全国書店新聞
             

平成13年7月18日号

流通書籍の値引き販売

日書連関東ブロック会は七月八日午後二時から伊香保温泉「福一」で今年度の総会を開催。
関東六県から理事長、副理事長など二十四名が出席した。
群馬組合高橋理事長の歓迎あいさつ、鈴木ブロック会長あいさつに続き、日書連萬田会長が日書連の当面する課題について報告。
再販問題の十年に及ぶ取り組みの中で遅れていた問題として組織強化、財政健全化をあげ「会員数が減れば財政も窮屈になる。
ここ二年続けて赤字になっており、早めに立て直したい。
このため経費の二割削減と各項目の点検を指示した。
事業活動では書店新聞の旬刊・月二回化、書店くじの再検討をしてもらっている。
内政問題は早めに結論を出して進めたい」と、現在の取り組みを説明した。
また、再販以後の問題として、小売り景品規約の改定とポイントカードの決着をあげたほか、■パルコが池袋など十カ所でカードによる五%即引きを実施した、■紀伊國屋書店本店でお客様感謝市として角川書店の書籍一〇〜五〇%引きセールが行われた−−ことを報告。
紀伊國屋のケースについては「期間、場所を限定して行った東京ブックフェアの新刊バーゲンとは違う形。
今後、拡大して展開する意向もある」と懸念を表明した。
このあと、鈴木会長を議長に各県から別掲の報告と意見交換が行われた。
役員改選では高木副会長(茨城)の後任として中村副会長(神奈川組合)を選出。
十月に日光で開催する日書連移動理事会の件では、近く鈴木会長が会場の金谷ホテルを下見することになった。
席上、今春、黄綬褒章を受けた高木興一(茨城組合)、岩下隆一(栃木組合)両氏に感謝状と記念品を贈呈した。
茨城=理事長が高木興一氏から大野豊治氏に交替した。
栃木=第四土曜日はこどもの本の日で店頭読み聞かせを展開しており、七月二十一日に教育会館で岡野薫子氏の講演会を行う。
群馬=書店くじの無料配布より「しおり」をほしいという意見があった。
埼玉=六月に瀬戸内寂聴氏の講演会を行い、五千名の応募があった。
県内各支部からは会費見直し、軽減を望む声が多い。
千葉=活路開拓事業などで底辺を考えないと組織強化はできない。
ブックオフ対策を進めてほしい。
神奈川=青少年有害図書対策で組合員にステッカーを配布する。
取次支店長に配本上の配慮を求めたい。
図書普及に換金手数料の改善を求めたい。

財務、組織改革を推進

第53回書店東北ブロック大会が七月十二日、十三日の両日、福島県・磐梯熱海温泉「華の湯」で開かれ、東北六県の書店八十五名、出版社百二十一名、取次・輸送など二十九名、合計二百三十五名が出席した。
大会第一部であいさつした藤原ブロック会長は「出版業界には新しいルール作りが必要だ」と問題提起。
日書連萬田会長は「組織強化とエネルギーを向ける」と訴えた。
大会第一部は福島組合佐藤良平実行副委員長の司会で進行。
開催県を代表して高島季雄実行委員長が「全力をあげた運動で再販は残った。
この大会を契機に、手を取りあって活字文化の一層の発展に努めたい」と歓迎のあいさつ。
続いて藤原直ブロック会長が「再販は決着したが、ポイント・カード、流通改善は今後の課題。
今こそ力を入れて解決しなければいけない。
デフレ基調はあと二年続くと言われる。
今までと同じ形でやっていてはジリ貧になる。
この大会が新たなルール作りによる新しいやり方を考える糸口になることを願っている」と、課題を述べた。
来賓として日書連萬田会長は、「再販存続の決着がついたのは、高島委員長、藤原ブロック会長はじめ会員の協力によるもの」と感謝の言葉を述べたあと、「再販がなくなれば大きなダメージを受けることになった。
これを回避して経営基盤は確保できたが、蓄えたエネルギーは、これを機会に改革に向けたい」と強調。
組織強化、財政難解消のための経費二割削減などの方針を説明した。
また、ポスト再販の問題点としてポイント・カードを取り上げ、「公取委と何度も話し合ってきたが、値引きと景品の線引きを明確にしたい。
出版社には再販契約の厳正な適用を訴えている。
五月末にはパルコ・カードによる値引きがあったが、取次に申し入れしているところだ。
市場、環境は厳しいが、活字文化を守っていきたい。
新世紀の出版界を勢いづけたい」と、当面する課題について言及した。
藤原会長を議長に行った議案審議では、六月に行われたブロック発売日・輸送問題連絡協議会について安部委員長が報告したほか、青森組合から「再販順守と流通で特別委員会を設置してほしい」という提案があり、四団体でつくる出版再販研究委員会、出版流通改善委員会で対応する方針を承認した。
出版社、取次が加わった第二部は岡部実行委員の司会で、福島県知事代理、郡山市長が歓迎あいさつ。
記念講演では児童文学者・最上二郎氏が「私と児童文学」を語った。
出版社、取次の出席者紹介に続いて、次年度当番県の山形組合が受諾のあいさつを行った。
第三部は大広間に参加者全員が集まり懇親会を行った。

新理事長に西川忠夫氏

滋賀県書店商業組合は、七月十日午後二時より大津市の「大津プリンスホテル」で第18回定期総会を開催、組合員七十名(委任状含む)が出席した。
総会は玉垣不二夫氏(玉垣芳文堂)の司会で進行し、石岡英明氏(石岡教文堂)が開会を宣言。
山田光治郎理事長はあいさつの中で、任意組合からの三十年間の歴史を振り返るとともに、現在まで理事長在職の八年間にわたる組合員の協力に対し謝辞を述べた上で、再販問題がピリオドを打ったのを期に若い人に道を譲り若い力に期待したいと辞意を述べた。
議長に川端睦央氏(川端書店)を選出して審議に入り、平成十二年度事業報告、決算報告、共済会滋賀県地区収支決算報告、並びに今期の事業計画、予算案を原案通り承認した。
任期満了に伴う理事・監事改選に当たり、ブロック、支部組織作りへの提言や、厳しい書店経営を見すえた上での組合活動等、活発な意見交換があった。
続いて指名推薦により十六名の理事を選出。
別室で第一回理事会を開き、互選により新理事長に西川忠夫氏(文栄堂)を選出した。
あいさつを行った西川新理事長は「書店を取り巻く厳しい環境の中で、資金には限度があるが知恵は無限であり、お金もかからない。
組合員の英知とパワーを結集し、よりよい組合活動ができるよう協力をお願いする」と述べた。
引き続き、来賓の滋賀県中小企業団体中央会・坂上明振興課長、日書連・萬田貴久会長、今西英雄副会長、トーハン京都支店・山田康平支店長が祝辞。
萬田会長は、組合活動は地域により温度差があるが、各県組合の集積が大きな力になると強調。
再販問題は三月に決着し、ポイント制の問題は残るものの当面は見直しはないとした上で、県議会での意見書採択、国会議員への陳情、平成七年の日書連移動理事会での大津宣言(百万人署名決議)が大きな力になったと述べた。
また、組合員の減少が続く中で財政面の見直し、組織の強化、運営面での工夫の提言があった。
総会終了後、出版社、取次を交え懇親会を開催、和やかなうちにすべてを終了した。
〈滋賀組合新役員〉▽理事長=西川忠夫(文栄堂)▽副理事長=細江正人(天晨堂)平柿宗敏(平柿文仙堂)▽専務理事=藤本英雄(藤本弘文堂)▽会計理事=石岡英明(石岡教文堂)▽監事=宇野太一(宇野書店)上田聡幸(三信堂)

出版ゾーニング委が設立へ

出版倫理協議会は七月十一日の会合で、「出版ゾーニング委員会」の運営要領を承認した。
同委員会は、出版の自由を守り青少年の健全育成を図るため、出版物の区分陳列販売を一層促進することを目的に設立するもので、運営要領は八月一日から施行される。
委員会は、出倫協構成団体(雑協、書協、取協、日書連)から各一名、出版倫理懇話会一名、学識経験者三名、出倫協議長で構成。
委員の任期は一年とし、委員長は互選により学識経験者の中から選出する。
学識経験者は、内田剛弘氏(弁護士・自由人権協会代表理事)、伊藤洋子氏(東海大学文学部教授)、秋吉健次氏(マスコミ倫理懇談会顧問)、出倫懇からは長嶋博文会長が出席すると発表があった。
委員会では、出倫協及び出倫懇に加盟する出版社が発行する雑誌類で、著しく性的、暴力的、残虐な表現があり青少年に不適当であるとされ、爾後も同様の内容が続くと判断される雑誌類には、識別マークを表示するよう版元代表者または編集責任者に要請する。
ただし、取協の委員はこの決定には加わらない。
出倫協加盟の取次は、マークが表示された雑誌類の配本について慎重に取り扱うとともに、版元・書店への要請・伝達の徹底に努める。
また書店は、マークが表示された雑誌類を区分陳列し、青少年が入手できないように配慮する。
委員会には事務局を設置し、雑誌類の収集を行うほか、これらの中からマーク表示に適当と思われるものを選別して委員会に提出する。
なお従来の「成年向け雑誌」マークは、当分の間同要領の定めるマークとみなされる。
識別マークの形式については、書店が判別しやすいものをとの考えから、最終決定は日書連の意向を受けながら行うことになった。
十一日の会議ではこのほか、児童ポルノ禁止法について、超党派の女性議員や婦人団体等で絵を規制対象に加えようとする動きがあり、動向を注視する必要があると報告があった。

IT、広報の強化進める

大阪府書店商業組合(今西英雄理事長)は七月七日に定例理事会を開催。
五月下旬の総代会で三分の一が新理事と入れ替わった委員会の活動が、活発になってきた。
正副理事長とIT推進委(経営研究委)との間で進めていたEメールのネットワーク化が六月に完了し、今後は全理事間で進めていく。
ホームページについては読者への推薦図書と書店向けの業界ニュースを八月から強化する。
また、政府の助成金により二十名の予算枠で、IT講習会を八月から開始する。
「大阪組合だより」は現在、四半期ごとに発行されているが、今後は八ページを標準として随時増ページや号外を発行。
組合執行機関の決定事項、方針の発表のほか、特に情報のまとめ解説と、組合員相互の意見発表、情報交換の場に力点を置く。
また編集委員を五名から八名に増員する。
出店問題では、近ごろ取次からの出店連絡が開店一カ月前と遅れがちであり、従前通り三カ月以上前の連絡を要請することが決議された。
今月の出店申請は四件であった。
大阪市厚生会の図書整備事業は例年年間約二億円で、六月と十一月に発注されるが、本年は組合員書店が個々に学校から受注するやり方に変更。
六月分の当組合書店の受注は七〇〜七五%の見直しとなった。
これに関連して、未加入店の新規加入申請が七件あり、組合員と競合するため組合定款の「加入資格」の原点に立ち、厳正・公平に審査の結果五件を承認、二件を継続審議とした。
雑誌発売日問題では、四月からの違反はトーハン、日販、大阪屋、中央社各一件だった。
七月十三日に委員会が開催される予定。
平成十四年三月までの理事会開催日程が、毎月第二土曜と決定した。
ただし一月は第三土曜、二月は第一土曜で、八月は休会する。
理事会終了後、組合会議室で新旧役員の歓送迎会を行った。
(辻山昌佑広報委員)

発売日問題で本部委に要望書を提出

日書連は六月二十一日付で、雑誌発売日格差の解消や発売日励行の啓蒙促進など九項目について対応を求める要望書(別掲)を雑誌発売日励行本部委員会に提出した。
雑誌発売日諸問題解決に向けた対応のお願い貴委員会に対し、平成十年度、十一年度、十二年度の三回にわたり、「雑誌発売日諸問題解決に向けた対応のお願い」を出させていただきましたが、いずれも難問題であるにもかかわらず、積極的な取り組みをもって逐次解決して下さっていることに衷心より感謝を申し上げます。
さて、平成十三年度が新たにスタートしましたこの時期に、今年度の要望事項をまとめさせていただきました。
ここに掲げています九項目につきましては、日書連における平成十三年度の発売日関係の重点課題に基づき、具体的問題点を列記したものです。
何とぞ諸般の事情をご賢察の上、適切なる対応、迅速なる解決を是非お願い申し上げます。
ますは寸楮をもって御礼旁々平成十三年度の「雑誌発売日諸問題解決に向けた対応のお願い」と致します。
要望事項1、全国同時発売を目指して、発売日格差の解消に努めてください。
当面、三日目地区の二日目地区への繰り上げにご努力願いたい。
2、「雑誌発売日励行に関する協約」と「契約」の普及と「正しい理解」の啓蒙を促進するために、出版社の「公平」で「わかりやすい」強力な指導力の育成を目指して下さい。
3、「電鉄関係売店」問題検討小委員会の報告を受け、問題解決に向けてご尽力願いたい。
4、発売日は指定しているのに、同一地区同時発売に対し曖昧な姿勢を続けている新聞社系週刊誌に対し、同時発売の徹底を行なって下さい。
5、昨年度に引き続き、三日目地区における「週刊新潮」「週刊文春」「週刊女性セブン」の土曜日発売を金曜日に繰り上げていただきたい。
6、沖縄地区の「週刊誌航空輸送」の実現に向けて、格段のご理解とご協力を賜りたい。
7、地区委員会の活動強化を図るために、ブロック協議会の設置、問題地区における移動本部委員会の開催、全国地区委員長会議の実現をお願いします。
8、開設以来の本部委員会議事録の保全、開示、研究が出来るよう取り計らって下さい。
9、平成十三年度の雑誌版元の発売日担当窓口(担当者)の発表を願いたい。

出版諸情報の電子データ送信に関するお願い

書協・DBセンターは出版物の発行所・販売所に「刊行予定情報、絶版等入手不可能な本の情報、定価改定情報、「これから出る本」情報(会員社のみ)を電子データで送信してください」とお願いしてまいりました。
おかげさまで「刊行予定情報、絶版等入手不可能な本の情報、定価改定情報」の電子データ収集状況は、電子データで送信すると申し出た社が千八十七社(うち書協会員三百五十五社)、実際に刊行予定情報を送信してくれた社が五百二十二社(うち書協会員二百五十一社)、点数で三万三千三百十九点(二〇〇〇年)となりました。
また、「これ本情報」は、掲載社が延べ二千七十七社、その中で原稿を電子データで送信してくれた社が延べ千百六十五社となっております。
書協・DBセンターに届いた情報は、Web書店のデータベースにも利用されております。
出版諸情報は『日本書籍総目録』、書協Books、『これから出る本』(これ本情報のみ)に反映されることは勿論、Web書店等の紀伊國屋書店、日本書店商業組合連合会、ブックサービス・bk1、ISIZE、図書館流通センター、システム・ラボ、ストア・コンソーシアム・ジャパン、丸善にも提供を開始いたしました。
従って、出版諸情報を電子データでタイムリーに提供頂きました出版社の出版物は、必ず増売になる、と私どもは確信しております。
そこで、未だ、出版諸情報を書協・DBセンターに電子データ送信を実施していない書協会員社に、改めて、電子データ送信をお願いする次第です。

生活関連企業のブランド力が大きく上昇

日経BP社はインターネットユーザーを対象にした企業ブランドに関する調査「Webブランド調査2001・第三回調査」の結果を七月九日に発表した。
対象六百十六社のうちブランド力が最も強かったのは前回(二〇〇〇年十二月実施)に引き続きヤフーで九九・六ポイント(八・三ポイント上昇)、二位は前回四位の楽天で八八・九ポイント(九・一ポイント上昇)、三位は前回二位のマイクロソフトで八六・五ポイント(五・一ポイント低下)だった。
この半年間でブランド力の上昇が最も大きかったのは花王で、一三・二ポイント上昇。
二位はファーストリテイリング、三位はサントリーと、生活関連企業がインターネット上でもブランド力を上げていることがわかる。
インターネットユーザーが拡大したため、既存ブランドがインターネット上でも強くなっていることが理由と分析している。

夏休みに絵本の大型イベント

夏休みにファミリーで楽しめる絵本の大型イベント「遊ぼう!絵本・えほんカーニバル2001TOKYO」(絵本カーニバルTOKYO実行委員会)が八月十三日から二十五日までの十三日間、東京・恵比須の恵比須ガーデンプレイスで開かれる。
このイベントは児童書出版社約百二十社が協力。
二千点の絵本を五十を越えるテーマで展示する「絵本の森」をメインに各種コーナーを展開する。

参考図書

◇『電子メディア総合カタログ』医学書院はこのほど『電子メディア総合カタログ』の最新号を発行した。
今号では年度版の『今日の診療』『系統別看護婦・看護士国家試験問題』の改版をはじめ、雑誌の索引号CD−ROMの紹介、近刊情報などを掲載している。

山梨で週刊ブックレビューのつどい

NHK「週刊ブックレビューのつどい」が六月十七日、山梨県・増穂文化会館で開かれた。
第一部は作家の村松友●氏が「私の読書体験」と題して講演。
第二部の公開録画では女優の星野知子さんと小寺康雄アナウンサーの司会で村松氏、漫画家の中尊寺ゆつこ氏、作家の阿刀田高氏が出演し、それぞれの「おすすめの一冊」を紹介。
「今週の一冊」では第三十二回大宅壮一ノンフィクション賞受賞『光の教会』を取り上げ合評を行った。
続く特集コーナーでは作家の立花隆氏が自身の読書術を披露した。
なお、公開録画の模様は六月二十三日にNHK衛星第二テレビで放送された。

出版情報の電子データ送信、会員社に求める

日本書籍出版協会は七月十八日の書籍データベース実務担当者説明会に向け、「出版諸情報の電子データ送信に関するお願い」の文書(別掲)を発表した。
書協は出版業界として初めて出版社の責任によるISBNコードをキーにした書籍データベースを構築し、昨春からWeb書店などへデータ提供を実施。
各種出版情報を日次に収集し、メンテナンスを行っている。
刊行予定情報は書籍の校了時点の情報を書店発売日三週間前、絶版・品切れ情報と価格改定情報は発生から一週間以内に電子媒体(Eメール等)で入稿されているが、タイムラグの少ない流通対応型データベース構築には各出版社の協力が不可欠なことから、説明会を開いて理解を求める。

週刊売行き情報

ハリー・ポッターで久しぶりに店頭が活気づいた。
1、2巻も売れているので、新しい読者がついていることがわかる。
(ペ)(1)『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』静山社4‐915512‐40‐1……99冊
(2)『遊戯王デュエルモンスターズ5エキスパートI(上)』集英社4‐08‐779116‐5……17冊
(3)『ハリー・ポッターと賢者の石』静山社4‐915512‐37‐1……12冊
(4)『ドラゴンクエストモンスターズ2最強モンスターデータ』エニックス4‐7575‐0486‐1……8冊
(5)『ハリー・ポッターと秘密の部屋』静山社4‐915512‐39‐8……7冊
”『ティアリングサーガユトナ英雄戦記オフィシャルコンプリートガイド』エンターブレイン4‐7575‐0520‐4……7冊
(7)『スターオーシャンブルースフィア公式ガイドブック』エニックス4‐7575‐0479‐9……6冊
(8)『モーニング娘。
お宝フォトbook』ラインブックス4‐89809‐076‐1……5冊
”『チーズはどこへ消えた?』扶桑社4‐594‐03019‐X……5冊
”『世界遺産ふしぎ探検大図鑑』小学館4‐09‐213151‐8……5冊
(11)『かさぶたくん』福音館書店4‐8340‐1640‐4……4冊
”『日中再考』扶桑社4‐594‐03157‐9……4冊
”『パスワード龍(ドラゴン)伝説』講談社4‐06‐148558‐X……4冊
”『風の吹く場所(けしき)』角川書店4‐04‐873296‐X……4冊
”『ハリー・ポッター裏話』静山社4‐915512‐42‐8……4冊
(7月8日〜14日調べ)

週刊売行き情報

強力な新刊のゴーマニズム宣言やあたしンちを押え、ハリー・ポッターの新刊が堂々一位です。
ベスト20の中に関連本が四点も入り、まさに圧倒的人気です。
(隆)(1)『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』静山社4‐915512‐40‐1……162冊
(2)『新・ゴーマニズム宣言(10)』小学館4‐09‐389010‐2……16冊
”『あたしンち(7)』メディアファクトリー4‐8401‐0308‐9……16冊
(4)『ハリー・ポッターと賢者の石』静山社4‐915512‐37‐1……15冊
”『市販本新しい歴史教科書』扶桑社4‐594‐03155‐2……15冊
(6)『金持ち父さんのキャッシュフロークワドラント』筑摩書房4‐480‐86332‐X……14冊
(7)『遊技王デュエルモンスターズ5エキスパートI(上)』集英社4‐08‐779116‐5……12冊
(8)『ティアリングサーガユトナ英雄戦記オフィシャルコンプリートガイド』エンターブレイン4‐7577‐0520‐4……8冊
”『姫君』文藝春秋4‐16‐320140‐8……8冊
(10)『この世で一番の奇跡』PHP研究所4‐569‐60486‐2……7冊
(11)『十二番目の天使』求龍堂4‐7630‐0106‐X……6冊
(12)『ハリー・ポッター裏話』静山社4‐915512‐42‐8……5冊
”『時宗巻の四』日本放送出版協会4‐14‐005352‐6……5冊
(14)『ハリー・ポッターと秘密の部屋』静山社4‐915512‐39‐8……4冊
”『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』日本洋書販売4‐7475‐5442‐0……4冊
”『チーズはどこへ消えた?』扶桑社4‐594‐03019‐X……4冊
(7月8日〜14日調べ)

全国170店でセルCDキャンペーン

トーハンはジャパン・メディア・サービスと共同でセルCDを扱う複合書店、CDショップ向けにサマーキャンペーン「音楽博物館MUSICMUSEUM2001Summeredition」を行う。
七月二十日から八月三十一日まで百七十店でCD二千円以上購入ごとに応募カードを進呈。
アンケートに回答すると抽選でDVDプレーヤーやカタログギフトが当たる。
期間中、CD百二十枚を推薦商品としてチラシ、イベント陳列などでプロモーション展開する。

−無題−

売れ行きが悪くなって活性化のため何かをしなくてはと思うが、これという決定打がない。
広告をしてもチラシをまいても成績は上がらない。
量販店やチェーン店はカードで買えば五%、一〇%引きますという。
それで採算が合うのだろうか。
デパートや駅ビルは共通のポイントカードを作り、お客様を呼んでいる。
個人商店はとてもできない。
ただ静かに荒波が過ぎるのを待つばかり。
何かを始めても損をするばかりで何にもならない。
街中の活性化なら役所からも助成がある。
街から少し外れると中心の活動に参加できない。
活動に対する会費が異常に高いから付き合えない。
当地区は街を三ブロックに分け、それぞれがポイント制やスタンプ制を行っている。
中心を外れた西ブロックは「ふれあいスタンプ」。
このスタンプ以外にも年に二回イベントを行う。
一方の東ブロックはまだ活動していない。
それぞれ思惑もあるらしく、まとまらない。
銀行は感謝セールで何日に行くと鉢植えをあげる、新規契約者には何とかセットを上げると品物で釣っている。
果たしてそれで長続きするのか。
損して得とれではないが下手をすると損するだけで利益につながらない。
店の活性化のために何をしたら良いのだろう。
路線商店街の活性化といっても、活気のない街から生まれてくるのはためいきだけか。
(とんぼ)

ミラ・ブックスを創刊

ハーレクインは七月十一日、帝国ホテルで新シリーズ「MIRABOOKS」(ミラ・ブックス)の創刊発表会を開いた。
MIRABOOKSは四六判ハードカバーと文庫判の二種類で構成。
ハードカバーは年一点、文庫判は隔月四点(創刊時のみ二十点)刊行を予定。
サスペンス色ある作品を多く含み、現代小説、ラブストーリー、歴史小説など幅広く娯楽作品を網羅する。
九月十五日創刊時はエリカ・スピンドラー書き下ろしのハードカバー『妄執』をはじめ、サンドラ・ブラウン、ノーラ・ロバーツなどの文庫を含む全二十一点を発売する。
創刊発表会の席上、溝口皆子副社長は「MIRABOOKSは北米市場での利益の三分の一を占めており、過去五年間でハーレクイン社の売上に最も貢献している。
成功の鍵は既存のシリーズロマンスと区別できたこと。
シリーズロマンスをまったく読んだことがない読書好きの人たちに訴えかけている」と北米の状況を説明。
日本での創刊二十一点の販売目標を四十万冊として、日本市場での成功に意欲を示した。
また、酒井修営業部長は「販売員が全国約五千書店を毎月訪問する従来の営業活動は継続し、ハーレクイン社初の特約店制度に参加する八百十五店を中心に販売集中強化策を実施する」として、■来年八月までスリップ報奨金を全書店対象に支払う、■創刊時はセット商品としてMIRA文庫を二十タイトル各五冊一パックまたは各二冊一パックのセット箱を用意、■カバー、帯などすぐに読者の目に触れる部分にはハーレクインの社名は表示せず、MIRABOOKS/MIRA文庫に統一。
新規購読者を増やすため、シリーズロマンスと並列陳列は行わない−−など営業施策を説明した。

ホラー小説大賞に『ジュリエット』

第8回日本ホラー小説大賞は伊島りすと氏の『ジュリエット』、長編賞は桐生祐狩氏『夏の滴』、短編賞は吉永達彦氏『古川』に決まり、十日午後六時から千代田区丸の内の東京会館で贈呈式が行われた。
贈呈式で角川書店角川歴彦社長は「今回はようやく受賞作が出た。
奇数回に受賞作がないのがホラーかもしれない。
今回は選考が早く終り、それだけ充実している。
これからもホラー大賞をよろしく」とあいさつ。
伊島氏に正賞の置時計と副賞五百万円が、長編賞、短編賞にも正賞、副賞が贈られた。
選考委員を代表して林真理子氏は「ホラー大賞からは瀬名秀明、貴志祐介、岩井志麻子とブランド品を出している。
今回も三作選べてうれしい。
伊島さんは前回も最終候補に残った。
純文学でもこれだけ端整で色彩のある文体はない。
ぜひ活躍してほしい」と選評。
これに答えて伊島氏は「受賞作は恋愛小説のつもりで書いた。
選んでいただいてうれしい」とお礼の言葉を述べた。