全国書店新聞
             

平成18年9月11日号

懸賞論文応募は27本

日書連が募集していた懸賞論文「私の書店論」の受付は8月31日までとなっていましたが、9月4日まで受付を延長し、募集を締め切りました。応募総数は27本でした。
応募論文は日書連正副会長、指導教育委員会、特別委員23名で構成する審査委員により審査中で、9月20日に開く日書連指導教育委員会で最終選考を行なう予定です。特選、入選は10月27日の「文字・活字文化の日」に発表します。

読書週間書店くじ申込みはお早めに

10月27日から始まる読書週間とともに、日書連では書籍・雑誌500円以上お買い上げの読者に「読書週間書店くじ」を配布する。
今回の書店くじの特賞は「英国7日間の旅」が60本、1等賞は「図書カード1万円」が600本。くじのお申し込みがお済みでない書店は、至急、日書連書店くじ係へ。

日書連、新販売システムを発表/実質マージン40%に

返品ゼロで完全買切、注文部数は満数配本、特別報奨で参加組合員書店への実質マージン40%――日書連は新販売システム導入を企画し、「文字・活字文化の日」の10月27日から『窓ぎわのトットちゃん』など講談社の既刊本2点の新装版を販売する。9月4日、日書連と講談社が合同で開いた企画発表会で、丸岡会長は同企画による書店マージン拡大と適正配本実現に強い意欲を示した。
今回の新販売システムは講談社の協賛を得て、「文字・活字文化の日」記念キャンペーンとして実施するもの。昨年12月実施した「全国小売書店経営実態調査」で要望の多かったマージン拡大と適正配本を実現することが最大の目的。
事前に書店から注文をとり、総部数を決定してから製本。書店への配本については希望通りの満数配本で、完全に売り切って返品ゼロ。取次から書店への出し正味は通常通りで、特別報奨により参加組合員書店へのマージンが実質40%になるようにするという画期的な試み。今回の企画は組合員が対象で、非組合書店にも出荷はするが買切条件で特別報奨も出さないことから、組合加入メリットとしても大きな意義を持つ。
対象書籍は『窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子著、定価税込1260円)と『だいじょうぶだいじょうぶ』の講談社既刊2点の新装版。前者は81年に刊行後、累計750万部を超える単巻ものとしては戦後最大のベストセラー。黒柳氏による新たなあとがきを収録する。後者は95年刊行後、18万部を超えるロングセラー絵本。今回は読み聞かせに最適な大型版とした。講談社は最低目標販売部数を各2万部と設定。日書連PB(プライベートブランド)商品であることを示すため帯に日書連マークを入れる予定。なお、2点とも旧版の販売も続ける。
企画発表会の席上、日書連の丸岡会長は「現在の出版流通システムは委託販売制をとっており、返品ができる分、書店マージンが低く抑えられている。配本も書店の意向がきめ細かく反映されていない。この状況を改善することが街の本屋の課題。今回の企画で高マージン本の普及にはずみがつけば、街の本屋も営業を続ける意欲がわく」とあいさつ。藤原副会長(流通改善委員長)は「責任販売制にはさまざまな形が考えられるが、今回はまず一石を投じる意味でシンプルな仕組みを考えた。リスクを負う以上マージンは必要。特別報奨による実質マージン40%を目標にしている」として、協力を呼びかけた。
講談社の野間副社長は「地域と読者とを結びつける中小書店が減っていることに危機感を持っている。今回の試みは意義深い。業界の大きな流れにしたい」とあいさつ。森取締役は「大手、チェーン、CVSだけで出版文化の多様性を保てるのか。街の書店を活性化するキャンペーンは重要」、大竹書籍販売局長は「現在の社会情勢を反映した作品を選書した」と述べた。
最後に日書連の井門副会長(書店業界環境改善政策審議会委員長)は「今回のキャンペーンを成功させ、継続して実施したい」と述べ、新販売システムの意義を強く訴えた。
【「新販売システム」実施要領】
〔キャッチフレーズ〕
「これが本屋のイチオシ!06秋」
〔主催〕
日本書店商業組合連合会
〔協賛〕
講談社
〔目的〕
先般実施した「全国小売書店経営実態調査報告書」では、「書店マージンの拡大」と「適正配本」を望む声が多く寄せられました。今回の「新販売システム」は、まさにこのことの実現を目的に、「受注生産」「満数配本」「完全売り切り(返品ゼロ)」を目指した企画です。また、「文字・活字文化の日」(10月27日)を記念して、地域密着型の書店が核となり、新しい読者層の獲得に努めることを目的としています。
〔注文方法〕
往復ハガキ又は、FAXで、所属の都道府県組合に9月25日までに申し込む。本部一括注文の場合は、支店注文数一覧表を添付してください。
〔取引条件〕
①完全買い切り、②注文部数満数配本、③特別報奨18%。なお、所属の都道府県組合を通さない注文は対象外(取次からの請求は通常正味。特別報奨の清算は別途)
〔発売日〕
平成18年10月27日
〔参加資格〕
日本書店商業組合連合会傘下書店
〔対象書籍〕
①新装版『窓ぎわのトットちゃん』定価1、260円(税込)
②大型版『だいじょうぶだいじょうぶ』定価1、365円(税込)
〔宣伝方法〕
全国書店新聞、日書連ホームページ、取次広報誌、業界紙ほか

長崎理事長を再選/熊本総会

熊本県書店商業組合(長崎晴作理事長)の第19期通常総会が8月26日午後4時半から熊本全日空ホテルニュースカイで開催、組合員43名(委任状含む)が出席した。
冒頭、長崎理事長はあいさつで来期設立20周年の記念事業について述べ、また昨年組合として初めての増売企画となった主婦の友新年号の販売に対して感謝の言葉を述べた。
その後長崎理事長を議長に選任して議案審議に入り、平成17年度事業報告、決算報告、平成18年度事業計画、予算案をいずれも承認した。
役員改選では監査の交代があり、園田幹彦氏(虹屋書店)が退任して松本寿憲氏(金書堂)が就任。その他は全員留任で長崎理事長を再選した。また来賓として中央会の高濱氏からあいさつをいただいた。
懇親会は宮崎副理事長(宮崎一心堂)の乾杯で開宴、お互いさらに懇親を深め、湯澤理事(金龍堂)の閉会の辞で無事終了した。
(宮崎容一広報委員)

生活実用書/注目的新刊

それぞれの病気には特有のサインがあって、それをキャッチできれば、病気になる前に自分で治すことができる。
石原結實著『病気は自分で見つけ、自分で治す!』(ベストセラーズ・ベスト新書110720円)の中で、著者のイシハラクリニック院長は、そう断言している。
西洋医学では血液検査、レントゲン、心電図などに異常値のない限り病気とは診断されない。警察が事件にならない限り動き出さないのと何処か似ているが、それはともかくとして、だるさや微熱を感じるのは自分の体が教えるサインである。その、まだ発病する前の未病段階で対処すれば、時間も手数もかけずに健康を取り戻すことができると
いう考え方なのである。
たとえば耳たぶが萎んできたら心筋梗塞の、耳下腺の下が腫れるのは糖尿病のシグナルである。また、足腰の筋肉の衰えは脳卒中の警告だ。
病気は「未病」で治す、医者いらず検査いらずの【病気別】治し方、【症状別】治し方、健康診断は「見る」のではなく「読む」、知っておきたい血液検査の読み方、の全5章。31の病気のサインと、その予防法が優しく解説されていてわかりやすい。健康診断の細かい数値の意味も詳しいから、自分の数値をもう一度読むための辞書にもなる。
安保徹著『医者に見放されても病気は自力で治る究極の免疫力再生法』(講談社+α新書193―3B800円)は、現代医療で持て余すがん、膠原病、潰瘍性大腸炎などの病気に対して、「対処療法を延々と続けるのではなく、根本治療に切り替えることで治癒にもっていける」と教えてくれる。これらはどれもストレス病で、交感神経緊張状態をつくり、血流障害や顆粒球増などの症状を生み出し、疾患をもたらしてくる。
自分を変えれば病気を克服できる、と第一章では自力でがんを治してしまった人々の具体例も語られる。
免疫力を再生させ、高める方法も紹介される。そして、「健康を実現するために、まずはその生物としての力を取り戻すことからはじめていただきたい」と結ぶ。病む人々の励みになる本であろう。
いずれも医師が書く本来の健康を問いかける本だが、普通書店では「新書」の棚にしか置いていない。それがどうにも不健康に見えてしまう。
(遊友出版・斎藤一郎)

日書連新販売システム商品の販促に取組む/東京組合9月理事会

東京都書店商業組合(丸岡義博理事長)は9月5日午後2時から、書店会館3階会議室で定例理事会を開催した。
理事会前日に発表された日書連の新販売システムについて、丸岡理事長は「経営実態調査で多かった要望に対応しようと新しいシステムを構築した。マージン拡大、適正配本の実現を念頭において、受注生産、満数配本、完全売り切りを条件にしている。買切で正味のアップを図るということで、事前の販促活動で注文を取ることが大事になってくる。各書店で拡販の取り組みをお願いする。販売を成功させて高マージンの書籍の普及を図っていきたい」と述べた。
日書連大川哲夫専務理事から新販売システム導入の経緯と実施要領の説明が行なわれ、東京組合では積極的に販売に取り組むことを全会一致で決定した。また今後は流通改善委員会が担当することを決めた。
組織委員会では、営業を続けながら組合加入をやめる「自由脱退」書店による組合費未納が増えていることから、各支部に対して組合費の集金方法、前納制度利用の有無などを尋ねるアンケートを実施。結果をもとに委員会で今後の対応を検討することにした。
TS流通協同組合の8月期売上げは、75書店(対前年同月比1・4%減)が利用、7147件(同0・4%減)の注文があり、売上げは640万3674円(同27・3%減)との報告があった。
理事会に先立ち、リクルートより『フロム・エーRED』『フロム・エーBLUE』を直販扱いに移行する件について説明があった。また小学館から、10月刊行する『ビジュアルNIPPON江戸時代』について、11月3日に行なわれる「江戸文化歴史検定」のテキストとして、既刊の『大江戸見聞録』と併せて増売に取り組んでほしいとの要請があった。

日書連のうごき

8月3日書店業界環境改善政策審議会。同環境改善ワーキング機関との合同委員会。
8月4日第60回読書週間ポスター用イラスト選定委員会。
8月7日取引改善拡大委員会。
8月8日第2回平成18年度全国団体運営講習会に石井総務部長が出席。情報化推進専門委員会。
8月9日新販売システムの導入で、藤原副会長ほか数名でトーハンと日販を訪問。再販弾力運用レポート作成会議に大川専務理事が出席。
8月10日日書連共済会第2回小委員会。明治書院110周年記念拡販フェア説明会に、丸岡会長と大川専務理事が出席。
8月18日出版流通改善協議会に面屋副会長ほか3名の役員が出席。再販研究拡大委員会。
8月22日第135回芥川賞・直木賞贈呈式に、丸岡会長と大川専務理事が出席。
8月24日鳥取県情報化研修会に長尾専門委員が出席。「文字・活字文化の日」出版連絡会に大川専務理事が出席。
8月25日島根県情報化研修会に長尾専門委員が出席。第38回出版平和堂合祀祭実行委員会。神奈川県書店商業組合総会に、丸岡会長と大川専務理事が出席。
8月28日第11回全国中小小売商サミット開催検討会議に、下向理事と大川専務理事が出席。
8月29日日本児童図書出版協会との二者会談に、井門副会長と大川専務理事が出席。出版倉庫流通協議会総会に大川専務理事が出席。
8月30日取引改善拡大委員会。講談社との新販売システム二者会談に藤原副会長ほか役員が出席。再販弾力運用レポート作成会議に大川専務理事が出席。
8月31日全国中央会商業専門委員会に丸岡会長が出席。

喜寿祝い51名に慶祝金/敬老の日に日書連共済会

日書連共済会(丸岡義博会長)は、今年も9月18日の「敬老の日」を前に数え年で77歳を迎えた会員、前名義人に対して慶祝金として5万円を贈った。今年の該当者は別掲の51名。
釧路市・阿部昌雄(阿部新聞店)、五所川原市・鶴谷禎次(鶴常書店)、釜石市・大森範子(大森書房)、紫波郡・大森誠亮(大森書店)、宮古市・福井正道(小成本町店)、山形市・広田良平(遠藤書店)、仙台市・梅津理昭(きょうどう)、同・牟田安造(ブックスあおば)、土浦市・飯田恭平(博英堂)、行方市・槙田貢(ハマダヤ書店)、蕨市・植村稔(志誠堂)、さいたま市・平澤直明(東明堂書店)、品川区・横川幸二(エバラ書店)、台東区・高橋健(清秋堂書店)、杉並区・高畑良三(秀文堂)、同・森省三(杉並交通ツタヤブックガーデン)、豊島区・森島千鶴(フタバ書店)、港区・西家忠夫(金松堂書店)、青梅市・斉藤幸雄(幸福書房)、大田区・町田美代子(町田書店)、中野区・飯高茂男(アサヒ堂書店)、荒川区・武藤高(武藤書店)、熱海市・芹沢令二(芹沢百科堂)、庵原郡・原阿喜子(原書店)、名古屋市・加藤正春(加藤書店)、同・星野年正(トキワ園書店)、同・澤口治子(沢口書店)、美濃加茂市・佐々貴保富(佐々貴書店)、高山市・中田宣子(中田書店)、岐阜市・林治郎(林文堂)、鳥羽市・野村晴美(野村書店)、高岡市・清水三郎(高岡清文堂書店)、茅野市・今井千浩(今井書店)、長野市・長田つぎ子(長田書店)、大野市・角谷和男(カドヤ書店)、高島市・石田正夫(ブックス年輪)、大阪市・大山武(大山書店)、高槻市・与那嶺敬子(バン書房)、京都市・大垣和男(大垣書店)、和歌山市・太田勇(太田書店)、宍粟市・安井克典(安井書店)、尼崎市・水沢清太郎(水沢書籍店)、瀬戸内市・黒田義政(黒田書店)、井原市・柳本公典(柳本商店)、飯塚市・淵上イソエ(淵上書店)、三養基郡・有岡幸俊(有岡書店)、阿蘇郡・野村三綱(野村書店)、中津市・坂孝高(三光堂書店)、南さつま市・長谷場勇(明文堂書店)、鹿児島市・泊口正道(泊口誠文堂書店)、沖縄市・吉田英吉(吉田書店)計51名

人事

◇ポプラ社
専務取締役(常務取締役販売局長兼物流局長)
小沼保衛
◇光文社
専務取締役高橋基陽
常務取締役丹下伸彦
◇集英社
専務取締役(雑誌販売部、コミックス・コンテンツ販売部、書籍販売部、宣伝部、読者サービス室、広報室、広告部担当)瀬戸裕康
専務取締役(編集総務部、第1~9編集部、ライツ事業部、ジャンプ・コミック出版編集部、ブランド事業室担当)山路則隆
常務取締役(文芸編集部、文庫編集部、校閲室、新書編集部、学芸編集部、出版管理室担当)大谷和之
取締役(第1・2編集部担当兼第1・2編集部部長)磯田憲治
同(資材部、製作部担当兼資材部部長)鈴木寿夫
同(文芸編集部、文庫編集部、校閲室担当兼文芸編集部部長兼校閲室部長)
加藤潤
役員待遇(広告部担当兼広告部部長)石曽根槙一
同(第4編集部、ジャンプ・コミック出版編集部担当兼ジャンプ・コミック出版編集部部長)太田富雄

全国14会場で図書館ブックフェア

トーハンは9月13日の茨城を皮切りに全国14会場で1千社1万点の図書を展示した図書館ブックフェア2006を開催する。「レファレンス図書」「全集」の常設コーナーに加え、「ふるさと発見新聞社の本」「ヤングアダルト」などの図書を分類展示する。
北海道=9月14・15日、札幌総合卸センター共同会館、東北=11月14~17日、トーハン東北支店、茨城=9月13・14日、東町運動公園、群馬=10月11・12日、前橋問屋センター会館、埼玉=12月6・7日、大宮ソニックシティ、東京=10月2~6日、トーハン本社、山梨=10月18・19日、山梨県磁場産業センター、静岡=10月18・19日、清水マリンターミナル、名古屋=10月4・5日、愛知県産業貿易館、大阪=11月8~10日、トーハン大阪支店、岡山=11月29・30日、トーハン岡山支店、広島=11月16・17日、広島市中小企業会館、四国=12月5・6日、高知市文化プラザかるぽーと、九州=10月12・13日、博多スターレーン展示会場

日販が読みきかせサポーター講習会

日販は8月26日、JPICと共催で「読みきかせサポーター」講習会を開催。書店、一般、日販関係者など110名が出席した。日販は1999年より「おはなしマラソン」を展開中で、これまでに600店が参加している。今回は読み聞かせ会の継続開催を支援する目的で開いたもの。
絵本作家とよたかずひこ氏の「絵本の楽しみ方」のあと、JPIC読書アドバイザーが「おはなし会」開催の実技とポイントを経験談を交えて紹介した。

9月30日に封切り/『ベルナのしっぽ』

盲導犬と人間の愛をつづった『ベルナのしっぽ』が映画になり、9月30日より渋谷シネ・アミューズ、109シネマズ川崎で全国ロードショーが始まる。出演は白石美帆、市毛良枝、田辺誠一ほか。
映画の原作本『ベルナのしっぽ』、続編の『そしてベルナは星になった』を出版しているナナ・コーポレート・コミュニケーションでは、小・中・高校生を対象にした『盲導犬ベルナ』読書感想文コンクールの作品を募集している。

移転

◆ゴマブックス
ゴマブックス、ゴマ・ホールディングスは8月21日より左記の新オフィスに移転した。
〒107―0052東京都港区赤坂1―9―3日本自転車会館3号館ゴマブックス℡03・5114・5050、FAX03・5114・5051

54万部、3%増目指す/主婦と生活社『すて奥』新春号

主婦と生活社の『新春すてきな奥さん』2007年版は、定番の「家計簿」、「ミセスの手帳」に加えて「奥薗壽子のラク!うま!ベストおかず180」、ぶっちぎりの愛されキャラ「リラックマカレンダー」と別冊4大付録つきで、前年の103・3%に当る54万部販売を目指す。
8月31日に行われた報道関係説明会で、主婦と生活社村山秀夫社長は「雑誌が低迷する中で、『すてきな奥さん』新春号は定価ベースで8億1千万円の大きな売上げ。リラックマなど魅力ある付録で実売91%以上を目指したい」と意気込みを示した。
古川一夫販売本部長によると昨年の新春号は52万3千部発行して実売90・2%。今年は『すてきな奥さん』9月号が「おばあちゃんの生活の知恵」「リラックマ巾着」の付録によりPOSデータで91%、全体でも85%の仕上がりを示したといい、「平常号の勢いを生かしながら、リラックマで若い読者を獲得していきたい」と説明した。
新春号の付録は①お金が貯まる家計簿、②オールカラー120頁の保存版おかずムック、③リラックマカレンダー、④ミセスの手帳の4大付録をパック詰め。本誌では家族が喜ぶ人気のおせち、江原啓之、松居一代スピリチュアル対談、ドクターコパの開運塗り絵、年末大掃除と盛りだくさんの内容。
プレゼント企画では人気のクルマ・家電総額3百万円キャッシュバックのほか、今年の応募者全員サービスはリラックマ・ミニブランケットを用意した。11月24日発売、定価1500円。
拡売企画
〔販売促進費コース〕
200~399部130円400~499部140円500~599部150円
600~699部160円700~799部170円800~999部180円
1000部以上相談
〔完売賞コース〕
A賞(30~49部)=ビール券4枚、B賞(50~99部)=8枚、C賞(100~149部)16枚、D賞(150~199部)24枚
年内完売確約はプラス2枚加算。

家族愛テーマに編集/90周年迎える『主婦の友』

『主婦の友新年特大号』は1月号臨時増刊として11月24日発売。11月2日に12月・1月合併号を通常発売したあと、11月24日に新年特大号、12月2日は発売がなく、12月26日に2月号を発売。昨年の13本体制から12本体制となる。定価は15年連続の千五百円。
来年3月号の創刊90周年を前に、新年号は①12月からつけられる「365日のおかず家計簿」、②200品を紹介した「きょうのおかず即決BOOK」のほか、綴じ込みで③近藤範子さんの家事の知恵袋BOOK、④ヘルシー野菜ジュースポスター、⑤おやつカレンダー、⑥子どもお手伝いカルタ、⑦大人のためのぬり絵の豪華7大付録つき。
金塚方也主婦の友新年号編集長は「家族の愛とパワーで今年も幸せに」を新年号の基本テーマに編集したといい、お正月特集は「脇雅世さんのわが家のおせち」「キム兄のお正月のおもてなし料理」「食育はわが家のキッチンから」「たいせつにしたい美しい日本のマナー」、90周年特別企画として主婦の友アーカイブス。
読者プレゼントはお取り寄せ90品プレゼントはじめ1万円が3百名に当る銀はがしスピードくじ、最新家電プレゼント。
9月4日の業界紙説明会で村松邦彦社長は「主婦の友社は今年で90周年。エポックの年として新年号も部数をとりたい。拡販しやすい新年号の増売に取組むことで顧客の獲得と定期に結び付けていただきたい」と書店に呼びかけた。
昨年の新年号は61万4千部製作し91・64%の仕上がり率。今年の製作部数は未定だが、最低でも55万部は製作したいという。
〔拡販規定&予約獲得賞〕
拡販店
200~399部130円
400~499部140円500~599部150円600~699部160円700~799部170円800~999部180円1000部以上相談
完売賞店(ビール券)
A賞(30~49部)4枚、B賞(50~99部)8枚、C賞(100~149部)16枚、
D賞(150~199部)24枚(年内完売賞プラス2枚)
予約獲得賞(ビール券)
20~29部2枚、30~39部3枚、40~49部4枚、50~59部5枚、60~69部6枚、70~79部7枚、80~89部8枚、90~99部9枚、百部以上10枚

『きものの装い決定版』/世界文化社の60周年企画

世界文化社から創立60周年記念企画として拡販ムック『きものの装い決定版』が10月16日に刊行される。A4変型判340頁、定価3360円。
2001年に刊行した『新版きものに強くなる』姉妹版。結婚式、成人式、茶席、宮参り、男の着物とTPO別に装いの基本、着付け、髪型などを幅広く取り上げ、1800点の写真とイラストでわかりやすく紹介する。全43頁540項目の用語集付き。読者特典として予約者全員にオリジナル小風呂敷プレゼント。
8月30日に行われた販売会社向け説明会で佐藤営業副本部長は「1990年の『きものに強くなる』は20万部、2001年の『新版』は10万部販売し、今回が第3弾。和の暮らしを見直す動きがあり、自信をもっておすすめできる。来年2月の『家庭画報』50周年では徹底した書店販促を展開する」と述べた。
新津営業部長は販売促進費として5部以上販売の書店に1部百円を支払うとしたほか、「『きものサロン』の配達先や美容院、スーパー呉服売場などに積極的に働きかけてほしい」と呼びかけた。
〔販売本部長に佐藤氏〕
世界文化社は9月1日付で役員待遇販売副本部長の佐藤秀人氏を販売本部長にすると発表した。また、元SSコミュニケーションズ会長の桃原用昇氏が顧問に就任した。

本屋のうちそと

「セブンイレブンはベストセラーを中心に新刊本の販売を開始した」すでに鈴木敏文氏がトーハンの取締役副会長に就任されていたので驚きもせず。他のコンビニも書籍の販売には力を入れてきている。ただ、これで戦後何十年かの間の事ではあったのだろうが、街の中小の本屋での本の売り方は今後変わるんだろうなと思う。
今まで街の本屋が本を売るという事は、その時々の売行きベストテンの本だけを売れば良い訳でもなく、書評に載った有名本を揃えて売れば事足りる訳でもなく、その他大勢の無名で在庫回転の悪い本をも揃えて「出版文化」として売る事だった。その為にはコンビニに取られた回転率の良い雑誌の売上げが必要だったし(ところでコンビニの雑誌の粗利は幾らだろう)客寄せとなる売れ行きベストテンの本も必要だった。今回、その他大勢の回転の悪い本はネットか大型店で買う事にしてもらい、雑誌と売れ行き良好書だけの美味しいとこだけ販売スタイルでも良いという事に取次の姿勢は変わった。雑誌のみならず売行き良好書もコンビニでとなれば、どんなに中身の良い本を取り揃えても回転の悪い本だけの売上げでは街の本屋は商売にはならない。では限り無く出店を続ける大型店の今後は万々歳なのかといえば、先の日販の『書店経営指標』を見ると調査店の7割が年商3億円以上の大型店で、且つ短期の借金は増えている。
♪あなたと私の合言葉―♪金利は絶対上がらない♪嗚呼、甘いブルースよ。(海人)