全国書店新聞
             

平成13年10月17日号

書店くじ告知ポスター

十月二十七日から始まる読書週間とともに、日書連では書籍・雑誌五百円以上お買上げの読者に「読書週間書店くじ」を配布する。
今年の書店くじの一等は「一万円の図書カードまたは全国共通図書券」が三千本。
当選率も九・七本に一本と確率がアップ、当選本数は総計百三万六千百本になった。

筑摩全集セールは来年三月末日まで

筑摩書房は同社が今秋実施する「謝恩価格全集セール」について実施概要を発表していたが、十月十日付で以下の条項を追加すると訂正を行った。
<取引条件>取次が企画参加を希望する場合、完全買い切り五・二掛け出しで応ずる用意があります。
<販売方法>販売期間は二〇〇二年三月末日までとしてください

−無題−

東京組合中野・杉並支部(長谷川武支部長)は十月六日、七日の両日、中野サンプラザ周辺で行われた「中野区くみんまつり」に協賛して、ワゴン六台に児童書、実用書を旧価格の半額程度の値段で並べ、「本は親子の心のきずな/読者感謝バーゲン・セール」を実施した。
会場はサンプラザ西側の囲町公園。
六日は午後一時から、七日は午前十時から支部員延べ二十人を動員して販売。
二日間で約二十万円を販売した。
同支部はバーゲンセールの狙いについて「再販制度は大多数の国民の声で残ったが、いつまた廃止の声があがるかわからない。
公取に本屋はこんなに頑張っているんだぞという事実を見せるため、少しでも顧客に報い、本を手にする喜びを味わってもらうため企画した」としている。

全国書店名簿2001年版

全国四十七都道府県書店商業組合に所属する書店の名簿『全国書店名簿』二〇〇一年版ができました。
B5判三五六頁、本体価格四千八百円。
今年八月現在の組合員総数は八千七百四十一名。
都道府県組合別に郵便番号、住所、書店名、代表者、電話、FAX、取引取次店を掲載している。
巻末に便利な都市索引付き。
都道府県組合名簿、教科書供給協会名簿、日書連定款も付す。
各取次仕入れ窓口か、直接日書連事務局でお求め下さい。

「るるぶ書店の味方」

旅行雑誌「るるぶ」やガイドブックを発行するJTB出版事業局は、書店向け発注・情報サイト「るるぶ書店の味方」の会員を募集している。
同サイトはシリーズごとの商品名の横に「僅少」「重版」「品切」などの表示があり、在庫状況を確認しながら発注できる。
「売れ筋ランキング」を仕入れやフェアなどのプランニングに活用することもできる。
また、スキャナーでオンライン発注できるOCRベスト注文書、販売促進に役立つPOPがダウンロードできる。
同社営業スタッフが書店にフレッシュな情報を届ける「るるぶんぶん」では、新刊情報、重版情報、セット企画、拡材や、店頭装飾コンクール・イベントなどの情報を案内している。
また、JTBならではの国内・海外旅行情報をはじめ販売に役立つリサーチ情報をいち早く公開している。
登録制サービス「るるぶポイントZAKUZAKU」は、セット企画のお知らせやアンケートにメールで返信するとポイントがたまり、点数に応じて商品券などの景品に替えることができるというもの。
また、来店促進策として、一般読者一万人に各書店独自のプロモーションやアンケートメールを書店名で配信するサービスも行っている。
地域・年代・性別などで対象を絞り込んだ配信も可能。
このサービスは当面無料で実施する。
「るるぶ書店の味方」のアドレスはhttp://www.rurubu.ne.jp/。
角川書店、小学館との共有ポータルサイト「Magazine−Book」(http://www.magazine-book.com)からもアクセスできる。

ニムダ感染から復旧・通常運用

河出書房新社の書店向けサイト「WINB」(ウィンビー)がコンピュータ・ウィルス「Nimda」(ニムダ)に感染した問題で、同社は十月十一日付で経過報告書を発表。
同サイトは現在平常運用に復旧しているとし、参加書店に迷惑をかけたことを陳謝。
今後、ウィルスおよびハッカー対策としてWEBシステムの見直し、新ファイア・ウォールの導入など、セキュリティの一層の向上を目指すとした。
この報告書によると、同サイトは九月二十五日夕、Nimdaに感染し、同日午後九時頃感染が発覚。
トップページに「サーバー・メンテナンス中」を表示した。
同日午後八時から九時にかけて同サイトを利用した書店のパソコンで、WINBのID・パスワードを入力した途端ウィルスが感染したり、Windowsでアプリケーションの起動、設定変更、システムの終了ができなくなるなどの症状が出た。
同社では翌二十六日にNimdaの駆除を終え、十月一日まで復旧作業・動作安全性確認作業を続けた。
そして、十月二日午後五時半から「WINB」の通常運用をを再開。
同サイト参加書店への経緯報告はメールで十月五日夜半に行い、対処方法やニムダ駆除に関する情報を明らかにした。

京都市右京・左京支部対象にPC講座

京都府書店商業組合は九月二十二日午後三時から組合会議室で京都市右京・左京両支部対象にパソコン講座を開き、六名が参加した。
京都組合は小学館支援パソコン導入時、パソコン入門者、初心者をサポートするための委員会を作り、サポーターはパソコン使用時のトラブル対応や、これまで数回行われた講習会で指導にあたってきた。
講習会はサポーターがマンツーマンで対応。
前半は書誌検索や雑協ホームページ活用などインターネットの実際の活用法について説明し、後半は参加者持参の小学館支援パソコンを使い、S−book.netの使用法と検索の練習電子メールの送り方大阪屋ホームページの検索方法、京都組合ホームページの開き方S−book.netで実際に客注、補充注文e−honでの書誌検索などの中から、参加者それぞれが希望する講習を受けた。
一人ひとりがそれぞれのペースで希望通りの講習を受けられたと、大変好評だった。
(梅澤マサミ広報委員)

全国書店新聞が来春から月三回刊になることは残念なことですが、日書連の経費節減のためにはやむを得ないことと評価します。
一九八五年から十六年間も週刊発行に努力された事務局と編集にあたられた方々に心から敬服します。
月一回減るだけですから、編集上の工夫をされ、今まで以上の記事を読ませていただきたいと思います。
さて、北の零細書店に景気の良い話ができないのはやむを得ないとしても、どこの店も売れ行きは良くないことでしょう。
当たり前のことですが、客はお金を出して本を買います。
客がお金を節約し、生活必需品へ回し、本を買う人が減るのを食い止める方法はあるでしょうか。
今の親は子供のための出費を惜しみませんが、マンガで育った親たちに自分の子供に活字の本を読めと言える人は少なく、本好きにするために工夫しなければなりません。
テロ事件が今後私たちにどんな影響を及ぼすかわかりませんが、リストラや景気の悪化は覚悟しなければなりません。
そんな中で日書連の組合員から脱落者を出さないよう、皆で手を携え、英知を結集して努力することが最善の道と思います。
苦しくとも頑張りましょう。

山形組合ホームページ、11月立ち上げ

山形県書店商業組合はホームページ「YAMAGATABOOKWEB」の十一月立ち上げに向け、準備を進めている。
県中小企業団体中央会からホームページ作成の助成を正式認可され、作成費用八十万円を計上されたもの。
コンテンツは最新情報(現在の活動報告や読者へのホットニュース)組合概要(組合の概要・活動・目的・事務所・地図等)組合員名簿(山形県地図から組合員書店を紹介。
ホームページ有りの書店にはリンク)掲示板リンク集など。
日書連ホームページを活用した書籍検索や郷土出版の検索も行うことができる。
ホームページやパソコンを持っていない組合員書店の受注連絡代行も行う。
また、現在ホームページを持っていない組合員書店を対象に無料でホームページを作成する(申し込みは先着二十名まで)。
「書店組合IT研修会ホームページ作成コース」に参加している組合員書店にも作成支援を行う。
同組合では「県組合ホームページを地域文化向上のいったんを担うツールとして活用していきたい」としている。
ホームページ作成および作成支援の問い合わせは、山形県書店商業組合(023−623−1828)まで。

リブロ難波店11月オープン

リブロ難波店が十一月二十二日に大阪市中央区難波千日前12−22の無印ビル四階−六階に五百坪でオープンを予定している問題で、出店予定地近隣書店と出店社側の話し合いが十月六日、大阪府書店商業組合会議室で行われた。
出店社側から良品計画難波店の大木宏人店長、リブロの岸芳隆関西販売部長ら四名、日販から篠田清隆大阪支店長代理ら二名、近隣書店側は十一名が出席した。
良品計画の説明では、当初書店を出店する計画はなかったが、社会情勢の変化から急遽リブロに出店してもらうことにしたとのこと。
これに対して、近隣書店側から「良品計画単独の出店では採算上懸念されるということは出店に無理があるのだから、計画全体を見直す気はないか。
良品計画の企業コンセプトと書店業はなじまないのでは」との反論があった。
また、「出店予定地周辺にはすでに売場面積百坪以上の大型書店が七店もあり飽和状態と思われる。
共倒れの恐れがあるのに敢えて出店するのはそれなりの成算を見込んでいるのだろうが、近隣商圏に今以上の新規顧客を開拓する自信があるのか聞きたい」との質問があった。
また、新規出店連絡はオープン予定日の三カ月前という協定があることから、これを尊重してオープンを十一月から十二月に変えることを考えてほしいとの要請があった。
話し合いで出されたすべての質問を質問書としてまとめて提出し、後日回答書を受け取ることを決めて散会した。
(中島俊彦出店問題委員長)

1日の読書時間は19分

家の光協会は今年八月に実施した第五十六回「全国農村読書調査」の速報を発表した。
これによると雑誌の読書率は六八%、書籍の読書率は三四%で、総合読書率は前回を一ポイント上回る七四%となった。
また一日当たりの読書時間は前回より一分減って十九分だった。
この調査結果は来年発行する報告書『農村と読書2001年版』にまとめられる。

朝の読書

朝の読書推進協議会(大塚笑子理事長)によると、「朝の読書」を実施している学校が九月十九日現在で七千校に達した。
七千校の内訳は、小学校四千七百二校、中学校千八百八十六校、高校四百十二校。
全小・中・高校の約一八%の学校で「朝の読書」を導入し、生徒数にして約二百八十万人が学校で本に親しんでいることになる。
実施率が高い県は、鳥取県が七九・五%、島根県と石川県が六〇・一%となっている。
「朝の読書」導入校は一九九七年頃から増え始め、九八年以降は年間一千校を超える学校が新たに取り組み始めているが、これについて同協議会事務局では、「今の子どもたちの心の教育に、読書は欠かせないことが教育現場で認識されてきた。
いじめや不登校、少年犯罪などが九六年頃から増加してきた社会背景もあり、学校が危機管理に迫られて導入したというケースも少なくない。
『朝の読書』ですべての問題が解決するわけではないと思うが、教師と子どもが一体となって学校が本来の姿を取り戻す具体的な方法であることは間違いない。
全国すべての学校に広がるのは時間の問題ではないか」との見方を示している。
また、平成十三年度の実施校数は累計で一万校を目標としている。

農村読書調査・調査方法

〈調査方法〉全国三十五地点農業協同組合に加入している正組合員世帯の満十六歳から六十九歳の家族千二百名を対象に、調査表を預けて後で回収する「留め置き法」により実施した。
有効回収数は八百三十一(男性三百八十六、女性四百四十五)で、回収率六九%。

12書店で542人が参加

日販の書店読み聞かせ会「おはなしマラソン」が九月二十二日、中国・四国地区の取引書店十二店で開かれ、合計五百四十二人(子ども三百五十三人、大人百八十九人)が参加した。
実施も三回目となって、書店と実演者の連携もスムーズに行われ、常連となった参加者との交流が図れた書店も多く充実した最終回になった。
今後は、引き続き地域のボランティアグループの協力を得、また書店員の実演のレベルアップを図るなどして各店独自に継続開催していく。
中国・四国地区の七月〜九月を通じての参加者は、合計千五百八十二人(子ども千二十九人、大人五百五十三人)。
フタバ図書MEGA店(広島県広島市=写真)では、紙芝居、パネルシアター、エプロンシアター、指遊びなどを織り交ぜた多彩な実演で、一つのおはなしが終わるたびに大きな拍手が起こった。
今後は毎週土曜日のおはなし会をレベルアップして継続していく方針。
啓文社福屋ブックセンター店(広島県尾道市)では、開始前から集まってきた子どもたちに実演者が優しく語りかけ、なごやかな雰囲気の中でスタートした。
おはなしの内容に沿って抑揚をつけた読み聞かせに、親子ともに自然に引き込まれた様子だった。
宮脇カルチャースペース(香川県高松市)では、実演者手作りの紙芝居は絵が大きくて見やすく、言葉遊びをしたり、一部を隠してクイズにしたりと、子どもが楽しみながら参加できる工夫で人気を集めた。
実演者が当日参加した子どもの年齢や雰囲気にあわせて的確な選書をしていた。
なお十月〜十二月は、埼玉・北関東地区の左記の九書店で開催する。
須原屋武蔵浦和店、さきたま書店、井原書店(埼玉県さいたま市)グリーンブックTSUTAYA妻沼店(埼玉県大里郡)タマムラブックセンター(群馬県佐波郡)ブックエース日立鮎川店(茨城県日立市)浜田ブックセンター田彦店(茨城県ひたちなか市)宮脇書店野木店(栃木県下都賀郡)ビッグワンTSUTAYA今市店(栃木県今市市)

週刊売行き情報

来年の手帳が店内を飾り始めました。
多機能型手帳の出現もありましたが、使うほどに馴染んでくる従来型の手帳も、21世紀になっても変わらず愛されています。
(文)(1)『おじいさんは山へ金儲けに』NHK出版4‐14‐080629‐X……8冊
(2)『ザ・ゴール』ダイヤモンド社4‐478‐42040‐8……7冊
(3)『V字回復の経営2年で会社を変えられますか』日本経済新聞社4‐532‐14934‐7……6冊
(4)『プロジェクトXリーダーたちの言葉』文藝春秋4‐16‐357670‐3……5冊
”『マンション管理士試験予想問題集』住宅新報社4‐7892‐2243‐8……5冊
”『最強の経営学』講談社4‐06‐149552‐6……5冊
(7)『稼ぐ人、安い人、余る人』幻冬舎4‐344‐90013‐8……4冊
”『話を聞かない男、地図が読めない女』主婦の友社4‐07‐226514‐4……4冊
”『声に出して読みたい日本語』草思社4‐7942‐1049‐3…4冊
”『美女入門PART3』マガジンハウス4‐8387‐1320‐7……4冊
”『司馬遼太郎が考えたことIエッセイ』新潮社4‐10‐646701‐1……4冊
(12)『動きだした中国巨大IT市場』日本能率協会マネジメントセンター4‐8207‐4021‐0……3冊
”『イスラムでニュースを読む』自由国民社4‐426‐76701‐6……3冊
”『テロリズム』原書房4‐562‐03221‐9……3冊
”『世界がわかる宗教社会学入門』筑摩書房4‐480‐84258‐6……3冊
(10月7日〜13日調べ)

週刊売行き情報

マンション管理士の人気が高いとのことである。
資格の種類も多くなり、取得する人も増えているが、はたして、需給関係は満たされているのだろうか。
(井)(1)『ファイナルファンタジーXシナリオアルティマニア』デジキューブ4‐88787‐010‐8……10冊
(2)『ファイナルファンタジーXバトルアルティマニア』デジキューブ4‐88787‐011‐6……9冊
(3)『実況パワフルプロ野球8完全無敵の公式ガイド』双葉社4‐575‐16275‐2……8冊
(4)『プロジェクトXリーダーたちの言葉』文藝春秋4‐16‐357670‐3……7冊
(5)『実況パワフルプロ野球8パーフェクトガイド』新紀元社4‐7753‐0005‐9……5冊
”『空が落ちる(上)』アカデミー出版4‐900430‐97‐8…5冊
”『吉澤ひとみ写真集よっすぃー。
』ワニブックス4‐8470‐2676‐4……5冊
”『あいのり21/2ラブワゴンの唄』学習研究社4‐05‐401538‐7……5冊
(9)『マンション管理士・管理業務主任者試験直前対策ブック』成美堂出版4‐415‐01805‐X……4冊
”『ハリー・ポッターと賢者の石』静山社4‐915512‐37‐1……4冊
(11)『音読で英会話をモノにする本』アルク4‐7574‐0450‐6……3冊
”『千と千尋の神隠し』徳間書店4‐19‐861406‐7……3冊
”『サイレントヒル2公式ガイドブック』双葉社4‐575‐16286‐8……3冊
”『話を聞かない男、地図が読めない女』主婦の友社4‐07‐226514‐4……3冊
(10月7日〜13日調べ)

家の光協会「全国農村読書調査」速報・本文

総合読書率(月刊誌、週刊誌、書籍のいずれか一つ以上を読んでいる人の割合)は七四%で、前回より一ポイント上がった(表1)。
性別でみると男性が七〇%、女性が七七%。
なお、新聞を読んでいる人は九五%、テレビを見ている人は九九%だった。
月刊誌の読書率は五〇%で前回より二ポイント下がった。
平成元年の七〇%をピークに低下傾向にあり、今回は平成十年の四五%に次ぐ低い割合。
性別では例年女性の読書率が高く、男性の四三%に対して女性五六%となっている。
一方、週刊誌の読書率は四七%で前回より三ポイント上昇した。
性別では男性四七%、女性四八%で、男女間の差は近年小さくなっている。
なお同一誌を毎号読んでいる人は八%。
この結果、月刊誌か週刊誌を読んでいる雑誌読書率は前回より二ポイント上がり六八%(男性六五%、女性七一%)となった。
書籍読書率は三四%(男性二九%、女性三八%)で前回より二ポイント下がった。
女性の読書率は前回と同率だったが、男性は六ポイントも低下。
二〇%台に落ち込んだのは昭和四十一年の二六%以来三十五年ぶりとなる。
書籍を読む人が過去一カ月間に読んだ冊数は「一〜四冊」が七四%で最も多く、「十五冊以上」読んだ人は二%だった。
読書冊数の平均は、書籍を読まない人も含めた全員では一・〇冊(男性〇・九冊、女性一・一冊)で、前回より〇・二冊の減少。
読む人のみでは三・〇冊(男性三・二冊、女性二・九冊)で前回より〇・八冊減少した。
どこで雑誌・書籍を買ったり借りたりしたかを聞いた問いでは、月刊誌は「書店」が前回と同率の五七%でトップ。
以下、「スーパー・コンビニ」三四%、「農協」二四%、「予約購読」一七%の順。
週刊誌は「書店」四八%、「スーパー・コンビニ」四七%、「美容院・食堂・喫茶店」三三%だった。
一方、書籍は「書店」が圧倒的に多く八六%で、「スーパー・コンビニ」一八%、「図書館・公民館」一六%の順。
本代は月941円一カ月当たりの雑誌・書籍の購入代金を聞くと、本を読まない人も含めた全員では「買わない」が三二%で一番多い。
以下、「千円〜二千円未満」二一%、「五百円〜千円未満」二〇%となった(表2)。
全員平均でみた一カ月当たりの購入金額は九百四十一円で、前回より百一円減少して千円の大台を割った。
男性は前回より六十円減って九百九十二円、女性は百三十円減って八百九十六円。
また、本を買っている人のみに絞った購入金額は一カ月千四百円で、前回より二百十円減少した。
一日の平均読書時間は、読まない人も含めた全員で十九分と、前回より一分少なくなった(表3)。
男性は十八分、女性は十九分。
新聞の平均閲読時間は、全員で二十五分(男性二十八分、女性二十三分)となり前回より一分増えた。
テレビの平均視聴時間は、全員で百四十八分(男性百四十三分、女性百五十三分)で、前回より三分増加した。
家族が月刊誌を定期購読している世帯は三七%で、前回より二ポイント減少した。
これは、この質問を始めた昭和四十七年以降では平成十年の三三%に次ぐ低い数値。
読んでいる月刊誌の上位五誌は、『家の光』『現代農業』『オレンジページ』『ESSE』『NHK趣味の園芸』。
読んでいる週刊誌の上位五誌は『女性自身』『週刊現代』『週刊ポスト』『週刊女性』『女性セブン』だった。
半年間に読んだ書籍で最も多かったのは『チーズはどこへ消えた?』。
二位の『五体不満足』と三位の『だから、あなたも生きぬいて』は前回調査の一、二位。
以下『ハリー・ポッターと賢者の石』『金持ち父さん貧乏父さん』となった。
好きな作家の調査では、赤川次郎が二年ぶりにトップに返り咲いた。
以下、西村京太郎、内田康夫、司馬遼太郎、渡辺淳一。

−無題−

身の回りに孫が生まれ大騒ぎしているおばあちゃんが多い。
七十歳で初孫が生まれた人は、もう嬉しくて楽しくて誰かに言いたくて仕方がない。
孫が生まれても手伝いには行かないだの、オシメ取替えなんかもってのほかなんて言っていたのに、ころっと変わった。
もう定年を過ぎて、夫婦とも自宅にいるものだから、用事もないのに電話を掛けてきて今日何とかがあった、何をしたって、孫自慢。
煩いのなんのって、こっちは暇ではない。
妹のところも孫が生まれた。
育児自体は若い母親に任せている。
自分が子どもを育てた頃のことはもう忘れてしまった。
まだ母体が安定していないので、それはそれ、買い物だ洗濯だと忙しそうに働いている。
若い父親も奥さんの実家に参加して、より一層忙しそう。
旦那の親は日曜日のたびに孫の顔を見にやってくる。
もうめろめろらしい。
名前を決めるのも大騒ぎ。
生まれる前からあれにしようかこれにしようかと考えていたが、いざ決めるとなると、回りがそれは駄目これも駄目ともめて、母親がこれにする、この子を幸せにしてみますと開き直る。
かみさんの妹にも孫が生まれた。
滋賀県からおばあさんまで車に乗せて孫の顔を見にやってきたらしい。
あんなに遠くから凄い努力だね。
ことしの秋は、あちこちに子どもが生まれ、賑やかなことです。
(とんぼ)

催し

◇東京組合青年部ボーリング大会東京都書店商業組合青年部(鈴木康弘会長)は、11月17日午後6時から高田馬場のシチズンボウルで第10回ボーリング大会を開催する。
青年部会員に限らず、家族、従業員、パート、アルバイトの参加も歓迎。
参加費三千五百円(賞品代・懇親会費含む)、こども二千五百円。
参加申し込みは各支部青年部理事まで。
問い合わせは企画委員会・上地進二(千歳書店)まで。
■03(3425)1177番、FAX(3420)1345番

上尾センターが竣工

トーハンが埼玉県上尾市に建設を進めていた雑誌発送の大型物流施設「トーハン上尾センター」が竣工し、九日に書店、版元、輸送、建築関係者など二百四十名を招いて竣工披露式が行われた。
同センターは約一万坪の敷地に鉄筋二階建て(一部三階)、延床面積は七千七百坪。
一階には業界初の束ロボットラインを四セット導入。
同ロボットは製本所から搬入されたパレット積みの雑誌の束をセットして宛名紙の発行から梱包まで全自動化したシステムで、現在特許出願中。
一時間六百個の処理能力があり、一台あたり十人の人員削減が可能になる。
このほか、バラ自動発送ライン、コンベヤ発送ライン、輸送方面別仕分けソータなど先進のFA設備を大量に導入。
バラ発送のラインには自動検品装置を導入し、重量で過不足をチェックすることにより、事故率十万分の三というゼロに近い精度を確立した。
トーハンでは高品質物流の実現で、店頭での検品レスが可能になったとしている。
上尾センターの一日平均業務量は十四万個。
投資額は百五十億円。
同社は平成八年に東京ロジステックスセンター(東京LC)の完成で返品システム効率化を図ったのを皮切りに、平成十二年には新雑誌廃品システム導入で配本システムを適正化。
今回の上尾センターで送品システムを効率化、雑誌サプライチェーンマネジメントの完成に一歩近付いたと評価されている。
九日の竣工披露式でトーハン金田社長は「上尾センターは雑誌物流改善の中心をなす作業所。
現在、六五%の処理量だが、来年三月に全面稼働すれば、全社の四〇%を処理することになる。
重量検品は十万分の三の精度で、高品質の物流が実現したと自負している。
新しい検品の仕組みは西台、笹目、戸田にも導入し、従来七カ所の発送拠点が四カ所に集約される。
東京ロジスティックスセンターはじめ、八年の歳月と三百億円の投資で一貫した雑誌流通システムができた。
今後の販売と業界の回復に全力をあげたい」とあいさつ。
新井上尾市長、高知・金高堂吉村社長の祝辞に続いて、講談社浜田副社長の発声で乾杯、竣工を祝った。

新書テーマ別の棚用注文書

新書市場は教養新書の相次ぐ創刊で拡大傾向。
昨年の新刊点数は七九〇点で、前年の二倍に増加。
内容的にも長期間売り伸ばす傾向から、時事的な話題を取り上げた雑誌的な傾向にシフト、点数拡大と商品サイクル短縮化で店頭の管理が困難になっている。
このため、トーハンでは新書棚全体のメンテナンスツールとして、新書テーマ別棚用注文書「TOPing」を作成、取引先書店への提案を開始した。
従来、出版社別・シリーズ別に陳列されてきた新書棚をテーマ別に陳列することで、売場活性化を図る。
注文書は約三百銘柄を、IT、育児、ビジネス、英語など十八テーマに分類、バーコードも付してSA機器による発注にも対応。
今後、アイテムやテーマを見直しながら、年三回程度のメンテナンスを行う。

19日に出展者説明会

第九回北京国際図書展示会は来年五月二十四日から二十八日の日程で開催されるが、日本事務局をつとめるトーハンと東方書店は日本からの出展募集を開始。
十月十九日午後三時からトーハン本社で出展者説明会を開催する。
北京図書展は一九八六年の第一回以来、隔年で開催されており、昨年の図書展では会期中の著作権交渉が前回の二倍近い七千件を越えるなど、国際交流とビジネスチャンスの場として拡大が期待されている。
展示会の申し込み、問い合わせはトーハン海外事業部内、北京図書展日本事務局。
■03(3266)9573番