全国書店新聞
             

平成17年9月11日号

喜寿祝い67名に5万円/敬老の日に日書連共済会から

日書連共済会は9月15日の敬老の日に、5年以上の継続会員で数え年77歳を迎える会員ならびに前名義人67名に喜寿祝いとして金5万円を贈呈した。
▽北海道=札幌市・寺田昌一(てらだ書店)、網走市・田中宏(フジヤ書店)、登別市・高橋謙吾(ブックメイトまるぜん)
▽岩手県=北上市・小田島弘(小田島書店)▽宮城県=仙台市・梁瀬幸夫(ヤナセ)、石巻市・山下照夫(ヤマテル)
▽茨城県=ひたちなか市・大内達男(勝田大内書店)、同・市毛知子(市毛書店)、牛久市・宮本忠(宮本書店)、水海道市・北村喜一郎(北村書店)▽千葉県=千葉市・中島安江(中島書店)、松戸市・村田辰男(辰正堂書店)、市原市・松下總一郎(まつした)▽神奈川県=横浜市・稲村徳雄(第二日本堂)、同・増田和夫(浜書房)、川崎市・飯野武夫(飯野誠文堂)、相模原市・山田修一(ブックス山田)
▽東京都=千代田区・坂本尚(農文協農業書センター)、渋谷区・舩坂晴彦(不二美書院)、同・市川清(市川書店)、大田区・本吉幸夫(本吉康之書店)、目黒区・新倉信(八雲堂書店)、中野区・大谷文子(大谷書店)、杉並区・能一彦(ブックスブンショードー)、同・村松力(松文堂)、同・板橋実(板橋書店)、板橋区・豊中曠好(朝日書店)、同・上岡昭夫(ウエオカ書店)、武蔵野市・松坂宏(松坂書店)、清瀬市・橋本幸雄(省文堂書店)
▽山梨県=山梨市・梅本曠(梅雪堂)▽静岡県=浜松市・酒井晃一(遠州堂書店)、三島市・村上健一(文盛堂)、榛原郡・河村茂男(禅)▽愛知県=名古屋市・内藤金一(おおもり書店)、一宮市・鈴木真次(一真堂)▽岐阜県=羽島市・田中義和(田中書店)▽三重県=桑名市・佐藤治(新光堂書店)、三重郡・重盛正子(重盛書店)
▽新潟県=新潟市・田中八重子(福屋書店)、南魚沼郡・室井俊夫(扇屋書店)▽石川県=金沢市・横野浩(ヨコノ書店)
▽滋賀県=甲賀市・山田光治郎(山田書店)、彦根市・北川岩雄(北川書店)
▽大阪府=大阪市・藤田元義(天狗書房)、同・谷口又一(ジャンボブック)、泉南市・稲垣和子(稲垣書店)▽京都府=京都市・下野順一(京文堂書店)、同・津田寛悟(書房ツタヤ)▽奈良県=御所市・椿一郎(椿日進堂)▽兵庫県=西宮市・小野悦子(みやこ書店)、姫路市・林明(林書林)
▽島根県=大田市・岡田福治(昭和堂書店)▽岡山県=岡山市・大森敏朗(隆文堂書店)、同・小野謙(小野書店)▽広島県=府中市・前川浩(前川書店)
▽香川県=高松市・宮武玄子(宮武書店)、東かがわ市・村松幾久雄(村松書店)
▽福岡県=北九州市・俵一彦(たわら書店)、大川市・鶴英男(鶴書店)▽佐賀県=唐津市・山田茂雄(日の出屋)▽長崎県=長崎市・渋江智恵子(芽だち書房)、同・佐伯芳通(佐伯書房)、松浦市・岡春巳(新栄堂書店)▽熊本県=阿蘇市・井野ケサヨ(井野書店)▽大分県=豊後大野市・斉藤勝義(さいとう)▽沖縄県=那覇市・真栄城玄和(沖縄教販

ブックハウス神保町に期待と不安の声/東京組合

東京都書店商業組合(丸岡義博理事長)は9月2日午後2時から定例理事会を開催。小学館の関連会社・昭和図書㈱が10月12日、神保町の北沢書店1階(45坪)に非再販本実験店として出店する「ブックハウス神保町」について話し合い、理事の間では期待と不安の声が交錯した。また、有隣堂がグループ最大級の店舗を9月16日、秋葉原のヨドバシAKIBAビルにオープンするなど、この夏から冬にかけて相次ぐ大手ナショナルチェーンの出店について報告があった。
同日午前、書協で行なわれた「ブックハウス神保町」出店説明会に出席した大橋副理事長(千代田支部長)は、昭和図書が示した運営計画案を報告。同社・大竹社長は「利益目的の店舗ではない」「組合に加入する」と明言したという。
出席理事からは「儲けを度外視して出版業界のために貢献しようとしている」「再販の弾力的運用が進展する」と小学館グループの姿勢を評価する意見が出る一方、「地域限定、期間限定、書目限定の謝恩価格本を常設店で販売するのはおかしい」「ルール作りをしないままなし崩し的に進めると再販制度崩壊につながりかねない」など疑問の声もあがった。
出店問題委員会からはこの夏から秋にかけての主な出店について報告があった。くまざわ書店豊洲店は7月19日に137坪で開店した。有隣堂はヨドバシAKIBA店(500坪)のほか、9月下旬マイシティ新宿に250坪で出店する。このほか、青山ブックセンター自由が丘店(9月9日、160坪)、TSUTAYA鷺宮店(9月16日、80坪)、ブックファーストアトレ大森店(11月15日、207坪)、ブックセンター富士見台(来年7月、90坪)の出店計画が報告された。このうち組合加入の意思を示しているのは有隣堂2店のみ。
また、京王電鉄・井の頭線久我山駅舎内に同グループの啓文堂書店が12月に87坪で出店を計画している問題で、中野・杉並支部の福田支部長は「駅舎内出店阻止協議会を設立し、署名・カンパを求めてきた。現在、340通の署名、17万円のカンパが集まった。組合員の関心の高さを強く感じる」と述べた。山田常務理事は「鉄道会社という特権的企業による駅舎内への出店は、通常の出店とは性格を異にする。署名、カンパを引き続きお願いするとともに、タイミングをはかりながら次の対応を考えていきたい」と述べた。

書店人教育講座/鳥取・本の学校

鳥取県・米子市の「本の学校」は10月5日、6日の両日、第11回書店人教育講座「秋講座」を開催する。「春」「夏」「秋」の3講座があり、「秋講座」は中堅及び幹部書店人を対象にする。講座内容は次の通り。
10月5日(水)=▽「出版界の現状と課題」中央公論新社・河野通和氏▽「読書を冬の時代なんて言わせない」元鳥取県立図書館長・齊藤明彦氏▽「いま書店を脅かすものは何か」日本書店大学学長・田辺聡氏
10月6日(木)=▽「書店経営改善の重要ポイント」経営戦略研究所・高畑省一郎氏▽「中小書店の復権」恭文堂書店・田中淳一郎氏▽「出版界は何処に向うのか」文化通信社・近藤晃治氏
受講料1万円。宿泊紹介。申し込みは鳥取県米子市新開2‐3‐10本の学校・郁文塾まで。℡0859‐31‐5001 FAX0859‐31‐9231

主婦の友新年号を販促/役員の一部変更を承認/熊本総会

熊本県書店商業組合(長崎晴作理事長)の第18回定期総会が8月27日、熊本市のニュースカイホテルで開催された。
総会の冒頭、長崎理事長が日頃の組合活動への協力に対して感謝の意を込めてあいさつした後、議事に移行。長崎理事長が議長を務め、平成16年度事業報告、決算報告、平成17年度事業計画、予算案の議案を満場一致で可決承認した。
本年度は役員改選の年ではなかったが、一部の変更を承認。副理事長に庄野誠一(庄野学生堂)、理事に原啓二(原文具店)、宮本和彦(熊本紀国屋)、早田敏男(ファースト文庫)、湯澤健一(金龍堂)の各氏が就任した。
また審議の中で、11月発売の「主婦の友」新年号を県組合として取り上げ販売することを決定した。
来賓として出席いただいた熊本県中小企業団体中央会の小林課長からあいさつがあり、総会を終了した。
総会後、出版社、出版輸送会社を交えて懇親会を開催し、お互いの親睦を深めた。(宮崎容一広報委員)

秋の企画販売説明会を実施/山形総会

山形県書店商業組合(五十嵐太右衛門理事長)は7月21日午後1時半から山形市グランドホテルで通常総会を開き、組合員43名(委任状含む)が出席した。
定刻に佐藤副理事長(鶴岡書店)が開会を宣言、高橋副理事長(高陽堂書店)を議長に選出して総会がスタートし、18期事業報告・収支決算報告・19期事業計画・収支予算案が審議されいずれも原案通り可決承認された。
総会終了後、19期の増売事業として小学館・講談社・郷土出版社の「秋の企画販売」の説明会を実施。各出版社の増売商品に積極的に取り組み、組合員個々の売上・利益拡大を図っていくことを再確認した。
(五十嵐靖彦広報委員)

教師を対象に司書ツールの講習会/青森学校図書館協議会

青森県学校図書館協議会青森支部主催による夏季実技講習会が7月26日、青森市立浦町小学校パソコン室で行われ、パソコンを使って34名の小中学校教師が司書ツールと情報BOXアプリを体験した。
今年に入り青森市のよしのや本間書店が青森市教委と折衝し、情報BOXアプリが市内5校で購入され、さらに5校で購入を検討している。その流れを受けての実技講習会となった。
当日は講師に日書連情報化推進委員会の長尾幸彦専門委員を招き、初期設定上の細かい問題など実際に問い合わせの多い点を踏まえた説明がなされ、熱のこもった講習会となった。当日は残念ながらバーコードスキャナが10台程しか用意できなかったが、よしのや本間書店に加え青森図書、青森文具も準備に協力した。
対象が司書教師あるいは図書担当教師なので、書誌データについては簡単な説明で終了し、午前中は司書ツールでの蔵書登録を体験。初期設定から書誌データの取り込み、検索方法まで詳細な説明があり、集中度が高い時間があっという間に過ぎた。午後は情報BOXアプリの実技が行われ、スキャナは不足していたものの、数名のグループで比較的気楽な感じで行なわれた。
中身が充実し、対象の図書担当教師にうまく合わせられた講習だったので、満足度は高かったと思う。青森県組合では、このような実技講習を他地区でもできるだけ早い時期に開催できるよう各方面に交渉している。(黒滝恭一広報委員)

生活実用書・注目的新刊

旅に出ると、滝や崖や見晴らしの良い場所を観光するついでに、同じように観光スポットとなっている神社仏閣を参拝することも多い。しかし日本は万有神論、鰯の頭も信心からという国柄でもある。
従って何をお祈りしても心に恥じることはないのだが、ふと拝観した仏像を見ていると、何百年かの時空を超越して、かつて生活の中心で信仰していた祖先のDNAが蘇ってくる気がすることもある。
浅井和春監修『仏像の世界・文化財探訪クラブ⑨』(山川出版社1600円)は、さまざまな仏像を知るためのガイドブックである。
紀元前7~4世紀の人といわれる釈尊のひらいた教えである仏教の歴史、地域性などからわかりやすく解説する。
如(真如、真実)から来生した者の意味で悟りをひらいた覚者を指すという如来像。不動明王などの明王、毘沙門天などの天。ちなみに帝釈天はバラモン教の神話に登場するインドラ神で雷神・軍神の性格を持つ。釈尊を助け、悪神阿修羅と戦い仏に帰依させた。フーテンの寅さんは果たして知っていたのだろうか。さらには、羅漢、垂迹、特に
観音と地蔵の信仰で庶民に親しまれる菩薩がある。
写真も豊富で楽しめる。また飛鳥から江戸時代の特色や制作法、国宝一覧、四国八十八カ所など霊場一覧もつく。
阿満利麿著『無宗教からの「歎異抄」読解』(ちくま新書537700円)は、特定の宗教から離れて、「阿弥陀仏の本願という教義が、どうして人間に必要」なのか、「できるだけ客観的に解き明かしてみたい。」と語る著者の、無宗教の人のための『歎異抄』入門である。
『歎異抄』は約700年前に唯円が師・親鸞の教えを、改めて伝えようとしたものである。時代の流れの中でその理解や解釈が歪められるのに心を痛め、法然が発見し親鸞が継承した教えを正しく伝承しようと書かれたのだった。
聖者に対比し、できの悪い人間を凡夫といっていたが、人間は誰もが凡夫でしかないという法然の認識が、新しい仏教を生み出した。法然でさえ、自己の煩悩は克服できなかったのである。著者は、自己中心性、道徳心、常識など平易なキイワードを駆使しながらこれを読み解いていく。
たまには、先祖のDNAに耳を傾けるのも面白い。
(遊友出版・斎藤一郎)

富山県絵はがき等の事業を検討/富山総会

富山県書店商業組合(吉岡隆一郎理事長)は8月22日に富山市電気ビル4階特別室で第18回通常総会を開催、組合員25名(委任状含む)が出席した。
総会は事務局の進行で始まり、吉岡理事長の議長で議案審議に入った。審議では、第1号議案の事業報告・決算報告・次期の事業計画案・予算案などを原案通り承認可決した。役員改選については、退会した上市町藤縄書店の後任は選任せず、1名減のままでいくことを決めた。
今年度の北信越ブロックの担当が富山県とのことで、吉岡理事長から、組合員の協力を願いたいと要請があった。また組合事業についての質問には、色々と話は出たが、特に次の4点に絞った。①富山県の絵はがきを作る(各組合書店で販売)、②南砺地区組合員の要請で再販問題についての再確認、③運賃問題、④早売り問題等々。なお、賦課金の改正等は先送りされた。
このほか総会に先立ち、午前11時から決算役員会が行われた。
(渋谷恵一広報委員)

人事

◇新文化通信社○新任
代表取締役社長
○丸島基和
取締役相談役(常勤)
○丸島日出夫
取締役原清一
監査役丸島ケイ子
編集長○石橋毅史

朝の読書2万校突破/小中高校の過半数で実施

全国小・中・高校の「朝の読書」実践校は8月29日現在で2万5校と2万校を突破。児童・生徒742万人が取り組んでいることが朝の読書推進協議会の調べで明らかになった。
実践校の内訳は小学校が1万2923校(実施率57%)、中学校5747校(同52%)、高校1355校(同26%)で、総合実施率は51%と過半数を超えた。都道府県別に小・中・高校の実施校数と実施率を別表にまとめた。
この運動が誕生したのは1988年だが、朝の読書推進協議会が行った実践校調査によると、スタートから10年後にあたる1998年から2003年の6年間に導入した学校が70%を占める。
実施規模は「全校一斉」に行っている学校が1万7450校(87・2%)で、「学年実施」は1605校(8・0%)、「学級実施」847校(4・2%)、「授業の中で実施」103校(0・5%)。9割近い学校が学校をあげて運動に取り組んでいることがわかる。
実施回数の調査では「毎日」が6055校(30・3%)。「週4日」1232校
(6・2%)、「週3日」1526校(7・6%)、「週2日」2463校(12・3%)、週1日4442校(22・2%)。週1回以上のペースで定期的に行っている学校が全体の8割近くを占める。このほか「期間限定」1808校(9・0%)、「不明」が2479校(12・4%)。
1回の実施時間は「10分間」という回答がもっとも多く、1万420校(52・1%)。以下、「15分間」6860校(34・3%)、「20分間」1967校(9・8%)、「その他」564校(2・8%)、「5分間」が194校(1・0%)。
「感想文を書かせることはありますか」という設問には、「ない」と答えたのが69・7%。「書かせることもある」26・7%、「定期的に書かせる」2・7%。約3割の学校が感想文を書かせている。
これについて同協議会では「朝の読書は感想文を求めない自由さが子どもたちに受け入れられた最大の要因。①みんなでやる、②毎日やる、③好きな本でよい、④ただ読むだけの4原則に準じた配慮が必要」としている。
また、朝の読書が定着した学校では、「本を読まなかった子が読書好きになった」「子どもたちに落ち着きが出てきた」「読解力がついた」「語彙が豊かになった」「遅刻やいじめが少なくなった」と、高い評価がある。
反面、「学校図書館に読む本が少なく、子どもたちのニーズに対応できない」と蔵書不足を指摘する意見や、「子どもたちに本を読ませている時間に教師は会議をしている」など運動の形骸化が問題だとする声も上がっている。

「声」/増える無料雑誌に危機感/東久留米市・ブックセンター滝山・野崎陽一

学生時代から気の合う同級生がいる。就職の時、銀行員の父親の反対を押し切って大手新聞社に入社した。今は海外支局長を経験して東京に戻っている。
その友人の話によると、欧米では最近、新聞・雑誌の無料化が進行している。このままいくと、新聞社の売上げから販売収入がなくなってしまうかもしれないという。
ちょっと待てよと思った。日本でも既に本屋の入口は左右とも無料雑誌に占領されかかっている。店内の雑誌は立ち読み自由で、携帯電話によるデジタル万引きが横行している。店内の雑誌も実質的には無料雑誌化しているのである。
アメリカの書店では、正面平台を出版社へ有料で貸している。売れなくても書店には場所貸料が入る。新聞社の友人の話から書店の将来の生き残りに思いを馳せた。書店人の知恵が問われる日々が続く。

話題の本

◆『ニューヨークの書店ガイド』
業界紙「新文化」に好評連載された「ニューヨークの街角から」が単行本にまとめられ、出版メディアパルから刊行された。大久保徹也編、前田直子著。A5判112頁。定価本体1200円。
ニューヨークの独立系書店をアッパー・イースト、ミッドタウン、イースト・ビレッジなど地域別に34店紹介し、書店地図、営業時間、電話番号を付す。
アメリカは超大型チェーン店を中心に書店の再編成が進むが、ニューヨークで見た独立書店は①美術書、宗教書、演劇書、ミステリーなど扱いジャンルを特化している、②ニューズレター配布や、ワークショップ、サイン会などのイベントを行う、③新刊、古書を併売する、④多様な仕入れにより粗利が最低40%はあるなどの特徴が際立つ。
編者の大久保氏は集英社雑誌販売部勤務。「そこで見た独立書店は個性的で自己主張があり、元気で、出版物が大好きな書店員がいる本屋だった」とカバー袖に記す。取り上げられているニューヨークの書店人も個性的で魅力にあふれている。

全国14会場で開催/トーハン図書館BF

トーハンは9月15日の北海道、茨城会場を皮切りに全国14会場で「図書館ブックフェア2005」を開催する。
展示図書は1千社・1万点で、レファレンス図書、完結全集の常設コーナーに加えて「図書館ブックフェア特選図書」「ふるさと発見新聞社の本」「児童書」「継続図書」のコーナーなど、書店店頭に在庫される機会が少ない図書を分類展示している。開催日時は以下の通り。
▽北海道=9月15・16日、札幌総合卸センター共同会館▽東北=10月18~21日、トーハン東北支店▽茨城=9月15・16日、東町運動公園▽群馬=11月8・9日、前橋問屋センター会館▽埼玉=12月6・7日、大宮ソニックシティ▽東京=10月3~7日、トーハン本社▽山梨=10月13・14日、山梨県地場産業センター▽静岡=10月19・20日、清水マリンターミナル▽名古屋=10月5・6日、愛知県産業貿易館▽大阪=11月9~11日、トーハン大阪支店▽岡山=11月24・25日、トーハン岡山支店▽広島=11月17・18日、広島市中小企業会館▽四国=11月1・2日、アイテムえひめ▽九州=11月16・17日、博多スターレーン展示会場

ベッキーを起用し図書カード化PR

10月1日の完全カード化を前に、日本図書普及はタレントのベッキーを起用。「これからは、図書カードにするベッキー」と、新聞・ラジオ・交通広告で告知キャンペーンを展開している。
また、クイズに答えると正解者の中から5千円の図書カードが2千名に当るプレゼント・キャンペーンも実施中。

婦人誌新年号、共同拡販も

年末発売の婦人誌新年号は『主婦の友』『主婦と生活』の2誌とも11月25日に、平月号と別枠の1月号臨時増刊・新年特大号として定価1500円で発売されることになった。2社合同のデモ販も企画しており、年末商戦に向けた店頭の活性化が期待される。
【主婦の元気をテーマに/本誌と切り離して臨時増刊/主婦の友】
『主婦の友』は9月2日発売の10月号から誌名ロゴを変更。大判化を図り、内容も節約路線から生活エンジョイ路線に軌道修正したが、新年号は誌名ロゴ、判型とも従来通りとして本誌との差別化を打ち出した。
編集はムック編集部が担当し、本誌12号プラス新年号の13号体制となった。
金塚編集長によると、新年特大号は「主婦の元気は家族の幸せ」をテーマに、有名人を数多く起用。藤井恵のいまどきおせち、ケンタロウが語るお正月の思い出の味、仮谷崎省吾流お正月の花アレンジ、奥薗壽子の和のおやつ、ドクターコパのグリーン風水、山古志村の主婦たちと主婦に元気を送るラインナップを揃えた。
別冊付録は「365日のおかず家計簿」、「旬の『得うま』おかず200」の2点。「家事の裏ワザ大事典」「ヨガポーズシート」「書き込み式カレンダー」の3点が綴じ込み付録。総額百万円が当る銀はがしスピードくじ、白もの家電のお年玉プレゼントも。
販促ツールとして前だれポスター、陳ビラ、コーナーPOPの基本Aセットに店頭のぼりを加えたBセットを用意。昨年並みの63万部確保が目標。昨年は11月19日発売だったが、早すぎるという書店の声を考慮して25日発売になった。
村松社長によると、婦人誌新年号は中小書店減少の影響をモロに受けて毎年2、3万部ずつ部数を落としており、この7年間で20万部の減。「末端の書店に元気を出してもらうため、出版社として精一杯支援していきたい」という。
拡販店
200~399部130円
400~499部140円
500~599部150円
600~699部160円
700~799部170円
800~999部180円
千部以上相談
完売賞店(ビール券)
A賞(30~49部)4枚、B賞(50~99部)8枚、C賞(100~149部)16枚、
D賞(150~199部)24枚(年内完売賞プラス2枚)
予約獲得賞(ビール券)20~29部2枚、30~39部3枚、40~49部4枚、50~59部5枚、60~69部6枚、70~79部7枚、80~89部8枚、90~99部9枚、百部以上10枚
【好調リラックマで勝負/カレンダーなどの4大付録/主婦と生活】
『すてきな奥さん』本誌は、「リラックマ」シリーズ大ヒットを受けて平月24万部台と好調を持続。これをベースに新春号では昨年の54万部に1万乗せた55万部を目指したいというのが主婦と生活社村山社長。
新春号の別冊付録は「リラックマカレンダー(16頁)」「お金が貯まる家計簿」「ケンタロウ&奥薗壽子の超うまっ!おかず」「MYスケジュールNOTE」の4点をビニールにパックする。
本誌の特集は人気料理家、タレントのイチおしお正月の味を公開する「わが家のらくウマおせち」はじめ、「村上祥子さんの圧力鍋レシピ」「ドクターコパの開運!幸せになれる家、インテリア」「松居一代のスーパー大掃除術」など、20~30代の若い読者を意識して豪華な内容と実用記事を満載した。
プレゼント企画はクルマ、家電、銀はがしキャッシュバックのお年玉プレゼントのほか、応募者全員サービスとして「リラックマ特大タオル」を用意した。
販売会社への説明会でもリラックマカレンダーが若い女性に好評で、店売でも喜ばれるのではないかと、リラックマ効果を期待する。
6日に行われた記者説明会で古川販売本部長は、今年1―8月期の業績について「定期誌は主要誌が好調で105%。ムックは企画を厳選して新刊点数を減らした結果、前年比マイナスになり、雑誌トータルでは微減。書籍はリラックマ効果で111%となり、全体でほぼ前年並み。秋から冬に強力な企画を用意しており、通期でもいい形でいくのではないか」と見通しを述べた。
販売促進費コース
200~399部130円
400~499部140円
500~599部150円
600~699部160円
700~799部170円
800~999部180円
千部以上相談
完売賞コース
A賞(30~49部)=ビール券4枚
B賞(50~99部)=同8枚
C賞(100~149部)同16枚
D賞(150~199部)同24枚
年内完売確約はA・B賞1枚加算、C・D賞2枚加算。

本屋のうちそと

毎日来るお客様、もう80歳は過ぎているが、いたって元気です。解説員とか女子大学の教授をしていたとか。後は聞いたが忘れた。近所にある公園のボランティアで管理をしている「いきものばんざい」グループです。
朝、まず公園の見回りをしてから、店にやってくる。物凄く本が好きな人で、年中何かしら読んでいる。レパートリーは政治経済から蝶、蚕までなんにでも興味がある。
来るたびに少し話をしていくが、話が難しすぎて相槌を打つだけのときもある。わかりやすい話のときは朝の忙しい時間でも付き合ってしまう。蚕に緑の糸を出させるために、桑ではない木で緑蚕にする。それを集めて特殊な糸を作る。皇居でもそれに似たことをやっている。
英語に関しては、以前専門書を出版し、学校の先生方が買った。英語の発音は、舌を上手く使うのだと説明してくれるが、英語が苦手な私には無理。中国にもよく行く。中国は広いから雲南省の奥地に「無里王国」と言う天空の城がある。高地で豊かな生活をしていたが、今はもう無くなってしまった。見たことも聞いたこともない話に聞き入るばかり。
国会議員の鳩山さんとは蝶仲間。昔は何処かに採りに行っていたが、現在は庭に蝶の好きな木を植え、諸々の蝶を育てている。お客様の話を聞くのも商売のうち。
別のお客様も、毎日散歩を欠かさない。一回りした後に立ち寄り本を買って、町の噂話をして帰る。あそこの電気屋、店閉めたぞとか、情報通。いまはお年寄りの立ち寄り場所になっている。誰も来ないよりは良いでしょう。 (とんぼ)

有隣堂、秋葉原に1フロア5百坪で

有隣堂(松信裕社長)は9月16日に秋葉原駅前のヨドバシAKIBAビル7階に「ヨドバシAKIBA店」を売場面積5百坪で、10月1日には新宿駅マイシティ6階に「マイシティ新宿店」を250坪でオープンする。
AKIBA店は有隣堂としてワンフロアで最大。書籍、雑誌、文具を扱い、午前9時半から10時まで営業。新宿店の営業時間は午前10時半より午後10時。