全国書店新聞
             

平成28年8月15日

OSAKA PAGE ONEの日/8月からスタート

大阪府教育庁は7月19日、「OSAKAPAGEONE」を8月から始めると発表した。
昨年来、第3次大阪府子ども読書活動推進計画として審議会が3回開催され、委員でもある大阪組合・面屋龍延理事長が「月に一度は本屋と図書館へ行こう」という運動を官民一体となって取り組んではどうかと提案してきた。
この度、大阪市など各市町村、公共図書館、各小中高校、幼稚園等の教育保育施設、書店組合、出版社、取次、新聞社、読書ボランティア、大阪国際児童文学財団などが参画して、「OSAKAPAGEONEキャンペーン推進会議」を立ち上げた。会長は大阪府教育長が就任し、副会長は出席参加企画団体の互選で大阪組合・面屋理事長に決まった。
8月第1週末の6、7日を「OSAKAPAGEONE」の日とし、第1回目は東大阪市の府立中央図書館で高校生らが薦める絵本で子どもたちと「絵本の広場」を開催。
大坂組合では、児童書の売上が不況下でも伸びていることから、日書連選定の「心にのこる子どもの本」セールと大阪組合が毎年開催している「本の帯コンクール」の課題図書を店頭に置いて、ファミリーの店頭来店の機会にしていきたいとしている。
(石尾義彦事務局長)

組合員減少など課題山積/関東ブロック会で各県から報告

日書連関東ブロック会は7月10日、千葉市美浜区のホテルスプリングス幕張で総会を開き、会員の茨城、栃木、群馬、埼玉、神奈川、千葉の各組合の理事長および理事、日書連から舩坂良雄会長ら総勢25名が出席。鈴木喜重会長(千葉組合理事長)は紙の本の重要性を広めてもらいたいと訴え、各県組合からは組合員数減少への対策など山積する課題について報告と提案が行われた。
今回設営を担当した千葉組合の仁木俊行副理事長が開会の辞を述べ、鈴木会長があいさつ。酒井邦嘉著『脳を創る読書』(実業之日本社)を紹介し、「酒井氏は、紙の本は人間の脳に大きな影響を与えるとして、紙の本の重要性を強調している。5年前に出た本だが、もう一度読んで、紙の本に対する我々の思いを広めてほしい」と述べた。
続いて日書連・舩坂会長が出版業界の諸問題と日書連活動の現状を報告。4月1日現在、東京組合395店、日書連3694店と組合加入書店の減少に歯止めがかからない問題に触れ、「次の世代にどうしたら書店を引き継いでもらえるか考えるのが我々の使命。本好きの子供を増やすための読書推進運動に積極的に取り組みたい。また、組合員を増やすためには、組合加入メリットを探さなければならない。組合に入っているからこそできる、組織を使った増売運動について提案してほしい」と話した。
また、書店の収益性改善について「書店マージンは30%必要。出版社は定価の値上げをためらうならば正味改定を検討してほしい。大型書店だけでなく中小零細書店も利益が出る仕組みを作りたい」と訴えた。
このあと、各県組合から組合員数減少に伴う組合財政悪化と組織強化対策などについて報告と提案が行われた。主な報告事項は以下の通り。
▽茨城組合・池田和雄理事長=「返品運賃実態調査に基づき、安い方の価格に合わせた県内統一価格の実現を検討している」▽栃木組合・杉山和雄理事長=「栃木県出版文化展を年1回、秋の餃子祭りに合わせ、県内出版社10社が一堂に会して開催している。展示販売を行い、喜ばれている」▽群馬組合・竹内靖博理事長=「県内約30店舗を展開する文真堂書店がトーハンの子会社になった件について、県組合総会でトーハンから説明を受け、組合加入書店の声を伝えた。学校が出版社に直接発注するケースが増えており、心配している」▽埼玉組合・吉田矩康理事長=「大型出店で周囲の中小書店が閉店する状況が何年も続いている。大店法があった当時と違い、対応する方法がない。客をスマホに奪われている。出版業界の人間が率先して本を読む運動を行ってはどうか」▽神奈川組合・筒井理事長=「公立高校の書籍納入に際し、県の図書購入予算の半分が県外の業者に持っていかれている。県内の書店が優先的に納入できるよう改善してほしいと要望を続けている」▽千葉組合・植田榮一専務理事=「図書館入札やアマゾンのポイント問題は、書店組合だけで解決することはできない。国会への働きかけが必要。これからは神田村の取次との付き合いが重要になる。人的な交流を図りたい」
総会終了後、文化通信社・星野渉常務が「小規模、地域密着、独立系こそが生き残る~ドイツ、アメリカにみる元気な独立系書店のあり方~」を講演。蔦屋書店イオンモール店などベイエリア商業施設を視察し、懇親会を催した。

「全国広報委員会議」9月14日に開催

日書連広報委員会(面屋龍延委員長)は9月14日(水)午後1時~4時、東京・千代田区の書店会館で「全国広報委員会議」を開催する。日書連広報委員9名、各都道府県組合広報委員15名が出席する。
会議では、舩坂良雄会長から日書連の当面の課題、面屋委員長から広報活動の考え方を聞くとともに、文化通信社・星野渉常務の講演会、各都道府県広報活動についての意見交換会を行う。

書店組合総会スケジュール

◆日書連北信越ブロック会
9月15日(木)昼、東京都千代田区の書店会館で。今回は日書連定例理事会に合わせての開催となる。
◆滋賀県書店書業組合第33回通常総会
8月26日(金)午後3時より近江八幡市のホテルニューオウミで開催する。

読書週間書店くじ実施要綱

▽実施期間平成28年10月27日(木)より11月9日(水)まで。書籍・雑誌500円以上購入の読者に「書店くじ」を進呈
▽発行枚数200万枚。書店には1束(500枚)3571円(税別)で頒布
▽申込方法と申込期限注文ハガキに必要事項を記入し、束単位で所属都道府県組合宛に申し込む。締切は8月20日(厳守)
▽配布と請求方法くじは取引取次経由で10月25日前後までに配布。代金は取引取次より請求
▽当せん発表12月5日。日書連ホームページ並びに書店店頭掲示ポスターで発表
▽賞品総額2860万円
当せん確率は9・6本に1本
1等賞=図書カード1万円400本
2等賞=図書カード
又は図書購入時充当1千円600本
3等賞=同5百円8000本
4等賞=図書購入時に充当百円20万本
▽賞品引換え1、2、3、4等賞は取扱書店で立替え。図書カード不扱い店または品切れの場合は、お買い上げ品代に充当
▽引換え期間読者は12月5日より平成29年1月10日まで。書店で立替えたくじは平成29年1月31日までに「引換当せん券・清算用紙(発表ポスターと同送)」と一緒に日書連事務局に送付
▽PR活動「読書週間書店くじ」宣伝用ポスターは日書連ホームページ(http://www.n-shoten.jp/)よりダウンロード(郵送はしません)。全国書店新聞に実施要綱を掲載。日書連ホームページで宣伝

「中これフェア」県内24書店で実施/愛知組合

愛知県書店商業組合(春井宏之理事長)は7月17日~8月31日、第11回「本屋のおやじのおせっかい中学生はこれを読め!」フェアを実施している。県内24書店が参加。
今回は低予算で実施するために、ポスター(写真)、帯、「中これ100選リスト」、「朝の読書版これ読め30冊リスト」の各種印刷物は愛知組合ホームページの同フェアスペシャルサイトからダウンロードして使用してもらうこととした。また、図書カードのプレゼントは応募者が少ないため廃止した。
愛知組合は「中これ100選リスト」を店頭や外商、「朝読版30冊リスト」を学校営業などで活用してほしいとしている。

夏の課題図書7千5百冊増売/万引き防止研修会に講師派遣/愛媛総会

愛媛県書店商業組合(光永和史理事長=松山堂書店)は6月7日、松山市の松山全日空ホテルで第28回定時総会を開催し、組合員26名(委任状含む)が出席した。
山本理事(山本貫一商店)の開会あいさつのあと、光永理事長を議長に選任し、議案審議を行った。
事業報告では、愛媛新聞社と行っている夏の課題図書の増売で7500冊を超える実績をあげたこと、継続事業である家庭裁判所での非行少年に対する万引き防止の研修会への講師を3回派遣したことが報告された。一方、しばらく安定していた組合員数が、今年に入って廃業による脱退が3件発生したことが報告された。
このあと、足立専務理事(愛媛官報販売)より、平成27年度収支決算報告が行われ、事業計画、予算案とともに満場一致で承認された。
総会終了後、出版社、取次16社を交えて懇親会を行った。
(松岡省自広報委員)

日書連主催児童書増売運動への参加呼びかけ/茨城総会

茨城県書店商業組合は6月28日、水戸市の茨城県教科書販売で第30回通常総会を開催。組合員58名(委任状含む)が出席した。
総会は中村敏弘理事の開会の辞で始まり、池田和雄理事長があいさつ。出版業界の現状について「日書連通常総会での報告によれば、昨年は33年前の雑誌・書籍の売上と同じとなり過去最大の落ち込み幅を記録。特に雑誌不振は中小書店の廃業や取次の経営破綻など様々な所に影響を及ぼしている」として、「日書連は各県書店組合とともに問題解決に取り組んでいるが、思うような効果が出ていない。出版物への軽減税率適用を求める運動も、いわゆる有害図書の線引きなど課題を残している。正味問題、ネット通販、富士山マガジンサービスによる半額割引キャンペーン、再販維持問題など、出版業界は厳しい状況が続き、課題が山積している」と厳しい認識を示した。
一方、児童図書は子供たちの将来への有益な投資と言われ、小・中学校図書館、公立図書館、団体職域での児童図書販売は盛況と指摘し、「日書連主催の増売運動『心にのこる子どもの本』セールを利用し、店頭活性化に役立て、個人消費に結び付けたい。茨城組合は設立から30年たったが、書店売上も当時と同じ数字になってしまった。もう一度原点に戻り、足元を見つめ直す節目にきている。協力と支援をお願いしたい」と決意表明した。
続いて池田理事長を議長に議事を進行し、平成27年度事業報告、収支決算書、岡見正昭監事による監査報告、平成28年度事業計画案、収支予算案などすべての議案を原案通り可決した。
このうち、読書推進委員会の柳橋治委員長より、日書連主催児童図書増売運動への積極的参加の依頼があった。また、組合増売企画として、昨年に引き続き茨城県教科書販売とタイアップして東京書籍の新刊『世界甲虫大図鑑』『知られざる地球動物大図鑑』の取り組みが提案された。
この後、来賓の県中小企業団体中央会・近藤哲生事務局次長が祝辞を述べ、秋山誠二理事の閉会の辞で総会を終了した。
(高橋雅夫広報委員)

県知事に書店振興策を要望/組合加入促進活動を強化/佐賀総会

佐賀県書店商業組合は6月11日、佐賀市の佐賀ワシントンホテルプラザで第34回通常総会を開催し、組合員27名(委任状含む)が出席した。
総会は吉竹康志理事(油屋)の司会で進行し、堤洋理事長(ブックスグリーンウッド)があいさつ。県内で書店のない自治体が増加している現在の状況を述べ、山口祥義・佐賀県知事を訪問して書店振興策を要望したと報告。ここ数年、組合への新規加入がないので、今年は1店でも組合員を増やすことを目標に頑張ると意気込みを示した。また、先日、日書連MARCを利用している福岡組合筑後支部の学校図書システム化の勉強会に参加したことに触れ、佐賀県でも日書連MARCを利用したシステム化に向けて努力していきたいとの考えを示した。
続いて、近藤甲平理事(近藤松月園)を議長に選出して議案審議。平成27年度事業報告及び収支決算報告、監査報告、平成28年度事業計画案及び収支予算案、定款の一部変更を決定し、すべての議案を原案通り承認可決。高田悟副理事長(日の出書店)の閉会の辞で総会を終了した。
総会終了後、平成28年度第2回理事会を開き、前副理事長の小野賢一氏の顧問就任を可決した。
この後、輸送会社、中央会を交えて懇親会を行い、親睦を深めた。
(県組合事務局)

図書館サポート部会便り

『地方公共団体及び公共図書館は、図書館への納入に関して、指定管理事業者が納入業者を兼ねることがないよう区分し、図書納入にあたっては地域書店を優先し、地域文化の活性化に努めること。出版社は、地域書店の育成という観点から、競争入札の範囲などの見直しを検討すること。』
超党派の国会議員と有識者を中心に、活字文化議員連盟内に設置された「全国書誌情報の利活用に関する勉強会」(会長・細田博之衆議院議員、自民党総務会長)は4月28日に答申をまとめた。前段の文章は第2章の提言より引用したものである。
これを読むと、勉強会では活字文化の将来に危機感をもった国会議員諸氏によって、図書館・地域書店・読者の結びつきを深め「地域創生」につなげていくための方策が検討されてきたように思われる。提言が速やかに実現されるよう、日書連としても協力を惜しまず、情報提供も進んで実施していきたい。
答申本文は日本出版インフラセンターのサイト(http://www.jpo.or.jp/)にアップされているので、是非ご確認を。 (高島瑞雄部会長)

「子どもたちとつながる活動を」/大阪読書推進会総会

大阪読書推進会は6月28日、大阪市北区の朝日新聞大阪本社で2016年度総会を開催した。3月末に退任した三宅前会長の後を受けて、大阪児童文学財団理事長の宮川健郎氏が会長に就任し、初めての出席となった。大阪組合からは面屋龍延理事長をはじめ9名が出席した。
席上、宮川会長は「東京に住んでいるので、今回の会長就任は考えてもみなかった。早稲田の鳥越信先生の12万点の書庫の整理を手伝い、1981年3月に先生の奥様と大阪へ送り出す係だったことがある。この12万点をもとに1984年に開館したのが大阪児童文学館。帯コンや読書ノートという、子どもたちとつながる面白い活動をしていると感心した。皆様と一緒に活動し、お手伝いできることがあればありがたい」とあいさつした。
事業報告・計画、収支報告等を承認し、終了した。(石尾義彦事務局長)

役員体制を決定/JPIC

出版文化産業振興財団(JPIC)は6月21日開催の定時評議員会で任期満了に伴う評議員、理事の改選を行い、その後の理事会で役付理事の互選を決議した結果、以下の役員を決めた。
▽理事長=肥田美代子(文字・活字文化推進機構理事長)
▽副理事長=相賀昌宏(日本書籍出版協会理事長、小学館社長)鹿谷史明(日本雑誌協会理事長、ダイヤモンド社会長)平林彰(日本出版取次協会会長、日本出版販売社長)舩坂良雄(日本書店商業組合連合会会長、東京都/運営担当)
▽専務理事=小柳貴史
▽常務理事=野間省伸(講談社社長)堀内丸恵(集英社社長)安西浩和(日本出版販売専務)藤井武彦(トーハン社長)高井昌史(紀伊國屋書店社長)西村俊男(日書連副会長、新潟県)
▽理事=北島義斉(大日本印刷副社長)中尾光宏(凸版印刷取締役)荻野善之(主婦の友社社長)丹下伸彦(光文社社長)古岡秀樹(学研ホールディングス取締役)松井清人(文藝春秋社長)磯田肇(協和出版販売社長)大竹深夫(大阪屋栗田社長)風間賢一郎(中央社社長)川上浩明(トーハン専務)渡部正嗣(日教販社長)亀井忠雄(三省堂書店社長)中川清貴(丸善CHIホールディングス社長)早嶋茂(旭屋書店社長)藤原直(日書連副会長、宮城県)松信裕(有隣堂社長)
▽監事=桶田大介(弁護士)能勢正幸(公認会計士)濵田博信(日本図書普及社長)

常務に松本俊之氏/トーハン役員体制

トーハンは6月29日開催の定時株主総会で取締役・監査役の選任を行い、取締役会で以下の通り就任した。○新任。
取締役社長(代表取締役)
藤井武彦
取締役副社長(代表取締役)近藤敏貴
専務取締役川上浩明
同清水美成
常務取締役栃木裕史
同豊田広宣
同小野晴輝
同田仲幹弘
同○松本俊之
取締役藤原敏晴
同高見真一
同森岡憲司
同高田聡
同○大西良文
同○塚田達夫
同鈴木敏文
監査役(常勤)本川幸史
同○吉田尚郎
監査役相賀昌宏
同岩瀬徹
顧問山﨑厚男
取締役を退任した谷川直人氏はトーハン・コンサルティング社長に、吉田尚郎氏はトーハン常勤監査役に、中村勉氏はトーハン上席執行役員兼トーハン・システム・エンジニアリング社長にそれぞれ就任。また、馬場章好氏は常勤監査役を退任した。
〈執行役員〉
副社長執行役員(営業統括本部長)近藤敏貴
専務執行役員(情報戦略本部長、商品本部長、渉外・広報担当)川上浩明
同(複合事業本部長、外販推進担当)清水美成
常務執行役員(物流部門担当、ロジスティックス部長、東京ロジスティックスセンター長、書籍流通業務部長、雑誌流通業務部長)
栃木裕史
同(営業統括本部副本部長、支社総括担当、営業統括推進部長、店頭活性化プロジェクト推進室長)
豊田広宣
同(近畿支社長、西日本エリア統括)小野晴輝
同(海外事業部門担当、総務人事部長)田仲幹弘
同(経営戦略部門担当、取引・経理部門担当)
○松本俊之
上席執行役員(市場開発部長、支社総括副担当)
藤原敏晴
同(情報戦略本部副本部長、デジタル事業部長、プラットフォーム事業部長)
高見真一
同(首都圏支社長)
森岡憲司
同(特販支社長)
○高田聡
同(経営戦略部長)
○大西良文
同(オムニチャネル推進担当、CVS部門担当、CVS第一部長)○塚田達夫
同(情報戦略本部基幹システム改革担当、トーハン・システム・エンジニアリング兼任)中村勉
執行役員(中国四国支社長)小川慎二郎
同(複合事業本部副本部長、複合売場開発部長)
渡辺勝也
同(特販第三部長)
酒井修
同(図書館事業部長)
松木修一
同(九州支社長)
堀内洋一
同(商品本部副本部長、雑誌部長)○齊藤貴

移転

協和出版販売は、総務部を8月1日より下記の場所に移転し、併せて取引管理部の電話・FAX番号を変更した。
▽総務部移転先=〒162―8710東京都新宿区東五軒町6―24トーハン本社ビル5F
電話03―3266―9625、FAX050―3730―9702
▽取引管理部=電話03―3266―9626、FAX050―3730―9702

協和出版販売役員

協和出版販売は6月29日開催の定時株主総会ならびに取締役会で、下記の役員を選任した。
代表取締役社長
磯田肇常務取締役(営業担当)
三浦敏
取締役磯野芳郎
同大西良文
監査役吉田尚郎
相談役小貫邦夫
佐久間信常務取締役、坂井光雄顧問は退任した。

加藤哲朗氏が専務に/大阪屋栗田

大阪屋栗田は6月28日開催の臨時株主総会ならびに取締役会で下記の新経営体制を決定し、それぞれ就任した。○新任。
代表取締役社長執行役員
大竹深夫
専務取締役執行役員
○加藤哲朗
取締役執行役員(事業構造改革担当、マーケティング推進室管掌)服部達也
同○川村興市
社外取締役〔KADOKAWA〕関谷幸一
同〔小学館〕佐藤隆哉常勤監査役池田俊治
監査役〔大日本印刷〕
玉井宏平
同〔集英社〕林秀明
同〔講談社〕○吉富伸享
取締役執行役員の篠田真氏、堀江厚夫氏は、取締役を退任し執行役員に重任。取締役執行役員の片山誠氏と監査役の村上潔氏は退任した。
〈執行役員〉
執行役員(企画管理本部長、同本部経営企画室長、物流・システム改革室長、業務監査室長)篠田真
同(営業第一本部長、同本部大阪営業部長、OaK友の会管掌)竹中繁輝
同(営業第二本部長、同本部営業第一部担当、OaK友の会担当)高梨秀一郎
同(MD本部長、同本部配本企画部長、流通改革室長)鵜飼美樹
同(流通本部長、物流・システム改革室副室長)
堀江厚夫
同(企画管理本部取引管理部長、営業第二本部営業第三部長)森孝弘
同(流通改革室副室長、事業改革室副室長)
杉本滋樹
同(事業改革室長、企画管理本部経理部長・財務担当)荒川恭一郎
執行役員待遇(新事業開発室長、リーディングスタイル社長)今出智之
同(新事業開発室副室長)
小出直之
同(企画管理本部大阪総務部長)大井数重
同(営業第一本部副本部長)鎌垣英人
同(営業第一本部教育事業部長、流通本部流通統括部長)木村展幸
同(営業第二本部営業第二部担当、流通改革室副室長)森岡忠弘
同(営業第二本部営業第四部長、事業改革室副室長)
黒田敬三

西堀、北林両氏が取締役就任/日販

日販は6月28日開催の定時株主総会ならびに臨時取締役会で以下の役員を選任し、それぞれ就任した。○新任。
代表取締役社長
平林彰
取締役副社長(営業全般総括、営業開発部担当)
吉川英作
専務取締役(マーケティング本部長、物流部門総括、協業事業、取協担当)
安西浩和
常務取締役(ネット営業部、図書館営業部担当)
大河内充
同(特販支社、東部支社担当)髙瀬伸英
同(首都圏支社長、CVS部担当)清地泰宏
同(経営戦略室長、秘書室長、コンプライアンス推進室、システム部担当)
酒井和彦
取締役(MPD代表取締役社長)奥村景二
同(関西支社長)
竹山隆也
同(中四国・九州支社長)
横山淳
同(特販支社長、特販第一部長)逸見剛
同(管理部長、ビジネスサポート事業部担当)
○西堀新二
同(物流部門担当、流通計画室長)○北林誉
同(カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役社長兼CEO)増田宗昭
同(講談社代表取締役社長)野間省伸
常勤監査役久保朗
同○宮路敬久
監査役(相原法律事務所弁護士)相原亮介
同(税理士法人高野総合会計事務所シニアパートナー公認会計士税理士)
真鍋朝彦
退任した古屋文明取締役会長は相談役に就任し、引き続き出版共同流通代表取締役会長、日販物流サービス代表取締役会長を務める。髙田誠取締役は出版共同流通代表取締役社長を、大久保元博取締役はリブロ代表取締役社長を引き続き務める。宮路敬久取締役は日販常勤監査役に就任。また、加藤哲朗専務取締役、兼子信之常勤監査役は退任した。

9月10日にノセ事務所20周年感謝の集い

ノセ事務所の創立20周年感謝の集いと『世界の本屋さん図鑑』の誕生を祝う会が、9月10日(土)に東京都新宿区の日本出版クラブ会館で開催される。
第一部は午後1時から、能勢仁氏の記念講演『世界の本屋さんとノセ事務所の20年』、第二部は午後1時半から、本の誕生を祝う懇親会。

コーセーが大賞/講談社広告賞

第38回「読者が選ぶ・講談社広告賞」の贈賞式と懇親会が7月27日に東京都千代田区の帝国ホテルで行われた。今回は、3月~4月に発売された17誌の広告を対象に、インターネットとはがきによる読者投票を経て、広告大賞、各雑誌賞を決定。大賞はコーセー(「ViVi」5月号)が受賞した。
懇親会であいさつした講談社の野間省伸社長は「雑誌は、本年『with』が創刊35年、今年リニューアルした『FRaU』が25周年にあたる。より魅力的なコンテンツを提供するとともに、積極的な宣伝活動と広告施策を実施する。『現代ビジネス』『ゲキサカ』『FORZASTYLE』『mi―mollet』などウェブメディアは好調に推移しており、広告ビジネスとしても大幅な伸長を見せている」と述べ、来年は「デジタル広告大賞」を新設すると語った。

6月期販売額は3・4%減/書籍は文芸書が堅調に推移/出版科研調べ

出版科学研究所調べの6月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比3・4%減となった。
書籍は同1・2%減。文庫本は、東野圭吾『禁断の魔術』(文春文庫)など強力作品が集中していた前年同月に比べ、力強さに欠けた動きに。文芸書は石原慎太郎『天才』(幻冬舎)を筆頭に堅調に推移した。
雑誌は同5・4%減。内訳は月刊誌が同4・3%減、週刊誌が同9・8%減。コミックスは、『HUNTER×HUNTER』(集英社)、『ベルセルク』(白泉社)など長期休載していた作品の新刊が相次いで発売されるなど話題はあったが、映像化作品の既刊の不振が続いている。
返品率は、書籍、雑誌とも同0・1ポイント増加し、書籍が41・9%、雑誌が42・8%。
1~6月期の累計推定販売金額は前年同期比2・7%減の7700億9500万円で、書籍が同1・6%増の4064億800万円、雑誌が同7・1%減の3636億8700万円。

能勢仁氏『世界の本屋さん図鑑』を刊行/出版メディアパルから

出版・書店コンサルタントの能勢仁氏(ノセ事務所代表)が『カラー版世界の本屋さん図鑑45カ国・50書店の横顔見て歩き』を出版メディアパルから上梓した。四六判・112ページ、定価本体1500円。
能勢氏は、世界中の本屋に魅せられて、これまで48カ国を歴訪し700書店余を見学、調査してきた。同書は、2011年に刊行した『世界の本屋さん見て歩き―海外35カ国202書店の横顔―』の姉妹書。ヨーロッパ・アメリカの本屋さん図鑑、オセアニア・アジアの本屋さん図鑑の2章構成で、今回は各国を1書店に絞り、その国を代表する有名書店、老舗書店、チェーン書店、個性派書店をカラーで紹介した。

幹事長に奥村弘志氏を選出/東日本地区OaK友の会設立総会

旧栗田出版販売の首都圏の取引先書店の会である「首都圏栗田会」は7月7日、東京・文京区の椿山荘で第8回総会を開き、解散することを承認した。引き続き大阪屋栗田の東日本地区の取引先書店の会「東日本地区OaK友の会」の設立総会を開き、幹事長に奥村弘志氏(南天堂書房)を選出した。4月1日、旧大阪屋と旧栗田が経営統合し、大阪屋栗田がスタートしたことを受け、新しい取引先書店の会を設立したもの。
解散総会で、奥村弘志会長は「これから新しいステージに移り、大阪屋栗田として一緒にやっていく。今までのように送られてきたものを売って返せばいいという単純な商売ではなくなりつつある。それぞれの店が商品を選んで売る自主仕入の時代になる。そうしないと書店は成り立たない。書店の粗利は約20%。他の業種は粗利35~40%が当たり前だが、それなりの苦労をしている。出版社や取次から言われたことをただやっているのではなく、書店から要望をあげていかねばならない」と提唱した。
設立総会では、OaK友の会連合会・田村定良会長(田村書店)が「首都圏栗田会の伝統的な事業を継続し、加えて連合会にも協力してほしい」とあいさつ。議事では、奥村幹事長など役員体制を決定し、書店バックアップシステム委員会、事業委員会、研修委員会など旧首都圏栗田会が行ってきた活動に引き続き取り組む事業計画を承認した。
大阪屋栗田の大竹深夫社長は「大阪屋と栗田は7、8年前から包括的な業務提携を結び、書店目線の仕事をする取次になろうと思っていたが、このような形で結果的に一緒になった。これから本来目指していた新しい取次を作っていく」とあいさつした。
総会終了後、特別講演会「本を売るための和田裕美講演会」を行い、続いて出版社らを交えて懇親会を開催。あいさつに立った奥村幹事長は「出版社には迷惑をかけたが、1冊でも多く本を売って恩返ししたい」と決意表明。「今、書店が激減している。書店が生き残るためには、粗利35~40%が必要。そのためには出版社が取次に5掛で卸さなければならない。5掛で卸せる定価設定をして、返品率を10%以内に抑えるシステム変更が必要。また、書店は本を選ぶ力を持ち、自主的な仕入れをしなければならない」と訴え、理解と協力を求めた。
田村会長、大竹社長、小学館・佐藤隆哉常務があいさつし、東京都書店商業組合・田島敏幸副理事長の発声で乾杯した。

役員体制決める/文化産業信用組合

文化産業信用組合は、このほど開いた総代会で役員補充選任を行い、以下の新理事が選任され就任した。○新任。
理事・会長(税務経理協会代表取締役社長)
大坪嘉春
代表理事・理事長
秋元康男
常務理事(営業本部長兼本店長)広瀬正
同(管理本部長兼業務管理部長)柿本和美
理事(監査室長)福本光宏
同(アドピア代表取締役社長)臼田真人
同(小学館代表取締役社長)相賀昌宏
同(鍬谷書店代表取締役社長)鍬谷睦男
同(小峰書店代表取締役社長)小峰紀雄
同(鈴木製本代表取締役社長)鈴木博
同(竹尾代表取締役社長)
竹尾稠
同(常川製本代表取締役社長)常川和勇
同(共立出版代表取締役社長)○南條光章
同(文唱堂印刷代表取締役社長)橋本唱市
同(日伸ライトカラー代表取締役会長)福田光明
同(大盛堂商事代表取締役社長)舩坂良雄
同(教文館代表取締役社長)渡部満
常任監事(瀬川税理士事務所代表)瀬川福美
監事(彰国社代表取締役会長)後藤武
同(創文印刷工業代表取締役社長)木村篤義
理事の朝倉邦造氏(朝倉書店代表取締役社長)は平成28年1月に逝去し退任した。

北から南から

◆書店新風会北陸総会2016
9月29日(木)~30日(金)に富山県で開催。29日は、総会と臨店研修を富山市の文苑堂書店富山豊田店で、懇親会を黒部市の宇奈月温泉「延楽」で開催する。30日はゴルフと観光。