全国書店新聞
             

平成14年2月27日号

日経BP方式を歓迎

日経BP社が4月に創刊する『日経ビジネスアソシエ』は、書店売りが基本だが、書店店頭で年間定期購読も受け付け、読者には版元から雑誌を直送。
書店には定期獲得1部につき2千円の手数料を支払う方式。
2月21日に開催した日書連理事会では、同社が発表した新方式を歓迎し、萬田会長が積極的拡販を呼びかけた。
『日経ビジネスアソシエ』の定期購読獲得の仕組みは日経BPから取次を通して購読申込書、POPを書店に送付。
書店は購読申込書に番線印を押して本誌への挟み込み、雑誌袋への投げ込み、レジでの手渡しなどで読者に配布する。
読者は日経BPに直接申し込み、同社が読者に購読料を請求、決済を行う。
雑誌の送付も出版社が読者に直送する。
日経BPは番線印をもとに定期獲得部数を集計し、取次を通して1件2千円の手数料を書店に支払う。
21日の理事会ではスタートアップ委員会井門委員長が、『日経ビジネスアソシエ』の新しい仕組みを説明。
「書店手数料は年間購読料6500円の30・8%に当たる画期的な提案。
成果が上がれば、今後他の直販雑誌を書店で扱える糸口になる」と高く評価した。
また、20日夜の日経BP謝恩会に出席した萬田会長も、新しい仕組みについて「公取から求められている価格設定多様化の流れに添うもので、書店の店頭活性化にもなる。
アクションプランに掲げた店頭における雑誌年間購読予約の具体化に一歩踏み出した」と述べ、講談社が発表した23誌の定期購読拡大キャンペーンとともに、『日経ビジネスアソシエ』の拡販に特段の協力を求めた。
雑誌年間予約システムについては、雑協に2月5日付けで懇談を申し入れ、15日には雑協雑誌愛読月間推進特別委員会と初会合。
21日には理事会開催前の午前10時から取協雑誌委員会と今後の取り組みについて話し合いを行った。
井門委員長は取協、雑協と定期的に話し合っていくほか、経済誌など直販扱いの高い雑誌社には個別に店頭予約方式を打診していきたいとする方針を説明した。

春の書店くじ申込は今すぐ

四月二十日から特賞「英国8日間の旅」が当たる「春の書店くじ」の配布が始まります。
これは日頃の読者謝恩と販売促進のため実施するものです。
まだ申し込みがお済みでない書店は大至急、所属都道府県組合までお申し込みください。
春の書店くじの申し込みは五百枚一束単位で、三千五百七十一円(消費税別)。
くじは取次経由で四月十八日頃配布します。

ふるさとネットワーク

東海道53次。
静岡県には22カ所の宿場があり、各地で復元整備が行われている。
駿河湾と雄大な富士を望む由比の宿には「由比本陣公園、東海道広重美術館」があり、安藤広重の貴重な作品1200点余りを所蔵。
当時の旅具などもあり、本陣の趣や街道への想像力を駆り立ててくれる。
そして、今も昔も楽しみは食べ物。
府中、●子宿には第8代将軍、徳川吉宗の大好物「安倍川餅」、東海道中膝栗毛の弥次さんと喜多さんも食べに寄った「とろろ汁」が今も健在だ。
さらに西へ、旧街道の趣を残す松並木の舞坂宿には、旧東海道では唯一の脇本陣が復元されている。
当時も「道中記」「紀行文」「名所図絵」と3つのタイプの旅のガイドブックが発行されていたが、最も売れたのは図版中心の「図絵」だったとか。
(稲勝元広報委員)

大島悠さんらにBunBun大賞

角川文化振興財団、朝日新聞社が主催する「第3回BunBun大賞〜文庫による読書感想文・表現コンクール」の表彰式が2月16日午後1時、浜離宮朝日小ホールで行われた。
5612編の応募作品からBunBun大賞(文部科学大臣奨励賞)に選ばれたのは、読書感想文部門に栃木県立宇都宮女子高等学校3年・大島悠さん『あなたには帰る家がある』、作家への手紙部門に藤沢市立村岡中学校3年・宮武由佳さん『江國香織さんへ』、ビジュアル表現部門に京都市・早川修さん『知恵子抄』ほか11作品。
このほか各部門ごとに朝日新聞社賞、角川文化振興財団賞、中学生・高校生・一般の部優秀賞が選ばれた。
校内コンクール参加学校は963校で、国立大阪教育大学教育学部附属平野中学校など4校が学校賞を受賞した。
表彰式で角川文化振興財団・角川歴彦理事長は「いろいろなメディアが生まれ文字衰退の心配が出る一方で、新しいメディアにより表現も豊かになってきている。
文学は新メディアの挑戦を受けるが、たくましくますます存在価値を高めていると思う。
文字の意義を認識しこれからも表現者となってくれることを祈っている」とあいさつ。
また朝日新聞社・中島正典常務取締役は「皆さんの作品から言葉に対する思いが深く伝わってきた。
その感情のおおもとは本との素敵な出会いを重ねて生まれたと思う。
当社は読者の意見に耳を傾け、末長く地道に読書推進運動を続けてすばらしい出会いの応援をしたい」とあいさつした。

−無題−

マガジンハウスは2月20日、東京・東銀座の本社で『世界がもし100人の村だったら』100万部突破、唯川恵『肩ごしの恋人』直木賞受賞を記念してコロッケパーティを開催。
同社社員、書店のほか、『世界がもし』の再話を行った翻訳家・池田香代子氏も出席した。
席上、赤木社長は「100万部突破と直木賞受賞は創業以来初の快挙。
出版社をやっていてよかったと思う。
本作りに関わったすべての人たち、本を売っていただいた書店に感謝したい」とあいさつした。
また、石崎書籍担当取締役は「文芸春秋は80年の歴史でミリオンセラー3冊。
当社は書籍に進出して15年、『世界がもし』で初の100万部突破を成し遂げることができた。
『肩ごしの恋人』の直木賞受賞は出版人冥利に尽きる」と話し、書店の尽力に感謝の意を表した。

最優秀賞に大木君ら

第13回読書感想画中央コンクール(毎日新聞社、全国学校図書館協議会、都府県学校図書館協議会共催)の表彰式が、2月22日午後1時から如水会館で開催された。
今回は37都府県、参加学校6497校から41万7200点の作品が寄せられ、地方審査を通過した550点が中央審査にかけられて個人賞、学校賞、凸版印刷株式会社賞が決定した。
主催者を代表して全国学校図書館協議会・鈴木勲会長は「受賞の喜びを契機に一層本に親しみ、豊かな心を養ってこれからも立派な作品を製作してほしい」、毎日新聞社・斎藤明社長は「当社は今年創刊130年を迎えた。
読書感想文コンクールと並びこのコンクールを開催しているのは我々の誇りだ」とあいさつ。
濱松繁雄中央審査委員長が審査報告し、「たくさん本を読んで納得するまで描き、自分の考えをしっかり持てる人になってほしい」と激励した。
受賞者を代表して平松雅貴さんは「森や動物を守ってほしいという思いを込めて描いた。
賞に選ばれてとても感激している」と喜びを語った。
〈最優秀賞受賞者〉▽小学校低学年の部=盛岡市立津志田小学校1年・大木優治(金の星社『おおかみのでんわ』)▽小学校高学年の部=小浜市立遠敷小学校4年・田中文大(あかね書房『マクブルームさんのすてきな畑』)▽中学校の部=浜松市立北部中学校1年・乗松遼(ほるぷ出版『ケルトの白馬』)▽高等学校の部=埼玉県立伊奈学園総合高等学校1年・松本真幸(日本放送出版協会『ピラミッド文明・ナイルの旅』)

映画公開に合わせ『指輪物語』フェア

トーハンは、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の公開に合わせて、2月8日から「ロード・オブ・ザ・リング

指輪物語

のすべて」フェアを全国700書店で開催している。
このフェアは、「ハリー・ポッター」を中心にこの年末年始に行ったオリジナル企画「ファンタジーがとまらない」に続いて実施するもの。
3月2日の映画公開に先駆け、原作の「指輪物語」を中心としたコーナー作りを取引先書店に推進するために、日本ヘラルド映画、評論社、角川書店、岩波書店、原書房他の協力を得て展開している。
映画はアカデミー賞に13部門でノミネートされるなど高い評価を得ており、ファンタジー人気を定着させる作品として期待されている。
フェア実施店では「指輪物語」をはじめ、「指輪物語」の前編と位置付けられる「ホビットの冒険」、映画関連商品などを揃えてコーナー作りを行っている。
また、ポスター、POP等には日本ヘラルド映画の協力で映画館用の宣伝物を使用。
一部書店では映画の予告ビデオを店頭で放映したり、ショーウインドーをディスプレイしたりするなど大々的な取り組みでコーナーを盛り上げている。

人事

★扶桑社2月15日付で販売関係の人事異動を行った。
〇昇任。
取締役(販売部、販売企画部、販売事業部、教科書事業室、関西支社担当)奥村傳☆販売部販売部長〇川庄篤史販売促進担当部長〇大島猛副部長村田勝哉同水野貴友同向原明彦同〇杉山茂樹☆販売企画部販売企画部長大塚豊子担当部長藤原隆志同(扶桑会事務局担当)吉田雅裕副部長倉内宏和同〇久保田たか江☆教科書事業室室長(兼務)奥村傳副部長槙保則☆販売事業部販売事業部長松井洋一担当部長杉田淳☆関西支社支社長(部長)堀麻呂副部長〇松島弘幸

八重洲BC本店でDVDの発売イベント

日販は2月8日、中央区の八重洲ブックセンター本店の協力を得て、DVD『キューピー3分クッキング』(エイベックス・ディストリビューション発行)の発売記念キャンペーンを開催した。
このソフトは日本テレビ系の同題人気料理番組のDVD版で、各レシピを動画と静止画で紹介している。
同タイトルはテーマ毎に順次発売していく予定で、今回は第一弾としてデザート特集の「Vol.1ハートフル・デザート」(本体価格2480円)が発売された。
1階特設会場で行われたイベントでは、番組に出演している葛西由利先生のトークショーと、葛西先生の製作したお菓子「ショコラドボー」の抽選会を開催。
またDVD購入者にはお菓子とキューピーのオリジナルストラップをプレゼントした。
日販では、同シリーズのリリースに合わせて、取引書店における関連書籍や雑誌とのコーナー展開を提案していく。

読者の文芸

北海道・宮田書店宮田榮一来る年はもっと良い花咲かせてと棘サボテンの鉢をとり込む塩釜に暮すはらから偲ぶ夜贈られ来たる浦霞酌むわが部屋の硝子障子に写る陰風の仕業か幽かに揺らぐ

本屋のうちそと

寒さも峠を越したのかな。
それとも昔のような寒さはもうないのかもしれない。
あかぎれ、しもやけ、赤いほっぺ、かかとのひび割れ、栄養が良くなり、そのような子は減りましたね。
パソコンが普及し始めて、もう会社では文具になりつつあるが、個人で商売している人達の普及は遅い。
お年寄りなどはコミセンでパソコン教室に参加している。
学ぶより馴れろと、まずはパソコンに触ってみる事でしょうねェ。
出版社、取次への注文から情報のやり取りまで普及は凄まじい。
書店では、あと何年商売が出来るかという考えで、現状のまま過去のやり方で頑張っているのか。
東京組合はホームページを作成し、情報伝達に利用しようとしている。
TS流通組合はインターネット注文も出来る環境になっている。
お客様に少しでも早く渡せるように新しいルートを考え、日々努力している。
日販の「本やタウン」東販の「e−hon」はお客様がインターネットで本の注文が出来て、取次は、その本の配送までやってしまうシステムがある。
それに書店がいかに関わっていくかという話になっている。
このシステムを利用すると、地元のお客様だけでなく、全国の読者が客になります。
まだパソコンを導入していない本屋さん、まして若手の本屋さんにはパソコンを勉強して欲しい。
まだ間に合う。
(とんぼ)

前期売上1・6%減

講談社の第63期(平成12年12月1日〜13年11月30日)決算が2月22日に発表されたが、景気低迷を受けて売上高は前年比98・4%の1769億2800万円、税引前当期利益は同48・4%の31億4200万円、当期利益は同24・4%の7億7600万円の減収減益となった。
売上の内訳は雑誌1205億2800万円(103・1%)、書籍289億7100万円(81・6%)、広告収入237億7200万円(99・5%)、その他36億5600万円(105・7%)。
文入専務によると、今期はパートワークを含め5誌創刊で売上拡大を目指したが、既存誌が苦戦、書籍もベストセラーに恵まれず、売上は98・4%にとどまった。
利益面では経費節減に努めたが新雑誌に宣伝費を投下し、返品増加で大幅な在庫調整を行った結果、当期利益は前期比24・4%の大変厳しい結果となった。
雑誌の売上の伸びは、今期からマンガ文庫36億円を雑誌に計上したためで、従来の計算方法ではマイナスになる。
当期利益が24%にとどまったことについては、昨年5月に税務調査を受け、修正申告した結果の過年度分法人税が含まれ、結果的に大幅な当期利益ダウンとなったという。
今期の目標については、引き続き経費削減に努めながら、事業の根幹である雑誌・書籍の回復を図る一方でデジタル・ネットワーク時代に対応したキャラクター・コンテンツ・ビジネスの事業展開を図る。

1枚60円の特別報償

主婦の友社は5月20日に実用書の新定番「主婦の友新実用BOOKS」を6点でスタートし、2年間で48点を刊行するが、店売商品として画期的な特別販売報奨を付け、2006年3月末日まで定価の5%に相当するスリップ1枚60円の報償金を支払う。
創刊する6点は『決定版毎日のおかず』『基本の和食レシピ』『はじめての妊娠&出産』『はじめての育児』『はじめて知る肝臓病』『はじめて知る高血圧』。
以後、料理、育児、健康医学、園芸、住宅、冠婚葬祭、マナーなどのジャンルを出していく。
2月19日に東京ドームホテルで行った販売会社説明会で、主婦の友社村松邦彦社長は、シリーズ発刊の狙いについて■創業以来の原点に戻り実用ブランドを強化したい、■DTP化で重版時に最新情報に更新し、書店には常に新しいデータを加えた実用書が並ぶ、■疲弊する書店業界に少しでも還元するため、インセンティブとして5%相当のスリップ報奨を長期にわたって還元すると説明した。
牧野出版部長によると、内容面では「初めて」をキーワードに実用書の原点に戻って編集。
判型はワイドなB5変型判、カラー写真を多く入れ、ビジュアルな構成を心掛けたという。
配本面ではAランク7部以上からDランク1〜2部まで4段階の初回配本ランクを事前に設定。
4月19日まで申込みを受け付ける。
主婦の友社では全国7千店以上に配本する方針。
説明会の席で、村松社長角川書店との提携解消について「3年間、角川書店の軒先を借りて協業化をしてきたが、3月末日をもって解消する。
4月1日から販売体制を強化して、従来以上に販売のプロを養成、気体に応えていきたい」と述べた。

『日本の古典を見る』

世界文化社は同社初の分冊百科『週刊日本の古典を見る』(全30巻)を4月4日(木)に創刊する。
第1回配本は「源氏物語1」で2週間販売し、第2号からは毎週木曜発売。
L判36頁、オールカラー。
定価各560円、創刊1号から3号までは特別定価350円。
2月18日に行われた販売会社説明会で、大塚専務は「『週刊日本の古典を見る』のコンテンツは、全20巻で423万部販売した『日本の古典』のコンテンツを再利用している。
販売促進部が書店を回っているが大変評判がよい。
初の週刊分冊をぜひ成功させたい。
当社には豊富なコンテンツがあり、第2、第3弾も考えている」とあいさつ。
内田編集統括から内容面について説明があり、編集のポイントは「見易く分かりやすい、楽しい古典」と強調。
源氏物語、古事記、今昔物語、奥の細道など古典文学の最高峰15作品を厳選したとした。
創刊号にはとじ込みで『源氏物語を歩く旅』の特別付録が付く。
営業面は新津販売部長が説明。
全巻予約と11巻までの予約者に特製バインダーをプレゼントするほか、書店向けでは創刊号事前予約獲得コンクール、都道府県別飾り付けオリンピックを行い、店頭陳列ラックほかの拡材も用意している。
創刊号は25万部発行予定。
また、同社の営業政策について、大塚専務は「『家庭画報』は45周年で、3月号から3号連続の特別記念号を出す。
3月号は例月を上回る数字。
2月28日は『MISS』の新創刊で、増売参加店2千店から4万部の申込みがあった。
3月28日発売の5月号ではワコール製の特製ランジェリー・ショーツ(参考価格1500円)を付ける。
『デリシャス』は1月号から大リニューアルし、3月号は有隣堂が1週間で65%売った。
この春、当社はうって出る特別の年にしたい」と述べた。

予約獲得1件2千円

日経BP社は2月20日午後5時より赤坂の東京全日空ホテルで新企画発表と謝恩の夕べを開催、『日経ビジネスアソシエ』創刊、『日経クリック』新装刊、日経ビジネス選書発刊を発表した。
説明会の冒頭、日経BP出版センター高橋社長は、「4月創刊の『アソシエ』で市販雑誌は15誌になる。
『クリック』は編集・販売体制を強化し、新装1号は東京、大阪と完売店が相次いだ。
選書シリーズは1テーマ・ブックとして新しい傾向に的を合わせた企画を送る。
いつでも、どこでも買える市販チャンネルを通じて、さらに日経BPらしい出版物の提供に力を入れていく」と、あいさつ。
日経BP吉村社長は「出版どころか、全業種に不景気が拡がっているが、日本のビジネスマンは依然として勉強熱心。
『アソシエ』はそうした次世代ビジネス・パーソンの雑誌。
『日経ビジネス』は創刊33年を迎え、『日経ビジネス選書』を一挙5冊出す。
好評な特集・連載をタイムリーに本にしていく」と、創刊の狙いを説明した。
ビデオ放映、2誌編集長の説明に続いて出版センター影山営業部長が『アソシエ』の新しい定期購読方式を説明。
「書店店頭販売が本来のスキームだが、遠方にお住まいの読者、多忙な読者に応えるサブ・システムとして読者に直送する。
書店で獲得した読者1件につき2千円の手数料を支払う。
本誌投げ込み、手渡しなどをお願いしたい。
テストケースとして小さな一歩だが、書店の販売力、取次のネットワーク、出版社の管理システムを生かした仕組み。
ぜひ支援を」と呼びかけた。
日経BP雑誌グランプリの表彰式に続いて祝辞を述べた日書連萬田会長は、新しい定期購読システムの発表について「日書連アクションプランの1つが、雑誌の店頭予約。
雑協、取協とも話し合っている。
発表された方式は、読者を店頭につなぎとめ、雑誌の長期低落傾向にも歯止めをかけるもの。
日経BPの果敢な挑戦に心からエールを送る。
ぜひ書店で実績をあげていただきたい」と、新しい予約獲得システムに全面的な賛意を述べた。

責販制の研究に着手

〔流通改善〕21世紀ビジョンの課題の一つに上げられている責任販売制は20日の委員会から検討を開始した。
藤原委員長は「昭和53年に日書連が作成した『責任販売制討議のための資料』に、事前申込み、低正味、返品歩安入帳などの問題点が指摘されている。
すべてを買い切りにするわけではない。
申し込めばメリットがあり、返品すればペナルティという考え。
早急に日書連の考えをまとめ、業界に提案したい」と述べた。
理事会では「委託制では売りたい本が来ない。
書店の主導権で責任販売制をまとめよう」「販売リスクを負えば正味を下げるべき」「仕入れ能力をつけるには3カ月前の出版情報が必要」などの発言があった。
萬田会長は「用語統一、取引条件、環境整備など全部がからむ。
フレームを変えていかないと出版業界の将来はない。
常設委員会と連携し本腰を入れて取り組む」と、強い意欲を示した。
〔情報化〕学校図書館への図書納入には書籍データベースが不可欠で、日書連では大阪屋からOPLマークの使用について合意を得ている。
志賀委員長は「早急に大阪屋と話し合い、安い価格でマークの提供を受けたい」と説明した。
〔指導教育〕東京都青少年条例で青少年不健全図書類の区分陳列が義務付けられた問題で、東京組合大橋委員が同組合の対応を説明した。
書店で現実的に対応可能なのはビニール包装とヒモかけ。
しかし、取次はビニールに入れると、バーコード読取りができないと難色を示し、結果的に書店で対応せざるを得ない状況。
このため、出版倫理懇話会と対策を協議したが、情報交換にとどまり、出版社個々に費用負担を求めている。
〔増売運動〕「心にのこる子どもの本夏休み売れ行き良好書セール」の実施を船坂委員長が提案。
今年は2億5千万円を目標に増売に取り組むことを承認した。
4月18日から21日まで開催される東京国際ブックフェアでは、出版社ブースでも書店くじの配布を呼びかけ、景品として利用してもらう。
また、理事会の席で昨秋の読書週間書店くじWチャンス賞の抽選が行われた。
全国から7190通の応募があり、100名に図書券1万円分を贈る。

春の書店くじ申込み今すぐ

4月20日から始まる「春の書店くじ」のお申し込みがお済みでない書店は、今すぐ所属都道府県組合事務局までお申し込み下さい。
本年は「世界本の日=サン・ジョルディの日」に加えて、4月23日が「子ども読書の日」に決まり、例年以上のキャンペーンが展開されます。
読者謝恩のため書店くじを活用下さい。

ネット発注の講習会

京都府書店商業組合指導教育委員会(辻本和樹委員長)は、2月15日午後2時からパソコン初心者を対象に「インターネット活用講習会」を開催。
7名が参加した。
パソコン入門講座の第22回。
当日は小学館から2名、講談社から1名が講師として来ていただき、書店サポーターとともに指導に当たった。
受講者は小学館の「Sブックネット」、講談社の「webまるこ」発注方法を中心に練習。
正面スクリーンに映し出されたパソコン画面を見ながら、実際に発注を行ってみた。
受講者は真剣な面持ちで取り組んでいたが、私自身「こんな使い方ができたのか」と、知らなかった機能を覚え、勉強になった。
次回は会計ソフトの講習会を行う予定。
(梅澤マサミ広報委員)

共済会給付

(14・1・24〜14・2・20)▼病気傷害郡山市富田町大徳南6−10佐藤書店希望ケ丘店佐藤八重殿1口水戸市柳町1−8−19二森書店大森重信殿8口南佐久郡臼田町臼田2173小桝屋書店森角登み殿1口郡山市熱海町熱海4−7花屋書店高橋弘殿2口▼死亡弔慰板橋区蓮根2−1−1ヒコー堂山口書店山口一郎殿1口板橋区大山東町56−6登坂書店登坂國一殿1口名古屋市中川区富田町千音寺南島3507村上書店千音寺店村上欣也殿1口松本市芳川村井568ブックダイマル大丸一郎殿2口足柄上郡山北町山北2609武書店武忠殿3口▼前名義人死亡(村上栄一)茅部郡森町御幸町2−6マルイゲタ長崎屋店村上正人殿7口同(石岡健一)蒲生郡日野町大窪568石岡教文堂石岡英明殿5口▼配偶者死亡(吉田サト子)東白川郡塙町本町43吉田屋書店吉田甲治殿1口同(奥平定治)武蔵野市緑町1−3−7一光堂書店奥平千恵子殿2口同(堀谷フユ)瀬戸市松原町3−2陶文堂書店堀谷住人殿1口▼倉庫半焼洲本市本町5−2−19成錦堂湊公夫殿5口175万円▼その他被災岐阜市西荘4−1−7後藤書店市橋店後藤良雄殿3万円

萬田会長らに折衝一任

出版小売公取協は2月21日に開かれた理事会で、今年3月末に迫った「出版小売業公正競争規約」の見直し問題について、今後の公取との折衝を改めて萬田会長、下向副会長、影山専務理事に一任することを決めた。
影山専務理事の経過報告によると、小売公取協は2月19日に萬田会長、下向副会長、影山専務理事白幡事務局長、岡本顧問で公取を訪ね、楢崎取引部長、寺川消費者取引課長、寺岡調整官と規約改訂問題で意見交換を行った。
この席で小売公取協は現行規約を残したいと申し入れたが、公取側は「ベタ付き景品と期間制限を一般ルール通りに改訂してほしい」と一歩も譲らず、現行通りでは規約を受け付けないことを示唆したという。
景品付販売は景品表示法により規制されており、ベタ付き景品の提供は販売価格の10%というのが景表法の規定。
平成11年に改訂された書店の景品規約ではベタ付き景品の上限を価格の5%まで、かつ年間2回60日という期間制限も設けている。
公取委の指導通りベタ付き景品を価格の10%までに改訂すると、定価千円の本に対し現行は50円の景品が百円まで付けられることになる。
21日の公取協理事会では期間制限の撤廃、5%の緩和について結論が出ないまま、現状では若干の譲歩はやむを得ないのではないかとして、公取との今後の折衝を萬田会長、下向副会長、影山専務理事に一任することになった。

1月は0・3%下回る

日販経営相談センター調べの1月期書店売上は平均99・7%となり、わずかながら前年を下回った。
規模別では41〜80坪店が1・3%増、121坪以上店が0・4%増、81〜120坪店が0・8%減と、ほぼ前年並みだったが、40坪以下店は前年を3・5%下回った。
立地別では商店街が1・2%減、駅前は2・9%減。
ジャンル別では、雑誌が各規模で3%前後落ち込み、平均2・8%減。
40坪以下店では5・3%の大幅減になった。
書籍では相変わらず『ハリー・ポッター』が強く、児童書、文芸書の売上を引っ張っている。
マガジンハウスの『世界がもし100人の村だったら』も好調で、児童書は5・9%増、文芸書は12・3%増。
実用書は『低インシュリン・ダイエット』がブームで類書も数多い。

−無題−

兵庫県書店商業組合は2月12日、聖教新聞社のご厚意により、兵庫池田文化会館で2月定例理事会を開催した。
理事会の開会に先立ち一般組合員とともに、聖教新聞社の企画説明会があった。
理事会においては村田耕平理事長から日書連報告が行われ、■版元の雑誌年間予約募集による弊害が多く見られるため、出版社に働きかけを行ったこと、■新古書店の図書券使用について、店内での掲示の禁止等、公判では一応の決着はついたが全面勝訴でないこと、■ポイントカードについて大手出版社による見解が発表されたが、紀伊国屋は神戸地区出店に伴い、そごうなどインショップでの実施に参加すること−−などの報告がなされた。
委員会報告では、総務・企画運営委員会より4月の子供読書の日に向けてイベント開催の提案があり、広報・情報推進委員会からは近畿SIT委員会の報告と次回委員会への参加呼びかけがあった。
共済会・増売委員会からは春の書店くじの申し込みと、共済会加入の促進があった。
理事会に続いて発売日励行委員会を開催。
委員会終了後、併設されている関西国際文化センターで開催中の「女性美の500年」展を見学。
世界7カ国37の美術館・所蔵家から集めた様々な時代の女性表現のかたちを鑑賞した。
同展は2月1日から2週間で10万人を超える人が訪れている。
復興写真集を寄贈阪神・淡路大震災から7年。
兵庫県組合は義援金や見舞品、数々の激励の言葉を頂戴した出版社、取次、全国の書店組合に『神戸市街地定点撮影1995−2001復活への軌跡』(毎日新聞社)を贈呈した。
同書は被災地神戸市街の復興への軌跡を定点撮影した写真集。
1月25日に開催した日書連理事会と、出版販売新年懇親会に出席した出版社、取次総勢160名に贈呈し、支援の御礼を申し上げた。
懇親会に出席した村田理事長は「被災当時の地獄絵のような有様から、現状への復帰の道程に対し、出席者の多くから改めて暖かいお言葉を頂き感激した」と語っていた。
(中島良太広報委員)

−無題−

◇トーハン総研カルチャーフォーラム「広げよう読書の輪」トーハン総研が3月18日午後4時から6時まで、東京・神楽坂の日本出版クラブ会館で開催。
超党派の「子どもの未来を考える議員連盟」の中心として「子どもの読書活動推進法」成立に尽力した衆議院議員・童話作家の肥田美代子氏が、終始一貫して子どもの読書推進に力強く取り組んできた経験をもとに、同法の理念と出版業界に求められていること、具体的な提言や行政へ働きかける方法について講演する。
受講料は1名5千円。
定員120名。
申込締切は3月11日。
申し込み・問い合わせはトーハン総研・セミナー事務局まで。
〒162−0813東京都新宿区東五軒町6−21。
03−3268−0731/03−3268−0756。

−無題−

◇『まだ再販問題は終わっていない』新聞情報社は再販存置決定後の昨春、伊従寛弁護士に「新聞再販制度問題」をテーマにインタビュー。
新聞販売店向け情報紙「新聞情報」に6月27日から10回に分けて掲載したが、『まだ再販問題は終わっていない』はこれを加筆訂正しまとめたもの。
伊従氏は53年に公取委に入り事務局長までつとめ、著書に『著作物再販制と消費者』(岩波書店)などがある再販問題の第一人者。
本書では10年にわたる著作物再販問題について新聞業界を中心に概観、著作物再販廃止論の問題点を指摘し、今後に残された問題を論評している。
B6判、277頁、本体1904円。
◇『終着駅』平成5年から12年まで栃木県書店商業組合の理事長をつとめた落合雄三氏(宇都宮市・落合書店社長)が、このほどエッセー集『終着駅』を出した。
四六判、240頁、本体1800円。
発行・雁塔舎、発売・落合書店。
現在、下野新聞社主催「下野文学大賞」の選考委員をつとめるなど文学に造詣が深い落合氏は、これまで地元媒体を中心に多数の作品を発表。
本書は昭和52年から平成13年にかけて「文芸栃木」「文芸宇都宮」「下野新聞」「毎日新聞」などに掲載したエッセーをまとめたもので、文壇や書店人との交流等がきめ細かな筆致で描かれている。
◇『カシコギ』一昨年春から今年にかけて160万部売れた韓国のベストセラー小説『カシコギ』(●昌仁著)が邦訳され、三月に日本でも刊行されることになった。
四六判・上製、320頁、本体1600円。
サンマーク出版刊。
カシコギという魚のオスは、メスが産み捨てた稚魚を必死に育て、子が成長すると自らは死んでいくという。
白血病の息子の治療費を作るため、貧しい詩人の父親は腎臓を売ろうと病院で検査を受けるが、そこで末期ガンであることが判明。
しかし、父親はなんとか息子を救おうと角膜を売り、自らはガンで死んでいくという父性愛を描いた物語。
同書が発売された当時、韓国は経済危機の真っ只中にあって構造改革、リストラの嵐が吹き荒れ、父権は地に落ちていた。
そんな世相の中で読者が安らぎを求めたといのが、同書が売れた理由とされている。
韓国と大同小異の状況にある日本でも、大ヒットが期待されている。

読み聞かせらいぶらりい

ぴょーん蛙がぴょーん、こねこも犬も魚もぴょーんととびます。
生物画家の確かな目で描かれた動物は、今にも画面からとびだしそう。
縦開きの特徴を生かしためくり方とタイミングを工夫して読んで下さい。
「もう1回」といわれたら「ぴょーん」を子どもたちに言ってもらうと一層楽しくなります。
ぐりとぐらのおおそうじのねずみのぐりとぐらが、なんと愉快な大掃除。
ぐりはぞうきん、ぐらははたきやほうきになって「このよでいちばんすきなものは、おそうじすること、みがくこと」。
ぐりとぐらのファッションもちょっぴり新しくなりました。
読んでもらうと、自分の本として手元におきたくなります。
たったひとりの戦い赤の国と青の国はとても長い間戦争をしていました。
青の国の王子は王の誤解で国を追われます。
しかし平和を願う王子の機転で戦場に新しい村が生まれました。
弱くとも知恵を働かせて戦争を終わらせた王子に心から拍手。
大判なので遠くからもよく見え大勢の読みきかせの時も安心です。

週間売行き情報

「チーズ…」「ハリー・ポッターシリーズ」に次ぐ当店の年間売上げ冊数を記録した前作。
そして今年「ザ・ゴール2」の出版。
早くも大きな反響が感じられます。
(文)(1)『ザ・ゴール2』ダイヤモンド社4‐478‐42041‐6……13冊
(2)『世界がもし100人の村だったら』マガジンハウス4‐8387‐1361‐4……8冊
(3)『美人画報ハイパー』講談社4‐06‐210899‐2……6冊
”『世界一簡単な英語の本』幻冬舎4‐344‐00140‐0……6冊
(5)『キヤノン特許部隊』光文社4‐334‐03126‐9……5冊
”『生きかた上手』コーリーグ4‐946491‐26‐0……5冊
”『論理力を鍛えるトレーニングブック』かんき出版4‐7612‐5975‐2……5冊
(8)『ザ・ゴール』ダイヤモンド社4‐478‐42040‐8……4冊
”『「利益」が見えれば会社が見える』日本経済新聞社4‐532‐14949‐5……4冊
”『ハリー・ポッターと賢者の石』静山社4‐915512‐37‐1……4冊
”『東京タワー』マガジンハウス4‐8387‐1317‐7……4冊
”『猛スピードで母は』文藝春秋4‐16‐320650‐7……4冊
”『盲導犬クイールの一生』文藝春秋4‐16‐357260‐0……4冊
(14)『あかね空』文藝春秋4‐16‐320430‐X……3冊
”『リカ』幻冬舎4‐344‐00150‐8……3冊
”『声に出して読みたい日本語』草思社4‐7942‐1049‐3……3冊
”『「できる男」「できない男」の見分け方』PHP研究所4‐569‐61916‐9……3冊
(2月17日〜23日調べ)

週間売行き情報

「声に出して読みたい日本語」がロングセラーとなっている。
若い世代の日本語の乱れかたを嘆く向きも多く、美しい日本語を取り戻そうということであろう。
(文)(1)『世界がもし100人の村だったら』マガジンハウス4‐8387‐1361‐4……10冊
(2)『声に出して読みたい日本語』草思社4‐7942‐1049‐3……7冊
(3)『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本』幻冬舎4‐344‐00140‐0……6冊
”『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』静山社4‐915512‐40‐1……6冊
”『ハリー・ポッターと秘密の部屋』静山社4‐915512‐39‐8……6冊
(6)『メントレGレストランTOKIOと有名人のグルメガイド』マガジンハウス4‐8387‐1364‐9……5冊
”『砦なき者』講談社4‐06‐211136‐5……5冊
”『ファイナルファンタジーXアルティマニアオメガ』デジキューブ4‐88787‐021‐3……5冊
(9)『自分を100倍も面白く生きられる』青春出版社4‐413‐02142‐8……4冊
”『ちゃんと食べてしっかり痩せる低インシュリンダイエットQ&A』新星出版社4‐405‐09066‐1……4冊
”『火群の館』新潮社4‐10‐451501‐9……4冊
”『理由もなく切なくなる夜に読む本』青春出版社4‐413‐03317‐5……4冊
(13)『陰陽師龍笛ノ巻』文藝春秋4‐16‐320610‐8……3冊
”『日本村100人の仲間たち』日本文芸社4‐537‐25088‐7……3冊
(2月17日〜23日調べ)

ムック

『低インシュリンダイエット決定版7日間実践レシピ』宝島社900円4-7966-2526-7
『ドラゴンクエスト導かれし者たち公式ガイドブック(上)』エニックス1238円4-7575-0591-4
『利家とまつ前編』日本放送出版協会1000円4-14-923335-7
『ドラゴンクエスト導かれし者たち公式ガイドブック(下)』エニックス1238円4-7575-0592-2
『サッカーW杯戦記4』文藝春秋781円4-16-008122-3
『入学準備小学一年生入学直前号』小学館648円4-09-102083-6
『東京ディズニーシーハンディガイド』講談社800円4-06-270618-0
『ドラゴンクエストエデンの戦士たち公式ガイド』エニックス1333円4-7575-0357-1
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』小学館952円4-09-106041-2
『いないいないばあっ!2002年冬号』講談社570円4-06-346719-8

単行本

『世界がもし100人の村だったら』マガジンハウス838円4-8387-1361-4
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』静山社1900円4-915512-39-8
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』静山社1900円4-915512-40-1
『ハリー・ポッターと賢者の石』静山社1900円4-91551-237-1
『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本』幻冬舎1300円4-344-00140-0
『声に出して読みたい日本語』草思社1200円4-7942-1049-3
『真・三國無双2コンプリートガイド(下)』光栄1500円4-87719-929-2
『FINALFANTASYシナリオアルティマニア』デジキューブ1400円4-88787-010-8
『千と千尋の神隠し』徳間書店1500円4-19-861406-7
『W−inds“move!”』主婦と生活社2200円4-391-12586-2

新書

『捩れ屋敷の利鈍』講談社700円4-06-182231-4
『クレオパトラの葬送』講談社740円4-06-182197-0
『松本美ケ原殺意の旅』実業之日本社800円4-408-50389-4
『ユタが愛した探偵』徳間書店800円4-19-850547-0
『歴代天皇総覧』中央公論新社940円4-12-101617-3
『漢字と日本人』文藝春秋720円4-16-660198-9
『十津川警部「狂気」』中央公論新社800円4-12-500734-9
『QED式の密室』講談社700円4-06-182229-2
『十津川警部「射殺」』角川書店800円4-04-788157-0
『読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー』ロングセラーズ900円4-8454-0505-9

文庫

『女性署長ハマー(上)』講談社619円4-06-273324-2
『白い犬とワルツを』新潮社552円4-10-249702-1
『女性署長ハマー(下)』講談社619円4-06-273325-0
『冷静と情熱のあいだRosso』角川書店457円4-04-348003-2
『仄暗い水の底から』角川書店533円4-04-188002-5
『冷静と情熱のあいだBlu』角川書店457円4-04-359901-3
『沈まぬ太陽3御巣鷹山篇』新潮社667円4-10-110428-X
『スピリチュアル生活12カ月』三笠書房533円4-8379-6117-7
『指輪物語1旅の仲間(上)』評論社700円4-566-02362-1
『沈まぬ太陽4会長室篇(上)』新潮社667円4-10-110429-8

実用書

『低インシュリンダイエット』新星出版社950円4-405-09059-9
『ルネッサンス』ダイヤモンド社1840円4-478-32100-0
『ディノス2002春夏号』扶桑社429円4-594-03344-X
『朝日キーワード2002』朝日新聞社1000円4-02-227702-5
『ザ・ゴール』ダイヤモンド社1600円4-478-42040-8
『経済のニュースが面白いほどわかる本日本経済編』中経出版1400円4-8061-1288-7
『25実用家計簿』高橋書店700円4-471-31025-9
『カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本銀行・郵貯・生命保険編』小学館1400円4-09-397461-6
『伊沢利光の結論飛距離と精度』池田書店1800円4-262-16222-2
『633年卓上日誌』高橋書店1800円4-471-31063-1

コミック

『フルーツバスケット8』白泉社390円4-592-17168-3
『ピーチガール12』講談社390円4-06-341266-0
『ONEPIECE“RED”−グランドキャラクターズ−』集英社571円4-08-873211-1
『ARMS20』小学館486円4-09-126750-5
『ラブひな14』講談社390円4-06-313070-3
『蒼天の拳2』新潮社505円4-10-771016-5
『頭文字D23』講談社505円4-06-361012-8
『ピューと吹くジャガー2』集英社390円4-08-873214-6
『サラリーマン金太郎29』集英社505円4-08-876254-1
『からくりサーカス21』小学館390円4-09-126361-5

世界の老舗書店・有名店

ハンガリーは人口1040万人、面積は9万3千平方キロ(北海道より一回り大きい)、首都ブダペストは202万人である。
人口の9割以上の人がアジア系マジャール民族なので、親日的で、筆者が店内写真撮影を申し込むと笑顔で応じてくれた。
世界大戦−ハンガリー動乱−ベルリン崩壊の歴史の跡はまだ市中各所に見ることができる。
社会主義体制から自由主義体制に変わるその途中にあるといってよい。
ハンガリーは再販国であるからすべて定価販売である。
価格は安い。
この安さは社会主義体制の土産といえる。
ペーパーバックスは300頁前後の本は500円である。
因みに市内バスは30円、地下鉄は40円である。
ハンガリー全体の出版点数はユネスコ統計年鑑によれば94年1万0108点、95年9314点、96年9193点と2年連続で減少している。

ブダペスト

■リブリ書店・ラコッツィ通り店(本店)この店はブダペスト市内最大の書店である。
リブリは市内に8店ある。
かつてはフォーシズ書店が一番店であったが、今はリブリが取って代わった。
ラコッツィ通り店は角店であるから視認性は抜群によい。
1、2階のL字型店舗である。
1階160坪、2階140坪である。
1階はすべて本であるが、2階はL字の短い部分は喫茶コーナー20坪であった。
この店の特色はレファレンスコーナーの充実していることである。
1、2階共検索機器と社員1名が常駐していた。
特色の2つは地図、コンピュータ書が断然強いことである。
■リブリ書店・ヴァッツィ通り店ペスト地区最大の繁華街ヴァッツィ通り中心部にリブリがある。
1、2階約120坪の店で文芸、詩文に力が入っている。
リブリの商標は、本のマークの上に太陽をのせた図柄である。
店頭には必ず掲げられている。
1階には大きな平台のないのがリブリに共通している。
ハードカバーの文芸書が中心である。
壁面書棚は床から8段で平台はない。
2階はこどもの本、絵本、地図、地球儀の陳列である。
2階にはレジはなく、1階出口で精算をする。
サービスコーナーは各階にあり、書誌検索でき、従業員が1人ついている。
■フォーシズ書店・ラコッツィ通り店ブダペストの盟主フォーシズ書店は、今やリブリのチェーン展開に王座を譲った恰好である。
この店は1、2階で約130坪の売場で、およそ商店らしくない半間のドアを押して店内に入る。
入店するのに勇気のいる店である。
建物は石造であるが店内の作りは木造部分が多い。
2階に行く手すり、踊り場はすべて木造である。
300の至近距離にあるリブリはエスカレータであるから、その差を感じてしまう。
1階は文芸、歴史、人文、地図、カード、児童書2階はコンピュータ書、工学書、ビデオ、教育機器である。
■ヴァッツィ通りディヴァントラップ店この店は雑誌専門店である。
リブリの隣にあるので読者にとっては便利この上なしである。
間口3間、奥行7間の店で広くはない。
壁面の4段の傾斜棚に雑誌が平積みされている。
雑誌の差し棚に乱雑に雑誌が放り込まれ、見場はよくないが雑誌専門店としては迫力は感じさせる。
雑誌の種類は1000種類近くはある。
店内照明の暗いのに驚いた。
700ルックス前後である。
キャッシャーは男性1名、商品補充員女性1名である。
立ち読み客は殆どいない。
目的の雑誌を数冊取り上げレジで精算するとさっさと店を出てゆく。
■ヒルラップ・HIRLAP雑誌販売スタンドブダペスト市市営の雑誌だけのキオスクである。
1・5間×1・5間(約2坪強)の独立したスタンドで、市内各所の街路上で見受けられる。
三方に雑誌が陳列され、中に女性が1人いる。
営業時間は月〜金9時半〜17時である。
売られている雑誌は100円〜150円と安いものが殆どである。
■フォーシズ書店・センテンドレ店センテンドレはドナウ河畔にある綺麗な観光町である。
フォーシズ書店はその中心地にある。
30坪前後の中型店であるが、本の展示が変わっている。
店内に入ると床面に60平方の床面ウインドーがある。
足で踏みつけてしまうウインドーであるが、照明が下から浮き出しているので、踏むことはまずない。
つい覗いてしまうのである。
こどもの本、画集の展示が多い。
店の3分の1はCD売場である。
CDは500円と安い。
■作家書店エリザベート広場から英雄広場まで延びる2・5キロのアンドラーシ通りは、大使館、高級住宅地、劇場、高級レストランの並ぶ洒落た通りである。
その一角に作家協会経営の書店がある。
30坪前後の店で、勿論文学書が中心である。
特色は休日にサイン会が催されることである。
講演会も開かれる。
作家のボランティア出演である。
告知板にはサイン会、講演会、朗読会、音楽会、劇場案内がぎっしりであった。
■装幀本専門店この店は書店ではない。
革装幀をした白い本を手作りしてくれるオーダーメイドの造本店である。
B6判、300頁の革上製本が500円である。
格安の値段である。
A3判の画集が2000円〜2500円の安さである。
色はグリーン、ブルー、赤、黒、ブラウン、柄物と色々に指定できる。
日本では革のブックカバーだけでも5000円以上してしまう。
サイズ、色指定、デザイン指定すべて読者の自由である。
日本にはない本づくり屋さんである。
装幀ハンドメイド店であった。
場所はヴァッツィ通り終点の広場にある。
■リブリ書店・東駅前店ラコッツィ通りと駅前通りがぶつかる四つ角にリブリ書店がある。
道路に面して奥行きの浅い細長い店である。
美術書と文芸書が中心の書店である。
入口にはセンサーが取り付けられている。
このセンサーはリブリ書店共通の仕様である。
万引きは万国共通の悪弊なのか、どこでも頭を悩ませている。

ふるさとネットワーク

県内で伝統ある祭りといえば、安城市の「七夕祭り」や刈谷市の「万燈祭り」などが有名ですが、新しくユニークな祭りとして、私の町碧南市の「元気ッス」という市民祭りが自慢です。
市民ボランティアが中心になって企画しているので楽しいです。
仮装した踊り手が「ギネスブック」に挑戦したり、広場に1日だけの「昭和なつかし遊ぼまい横丁」を登場させました。
特筆は継続企画として市民大道芸があります。
ピエロのジャグリングチームや南京玉すだれ集団などが続々誕生しています。
皆さんの将来の夢はでっかく2005年開催の愛知万博の市民ステージです。
その第一歩として「サンジョルディ名古屋会場に興味あり」の声もお聞きしました。
組合書店人として大変うれしく思いました。
(榊原壮一広報委員)

ふるさとネットワーク

何か身近に話題がないかと新聞を見ていたら、「孫」と「孫」が握手を交わしたという記事が目にとまった。
私が住む八百津町を流れる木曽川河畔の小高い丘の上に、杉原千畝「人道の丘」公園と記念館が造られている。
杉原千畝は戦時中外務省の反対を押し切り、日本の通過ビザを発給してユダヤ人を助けたことで、世界の人々の間では日本のシンドラーとして称賛されるような人になった。
後年助けられた人達から千畝の功績を称える声があがり、千畝の行いがいかに偉大であったかが認識されてきた。
千畝の生まれ故郷、この人道の丘で、千畝の孫と助けられたユダヤ人の孫が、旧交を暖めるがごとく握手を交わすとは、実に感動的であった。
遠くに雪を抱いた山々の眺望はとてもすばらしい。
(司馬豪久広報委員)

ふるさとネットワーク

鈴鹿サーキット、その名は世界的に有名ですが、鈴鹿には一般的にあまり知られていない伝統産業がある。
伊勢形紙と鈴鹿墨、そのすぐれた技を後世に伝えるため鈴鹿市伝統産業会館がある。
伊勢形紙は千有余年の伝統ある工芸品で、和紙を加工した型地紙に鋭利な彫刻刀で繊細な文様や図柄を丹念に彫り抜いたもの。
友禅、小紋などの柄、文様をきものの生地に染めるのに使用する。
きものの需要が年々減少し、新しい方面の開拓を試行錯誤しながら、美術型紙や建具、インテリアに型紙を使った魅力的な商品作りに取り組んでいる。
また、鈴鹿墨は8世紀頃から製造された記録があり、江戸時代には生産量は最大だった。
鈴鹿の風土、水質と墨の成分が適合し、品質がさらっとして粘らず、光沢が優れている。
(稲垣弘泰広報委員)

ふるさとネットワーク

我が町、鰍沢町の小高い丘の頂上にある大法師公園は、甲府盆地全体を見渡すことができる素晴らしい眺めが自慢です。
また、この公園は昭和42年から始まった桜の植林により、現在ではその数、優に2千本を越え、山全体がピンク色に染まる桜の名所としても広く知られており、平成2年には日本さくらの会による「さくら名所百選」にも認定されました。
毎年4月上旬に開催される「さくらまつり」は、県内外からの多くの花見客で賑わっています。
まつりの期間中には、さくらを題材とした写真展や写生大会、伝統ある「鰍沢ばやし」の演奏、弓道大会やゲートボール大会、そして春の夜空を彩る夜桜花火大会、町内の商工会などが行っているイベントや露店商で、まつりを大いに盛り上げております。
(上田久広報委員)