高は、書籍が同4・7%減の2464億1900万円、雑誌が同6・5%減の2701億9600万円、開発商品が同1・5%増の325億4200万円。
返品率は、書籍が同0・1ポイント減の31・3%、雑誌が同0・2ポイント減の38・8%、開発商品が同3・8ポイント増の29・5%、合計では同0・1%ポイント減の35・2%となった。
店頭POSの売上前年比が5・5%の大幅減となる一方、平均購入金額は同1・5%増と横ばいだったことから、日販は来店回数の減少、来店時の購入率の低下が店頭売上悪化の要因と見ている。
今期は新中期経営計画「Breakthrough」で「『書店』から広がる新空間の創造と個客接点の拡大」を戦略として掲げ、来店客数を増やすための店作りをサポートする。

ノミネート作品20点を決定/書店金賞

日書連書店再生委員会は6月4日、東京・千代田区の書店会館で第2回「書店金賞」のノミネート投票の開票を行い、6月9日にエントリー作品58点の中からノミネート(入賞)作品20点を決定。Aセット「文化伝統を知る」10点、Bセット「暮らしを楽しむ」10点に分けた(CセットはA+B)。入賞出版社には即日連絡した。
ノミネート(入賞)作品は以下の通り(別紙注文書に詳細)。
[Aセット「文化伝統を知る」]
▽『暮らしのならわし十二か月』飛鳥新社▽『漢字に託した「日本の心」』NHK出版▽『日本の伝統文化しきたり事典』柏書房▽『日本人なら身につけたい品性がにじみ出る言葉づかい』河出書房新社▽『365日で味わう美しい日本の季語』誠文堂新光社▽『暮らしの中にある日本の伝統色』大和書房▽『日本人と日本文化』中央公論新社▽『日本の大和言葉を美しく話す』東邦出版▽『鳩居堂の日本のしきたり豆知識』マガジンハウス▽『武士道』三笠書房
[Bセット「暮らしを楽しむ」]
▽『英国一家、日本を食べる』亜紀書房▽『喜ばれる素敵な折り紙』池田書店▽『江戸のおかず12ヵ月のレシピ』講談社▽『東京手しごと名品図鑑』JTBパブリッシング▽『にほんのマナーえほん』小学館▽『日本の七十二候を楽しむ』東邦出版▽『わくわくほっこり和菓子図鑑』二見書房▽『有本葉子うちのおつけもの』文化出版局▽『しっかり食べよう「一汁三菜」』丸善プラネット▽『にっぽんのおにぎり』理論社

第2回「書店金賞」9月初旬から実施/日書連理事会

日書連は5月28日、書店会館で5月定例理事会を開催。書店再生増売企画として実施する第2回「書店金賞」は、エントリー作品58点からノミネート(入賞)作品20点を投票で決定。参加書店はフェア展開で増売を図る。金賞受賞作は12月に発表する。書店再生委員会の小泉忠男委員長は積極的な参加を呼びかけた。
[書店再生委員会]
9月初旬から12月31日まで実施する第2回「書店金賞『和~日本のこころ』」のスケジュールを小泉忠男委員長が説明し、積極的な参加を呼びかけた。
4月20日の出版社説明会を経て、31社より58点のエントリーがあった。このエントリー本からノミネート本を決める投票を6月2日まで実施。投票者は日書連、東京組合役員のほか、書店店頭で商品に触れ読者の嗜好に精通している書店人など約200名。4日に開票を行い、9日にノミネート本20点を決定。
参加を希望する書店は、所定の注文書で7月15日までに所属の都道府県組合に注文する。取次搬入は9月初旬。参加店はセット着荷次第、「書店金賞」フェアを展開して増売を図る。9月1日~11月15日までの実売を集計し、11月20日に書店金賞を決定。全国書店新聞12月1日号で受賞作を発表し、12月16日に帝国ホテルで開催する日書連「出版販売年末懇親会」の席上、贈呈式を行う。
[消費税問題]
作家、学識経験者、出版界幹部ら19名から成る「出版文化に軽減税率適用を求める有識者会議」が設立され、4月22日に初会合を開催、提言を発表したと面屋龍延委員長が報告した。また、文字・活字文化推進機構、活字文化議員連盟、子どもの未来を考える議員連盟が6月3日に開催する「出版物への軽減税率の適用を求める集い」に面屋委員長や首都圏の組合役員らが参加すること、日書連など出版4団体幹部が6月18日、公明党の漆原良夫中央幹事会会長、斉藤鉄夫幹事長代行(税制調査会会長)に陳情することなど、今後の活動を説明。「今秋には大筋の内容が決まると見られる。しっかりと活動に取り組みたい」と述べた。
[指導教育委員会]
全国小売書店経営実態調査は、「全国書店新聞」4月15日号に舩坂会長と鈴木喜重委員長による同調査への協力を呼びかける談話を掲載し、再度、記入票を挟み込んだところ、回答数が急増。5月27日現在の回答数は1034店、回収率は25・0%になったと鈴木喜重委員長が報告した。目標回収率30%を目指して当面回収を続け、出来るだけ早く集計作業を開始する。
[読書推進委員会]
第42回「読書週間書店くじ」(10月27日~11月9日)の実施要綱を決定。前回からの変更点として、特等賞の図書カード5万円×30本を取り止め、3等賞の図書カードまたは図書購入時に充当500円を6千本から8千本に増やすと西村俊男委員長が説明した。
読売新聞東京本社と日書連のコラボレーション企画「読売新聞本屋さんへ行こう!キャンペーン」を9月9日~10月12日に実施する。書店で購入した書籍・雑誌のレシートを応募ハガキに貼って応募してもらい、抽選で図書カード総額30万円を260名にプレゼントするもの。実施エリアは東京、埼玉、千葉、神奈川、茨城、栃木、群馬、山梨、静岡の1都8県。約1300店の店頭でポスターを掲示し、応募ハガキを設置する。なお、次回(16年3月)以降は、全加盟店ではなく、事前にキャンペーンへの参加希望を取り、希望する書店にポスターと応募ハガキを送付する。
[組織委員会]
各都道府県組合に所属する組合員の4月期加入・脱退状況は、新規加入1店、脱退35店、差し引き34店減。この結果、全国の日書連傘下組合加入書店数は3981店となり4000店の大台を割り込んだ。
日書連のオリジナル手帳「ポケッター」16年版は、15年版と同じく受注生産方式にすると中山寿賀雄委員長が報告した。8月から受注活動を行い、刷り部数を決める。店名なしの販売金額は1部100円前後(税抜)になる見込み。
[取引改善委員会]
雑協販売委員会が日書連の要請を受けてL表示の文字サイズを徹底するよう会員各社に要請したが、いくつかの雑誌でまだ改善されていないことが分かった。柴﨑繁委員長は「編集現場にL表示への理解が浸透していない」と問題点を指摘し、改善へ一層の努力を求めたいとした。
[流通改善委員会]
経費削減のため、7月に開催を予定していた恒例の「全国情報化推進会議」を取り止めると藤原直委員長が報告した。
[広報委員会]
面屋龍延委員長は「全国的に組合加入書店数が減少する中、組合と書店を結ぶ機関紙としての全国書店新聞の役割は重要性を増している」と述べ、ホームページと合わせて情報発信を強化する考えを示した。
[政策委員会]
経費削減のため、7月16日に予定していた定例理事会を休会とすることを承認した。
11月25日、東京・千代田区の全国町村会館で開催される第15回中小小売商サミットに参加することを承認した。主催は日書連など小売10団体で構成する全国中小小売商団体連絡会。当日は各団体代表者による会議、中小企業庁長官との懇談会、懇親会を行い、翌26日に総理大臣表敬訪問、関係官庁・政党へ決議を持参して陳情する予定。

新理事長に春井宏之氏/「本の中身売る」施策推進/愛知総会

愛知県書店商業組合は5月26日、名古屋市千種区のホテルルブラ王山で第32回通常総会を開催。2期4年務めた佐藤光弘理事長(光書店)が退任し、新理事長に春井宏之副理事長(岡崎市・正文館書店)が就任した。
組合員154名(委任状含む)が出席した総会は伊藤信高理事(大阪屋書店)の司会で進行。佐藤理事長は「相場の格言に『人の行く裏に道あり花の山』がある。王道でも裏街道でも、それぞれの店の状況、性格や資質に応じて歩んでほしい。構造不況業種、負け組業種ではないことを見せてやろう。後ろ向きの考えはやめて書店業界を再生しよう」とあいさつした。
引き続き林茂夫氏(松清本店)を議長に議案審議。平成26年度事業報告、収支決算報告・監査報告、平成27年度事業計画案、収支予算案などすべての議案を原案通り承認可決した。
事業報告は各委員会の担当正副理事長が説明。「サン・ジョルディフェスティバル名古屋」については、今年も名古屋テレビ塔下で1日のみ開催。会場では「本屋さんが選んだ子どもに読み聞かせたい絵本101冊」の展示販売や、今回初の試みとして学生によるビブリオバトルを行ったことが報告された。
また、組合員数の減少に伴い、理事定数を30人以上36人以内から22人以上26人以内とする定款変更案を承認した。
任期満了に伴う役員改選では、選考委員による指名推薦で理事26名、監事2名を選出。このあと第1回理事会を開き、春井副理事長を新理事長に選んだ。
春井理事長は「このままでいいと思っている人はいない。何をどうするか考え直さなければいけないところまで来ている」と現状に危機感を示し、「一般社会は経済充足のルールに基づき動いている。出版業界は一般と違うことが多い。一般に近づく努力はしなければいけないが、近づけないことについては無理ということを公に向けてサジェスチョンすべき」と述べた。
そして、「『本』を売るのはやめて、『本の中身』を売ろう。買ってもらうのではなく、読んでもらうという意識を持てば、文化として本を販売することにポリシーを持てるようになる」と発想の転換を訴え、「縮小する売上の取り合いをやっていても発展性はない。読者を広げることが必要」として、情報発信の重要性を強調した。
総会終了後、日書連の舩坂良雄会長が「日書連の現状報告と今後の活動方針について」と題して講演。購入前の本を自由に持ち込めるカフェの問題、万引問題、アマゾンと出版社の直取引、出版物への軽減税率適用を求める運動、図書館問題、増売企画「書店金賞」や外商雑誌の買切による報奨金で収益改善を目指す書店再生の取り組みについて考えを話した。
[愛知組合役員体制]
○新任
▽理事長=○春井宏之(正文館書店)
▽副理事長=谷口正和(ちくさ正文館)近藤五三六(近藤商店)○小原永幸(かちがわ文昌堂)○水野賢一(白沢書店)

景品規約の適正な運用図る/出版物小売公取協通常総会

出版物小売業公正取引協議会(公取協=舩坂良雄会長)は5月28日、東京・千代田区の書店会館で2015年度通常総会を開催。来賓として消費者庁表示対策課課長の真渕博氏、同規約担当課長補佐の平澤徳善氏、同規約第一係長の安藤香織氏が出席した。
総会は成田耕造理事の司会で進行し、委任状を含め理事29名が出席と報告。鈴木喜重副会長の開会の辞に続き、消費者庁の真渕課長が祝辞を述べた。真渕課長は、昨年行われた景品表示法の改正について、不当表示や過大な景品提供を未然に防止するため、事業者が必要な措置を講じることを定めるとともに、行政による監視指導体制の強化を図ったと説明。法案可決の際、附帯決議の中で公正競争規約が取り上げられたことに触れ、規約の果たす役割への期待がますます高まっていくのではないかと指摘し、「今後も規約の周知徹底など日々の取り組みを通じて、適正な景品提供に努めていただくようお願いする」と述べた。
続いて、舩坂会長を議長に選任。舩坂会長は審議に先立ち、「規約の相談件数は増加が顕著だ。相談者は書店のみならず出版社、取次、広告代理店、新聞社、コンビニエンスストアなどさまざまで、相談内容も多岐にわたっている。公取協の果たす役割は従来に増して大きく、規約の運用には今後とも細心の注意と正確な対応で進めていきたい」とあいさつした。
この後議案審議を行い、平成26年度事業報告、収支決算報告・監査報告、平成27年度事業計画案、収支予算案などをいずれも原案通り承認した。
事業報告では、柴﨑繁副会長が、規約に関する問い合わせ・相談への対応、上部団体である全国公正取引協議会連合会、公正取引協会の会議への出席など、公取協の活動について報告。続いて、公取協に寄せられた相談事例33件の中から、吉武三男顧問が書店組合からの問い合わせ4件を代表事例として解説した。
平成27年度事業計画については、①出版物小売業の「公正競争規約」に対する理解と検討。そして正しい運用、普及のための活動、研修会等の開催。②景品表示法をはじめ、関係法令の研究並びに規約違反の防止。③一般消費者、消費者団体及び出版業界団体との連絡。④関係官庁との連絡。⑤広報活動――の活動方針を決めた。

森井清城理事長を再選/新事業開拓が課題/石川総会

石川県書店商業組合は5月9日、金沢市の金沢勤労者プラザで第27期通常総会を開き、組合員41名(委任状含む)が出席した。
森井理事長は「北陸新幹線開業に伴い、金沢、加賀、能登は県外、海外からのお客様でかつてない賑わいを見せている。経済効果は大きいが、新幹線ブームが去った後にこそ当地の素晴らしさが評価されるよう努力しよう。従来になく多くの情報が入ってくるようになった。新商品・新事業の発掘を考える貪欲さも必要だ。各組合員がアンテナを張り巡らし、情報を共有し、共同事業の開拓・構築を進めるのが今期の大きな課題」とあいさつした。
引き続き森井理事長を議長に議案審議を行い、第27期事業報告、収支決算、第28期事業計画、収支予算などすべての議案を原案通り承認可決した。役員改選では、指名推薦制で理事14名、監事2名を選出した。
23日に開いた新役員による初理事会で、森井理事長を再選した。
[石川組合役員体制]
▽理事長=森井清城(紀陽館森井書店)
▽副理事長=宇都宮元樹(うつのみや)宮本秀夫(ブック宮丸)菊沢平光(菊沢書店)
(事務局・金野忠)

日書連のうごき

5月7日春の書店くじ抽選会に舩坂会長、柴﨑、西村両副会長が出席。
5月11日全出版人大会に舩坂会長、柴﨑、西村、小泉各副会長、丸岡相談役、川嶋、筒井、天野、本間各理事が出席。
5月13日JPO出版情報登録センター管理委員会。日書連監査会に舩坂会長、高橋、足立、元永各監事が出席。JPO運営委員会に柴﨑副会長が出席。
5月14日JPIC理事会に舩坂会長、藤原、西村両副会長が出席。
5月15日軽減税率専門委員会流通ワーキンググループに柴﨑副会長が出席。
5月18日書店大商談会実行委員会に舩坂会長が出席。出版倫理協議会に井上委員が出席。
5月19日全国中小企業団体中央会月例研修会。
5月20日公正取引協会月例懇談会に出版物公取協吉武顧問が出席。
5月21日書店大商談会記者発表に舩坂会長が出席。
5月22日出版労連フォーラムに柴﨑副会長が出席。
5月25日文化産業信用組合理事会に舩坂会長が出席。
5月26日愛知県書店商業組合総会に舩坂会長が出席。読書推進運動協議会理事会に西村副会長が出席。ためほんくん全体会。
5月27日各種委員会。
5月28日九州雑誌センター株主総会に舩坂会長が出席。出版物小売業公正取引協議会総会。5月定例理事会。