全国書店新聞
             

平成13年7月4日号

新古書店は著作権侵害

大型新古書店、マンガ喫茶の営業は著作者の権利を侵害し、日本のマンガ文化を衰退させる−−として、漫画作家、原作者、プロダクション有志でつくる「21世紀のコミック作家の著作権を考える会」が四月に緊急アピール文を発表したが、秋田書店、講談社、集英社、小学館、白泉社の五社は、このアピールをB3判のパネルにして全国の書店三千店に配布した。
コミックス出版社五社は五月以降、「週刊少年マガジン」「週刊少年ジャンプ」「週刊少年サンデー」など六十八誌に、考える会のアピール文を掲載し、同会の運動を全面的にバックアップしてきたが、さらに多くの読者の理解を得るため、パネルを配布することになったもの。
配布書店はコミックス販売数で上位の有力書店三千店を選んだ。
配布したパネルには「従来の流通・販売ルートの破壊にもつながりかねないこれらの新業態に対する私どもの主張に賛同いただけますならば、貴店の店内にぜひこのパネルを掲出していただけますよう、心よりお願い申し上げます。
できるだけ多くの読者に大型新古書店、マンガ喫茶の実態への理解を促し、同時に新刊書店の大切さを再認識してもらうためにも、ご理解、ご協力をお願いいたします」と、考える会事務局のメッセージを添えている。
同パネルには若干の予備分があるため、配布希望店は左記へお申し込みを。
〒101−8001千代田区一ツ橋2−3−1、小学館コミック営業部・田中洋輔部長。

−無題−

鬼頭真一氏(日書連相談役、名古屋市・キトウ書店)日書連相談役の鬼頭真一氏は六月二十四日、逝去した。
享年六十九歳。
通夜は六月二十六日午後七時から、告別式は二十七日正午から名古屋市千種区の平安会館今池斎場で営まれた。
喪主は妻の悦子さん。
元愛知県書店商業組合理事長。
昭和58年から平成元年まで日書連副会長として活躍した。

公取委の定期異動

公正取引委員会は七月一日付で人事異動を発令、出版業界関係では以下の異動があった。
▽官房参事官・審査担当(官房総務課長)山木康孝▽官房総務課長(官房人事課長)松山隆英▽官房人事課長(経済取引局取引部取引企画課長)山田務▽経済取引局取引部取引企画課長(経済取引局企業結合課長)山本和史▽審査局審査長(第一審査長)のもとの上席審査専門官(経済取引局取引部消費者取引課長補佐・規約担当)吉武三男

佐高信氏迎え講演会

「蘇れ庄内!地方の時代の未来」というタイトルで、六月十七日、山形県書店商業組合鶴岡支部が主催した「サンジョルディの日記念文化講演会」が鶴岡市中央公民館で行われた。
開演一時間前から続々とお客様が集まり、十分前には四百五十名がほぼ満席。
主催者あいさつに続いて、佐高信先生が登場すると割れんばかりの拍手が会場に鳴り響いた。
記念講演のあと東北公益大学学長、地元銀行総合研究所理事長、商工団体連合会会長と佐高先生でパネル討論。
客席で熱心にメモを取る姿が見られた。
終了後のパーティーで庄内支部スタッフが佐高先生とうまそうにビールを飲んでいたのが印象的だった。
(五十嵐靖彦専務理事)

書籍27日、雑誌22.5日

返品入帳日数は書籍で平均二十七日、雑誌で二十二・五日と、返品から入帳までに三、四週間を要している実態が日書連の調査で明らかになった−−「返品入帳の遅れが書店経営を圧迫している」という声を受けて、日書連流通改善委員会(藤原直委員長)では四月から全国で返品入帳調査を実施しているが、五月分の集計がこのほどまとまった。
この調査は各県二店の調査店を選び、十五日締め、月末締めの計算書から何日付の返品が入帳されているか追跡したもの。
富山、徳島を除く四十五都道府県から九十三店が調査店になった。
取次店の内訳はトーハン四十六店、日販四十店、大阪屋五店、太洋社二店、栗田、中央社、うつのみや各一店(複数取引含む)。
六月二十九日までに到着した五月分の回答はトーハン十六店、日販二十五店、大阪屋四店、中央社、太洋社各一店。
このうち長期・常備と推測される日数を記入したものや記入の不備を除いて、最短日数と最長日数の平均を調べてみると、書籍は十九・三日から三十四・七日、雑誌は十五・三日から二十九・七日という結果になった。
単純な平均値を取ると返品が入帳されるまでに要する日数は書籍で平均二十七日、雑誌で二十二・五日かかる計算。
個々の数字を見ていくと早いもので四日目、五日目に入帳しているケースもある。
雑誌の場合はおおむね一カ月以内に入帳されているが、書籍の場合、一カ月かかっているケースが目に付く。
取次別に最短、最長の平均日数を調べると、トーハンは書籍二十二・八−三十六・九日、雑誌十八・二−三十・七日、日販は書籍十八・三−三十四・七日、雑誌十三・八−二十九・二日、大阪屋は書籍十二・〇−二十七・五日、雑誌十一・九−二十八・五日となり、件数は少ないながら大阪屋の返品入帳の早さが目立っている。
この調査結果について、藤原委員長は「調査を重ねることで、平月と決算月の違いなども明らかになるのではないか」とし、各取次には数字を示して改善を働きかけることにしている。

瀬戸内寂聴氏招き文化講演会

埼玉県書店商業組合(植村稔理事長)は六月二十三日午後二時、さいたま文化センターに瀬戸内寂聴氏を迎え、「世界本の日サン・ジョルディの日記念文化講演会」を開催した。
この講演会は、講談社の協力、朝日新聞社さいたま支局、読売新聞社さいたま支局、埼玉新聞社、NHKさいたま放送局、テレビ埼玉、浦和市教育委員会の後援によって行われた。
梅雨どきの心配される天候の中で、定員千八百五十名の会場は満員の盛況を呈した。
講演のテーマは「源氏物語の愛」。
五十一歳の時出家し、七十九歳を迎えた現在、精力的な著作活動、講演活動を行っているが、永遠のテーマでもある心のやさしさ、思いやり、人間の深層心理が光源氏を通して語られた。
講演の中では参加者と寂聴氏の対話も行われた。
法名の由来、心の悩み、ガン告知の是非、若く透き通る滑らかな声の秘密はどこにあるのか等が語られ、なごやかな雰囲気の中に講演が閉じられた。
ちなみに若さの秘訣は、かりん酒を毎日欠かさず飲むことであった。
終了後、先着百名にサイン会が行われ、源氏物語全集、源氏物語絵詞CD等、その人気をうかがわせる販売実績があった。
午後四時半より会場を同センター内の精養軒に移し慰労会を開催。
佃茂明実行委員長、植村理事長から労いの言葉があり、大成功を収めた役員に安堵の表情が見られたのが印象的だった。
(長谷川正夫広報委員)

読書推進運動に取り組む

新潟県書店商業組合の第17回通常総会が六月十八日午後五時より新潟市篠田旅館で開催され、組合員百四十九名のうち百五名(委任状含む)が出席した。
総会は斎藤幸成専務理事(北光社)の司会で始まり、西村俊雄理事長(文信堂書店)があいさつ。
西村理事長は「出版概況は、厳しい経済環境の中、四年連続のマイナスになった。
最重要課題となっていた著作物再販制度の存続問題については、『同制度を存置することが相当』との結論を公正取引委員会が公表した。
しかし公取委は『競争政策の観点から著作物再販は廃止すべきである』とする考え方を撤回しておらず、今後も予断を許さない。
このような状況の中、当組合は、読書推進運動に強固に取り組み、書店経営の健全化を推進する必要がある」と述べた。
引き続き総会の各議案審議に入り、活発な質疑応答ののち無事承認された。
総会終了後、出版社及び取次から五名の方に出席していただいて懇親会に入り、情報交換などを行いながら和やかにすべてを終了した。
(五十嵐順一広報委員)

事業計画案等を承認

長崎県書店商業組合(中山寿賀雄理事長)は六月二十五日正午から諌早市「水月楼」で理事会を開催、十四名が出席した。
理事会は中山理事長のあいさつののち議事に入り、平成十二年度の決算報告が行われ全員一致で承認。
続いて平成十三年度の事業計画及び収支予算案が報告され理事の承認を得た。
昨年度は組合員の退会が五件で入会が一件という結果になり、相変わらず厳しい状態が続いている。
昨年は、再販制度の擁護に始まり擁護で終わった年度であった。
今年度は、平凡社から郷土歴史大事典『長崎県の地名』が十月に刊行され、長崎県組合として推薦し販売の強化に当たることを確認して理事会を無事終了した。
最後に、六月二十三日からの大雨で佐世保地区の書店が水害にあったことが報告された。
(古瀬寛二広報委員)

経営健全化などを課題に

長野県書店商業組合(赤羽好三理事長)は、六月二十六日一時より上諏訪温泉「ホテルぬのはん」で第17期通常総会を開催、組合員八十九名(委任状含む)が出席した。
総会は安田副理事長の司会で進行し、宮原副理事長が開会宣言。
あいさつを行った赤羽理事長は、「皆様とともに再販が継続となったことを喜びたい。
長い間、熱い切実な思いを背中に感じつつ運動を続けてきた。
お力添えに感謝する。
萬田会長をはじめ日書連理事皆様のご努力に対し敬意を表する。
まだ乗り越えねばならない難問が控えており、心を一つにした日書連の運動が必要。
これからも支援をお願いする」と述べた。
大槻副理事長を議長に審議に移り、事業報告では組合員が百三十七名と減少し県下書店の現状厳しい、日書連共済会加入優良地区で全国一位の表彰を受けた、こども読書年に際し十カ所で読み聞かせ運動を実施、再販運動で意見書採択市町村に働きかけられた皆様の御労苦に感謝する−−等の報告があった。
今期事業計画は、経営健全化、図書館納入問題、支部中心の事業強化等に取り組むことを決定。
信濃教育会出版部が独占的販売で書店経営を圧迫している問題では、赤羽理事長が「社団法人の営利活動を抗議したところシンキョウネットという営業法人に変身、依然として書店の入る余地がなく裁判にも訴えて取り戻さなければならない」と述べた。
任期満了に伴う役員改選では赤羽理事長を再選。
議事終了後、県組合への長年の貢献に対して後藤宗雄氏(諏訪書店)、高嶋雄一氏(文成堂書店)を表彰した。
総会終了後、来賓の出版社十九名が新企画・販売秘訣などを熱い口調で訴えた。
午後六時半から六十数名が出席して懇親会が開かれ大盛会となった。
(高嶋雄一広報委員)〈長野組合新役員〉▽理事長=赤羽好三(凌雲堂書店)▽副理事長=安田勝彦(王様屋)宮原洋一(宮原書店)塩原義夫(塩原書店)伊藤恒宏(やまなみ書店)▽専務理事=原弥八郎(住吉屋書店)

各地区の発売日違反は減少

第22回東北ブロック雑誌発売日・輸送問題連絡協議会が、六月十四日に青森市平内町・夏泊ゴルフリンクスの会議室で開催された。
本部より三名、実行委員会七名、取次二名、輸送会社二名、各県地区委員会九名、幹事役の青森県書店商業組合五名の計二十八名が出席した。
始めに地元組合を代表して祖父尼賢一副理事長から歓迎のあいさつがあり、これを受けて本部から田中洋輔副委員長(小学館)、また日書連を代表して藤原直副会長(仙台市・金港堂)のあいさつがあった。
実行委員会からは柏木祐紀副委員長(トーハン)より報告があり、平成十三年度は土曜休配は四回で計画していること、また夏季休配は一日短縮の四連休で予定していること、発売日については改善を受けて東北は一つになったことを報告。
土曜発売を金曜日に繰り上げた三誌については、依然として増売に結び付いておらず、引き続いて拡売へご協力を賜りたいとの要望があった。
また、実行委員会安部董男副委員長より二十二年間をまっとうできたことに感謝のあいさつがあった。
続いて福島組合高島理事長を議長に選出して議事に入ったが、各地区から発売日違反についての報告は件数としては少なく、輸送業者のターミナルに返品の滞留があり不能品が発生しているとの実例報告を受け、チェック機能を求める声があった。
次年度は岩手県地区へバトンタッチされるが、継続が力となってきた連絡協議会の開催の在り方にもそろそろ改革が求められる機運である。
(成田耕造青森地区委員長)

日書連のうごき

6月1日情報化推進委員会開催。
6月4日埼玉県組合主催文化講演会抽せん会へ白幡専務出席。
6月5日東京都組合青年部総会・懇親会へ萬田会長他出席。
6月6日大阪屋友の会総会へ今西副会長出席。
6月8日再販打合会、出版再販研究委員会開催。
6月11日子どもの読書推進運営幹事会へ舩坂委員出席。
6月12日分野協常任理事会へ丸岡常任出席。
北海道組合総会へ萬田会長出席。
6月13日共通雑誌コード運営委員会へ井門委員他出席。
岸田文部科学副大臣表敬訪問、白幡専務出席。
6月14日公取協連合会総会へ影山専務出席。
情報化推進問題で井門、志賀正副委員長、関係出版社訪問。
出版クラブ監事会へ萬田会長出席。
6月15日古屋経済産業副大臣表敬訪問へ白幡専務出席。
6月20日雑誌発売日、共同購買、読書推進、組織強化・指導教育、共済会運営、再販研究、取引・流通改善、出店問題、広報、情報化推進各種委員会、児童図書増売で児童出協、取協との三者会談開催。
6月21日正副会長会議、定例理事会、公取協理事会、共済会理事会開催。
図書コード管理運営委員会へ井門、志賀委員出席。
6月22日情報化推進委員会開催。
6月25日再販問題で公取委山田取引企画課長と懇談。
6月26日出版クラブ理事評議員会。
雑誌発売日本部・同実行合同委員会開催。
図書普及株主総会・懇親会へ萬田会長他出席。
6月28日野間賞推せんの件で講談社幹部来局。

参考図書

◇『あなたはこの本を知っていますか17』「地方・小出版流通センター」および直営書店「書肆アクセス」に二〇〇〇年一月から十二月までに納入された書籍、雑誌の図書目録。
地方・小出版流通センター扱いの書籍四百五十七社・二千六百四十点、雑誌百三十四社・六百六十三点、書肆アクセス扱いの書籍八十三社・二百三十一点、雑誌五十社・百六十九点、合計三千七百三点を収録。
A5判、二八七頁、本体七百円。

ベネッセ●億円でトップ

「週刊ダイヤモンド」は別冊七月号で二〇〇一年版法人申告所得ランキングを発表。
これによると、二〇〇〇年一月から十二月に決算を迎えた法人のうち、年間四千万円以上の課税所得を申告した企業の数は前年比六・四%増の七万八千六百三十二社、申告所得総額は一七・五%増の三十五兆六千百十九億円。
社数は三年ぶり、所得総額は四年ぶりに増加に転じ、景気下げ止まりの兆しが見え始めた。
しかし、今回の数字は八七年頃の水準で、さらに総合ランキング上位企業の顔ぶれをみると電力や鉄道など公共性の高い企業が目立ち、不景気を反映した結果とも言える。
表1は出版社の申告所得上位四十社のランキング。
一位は今年もベネッセコーポレーションで二百九十三億六千四百万円(一五・五%増)。
以下、二位集英社九十八億九千三百万円(二三・〇%減)、三位日経ビーピー八十億四千万円(四九・六%増)、四位小学館七十一億五千六百万円(三八・二%減)、五位講談社六十八億三千万円(六一・五%減)。
なお、総合ランキングではベネッセコーポレーション一三六位、集英社四〇三位、日経ビーピー四九四位だった。
申告所得十億円を超えた出版社は二十六社あった。
また、上位四十社のなかで五〇%を超える伸びを示したのは、主婦の友社(一五一〇・二%増)、新興出版社啓林館(六六九・七%増)、教育芸術社(四九一・三%増)、オレンジページ(二七八・六%増)、扶桑社(一五〇・六%増)など十一社。
一方、前年比マイナスとなったのは法研(五三・二%減)、小学館(三八・二%減)、日本通信教育連合会(三七・四%減)、集英社(二三・〇%減)、新日本法規出版(一五・七%減)など十二社。
書店の申告所得上位をまとめたのが表2。
トップは丸善で十一億六百万円(一四・七%増)。
次いで明屋書店七億八千万円(一四・五%減)、文教堂六億二千二百万円(六七三・一%増)。
このほか、上位十社で高い伸びを示したのは、あおい書店二九二・五%増、ヴィレッジ・ヴァンガードコーポレーション二五五・〇%増。
取次の上位三社はトーハン五十七億五千四百万円(一一・七%減)、大阪屋五億二千四百万円(六二・四%増)、日教販四億千二百万円(三三・三%減)。

「書店人ML」でポツリと書き込んだことから、意外な事実が見えてきた。
日書連ホームページ「本屋さんへ行こう」内、「あなたの町の本屋さん」のことだ。
これはネット上でお客さんが希望の本を検索し、注文先を最寄りの書店に指定するというものなのだが、品切れ情報などがその場で分かるものではない。
しかし現状での大手ネット書店を見渡してほしい。
在庫状況から出荷日数までもその場でおよそ分かる。
聞けば品切れ品の注文も多いらしい。
つまり大手ネット書店で在庫切れを確認してから注文する人がいて、「全国どこの書店でもほぼ入荷は不可」ということになりがちなのだ。
「本当に欲しい品は早急に入手したい」という立場で使ってみれば、この「本屋さんへ行こう」サービスが欲しい物と違うことが分かるであろう。
ならば全国の書店にその情報を配信すればいいのではないか。
全国書店の書棚を探す方法が一番良いのではないか。
「探しています」掲示板を毎日チェックするのは労力がいるが、メールのチェックは今や常識。
「あなたの町の本屋さん」システムにもう一歩踏み込んだものが必要だと思う。

『チーズはどこへ消えた?』がトップ

大阪屋調べの2001年上半期ベストセラーがこのほど発表され、総合トップは『チーズはどこへ消えた?』(扶桑社)だった。
〈総合〉チーズはどこへ消えた?(扶桑社)金持ち父さん、貧乏父さん(筑摩書房)ハリー・ポッターと賢者の石、ハリー・ポッターと秘密の部屋(静山社)遊☆戯☆王オフィシャルカードゲームデュエルモンスターズ公式カードカタログザ・ヴァリュアブル・ブック3(集英社)遊☆戯☆王デュエルモンスターズ4最強決闘者戦記(上・下)(集英社)6話を聞かない男、地図が読めない女(主婦の友社発行・角川書店発売)7プラトニック・セックス(小学館)8遊☆戯☆王オフィシャルカードゲームデュエルモンスターズ〔公式ルールガイド〕サウザンド・ルール・バイブル(集英社)9「みにくいアヒルの子」だった私(講談社)10仕事ができる人できない人11模倣犯(上・下)12テイルズオブエターニアオフィシャルガイドブック(エンターブレイン)13新・人間革命9巻(聖教新聞社)14なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣15天国への階段(上・下)(幻冬舎)〈各部門トップ〉▽ビジネス=金持ち父さん貧乏父さん(筑摩書房)▽単行本/フィクション=模倣犯(上・下)(小学館)▽同/ノンフィクション=チーズはどこへ消えた?(扶桑社)▽新書/フィクション=灰夜新宿鮫7(光文社)▽同/ノンフィクション=中坊公平・私の事件簿(集英社)

7月期のトーハン会

七月期に開かれる各地のトーハン会日程は、以下の通り。
7月11日=福岡県トーハン会(福岡市・ホテルニューオータニ博多)
7月12日=京都トーハン会青年部会(京都市・烏丸京都ホテル)
7月17日=東京城南トーハン会(渋谷区・セルリアンタワー東急ホテル)
7月24日=東京城北トーハン会(文京区・東京ドームホテル)
7月25日=沖縄トーハン会(那覇市・沖縄不二ホテル)

−無題−

若いお父さんから「児童書の専門店を二十五年間やってきて、何か昔と変わったことはありますか?」という質問が来た。
変わった事のひとつは、おとなの関わり方がずいぶん自由になってきたことである。
以前は、どちらかというと「お勉強のために」「情緒の豊かなこどもに」といった目的にしばられている人む少なくなかった。
いきおい肩に力が入って、良い本をたくさん読ませなくちゃとがんばっていたように思う。
こどもの本の周辺からの情報にはそれを助長するような雰囲気があった。
もちろんそれは善意からにはちがいない。
だからなおさらこどもにとっては窮屈だったろうと思う。
それが最近では、こどもと一緒に楽しむといった感じで訪れる人が多くなった。
一冊の絵本を真ん中にこどもとおとながああだこうだ言いながら笑い合っている様は、見ているこちらまで楽しくしてくれる。
もうひとつの変化は、男性が増えたことである。
若いお父さん、カップル、おじいちゃんと思われる人が、ためらいなく絵本を手にとる光景はすっかり普通になった。
それは、コンビニやスーパーに男性の姿があるのがちっとも珍しくないのと同じことなのだろうけれど、悪くない。
というのは、一般に、男性の方がどちらかというと選び方にも読み方にも遊びの要素が強いからだ。
こどもにすれば、生真面目で現実的な女性ばかりでなくて、ロマンチストだったり遊び好きだったりする男性のチョイスや読み方にも触れられる方が、おもしろいに決まっている。
(如意)

高野氏ら新執行役員6名

トーハンは六月二十八日に開催した定時株主総会ならびに取締役会で、以下の役員人事を決めた。
○新任。
役員人事代表取締役会長上瀧博正代表取締役社長金田万寿人取締役副社長藤井武彦同小林辰三郎取締役高野仁同風間賢一郎同鈴木敏文常勤監査役○星野安弘監査役○野間佐和子同○相賀昌宏顧問角屋正隆同遠藤健一同田中實相談役○石川晴彦同○朝倉邦造同○赤尾文夫同○白石勝同○佐藤隆信執行役員社長(営業本部長)金田万寿人副社長(社長補佐、財務・広報・関連会社管掌)藤井武彦同(社長補佐、人事・システム・物流管掌)小林辰三郎上席執行役員(営業副本部長、仕入・商品・取引・図書館・マルチメディア部門担当)高野仁同(営業副本部長、首都圏支社長)風間賢一郎同(ロジスティックス部長兼東京ロジスティックスセンター長)池田禮同(経理部長)小島紀二同(東部支社長)鈴木常夫同(近畿支社長)土屋博功執行役員(九州支社長)阿部好美同(近畿支社ゼネラルマネジャー兼近畿トライスセンター長)小倉佳二同(総合企画部長)正能康成同(東部支社ゼネラルマネジャー)山崎厚男同(マルチメディア営業部長)鈴木仁同(物流管理第一部長)石村忠昭同(特販第三部長)○高野脩同(図書館営業部長)○五十嵐勝男同(特販第一部長)○馬場章好同(書店経営推進部長)○小倉俊一同(営業本部ゼネラルマネジャー)○加藤悟同(大阪支店長)○近藤敏貴退任役員常務取締役小林昇同角田良信常勤監査役内山明同青木捷三監査役石川晴彦執行役員渡邊光同星野安弘相談役相賀徹夫同野間佐和子同田中健五

三好専務にも代表権

大阪屋は六月二十八日開催の定時株主総会並びに取締役会・監査役会で左記の役員を選任。
三好専務は代表権のある専務になった。
○は新任。
役員人事代表取締役社長鈴木一郎代表取締役専務(営業総本部長兼関連会社担当)三好勇治常務取締役(東京本部長)高橋茂取締役(東京本部副本部長兼仕入部長)青木高次同(流通統括部長兼大阪流通センター長、教科書部長、茨木流通センター所長)高岡博同(営業総本部営業推進統括部長兼企画調整部長)上高牧正一同(管理統括部長兼社長室長、広報室長、経営推進室長、総務人事部長)南雲隆男同(営業総本部第二営業統括部長兼特販第一部長、大阪屋友の会事務局担当)伊勢久雄同(営業総本部第一営業統括部長兼取引部担当)西洋一郎常勤監査役茨木正光監査役出嶋侑章同吉田烈役員待遇(東京本部東京業務部長兼東京流通センター所長、新座流通センター所長)枦太津義同(流通統括部関西ブックシティ所長)○森田俊郎

週刊売行き情報

紀伊國屋本店で角川の新刊を含む書籍の1〜5割引セール。
弾力運用の名を借りた再販違反行為では?値引分は角川と紀伊國屋が負担というのもいかがかな?
(ペ)(1)『ドラゴンクエストモンスターズ2最強モンスターデータ』エニックス4‐7575‐0486‐1……10冊
(2)『スターオーシャンブルースフィア公式ガイドブック』エニックス4‐7575‐0479‐9……9冊
(3)『ハリー・ポッターと賢者の石』静山社4‐915512‐37‐1……8冊
”『ベイブレード爆転スピンアップBOOK2』小学館4‐09‐106011‐0……8冊
(5)『サクラ大戦3〜巴里は燃えているか〜攻略ガイド(下)』ソフトバンク4‐7973‐1585‐7……7冊
(6)『新しい公民教科書』扶桑社4‐594‐03156‐0……6冊
”『新しい歴史教科書』扶桑社4‐594‐03155‐2……6冊
(8)『中小企業の環境マネジメントシステム』日科技連出版4‐8171‐9097‐3……5冊
”『チーズはどこへ消えた?』扶桑社4‐594‐03019‐X……5冊
”『世界遺産ふしぎ探検大図鑑』小学館4‐09‐213151‐8……5冊
(11)『楽しく遊んでみるみる目が良くなるマジックアイ』ワニブックス4‐8470‐1389‐1……4冊
”『金子一馬グラフィックス万魔殿悪魔編(上)』エンターブレイン4‐7577‐0416‐X……4冊
”『ビストロスマップ新世紀こだわりレシピ』扶桑社4‐594‐03087‐4……4冊
”『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』筑摩書房4‐480‐86332‐X……4冊
(6月25日〜7月1日調べ)

週刊売行き情報

もうすぐ夕方。
店内の七夕飾りにはいろいろな願い事を書いた短冊が下がる。
子供達の小さな願いに、お客様も足を止めて眺めている。
小さな催事も大事にしたい。
(隆)(1)『市販本新しい歴史教科書』扶桑社4‐594‐03155‐2……22冊
(2)『十二番目の天使』求龍堂4‐7630‐0106‐X……19冊
(3)『市販本新しい公民教科書』扶桑社4‐594‐03156‐0……10冊
(4)『ルー‖ガルー』徳間書店4‐19‐861364‐8……9冊
”『ハリー・ポッターと賢者の石』静山社4‐915512‐37‐1……9冊
(6)『多摩らびNo.16』けやき出版4‐87751‐142‐3……8冊
(7)『ダレン・シャン奇怪なサーカス』小学館4‐09‐290301‐4……7冊
”『チーズはどこへ消えた?』扶桑社4‐594‐03019‐X……7冊
”『ハリー・ポッターと秘密の部屋』静山社4‐915512‐39‐8……7冊
”『みんなの経済学』幻冬舎4‐344‐90003‐0……7冊
(11)『定常型社会』岩波書店4‐00‐430733‐3……6冊
”『蒼海の尖兵(6)』中央公論新社4‐12‐500714‐4……6冊
(13)『新しい歴史教科書「つくる会」の主張』徳間書店4‐19‐861380‐X……5冊
”『ザ・ゴール』ダイヤモンド社4‐478‐42040‐8……5冊
”『金持ち父さん貧乏父さん』筑摩書房4‐480‐86330‐3……5冊
”『リラクセーション』講談社4‐06‐257335‐0……5冊
”『聞き取り・書き取り用CD付英語は絶対、勉強するな!』サンマーク出版4‐7631‐9388‐0……5冊
(6月24日〜30日調べ)