全国書店新聞
             

平成26年4月15日号

5月5日から「児童福祉週間」

平成26年度「児童福祉週間」(主唱=厚生労働省、全国社会福祉協議会、こども未来財団)が5月5日(月)から1週間実施され、全国で様々な事業や行事が行われる。
「児童福祉週間」は、国や地方自治体、関係団体、企業等が連携・協力し、子どもや家庭、子どもの健やかな成長について、国民全体で考えることを目的に展開するもので、日書連も協力団体に名を連ねている。広報・啓発活動で活用する標語に、今年は中西愛美さん(千葉県・7歳)の作品「そのいっぽみらいにつづくゆめのみち」が選ばれた。
期間中は、全国各地で博物館や科学館の入場料を減免したり、子ども向けのイベントや子育て応援イベントなどが実施される。

軽減税率署名運動に協力を

日書連は、出版物への軽減税率適用を求める「50万人署名」運動を引き続き展開しています。署名用紙、並びに署名用紙を日書連へ送付するための封筒(切手貼付不要)を追加で希望する書店は、所属する都道府県書店商業組合、または日書連事務局までご連絡ください。

「書店大商談会」「BOOK EXPO」/会場変更で規模を拡大し開催/北海道でも9月に初の商談会

書店が主体となって実施する商談会が全国各地で広がりを見せている。東京で10月に行われる第5回「書店大商談会」と、大阪で11月に行われる「BOOKEXPO2014」はともに前回から会場を変更し、規模を拡大して開催。北海道でも9月に初めて「北海道書店大商談会」を開催する。
第5回「書店大商談会」は、10月23日(木)午前11時から午後6時まで、会場を東京・文京区の東京ドーム「プリズムホール」に移して開催。前回の会場だった「ベルサール新宿グランド」の1・5倍の広さとなり、出展数は前回の177社・184ブースから、200~230ブースに拡大する見込み。出展料は、従来の3万円から、3万8千円に変更する。各取次の書店会で構成する「書店大商談会」実行委員会が主催し、首都圏栗田会の奥村弘志会長(南天堂書房)が委員長を務める。
「BOOKEXPO2014」(第4回)は、11月11日(火)午前10時から午後6時まで、会場を大阪市北区のグランフロント大阪・北館B2「コンベンションセンター」に移して開催する。出展数は前回の177社・178ブースから220ブース程度に拡大する予定。主催する「BOOKEXPO2014」実行委員会の委員長は堀博明氏(堀廣旭堂)が担当、世話人会の代表を大阪府書店商業組合・面屋龍延理事長(清風堂書店)が務める。
第1回「北海道書店大商談会」は、9月11日(木)午前10時から午後4時まで、札幌市中央区の札幌パークホテルで開催。書店や札幌に支店を持つ取次各社などをメンバーとする「北海道書店大商談会」実行委員会を結成し、委員長は中尾邦幸氏(マル五中尾書店)が担当する。第1回実行委員会は4月22日に開催予定。商談会の開催日に合わせて「北海道日販会総会」「北海道トーハン会総会」を開催することにより、出展社や来場書店の参加促進を図る方針。
なお、各商談会には出版文化産業振興財団(JPIC)が事務局として協力する。

署名運動推進を再確認/絵本読み聞かせ事業に企画提出/大阪組合

大阪府書店商業組合(面屋龍延理事長)は3月8日、大阪市北区の大阪組合会議室で定例理事会を開催した。
庶務報告では、第32回通常総代会を5月16日(金)午後2時半から大阪市北区のウェスティンホテル大阪で行い、永年勤続表彰と懇親会を合わせて開催すると説明した。
また、大阪組合が受託事業者として、出版文化産業振興財団(JPIC)、JPIC読書アドバイザークラブ関西支部、おはなしボランティア「とことこ」と共同で実施した「東淀川区絵本読み聞かせ事業」については、平成26年度の業務委託募集が公募型プロポーザル形式で行われ、大阪組合を代表とした4団体での合同提案として区に企画を提出すると説明した。
総務委員会の報告では、理事交代の件について、第10(吹摂)支部長の中川正也氏(すいせん堂書店)が閉店したため、後任に利波傳蔵氏(ハルヤ書店)を依頼したと報告があった。
読書推進委員会からは、第10回「帯コン」の協賛出版社が14社になり、4月4日に課題図書の選定会議を開催、資料の発送は5月21日に行うと報告。「読書ノート」2014年版は6万2千冊を製作し、募集記事掲載は4月18日頃、発送作業は5月9日の予定と説明した。
消費税問題委員会では、4月の消費税増税前に、3月下旬に発売される週刊誌・月刊誌は発売日を1~3日前倒しすることについて注意を促した。また、「文化を支える出版物に軽減税率が必要」というキャンペーンの原点に今一度戻り、50万人署名を集める運動の推進を再確認した。
(金田喜徳郎事務局長)

組合員数は445店に/BOOKSMART、双葉社・アスペクトと企画/東京組合

東京都書店商業組合(舩坂良雄理事長)は4月2日に東京・千代田区の書店会館で定例理事会を開催した。各委員会の主な審議・報告事項は次の通り。
〔総務・財務〕
第38回通常総代会は、5月22日(木)午後2時から、東京・千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで開催する。
4月1日現在の組合員数は、前年同期と比べ脱退53店で445店になったと報告された。
6月以降の理事会開催日を次の通り決定した。6月3日(火)、7月2日(水)、8月休会、9月2日(火)、10月2日(木)、11月4日(火)、12月2日(火)
〔デジタル戦略推進〕
電子書籍販売サイト「BOOKSMART」のPR活動として、双葉社『クレヨンしんちゃん』のキャラクター「アクション仮面」を起用したポスターを制作、4月下旬に組合員書店へ配布するよう準備を進める。
書店店頭連動企画として、双葉社のコミックス『アクション仮面』1~2巻の増売と、『クレヨンしんちゃん』の映画が4月19日に公開されるのに合わせ、「映画公開記念セット」(6点30冊)の増売に取り組む。また、アスペクトの『40代大人女子のための心地よいおつきあいのコツ』(横森理香・著)のデジタル版をBOOKSMARTで1ヵ月先行販売するとともに、「横森理香シリーズフェア」として同書を含む3点をセットにした増売企画を5月に実施する。
〔書店再生〕
日書連の書店再生委員会が3月28日に行われ、昨年実施した第2回実用書増売企画「食と健康」について、参加出版社などと意見交換したことを報告。片岡隆委員長は、「今後も同じテーマを提案するか、新しいテーマを探るのか、それとも複数のテーマを提案するのかなど、第3回企画の実施に向けた考え方を、東京組合の書店再生委員会でとりまとめていきたい」と述べた。

軽減税率獲得へPR活動に努力/JPIC

出版文化産業振興財団(JPIC)は3月14日に東京・新宿区の日本出版クラブ会館で評議員会と理事会を開き、平成25年度事業報告、平成26年度事業計画案、役員の一部交代等を承認した。
冒頭のあいさつで肥田美代子理事長は消費税増税について触れ、「来年10月に見込まれている10%への再引上げ時には、『出版物に対する軽減税率適用』を勝ち取らなければならない。活字文化を守る立場として、業界が一致協力して議員への働きかけや国民へのPR活動に、これまで以上に努めるべきだと考えている」と述べた。
事業報告では、①消費税軽減税率適用に向けたPR活動として、全国紙への広告掲載や、出版4団体との連名によるポスター制作を実施。②「辞書を読む」プロジェクトの展開。③大阪市東淀川区の絵本読み聞かせ事業で、大阪府書店商業組合を受託事業者とした読書推進活動に協力――などを説明。
新年度の事業計画では、第15回「上野の森親子フェスタ」を5月3日から5日まで、上野公園中央噴水池広場を中心に開催することなどを承認したほか、日書連と共同で実施していた、成人式のお祝いに自治体から新成人に本を贈る「20歳の20冊」事業については、一旦終了して自治体が実施しやすい方法を模索していくとした。
役員の一部交代では、南雲隆男理事(大阪屋前社長)、髙納勝寿評議員(主婦と生活社社長)、坂井宏先評議員(ポプラ社前代表取締役)が退任。大竹深夫氏(大阪屋社長)が理事に、牧秀幸氏(主婦と生活社常務取締役)と奥村傳氏(ポプラ社代表取締役)が評議員に就任した。〔肩書は3月14日当時〕

2月は7・4%減少/記録的大雪が売上に影響/日販調べ

日販営業推進室調べの2月期書店分類別売上調査は、雑誌・書籍合計で対前年売上高増加率が7・4%減となった。2月8日、14日に関東・甲信・東北地方を中心に記録的な大雪となり、店頭売上に影響を及ぼした。
雑誌の売上は4・1%減と、前月の1・4%増からマイナスに転じた。月刊誌は6・1%減で、前年に『文藝春秋2013年3月特別号』などの売上が良好だった影響を受けた。ムックは、前年の家庭/生活ジャンルを始めとした売上良好銘柄の反動で、7・2%減とマイナス幅が拡大した。
書籍は11・0%減。売上構成比の高い文庫・実用書・文芸書が2桁マイナスとなった影響で、2011年3月以来の2桁減となった。文庫は12・3%減で、前年に『ビブリア古書堂の事件手帖4』(KADOKAWA)が売上を伸ばしており、その反動で大きく落ち込んだ。

『きょうはマラカスの日』に大賞/日本絵本賞

全国学校図書館協議会と毎日新聞社が主催する「第19回日本絵本賞」の表彰式が、3月26日に東京・千代田区の毎日ホールで開催された。
今回受賞したのは、日本絵本賞大賞に『きょうはマラカスのひ:クネクネさんのいちにち』(樋勝朋巳/文・絵、福音館書店)、日本絵本賞に『あんちゃん』(高部晴市/作、童心社)、『カエルのおでかけ』(高畠那生/作、フレーベル館)、日本絵本賞翻訳絵本賞に『はしれ、トト!』(チョウンヨン/作、ひろまつゆきこ/訳、文化出版局)、日本絵本賞読者賞(山田養蜂場賞)に『キリンがくる日』(志茂田景樹/文、木島誠悟/絵、ポプラ社)。
表彰式では、最終選考委員長を務めた絵本・美術評論家の松本猛氏が、大賞受賞作について「哲学的な絵本のように思えると同時に、パッと見れば何となく面白くて、ちょっと踊りたくなってしまう。今までになかった新鮮さがある。新しい絵本の可能性を示した」と選評。
受賞者を代表してあいさつした樋勝朋巳氏は「大きな賞をいただき、私にとって大きな希望につながった。様々な出来事の隣には、小さな暮らしがある。そんなことを自分なりに描いていきたい」と述べた。

農業書センターが神保町に移転/農文協

農山漁村文化協会が運営する「農業書センター」が東京・神田神保町に移転、3月24日にオープンした。
農業書センターは1994年、日本で唯一の農業書専門書店として大手町の旧JAビル地下1階で開業、今年で20年を迎えるのを機にリニューアルオープンした。店舗面積は43坪、在庫は約3万冊で、日本で販売されている農業図書のほとんどを置いている。
3月20日に行われた内覧会では、農文協の伊藤富士男専務理事が「農業書と言えるものは全部置きたい。農業書センターはちょうど20歳。皆さんのご協力を得てこれから本格的な活動に入れればと思っている」とあいさつし、東京堂の大橋信夫社長が「神保町にようこそ」と乾杯の音頭を取った。また農業書センターの荒井操店長は、「全国の農家の本屋であると同時に、農業の持つ面白さや重要さを都会に住む人たちにも伝えていく場にしたい」と意気込みを語った。
〈農業書センター〉
▽住所=東京都千代田区神田神保町2―15―2第一冨士ビル(サンドラッグCVS神保町店3階)℡03―6261―4760
▽営業=平日午前10時~午後7時、土曜午前11時~午後5時、日曜・祝日休業

著名人の「大切な人」に贈りたい本/兵庫組合、冊子でSJの日をPR

兵庫県書店商業組合(山根金造理事長)は4月23日の「サン・ジョルディの日」を盛り上げるため、兵庫県独自のPR冊子を作製した(写真)。昨年に続き第2回目の冊子となる。
作製は、今年も県組合若手の会(HAT・中島良太代表)が中心となって作業に取り組んだ。この企画は兵庫ゆかりの著名人に、「大切な人」に贈りたい本を選書いただき、推薦文を掲載した冊子を作って店頭でお客様に配布。あわせて推薦本コーナー・フェアを実施することで店頭の活性化を図ろうというもの。
今年は、歌手の植村花菜氏、ばんばひろふみ氏、漫画家の尼子騒兵衛氏、ひうらさとる氏、重量挙げの八木かなえ氏、作家の木皿泉氏、高殿円氏、カウンセラーの心屋仁之助氏、パーソナリティの羽川英樹氏、道上洋三氏など兵庫の著名人23名より推薦文を寄せていただいた。
冊子はカラー刷り・A3両面印刷・6つ折で、推薦者の顔写真と推薦図書・推薦文を掲載し、2万枚を作製。同時にポスターも作り、4月上旬に県下組合書店に配布した。
入手希望の方は兵庫県組合事務局まで。℡078―936―4069
(安井唯善広報委員)

印刷証明付き発行部数/「マガジンデータ2014」より出版社53社358誌データ①

日本雑誌協会は会員出版社78社608誌の最新の部数を「マガジンデータ2014」(頒価2000円)としてまとめた。
印刷証明付き部数と自己申告部数を分けており、今回、印刷証明付き部数を公表したのは53社358誌。印刷証明付き発行部数とは、印刷工業会(印刷会社95社加盟)の協力を得て、2012年10月1日~2013年9月30日の1年間に発売された雑誌1号あたりの平均印刷部数を1の位まで割り出したもので、2004年から公表している。
「マガジンデータ2014」より印刷証明付き部数を公表している雑誌を紹介する。
※左から雑誌名、出版社、部数

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