全国書店新聞
             

平成26年12月15日号(前)

商談成立過去最高 1億円突破/BOOK EXPO2014

第4回目となる「BOOKEXPO2014秋の陣~魅せろ!書店魂~」が11月11日、大阪市北区・グランフロント大阪で開催された。来場書店は前年比191名増の1030名。成立した商談も6031件、1億840万3339円と1億円の大台を突破し、昨年の3767件、7442万130円を大きく上回った。来場書店、成立商談とも過去最高を記録した。
この商談会は、書店、取次、出版社で構成する「BOOKEXPO2014」実行委員会(実行委員長=堀博明・堀廣旭堂専務)が主催、経済産業省、書協、雑協、取協、日書連などの後援で開催。
今回は、過去3回の会場だった梅田スカイビルでは収容しきれない規模まで拡大したため、会場を大阪駅・梅田駅前のグランフロント大阪に移し、過去最多の224社・227ブース(昨年は177社・178ブース)が出展。勉強会、講演会、人気作家のサイン会など、盛りだくさんの企画で盛況となった。
午前10時15分から始まったオープニングセレモニーの冒頭、実行委員会世話人代表で日書連近畿ブロック会会長の面屋龍延氏は「全国の商談会が年々拡充し、活発化しているのは、苦境に立たされている書店の気持ちの現れ。われわれは書店業をやり抜く」と決意の言葉を述べた。
来賓の雑協・石﨑孟理事長は「メーカーと小売店が膝を突き合わせて商談するこの会こそ商売の原点。編集室に閉じこもっているといい誌面は出来ない。書店や読者の声をもっと雑誌作りに活かしたい」、実行委員会の事務局を務める出版文化産業振興財団(JPIC)の肥田美代子理事長は「毎年様子を拝見しているが、熱気が凄い。9月の札幌、10月の東京と南下してきた商談会の有終の美を飾る商談会となるよう頑張りましょう」と、それぞれ祝辞を述べた。
午前10時半に商談会が始まり、多くの書店員が目当ての出展社ブースへ。各所で活発な商談や情報交換が行われ、閉会の午後6時まで大変な混雑が続いた。
出展社からは「『いい本を仕入れたい』という熱意が感じられ、出版社としても張り合いがある」「経費削減のため訪問できない書店が増えているのが残念だったので、この機会を活かしたい」など好評だった。
来場書店は「交通の便が格段に良くなったことに加え、商談会の内容も良くなり、来た甲斐があった。出来るだけ多くの出版社の話を聞きたい」「講演企画も多彩で大いに役立った。いい商品を積極的に仕入れ、積極的に売っていきたい」と、商談会を高く評価する声が多数聞かれた。
実行委員会では「この熱気を読者にも伝えたい。出版社が一生懸命作った本を、1冊でも多く読者に手渡す書店の役割を果たしていきたい。今後も業界3者でBOOKEXPOを意義あるものに育てていきたい」と話していた。

実用書増売企画「書店金賞」/1月15日必着でスリップ送付を

12月31日で販売期間を終了する日書連書店再生委員会主催の実用書増売企画、第1回「書店金賞」は、売上データをもとに販売報奨金の計算を行います。POSレジ未導入の参加店は、売上スリップを1月15日(木)必着で日書連本部までお送りください。

府知事賞受賞の児童ら表彰/第10回大阪本の帯創作コンクール

大阪府書店商業組合、大阪出版協会、大阪取次懇話会などで構成する大阪読書推進会と朝日新聞大阪本社が主催する第10回大阪こども「本の帯創作コンクール」の表彰式が11月15日、大阪市中央区のエル・おおさかで開かれた。
このコンクールは、子供たちに読書の喜びや表現の楽しさ、大切さを知ってもらいたいとの趣旨で2005年にスタート。児童書の表紙に巻く「帯」を小学生にデザインしてもらうもの。府と市の学校図書館協議会が選定する課題図書部門と、自由図書部門を設けている。
今回は第10回を記念して初めて、大阪府だけでなく全国から作品を募集し、大阪府外の応募者を対象に特別賞を設けた。8都府県252校から1万2250点の応募があり、優秀作品92点が受賞した。このうち課題図書部門の大阪府知事賞、朝日新聞社賞、大阪国際児童文学振興財団賞を受賞した9点は、実際の「帯」として本に巻かれて大阪府書店商業組合加盟の書店店頭に並ぶ。
表彰式で、大阪読書推進会の三宅興子会長(大阪国際児童文学振興財団理事長)は「人間が文化を伝える能力を持つのは、言葉を獲得したから。本の帯はまだまだ可能性がある。街の本屋や本を作る人たちが心を込めて行うこのコンクール。第10回の歴史の上に、また新しい歴史を付け加えていただきたい」とあいさつした。
戸和繁晴実行委員長(大阪組合副理事長)は選考経過を報告し、「街の本屋と仲良くなって、大人になってからも本を読んでほしい」と話した。
受賞者を代表して、課題図書『ものだま探偵団ふしぎな声のする町で』で大阪府知事賞を受賞した茨木市立春日小学校6年、金子千穂さんは「帯を作るとき色や言葉にこだわって、見た人が読みたくなるように工夫した。自分の作った帯が本屋さんに並ぶのを楽しみにしている」とお礼の言葉を述べた。
面屋龍延副会長(大阪組合理事長)は「近くの本屋と一緒になって子供の本を読む運動を起こしてほしい。受賞作品は本屋に並ぶ。皆さんの友だちに紹介して本屋で見てもらって」と閉会の辞を述べた。
表彰式のあと、絵本作家長谷川義史氏が絵本の読み聞かせ「えほんライブ」とサイン会を行った。

年末年始の日書連事務局体制

年末年始の特別体制により、日書連事務局の業務は、年内は12月26日(金)午後4時をもって終了させていただきます。年明けは1月5日(月)より通常業務に復します。ご了承ください。
日書連事務局

日書連増売企画・「書店金賞」取り組み事例/東京都・足立区・小泉書店

東京・足立区の小泉書店は、日暮里・舎人ライナー「西新井大師西駅」から徒歩7~8分、準幹線道路に面して1階40坪、2階20坪で営業する街なかの中型店。日書連書店再生委員長として実用書増売企画に取り組む小泉忠男社長は、第3回企画を構想するにあたって、「食と健康フェアの認知度を上げて、売れる本に仕立てられないか、という思いから『書店金賞』を立案した」と説明する。
小泉書店では9月3日から、独立したラックを使用して、上段にエントリー銘柄の4点を面陳、8点を背差しとし、下段は関連の健康、医療の雑誌と書籍を展示。日書連作成のポスター、POPを利用するほか、自店でも数枚作成してアピールした。販売数は、金賞発表前までの約3ヵ月で35冊(新星出版社、主婦と生活社、池田書店が上位3点)。11月21日の書店金賞発表後は、12月2日現在で金賞銘柄12冊、その他4冊を販売した。小泉社長は「前回よりは部数は伸びたが、期待数には届かなかったことに反省点はある」としながらも、「『書店金賞』の効果があったと思う。並列の健康・医療書も多少伸びたと感じられた」と手ごたえを話す。
今後の「書店金賞」の展望について小泉社長は、「テーマを変えて、例えば旅行、スポーツ等の実用書以外にも視点を広げて、毎年実施することで話題を作り、恒例の増売企画に育てて行くべきだと思う。出版社・取次・書店の三者が連携して創る唯一の『賞』ですから」と意欲を見せた。

来年4月19日にSJイベントを開催/愛知理事会

愛知県書店商業組合(佐藤光弘理事長)は11月7日に名古屋市中区のトーハン名古屋支店で定例理事会を開催した。主な審議・報告事項は以下の通り。
〔読書推進〕
「第53回青少年によい本をすすめる県民運動」が10月に実施され、感想文を現在集計中で参加校は前年比増との見通しを説明した。また「第9回中学生はこれを読め!」が終了、図書カードプレゼント企画の応募者に図書カードを送付済みであると報告があった。
〔書店活性化〕
中日新聞「東海道新幹線50周年ブックフェア」に19店が参加、10月1日朝刊に掲載されたと報告した。
〔サン・ジョルディ〕
イベントを来年4月19日(日)に名古屋テレビ塔下タワースクエアで開催すると決定。予算が少ないため各出版社に協賛を働きかけ、絵本大賞などをやっていきたいとした。また絵本作家・宮西達也さんの読み聞かせとサイン会を行う予定で、ビブリオバトルも検討中だと説明があった。
このほか、各支部活動報告や、滋賀県組合が実施した田原市図書館の視察について報告が行われた。

書店利益率改善に取り組む/宮城県組合第33回通常総会

宮城県書店商業組合は11月16日、仙台市秋保温泉「佐勘」で第33回通常総会を開き、組合員62名(委任状含む)が出席した。
総会は、小関真助副理事長の開会の辞に続き、藤原直理事長が日書連活動を報告。現在日書連が抱える問題として、組合員数の減少や、書店の利益率改善の問題、返品入帳問題を挙げて説明し、書店が生き残るためこれからも出来るだけの活動をしていくと述べて、あいさつを締めくくった。
引き続き、藤原理事長を議長に議案審議を行い、平成26年度事業報告・決算報告、平成27年度事業計画案・予算案など全ての議案を原案通り承認。菅原正敏副理事長の閉会の辞で総会を終了した。
この後、永年勤続者表彰式を開催。今年度の対象者は6人で、代表として勤続5年の松田勇二(宝文堂ブックサービス)、小野友子(長谷川書店)の2氏が藤原理事長より表彰状と記念品を受け取った。
引き続き、恒例の版元・取次各社研修会を行った。
(照井貴広広報委員)

秋田での国民文化祭に協力/傘下組合員の増加図る/秋田総会

第28回秋田県書店商業組合通常総会が、11月6日午後1時より岩手県雫石町の「ホテル森の風」で開催され、組合員25名(委任状出席含む)が出席した。
始めに加賀谷龍二理事長があいさつと日書連報告を行い、引き続き石川監査役の司会で総会を進行。加賀谷理事長を議長に選任して第1号議案から第9号議案までを協議し、各議案異議なく可決承認した。
今年は、10月から1ヵ月間、秋田県で国民文化祭秋田が開催された。国民文化祭の会議には書店組合を代表して加賀谷理事長が出席、多数の案を提出するなど尽力した。また組合員各書店も各地域で国民文化祭に協力した。今年は組合員の増減は無かったが依然低い数字にとどまっており、組合員の増加を引き続き図っていく。組合員の減少で組合運営も大変苦しく、改善の為に抜本的対策が必要であり、組合員にメリットが出るよう努力するとして、組合運営に積極的な参加を呼びかけた。
また、平成27年7月に秋田県で開催する書店東北ブロック大会について、組合員の皆様と一緒に成功させたいと説明があった。
(石川信広報委員)

双葉社・モンスター文庫で店頭連動企画/東京理事会

東京都書店商業組合(舩坂良雄理事長)は12月2日に東京・千代田区の書店会館で定例理事会を開催した。各委員会の主な報告・審議事項は次の通り。
〔事業・読書推進〕
「読者謝恩図書カード」は、申込み枚数の上限を外して第2次販売を開始することを承認した。また、小学館「小学一年生」の企画内容と、暮しの手帖社「すてきなあなたに6」その他の企画について各出版社の担当者が説明を行った。
〔書店再生〕
日書連の実用書増売企画「書店金賞」の受賞作が決定、11月21日に発表会を開いたが、同日に受賞作を知らせる「TOKYO書店人」の号外を全組合員にFAX送信し、売り伸ばしを呼びかけたと報告した。
〔デジタル戦略推進〕
「BOOKSMART」の連動企画は、双葉社「モンスター文庫」新刊・既刊各1点について、店頭購入者に電子版を無料提供する実験を実施。新刊は電子版のダウンロード率が7%強という高い数値が出たと報告した。次回の施策として、再度「モンスター文庫」とタイアップし、5~10ページほどのオリジナルストーリーをダウンロードして読めるコードを付けて販売すると説明。実験は、2月の新刊で実施店舗を約30店に拡大して行う予定。
〔指導・調査〕
11月26日開催の第10回「東京万引き防止官民合同会議」の模様を報告。万引犯の年齢構成で高齢者の割合が24%に上ったこと、一般市民や店舗関係者を対象に行った「万引きに関する意識調査」では、青少年の万引よりも高齢者の万引に甘い傾向が見られることなどを説明した。

日書連のうごき

11月6日JPOためほんくん管理委員会に深田部会長が出席。
11月7日野間読書推進賞贈呈式に舩坂会長、志賀理事が出席。雑誌買切制度研究小委員会に舩坂会長、藤原副会長、成田、片岡、光永、長谷川各理事が出席。
11月11日BOOKEXPO2014に舩坂会長が出席。
11月12日九州雑誌センター取締役会。JPO運営委員会。
11月14日読書週間書店くじ抽選会に舩坂会長、西村、柴﨑両副会長が出席。出版倫理協議会に井上理事が出席。山本七平賞贈呈式。
11月15日大阪府組合本の帯コンクール表彰式。
11月17日公明党50周年記念式典に舩坂会長、小泉副会長が出席。
11月18日政策委員会に舩坂会長、鈴木、藤原、面屋、柴﨑、西村、小泉各副会長が出席。出版平和堂委員会。東京国際ブックフェア実行委員会。
11月20日図書コード管理センター。全国中小小売商団体連絡会。
11月21日『書店金賞』発表会に舩坂会長、小泉副会長、片岡理事が出席。
11月25日全国中小企業団体中央会「組合専従優良職員表彰式」。出版再販流通白書事務局打合会。
11月26日図書普及役員会に日書連幹部出席。
11月27日JPIC理事会・評議員会に舩坂会長、藤原、西村両副会長、川島、筒井、片岡、東浦各理事が出席。

2014年のベストセラー/取次各社調べ

トーハン、日販、大阪屋は2014年(13年12月~14年11月)ベストセラーを発表。総合ランキング1位は『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』(アスコム・鬼木豊監修、槙孝子著)が獲得した。各社調べのトップ10は次の通り。
〔トーハン調べ〕
①長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい(アスコム)②忍耐の法「常識」を逆転させるために(幸福の科学出版)③人生はニャンとかなる!明日に幸福をまねく68の方法(文響社)④村上海賊の娘(上・下)(新潮社)⑤銀翼のイカロス(ダイヤモンド社)⑥新・人間革命(26)(聖教新聞社)⑦学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話(KADOKAWA)⑧まんがでわかる7つの習慣/まんがでわかる7つの習慣(2)(宝島社)⑨アナと雪の女王(ディズニーアニメ小説版)(偕成社)⑩面倒だから、しよう(幻冬舎)
〔日販調べ〕
①長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい(アスコム)②人生はニャンとかなる!明日に幸福をまねく68の方法(文響社)③銀翼のイカロス(ダイヤモンド社)④学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話(KADOKAWA)⑤まんがでわかる7つの習慣(宝島社)⑥村上海賊の娘(上・下)(新潮社)⑦新・人間革命(26)(聖教新聞社)⑧アナと雪の女王ディズニーアニメ小説版(偕成社)⑨こころのふしぎなぜ?どうして?(高橋書店)⑩嫌われる勇気自己啓発の源流「アドラー」の教え(ダイヤモンド社)
〔大阪屋調べ〕
①長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい(アスコム)②人生はニャンとかなる!―明日に幸福をまねく68の方法(文響社)③村上海賊の娘(上・下)(新潮社)④銀翼のイカロス(ダイヤモンド社)⑤学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話(KADOKAWA)⑥嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え(ダイヤモンド社)⑦新・人間革命第26巻(聖教新聞社)⑧面倒だから、しよう(幻冬舎)⑨まんがでわかる7つの習慣(宝島社)⑩長友佑都体幹トレーニング20(ベストセラーズ)

飯舘村・子育て支援センターの開設支援/JPIC

出版文化産業振興財団(JPIC)は11月27日に東京・新宿区の日本出版クラブ会館で評議員会と理事会を開催した。
あいさつで肥田美代子理事長は、消費税増税の影響も含め、出版業界を取り巻く環境は厳しいと前置きし、「活字文化を守るため、消費税の軽減税率適用を訴えてきた。10%引上げ時の制度導入は見込めそうな状況となったが、出版物が適用対象になるかは不透明だ。引き続き皆様と連携して運動していきたい」と述べた。
議事では、平成26年度下期事業について、①内閣府が国際広報活動の一環として進める「日本の魅力の発信に資する書籍の英語翻訳及び出版事業」の事務局を担当。②福島県飯舘村「子育て支援センター」の開設を支援。③「辞書を読む」プロジェクトの展開――などを推進していくと報告。「子育て支援センター」は、原発事故で全村避難となっている飯舘村と共同で取り組む読書環境整備活動の一環として行うもので、センターは福島市内に12月18日開設、図書寄贈や記念イベントが行われる。
役員・評議員の一部交代では、正能康成常務理事(トーハン)、西村達也理事(丸善CHIホールディングス)、伊藤聡評議員(日本地図共販)、和田年正評議員(大阪屋)、外山義郎評議員(中央社)が退任。川上浩明氏(トーハン専務取締役)と中川清貴氏(丸善CHIホールディングス社長)が理事に、粂井健氏(日本地図共販社長)、古市恒久氏(大阪屋取締役)、大谷敏夫氏(中央社常務取締役)が評議員に就任した。

片岡理事長を再選/TS協同組合総会

TS流通協同組合(片岡隆理事長)は11月26日午後4時から書店会館で第15回通常総会を開催し、組合員64名(委任状含む)が出席した。
総会は秋葉幸伸副理事長の司会で進行。あいさつで片岡理事長は「TS協同組合の売上は4年前の平成21年度は1億円を超えていたが、以後減少が続き、この2年は急激に落ち込んでいる。組合は存廃にかかわる厳しい状況にある」と危機的状況を訴えた。
議案審議は下向紅星氏を議長に選任して行われ、平成25年度事業報告、決算報告、平成26年度事業計画案、収支予算案など全ての議案を原案通り承認した。任期満了に伴う役員改選では、理事15名、監事2名を選任し、片岡理事長の再選を決定した。
平成25年度の売上は6030万円で前年比18・9%減少。取引出版社は136社で、東京官書普及41社と合わせて177社と前年から2社増加した。加盟組合員は脱退3店で119書店と減少した。発注店数は月平均58店で前年より8店減。1店当たりの月売上は8万5653円で前年より14・4%減少した。出版社取引金額ベスト5は新潮社、講談社、角川グループ、文藝春秋、小学館。また共同購買事業として、講談社『村上海賊の娘』(上・下)、ダイヤモンド社『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』などの共同仕入を行い、事業売上は前年比12・2%減の1162万円だった。
平成26年度は、組合員の加入促進をはじめ、受発注システム研修の継続、システム・運用方法の改良、消費者への広告宣伝、システムを利用した受注の拡大、オリジナル商品の開発・販売、共同仕入等事業の一層の拡大、取引出版社の拡大、東京組合との連携強化と協業化の推進、東京青年部との事業協力に取り組む。片岡理事長は、「特に書店への送品コスト削減の課題をクリアするとともに、事業の活発化でトータルのコストダウンを図りたい」と述べた。
審議終了後、来賓あいさつで東京組合・舩坂良雄理事長は、書店経営の厳しい状況に言及し、「このままではTS流通協同組合の売上も減少が続き、何かこれまでやってきたこと以上のことを考えないと難しい。会員書店のためのTS組合なので、こういう活動をやっている、こういうメリットがあるんだというPRを積極的にしてほしい」と述べた。

出版業界の新年行事

【書店関係】
〔北海道〕
◇平成27年北海道取協・出版社・書店組合新年合同懇親会=1月27日(火)午後6時から、札幌市中央区のJRタワーホテル日航札幌で開催。
〔宮城〕
◇合同新年懇親会=1月8日(木)午後5時から、仙台市青葉区のホテルメトロポリタン仙台で開催。
〔神奈川〕
◇新年懇親会=1月16日(金)午後6時から、横浜市中区の華正樓で開催。
〔東京〕
◇新年懇親会=1月14日(水)午後5時半から、東京都文京区の東京ドームホテル地下1階「天空」で開催。
〔静岡〕
◇第47回新年総会=1月14日(水)午後3時半から、伊東市の伊東ホテル聚楽で開催。午後6時10分から懇親会。
〔愛知〕
◇平成27年新春賀詞交歓会=1月13日(火)午後5時半から、名古屋市千種区のルブラ王山で開催。
〔大阪〕
◇大阪出版販売業界新年互礼会=1月9日(金)午後4時から、大阪市北区のウェスティンホテル大阪2階「オリアーナ」で開催。
〔京都〕
◇京都出版業界新年互礼会=1月8日(木)午後4時半から、京都市東山区のウェスティン都ホテル京都「山城の間」で開催。
〔福岡〕
◇福岡県出版業界新年の会=1月6日(火)午後4時から、福岡市博多区の八仙閣本店で開催。
【取次関係】
〔日教販〕
◇第64回日教販春季展示大市会=1月7日(水)午前10時から、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷で開催。セレモニーは午後12時45分から。
〔トーハン〕
◇2015年トーハン新春の会=東京会場は1月7日(水)午前10時半から、東京都文京区の椿山荘プラザ棟5階「オリオン」で開催。近畿会場は1月9日(金)午前9時から大阪市北区のトーハン大阪支店で開催。物流部門新年賀詞交歓会は、1月7日(水)正午から、東京都文京区の椿山荘プラザ棟1階「ギャラクシー」で開催。
〔日本出版販売〕
◇2015年新春を祝う会=1月7日(水)午前10時から、東京都港区のザ・プリンスパークタワー東京地下2階「ボールルーム」で開催。
〔大阪屋〕
◇新春おでんの会=1月10日(土)正午から、東大阪市の本社(関西ブックシティ)で開催。
〔中央社〕
◇新年ご挨拶の会=1月8日(木)午前10時から、東京都板橋区の本社3階ホールで開催。
【関係団体】
◇日本出版クラブ新年名刺交換会=1月8日(木)正午から、東京都新宿区の日本出版クラブ会館で開催。
◇全国医書同業会=1月5日(月)正午から、東京都千代田区の帝国ホテルで開催。
◇書店新風会新年懇親会=1月7日(水)午後5時から、東京都新宿区のハイアットリージェンシー東京地下1階「センチュリールーム」で開催。
◇出版梓会第30回梓会出版文化賞贈呈式=1月16日(金)午後6時から、東京都新宿区の日本出版クラブ会館で開催。