全国書店新聞
             

平成27年2月1日号(後)

心にのこる子どもの本新学期・夏休みセール

日本児童図書出版協会加盟社がお薦めする、売行き良好書229点269冊を、4つのセットに分けてご用意しました。送本条件は、前回に引き続き7ヵ月長期となっております。お店の児童書コーナーにぜひご活用ください。
【絵本セット】
▽ようかいガマとのおエドでうちゅうじん▽たがやせ!どじょうおじさん(あかね書房)▽12にんのいちにち▽トーラとパパの夏休み(あすなろ書房)▽どこにいるかな?(アリス館)▽おふろでじゃぶじゃぶ▽だいすき!▽とんとんとん!だれかな?▽グリーンマントのピーマンマン(岩崎書店)▽プラスマンとカズカズせいじん(学研マーケティング)▽ポコポコミックスジュース▽レンタルおばけのレストラン▽いちごパフェエレベーター▽おひさまとかくれんぼ▽セミくん いよいよ こんやです▽むしプロ▽だるまさんかぞくうみへいく(教育画劇)▽ぼくはうんてんし▽ふしぎなタネやさん▽ヤダヤダかめん▽サラとダックンなにになりたい?(金の星社)▽フランシスさん、森をえがく(くもん出版)▽しんでくれた▽ピヨピヨはじめてのキャンプ▽はらぺこソーダくん▽むしばあちゃん(佼成出版社)▽クジラにあいたいときは(講談社)▽びじゅつかんへいこう(国土社)▽恐竜トリケラトプスうみをわたる(小峰書店)▽とおせんぼ(小学館)▽きもち(少年写真新聞社)▽あめふりうさぎ▽ぴょんぴょんぱんのかばんです(新日本出版社)▽すいかのめいさんち(鈴木出版)▽ウリオ▽なんでやねん▽かみなりどんがやってきた▽こっそりオムライス(世界文化社)▽どきどきとっきゅう▽ねむいんだもん(そうえん社)▽どうぶつえんをのぞいてみよう(大日本絵画)▽ばけばけばけばけばけたくん▽みつあみちゃん(大日本図書)▽アニメ絵本思い出のマーニー▽アニメ絵本かぐや姫の物語▽ひとりでおとまりしたよるに(徳間書店)▽すいかくんがね‥▽とまとさんがね‥▽おしいれのぼうけん▽ばななせんせいとおさんぽ▽おとまりのひ▽つられたらたべちゃうぞおばけ(童心社)▽おいしいみず(農山漁村文化協会)▽ゆっくとすっくうそはちくちく▽ねばらねばなっとう(ひかりのくに)▽ふたごのたこたこウィンナー(ひさかたチャイルド)▽はじめはタマゴ▽大きくなるってこんなこと!(評論社)▽ピクニック▽むしホテルへようこそ▽ゆみちゃんはねぞうのわるいこです(BL出版)▽ポポくんのかきごおり▽なつのおとずれ▽いちにちおばけ(PHP研究所)▽くじらのあかちゃんおおきくなあれ▽げんきなマドレーヌ(福音館書店)▽かいじゅうたちのいるところ(冨山房)▽あつい!!▽とってもとってもいいきもち▽ながぐつをかいに(フレーベル館)▽てんぐのがっこう(文溪堂)▽キャンプ!キャンプ!キャンプ!▽つかまえろ!(文研出版)▽木のあかちゃんズ(平凡社)▽ほね・ホネ・がいこつ!▽あしってエラい!(保育社)▽よーい、ドン!▽なぞなぞフッフッフー▽むしとりにいこうよ!▽としょかんのよる(ほるぷ出版)▽はみがきさん(ポプラ社)▽おばけやしきにおひっこし▽メルリック(光村教育図書)
【読物セット】
▽おばけのポーちゃんおばけどうぶつえん▽山田県立山田小学校ポンチでピンチ!?山田島(あかね書房)▽夏の夜の夢(あすなろ書房)▽なんでも魔女商会⑰きらめきハートのドレス▽ようかいとりものちょうさらわれたのっぺらぼう▽名犬チロリ日本初のセラピードッグになった捨て犬の物語(岩崎書店)▽10分で読めるおばけやようかいの話▽10分で読める神話と星座の話▽10歳までに読みたい世界名作②トム・ソーヤの冒険(学研マーケティング)▽れっつ!シュート!!▽くろくまレストランのひみつ▽キャベたまたんていミステリーれっしゃをおえ!(金の星社)▽思い出をレスキューせよ!(くもん出版)▽おとのさま、でんしゃにのる(佼成出版社)▽完全版あらしのよるに(講談社)▽ホームヘルパー犬ミルキー(国土社)▽たんぽぽ(小峰書店)▽三千と一羽がうたう卵の歌(さ・え・ら書房)▽シートンの動物記野生の「いのち」、6つの物語▽星新一すこしふしぎ傑作選▽おかえり!アンジー東日本大震災を生きぬいた犬の物語(集英社)▽ぼくは満員電車で原爆を浴びた▽ネバーギブアップ!(小学館)▽大天狗先生のマル秘妖怪学入門(少年写真新聞社)▽てんせいくん(新日本出版社)▽ペンギンぺペコさんだいかつやく(鈴木出版)▽シーラカンスの謎▽コスモスの謎(誠文堂新光社)▽5年2組横山雷太、児童会長に立候補します!(そうえん社)▽ともだちができちゃった!(大日本図書)▽赤い首輪のパロフクシマにのこして▽世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ(汐文社)▽ただいま!マラング村タンザニアの男の子のお話▽はじめてのギリシア神話▽くわくわとかぶかぶのおはなしぼくたちけっこうすごいかも(徳間書店)▽雨ふる本屋の雨ふらし▽かあちゃん取扱説明書(童心社)▽かいじゅうのさがしもの(ひさかたチャイルド)▽わけありリンゴのアップルパイ(BL出版)▽六千人の命を救え!外交官・杉原千畝▽しゅくだいさかあがり▽白い自転車、おいかけて(PHP研究所)▽ノウサギとハリネズミ(福音館書店)▽さよなら宇宙人▽ぼくらのミステリータウン⑪名画と怪盗オレンジ▽魔女のお店(フレーベル館)▽空飛ぶのらネコ探険隊(文溪堂)▽星おとし(文研出版)▽わたしの木、こころの木(平凡社)▽ゆうれい作家はおおいそがし①オンボロ屋敷へようこそ(ほるぷ出版)▽メッシ▽プリンセス☆マジックルビー①まいごの森のおひめさま?(ポプラ社)
【あそびと学習セット】
▽記号とマーク・クイズ図鑑▽先生教えて!社会のギモン(あかね書房)▽盆栽えほん▽童謡えほん(あすなろ書房)▽これでカンペキ!マンガでおぼえる敬語▽小学4年生までのつまずき総ざらえ算数レスキュー隊(岩崎書店)▽学研まんがNEW日本の伝記織田信長▽都道府県のひみつ(学研マーケティング)▽恐怖!おばけやしきめいろブック絶叫ゆうえんちへようこそ▽いきものしゃしんあいうえおのえほん(金の星社)▽じつはよるのほんだなは▽おえかきしりとり(講談社)▽なぜなにはかせの理科クイズ②昆虫のふしぎ▽47都道府県方言キャラ絵本東日本(国土社)▽まちがいない!さがし(小峰書店)▽ちびまる子ちゃんのことわざ教室▽ちびまる子ちゃんの敬語教室(集英社)▽カマキリの生きかた▽ヤンバルクイナ(小学館)▽いのちのかんさつ⑤ザリガニ▽おとなも学べるこども礼儀作法▽食べて始まる食卓のホネ探検▽食べられたがる果物のヒミツ(少年写真新聞社)▽みんなどきどき動物園ライオン、パンダ、サルほか▽みんなわくわく水族館お魚いっぱい編(新日本出版社)▽ことばの力①ぐっとくるまんがのセリフ101▽超こわい恐竜たち(鈴木出版)▽どんぐりむし▽オオサンショウウオ(そうえん社)▽動物のふしぎめくりしかけえほん(大日本絵画)▽かんたん!めちゃウケマジック③▽ミラクル★イラストレッスン(汐文社)▽わくわく切り紙昆虫館▽落語まんが・じごくごくらく伊勢まいり(童心社)▽田んぼの生きものたちメダカ・フナ・ドジョウ▽田んぼの生きものたちナマズ▽まちに飛び出したドクターたち(農山漁村文化協会)▽新装改訂版みぢかなマーク(ひかりのくに)▽ぴっかぴかすいぞくかん(ひさかたチャイルド)▽槍ヶ岳山頂▽ソフィーのやさいばたけ(BL出版)▽動物の迷路▽月のふしぎえほん(PHP研究所)▽しろいかみのサーカス▽世界のあいさつ(福音館書店)▽うんたろさんうんちどろぼうのひみつ▽河合雅雄の動物記⑧ひとりザルのマックとフータ(フレーベル館)▽探し絵ツアー①世界一周(文溪堂)▽地図で学ぶ日本の歴史人物▽親子でたのしむ日本の行事(平凡社)▽ウォルト・ディズニー▽恐怖!心霊現象の謎(ポプラ社)▽ポップコーンをつくろうよ▽おんなじ、おんなじ!でも、ちょっとちがう!(光村教育図書)
【読み聞かせにふさわしい絵本セット】
▽おりがみにんじゃ(あかね書房)▽いじめっこ(あすなろ書房)▽ぐーぐーぺこぺこ▽りんごがひとつ(岩崎書店)▽わらうほし(学研マーケティング)▽おばけのやだもん▽おひるねちゃんとできるかな(教育画劇)▽へんしんレストラン▽おかあさんだいすきだよ(金の星社)▽ふしぎなともだち▽ぼくは海になった(くもん出版)▽おばけぼうやのかいすいよく(佼成出版社)▽つかまえた!▽もったいないばあさんのてんごくとじごくのはなし(講談社)▽てんぐ、はなをかむ。(国土社)▽ひろしまのピカ(小峰書店)▽パンやのろくちゃんげんきだね▽つぎのかたどうぞしおきちくんのたびにっき(小学館)▽あいうえおばけ(少年写真新聞社)▽カンカンカンでんしゃがくるよ(新日本出版社)▽まよなかのたんじょうかい(鈴木出版)▽もじもじでんしゃしゅっぱーつ!(世界文化社)▽どうぶつまぜこぜあそび(そうえん社)▽レタスをたべたのはだれ?(大日本絵画)▽まなちゃん(大日本図書)▽うまれてきてくれてありがとう(童心社)▽しろちゃんとはりちゃんあめのいちにち▽きょうりゅうようちえん(ひかりのくに)▽どうぞのいす(ひさかたチャイルド)▽やくそく(BL出版)▽てっちゃんのしりとりライオン(PHP研究所)▽にんじんだいこんごぼう▽スーホの白い馬(福音館書店)▽ねことさかなでねこざかな(フレーベル館)▽ぐるぐるぐるぽん(文溪堂)▽ギンジとユキの1340日(文研出版)▽不思議の国のシロウサギかあさん(平凡社)▽ミルクこぼしちゃだめよ!(ほるぷ出版)▽おばけなんてないさ(ポプラ社)▽よーし、よし!(光村教育図書)

既存書店の競争力を強化/トーハン

2015年トーハン新春の会は1月7日に東京・文京区の椿山荘で開かれ、書店、出版社など約2500名が出席した。
あいさつで藤井武彦社長はトーハンの施策について「他のチャンネルにシフトした読者を書店店頭にいかに呼び戻すか、具体的な取り組みを加速する必要がある。既存書店の競争力強化と活性化が最大のテーマだ」と述べ、①TONETSV、TONETSiの機能充実②外商の強化③客注対応の強化④新業態の売場提案――に取り組むと説明。また人材育成を重要テーマと位置づけ、研修施設「トーハンセミナーハウス」を建設すると報告した。
このほか再販制度について、「厳格に維持することが大前提だが、弾力的運用も市場活性化のために前向きに取り組む価値がある。私たち自身が業界から変化を起こしていくことも、出版の新たな展望につながる」と述べた。
来賓あいさつで紀伊國屋書店の高井昌史社長は、文芸書のヒット作不在や、電子書籍の値引き競争に懸念を示したほか、アマゾンについて「従来のルールに縛られないビジネスを展開してきたが、最近は出版社もネット書店が出版界全体にとって意義ある方向に進んでいないのではと気付き始めた。10月からは海外事業者の電子書籍配信にも消費税が課税される」と不公平是正の動きに期待した。また、再販制度の弾力的運用や返品率改善に言及し、買切や時限再販の導入で書店の正味改善をと述べた。
特別ゲストの作家・北方謙三氏のあいさつに続き、新潮社の佐藤隆信社長が「文芸書は図書館や新古書店を利用して大変な数が読まれているはずで、今年は公共図書館の複本問題に道筋をつけたい。節度のある図書館の情報をあふれさせ、住民サービスの本質を勘違いしている図書館を居たたまれなくしたい」と述べて乾杯した。

再生へ3つの方針を宣言/大阪屋

大阪屋の「新春おでんの会」は1月10日に東大阪の本社関西ブックシティで行われ、書店、出版社など総勢1344名が出席した。
あいさつした大竹深夫社長は、昨年11月に第三者割当増資を行い、ガバナンス機能を担う取締役会と、実務を担当する執行役員会に区分した新体制をスタートしたと報告。再生に向けた方針として、楽天、大日本印刷、リーディングスタイルのノウハウや商材、ツールとの連携等を組み合わせた『ハイブリッドなサービスをお得意先へ』、書店の活性化につながる物流、ネットワークシステム、販売手法を構築する『スピード&チャレンジ・イノベーション』、サービスと提案営業を強化し、本と読者のタッチポイントの維持拡大を目指す『本と読者の豊かな出会いの架け橋』――の3点を宣言した。
年末年始の売上状況は、全体で前年比92・3%、雑誌は同93・5%、書籍は同91・6%と報告。また大阪屋の4月~12月の売上は499億円、計画比99・8%で推移し、返品率は前年比1・2ポイント増の41・6%、雑誌が同0・3ポイント減の37・3%、書籍が同2・2ポイント増の46・4%だとして、「特に書籍の率の改善に向けた取り組みを進める。売り伸ばすべき本へのチャレンジを行いつつ、効率販売に向けた提案をしていく」と述べた。
この後、小学館・相賀昌宏社長、講談社・野間省伸社長、集英社・堀内丸恵社長、増進堂受験研究社・岡本明剛社長、日書連・面屋龍延副会長、大阪屋友の会連合会・田村定良会長、ジュンク堂書店・工藤恭孝社長、宮脇書店・宮脇範次社長、栗田出版販売・山本高秀社長、大阪屋・大竹社長の10名で鏡開きを行った。

教育専門取次の経験活かす/日教販

第64回日教販春季展示大市会は、1月7日に東京・新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷で開催された。
展示場では学習参考書・辞典約4千点を陳列したほか、情報コーナーでは、売れ筋商品リスト「MOST」をベースにした受発注システム「ビジュアル書店WEB」の活用例や、書籍とデジタルコンテンツを組み合わせたハイブリッドブックコーナーなどを展示。また、「準拠版の基礎知識と教科書改訂に伴う店頭施策」をテーマに研修会が行われた。
昼過ぎに行われたセレモニーで、日教販の河野隆史社長があいさつ。学参市場の動向について、「小学校学習指導要領の改訂が行われ、業界にとってビジネスチャンス。専門取次として培ってきた経験を活かし、営業力、商品力、物流力を武器に効率を重視した提案をしていく」と述べた。また、教育のグローバル化への対応として「世界で生きる教育推進支援財団」に理事として参加すると報告、教育に関わる新たな事業を創造したいと語った。
続いて、来賓を代表して日書連の舩坂良雄会長があいさつ。舩坂会長は、子どもの教育環境について、読書の習慣をもっと学校で身に付けさせる必要があると説いたほか、電子書籍等の普及については、子どもの目的に応じて使い分けられるように指導し、紙とデジタルが共存していける環境が望ましいと指摘。教育の土台となる参考書、辞典は子どもにとって成長期の大きな存在であり、学習内容の充実、授業時間数の増加が図られる中、書店はお客様に満足してもらえる存在でありたいと語った。
この後、辞典協会・関戸雅男理事長の発声で乾杯。福島日教販会の西猛会長(福島県書店商業組合理事長)から河野社長に白河ダルマが贈呈され、来賓全員で片目を入れて新春の学参商戦を祝った。

「個客」が満足する空間創造/日販

日販は1月7日、東京・港区のザ・プリンスパークタワー東京で2015年新春を祝う会を開き、書店、出版社、日販グループ関係者など2346名が出席した。
冒頭、あいさつした平林彰社長は、同社が推進する出版流通改革について「書店マージンプラス4%の目標はまだ達成できていないが、書籍返品率25%の目標にともに挑戦すると宣言した72法人のうち約4割の29法人で30%未満になっている。このうち8法人は25%未満を実現している」と一定の成果をあげていることを強調し、今年も引き続き取り組んでいくとした。
また、今年は「『書店』から広がる新空間」をキャッチフレーズに、新たな戦略の方向性を掲げると宣言。「書店」を起点に「個客」が満足できる空間を創るため、①「知的、安心、信頼」など元来より持ち続けている価値、②「確実性、早さ」など個客の求める利便性に対して不足している価値、③「情報源」など他のサービスやツールの台頭により失われつつある価値、④「楽しさ、居心地の良さ」など今後生み出すべき価値――の4つの価値を維持し、高めていく方針を示した。さらに、「様々なメディアやツールと連携することで店頭へ誘導する仕掛けやイベントを企画し、個客との接点を創ることで、失われつつある価値を取り戻す」と意欲を語った。
続いて、有隣堂の松信裕社長、日販の古屋文明会長、平林社長による鏡開きが行われた。このあと、来賓を代表して松信社長があいさつ。「書店経営が厳しい要因の1つとして書店マージンの低さがある。書店マージンを上げ、書店という業界全体の売上装置を維持していくため、日販はPARTNERS契約やHi―Profit企画の戦略を実行している。日販と力を合わせて下降傾向から脱却し、反転攻勢の年としたい」と述べ、乾杯した。

日販大阪支店・神戸支店新春を祝う会

日販大阪支店・神戸支店は1月9日に大阪市北区の日販堂島ビルで新春を祝う会を開き、書店、出版社など430名が出席した。
冒頭で、日販の奥村景二取締役関西支社長が「我々は、本を大事にしてきた歴史を守るとともに、未来のことも語っていかなければならない。様々な取り組みを通して未来を支える人材を育てていくため頑張っていく」と年頭あいさつ。この後関西日販会の長谷川政博会長、三水会の岡西郁夫代表幹事、奥村支社長の3名で鏡開きを行った。

12月期は5・1%減/ムック2年4ヵ月ぶりの2桁減/日販調べ

日販営業推進室調べの12月期分類別売上調査は、雑誌・書籍・コミック合計で対前年売上増加率が5・1%減(先月2・2%減)となった。
雑誌は7・0%減(同5・3%減)。ムックは、前年のレジャージャンル銘柄をはじめとした売上良好銘柄の影響を受け、10・4%減と2012年8月以来2年4ヵ月ぶりの2桁割れになった。
書籍は8・4%減(同3・9%減)。文芸書は『夢をかなえるゾウ3』(飛鳥新社)の売上が好調だったものの、18・1%減とマイナス幅が拡大した。実用書は7・3%減で、前年のポケモン関連銘柄をはじめとする売上良好銘柄には届かず、マイナスが続いた。
コミックは5・5%増(同6・4%増)。『ONEPIECE76』(集英社)のほか、主に新刊銘柄の売上が好調だったため、4ヵ月連続でプラスをキープした。

あけび書房が出版文化賞/第30回特別賞にみずのわ出版/出版梓会

出版梓会が主催する第30回梓会出版文化賞の贈呈式が1月16日、東京・新宿区の日本出版クラブ会館で開催された。今回は本賞にあけび書房、同特別賞に高文研、原書房、第30回記念特別賞にみずのわ出版が選ばれた。また、出版梓会新聞社学芸文化賞はミシマ社、同特別賞は大阪大学出版会に贈られた。
贈呈式のあいさつで今村正樹理事長(偕成社)は、梓会会員であるみすず書房の『21世紀の資本』が好調な売行きを見せていることに触れ、「出版社が良い本を出して、それを見てくれる書店が売ってくれれば、本は売れるんだということが改めて分かった思いがする」と述べるとともに、「今回受賞した皆さんは、それぞれ専門の分野で苦労を重ね、一つひとつ思いを込めて作ってこられた本が選考委員に評価された。おこがましい言い方だが、これを励みとして一層良い出版活動に携わっていただければと思う」と語った。
続いて、今村理事長から受賞各社の代表に賞状と記念品・副賞を贈呈。選評を行った選考委員の外岡秀俊氏は、本賞受賞のあけび書房について、「やわな本が多い中で、問題意識を前面に押し出し、社会の木鐸という役割をきちんと果たしている出版社。その志の高さに選考委員の評価が集まった」と述べた。
あけび書房の久保則之代表は「受賞の理由は、挑戦的で気骨が感じられる出版活動だということで、過分な評価だと思っている。また、ケンカを売っているような出版がいいという評価もいただいたようだ。それらのことを励みに、これからも微力を注いでいきたい」と述べた。

減収減益の赤字決算/山本社長「今期黒字化目指す」/栗田

栗田出版販売は12月24日、東京・千代田区の本社で定時株主総会を開き、第77期(13年10月~14年9月)決算を承認した。
売上高は329億円で前期比11・5%減と10期連続の減収となった。新規店の寄与が少ない中、既存店の不振、売場縮小、廃業が大きく影響した。効率販売の実践により物流費を中心に経費を同8・5%減少させたが、減収による減益を補填できず、営業利益は同1億2300万円減の8千万円、経常損失は同6600万円減の3億4200万円。特別利益を計上し、当期純損失は同2億700万円減の2億6200万円で、減収減益の赤字決算となった。不況の影響でここ数年連続して経常利益がマイナスになっており、当期末の純資産もマイナスとなった。
返品率は、書籍が同1・2ポイント悪化の45・3%、雑誌が同0・6ポイント悪化の37・3%、合計が同0・8ポイント悪化の40・8%だった。
期中の新規店は6店、増床と合わせて333坪。中止・廃業店は42店、改装減床を含めて3960坪で、差し引き36店3627坪の減少となった。経営悪化と後継者不足による中小書店の転廃業が続いている。
今期は、売上減少が予測される中、営業力強化と人件費の削減、本社賃貸借契約の見直し、支店の統廃合等による経費削減によって黒字化の実現を図るとしている。役員人事については、昨年10月1日に発表した体制を継続する。
同日の記者会見で、山本高秀社長は「今期の売上目標は3百億円とし、黒字化を目指す」と述べ、書籍の返品率改善に取り組むとした。
また、営業面では①「えほんガールズ」による売場活性化②コミックプロジェクトチームによる販売強化と情報発信③第三商材の売場提案――を推進していくと語った。

児童書など425冊を県内福祉施設に寄贈/埼玉組合

埼玉県書店商業組合は12月11日、川嶋文孝理事長、山口洋事務局長が埼玉県福祉部こども安全課を訪問。山崎達也課長、古川泰之主幹に平成26年度寄贈本について趣旨を伝え、児童書と辞典425冊の本を寄贈した。本は県内福祉施設に贈られる。
山崎課長は「長年にわたり、毎年、多くの本を寄贈していただき、県内福祉施設も大変感謝している。本は何よりの贈り物。毎年この時期になると、子供たちは楽しみにしている」とお礼の言葉を述べ、「子供たちには活字を通しての教育が必要」と指摘した。
古川主幹は「子供たちは本が好きだが、購入は難しい。各施設にはみんなが利用できる図書があるが、本の寄贈により新しい本で蔵書も充実し、大変喜んでいる。クリスマスに合わせ、よいプレゼントになる」と話した。
寄贈本は、こども安全課より県内の児童養護施設、母子生活施設などに配本され、毎年各施設ならびに子供たちから心温まる礼状が多く届いている。
(山口洋事務局長)

取引先から信頼獲得を/大垣新会長が重点方針説明/書店新風会

書店新風会は1月7日、東京・新宿区のハイアットリージェンシー東京で第49回新風賞贈賞式・新年懇親会を開き、会員書店、出版社、取次など185社・278名が出席した。日書連からは舩坂良雄会長が来賓として出席した。
冒頭、第12代会長に就任した大垣守弘新会長(大垣書店)が、2期4年会長を務めた高須博久前会長(豊川堂)に花束を贈呈。大垣会長は、会員書店の営業初日の売上前年比は平均95・3%と報告。「書店減少に歯止めがかからない。再編がますます進むのではないか。紙の本のあり方自体が問われている。難局の中、原点に帰って、書店として何をすべきか考えねばならない」と述べた。
また、重点方針として①取引先から信頼を得ることが大切。そのために約束を守り実行していく。出版社や取次に一層の企画商品の提案や販売の提案をお願いする、②会報「新風」の内容を変える。会員書店の情報は100%の出稿を目指す、③会員の増強を図る――の3つを掲げた。
このあと、小林卓郎(煥乎堂)、大塚茂(柳正堂書店)両副会長など、新役員を紹介した。
来賓を代表して書協の相賀昌宏理事長は、7月1日~4日に開催される東京国際ブックフェアについて「本好きが来たがる、来た人が本が好きになるというコンセプトをはっきりと打ち出したい」と述べ、協力を求めた。
新風賞贈賞式では、小林副会長が受賞作を発表。新風賞の『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話』(KADOKAWA)の著者、坪田信貴氏とKADOKAWAの角川歴彦会長、新風特別賞の『紙つなげ!彼らが本の紙を造っている再生・日本製紙石巻工場』(早川書房)の著者、佐々淳子氏と早川書房の早川浩社長に、大垣会長が賞状と盾を贈呈した。

日書連のうごき

12月1日出版物関係輸送懇談会。
12月3日雑誌発売日励行・実行合同委員会に藤原副会長、筒井、片岡、佐藤、塩川、長﨑各理事が出席。
12月4日サン・ジョルディの日PR企画審査会に舩坂会長、西村副会長が出席。子どもの読書推進会議運営幹事会。
12月5日日本出版クラブ理事会に舩坂会長が出席。菊池寛賞贈呈式。
12月9日JPOためほんくん全体会に深田部会長が出席。児童図書出版協会忘年会に舩坂会長が出席。
12月10日読進協子どもの読書週間標語選定・全体事業委員会。JPO運営委員会に柴﨑副会長が出席。
12月12日出版流通改善協議会「再販関連」会員説明会に柴﨑、小泉両副会長が出席。JPO出版情報説明会に柴﨑副会長が出席。新聞之新聞社が新年号で舩坂会長インタビュー。
12月16日文化産業信用組合理事会・懇談会に舩坂会長が出席。
12月17日心にのこる子どもの本3者会議に舩坂会長、西村副会長、志賀、加賀谷、杉山、筒井各理事が出席。図書館サポート部会に高島部会長、福田、楠田両理事、岩瀬、湯本両委員が出席。各種委員会。出版販売年末懇親会に日書連役員が出席。『書店金賞』贈呈式。
12月18日12月定例理事会。
12月24日全国中小小売商団体連絡会。
12月26日事務局業務終了。