全国書店新聞
             

平成13年12月26日号

メディアライン曙橋店

日書連経営・取引委員会は12月20日、東京組合と合同で新宿区住吉町にあるトーハンの直営書店「メディアライン曙橋店」を視察した。
この日の視察に出向いたのは下向委員長、山口、沢田理事、五十嵐常任委員と東京組合から横川理事、小野事務局長の6名。
同店は2年前の出店に際し、新宿支部がトーハンの直営出店に反対したものの、「中小書店をサポートし、実験するためのパイロット・ショップ」ということで出店した経緯がある。
理事会で下向委員長から行われた報告によると、曙橋店は売り場面積18坪、事務所2坪で、家賃40万円。
在庫は坪100万円。
営業時間は平日午前7時半から夜10時半、日曜・祝日は朝9時から夜10時まで、年中無休。
売場構成は雑誌50%、コミック15%、文庫10%、書籍25%、従業員は社員、契約社員が各1名、パート・アルバイトは18名という。
肝心の売上げは2年前を100とすると今年は94から95と、直営書店にしても苦しい数字。
曙橋店は独立採算制ではないが、ベストセラーが山積みだったこと、返品率が書籍は10%以下、雑誌で22%以下、コミック1ケタと平均書店の数字を大きく下回っているのは直営書店ならでは。
視察に参加したメンバーからは「もう1店、高島平に35坪ほどの店があるが、売上げは半分と聞いた。
曙橋の店なら誰がやっても、売上げはあがる。
パイロット・ショップというなら独立採算にして、資金繰りの苦労も経験してみては」、「取次直営でも5、6%マイナスと聞いて、ホッとした面もある」などの感想が聞かれた。

年末年始の事務局

年末年始の特別体制により、日書連事務局ならびに日書連共済会事務局の業務は年内は12月28日(金)をもって終了し、年明けは1月5日(土)より通常業務を開始します。
ご了承ください。

ふるさとネットワーク

明治から昭和にかけて東京を愛し、東京に住み、東京を舞台に作品を残した作家は多い。
東京牛込に生まれた夏目漱石は、英国留学を経て旧千駄木町に住んで「吾輩は猫である」等を書き、その後本郷区西方町に転居。
本郷を舞台とした「三四郎」は明治の学生の日常や東大周辺の様子が描かれ、主人公の成長していく様に在りし日の漱石の姿を垣間見ることができる。
一方、島根県津和野町に生まれた森鴎外は、ドイツ留学から帰ると池之端、旧千駄木町に移転のあと、団子坂の観潮楼で数々の名作を残した。
「青年」では本郷周辺を舞台に山の手の学生生活、「雁」では無縁坂を舞台に明治の東京を描いている。
年に一度の正月休み。
2人の文豪の足跡をたどりながら、舞台となった界隈を歩いてみたらどうだろうか。
東京には文人たちの足跡が今もしっかり刻まれている。
(丸岡義博広報委員)

ふるさとネットワーク

「ふるさとネットワーク」の原稿依頼があったので、馬頭町の「広重美術館」に出向いてみた。
馬頭町は手漉き和紙で知られる烏山町からさらに10数キロ山間に入り、那珂川を越え、茨城県との県境にある。
美術館はゆったりとした大屋根をもつ平屋の建物。
町の自然に溶け込み、落ち着いたたたずまいだ。
展示してある広重の肉筆画や版画は、地元出身の実業家・青木藤作氏(18701946)が大正から昭和初期にかけて収集したもので、「青木コレクション」と呼ばれる。
平成8年に親族から町に寄贈された。
様々なテーマの企画を年間10回ほど開催し、12月27日まで「浮世絵に見る忠臣蔵展」、来年1月5日から「青木コレクション名品展」を開催予定。
近県の方は一度お出かけください。
それにしても広重のマッチ箱、すっかり見かけなくなりました。
(亀田二郎広報委員)

「チーズ」「ハリー」が首位

トーハン、日販、大阪屋はこのほど2001年の年間ベストセラーを発表、トーハン、日販調べでは「チーズはどこへ消えた?」、大阪屋調べでは「ハリー・ポッター」シリーズが総合トップになった。
〔トーハン調べ〕チーズはどこへ消えた?(扶桑社)ハリー・ポッターと賢者の石、ハリー・ポッターと秘密の部屋、ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(静山社)奇跡の法(幸福の科学出版)金持ち父さん貧乏父さん(筑摩書房)新・人間革命(9・10)(聖教新聞社)話を聞かない男、地図が読めない女(主婦の友社発行、角川書店発売)遊☆戯☆王オフィシャルカードゲームデュエルモンスターズ公式カードカタログザ・ヴァリュアブル・ブック(3)(集英社)十二番目の天使(求龍堂)遊☆戯☆王デュエルモンスターズ4最強決闘者戦記(上・下)(集英社)ファイナルファンタジーシナリオアルティマニア、ファイナルファンタジーバトルアルティマニア(デジキューブ)プラトニック・セックス(小学館)仕事ができる人できない人(三笠書房)バトル・ロワイアル(太田出版)遊☆戯☆王オフィシャルカードゲームデュエルモンスターズ公式ルールガイドサウザンド・ルール・バイブル(集英社)光に向かって100の花束(1万年堂出版)市販本新しい歴史教科書(扶桑社)FINALFANTASY最速攻略本FORBEGINNERS(デジキューブ)声に出して読みたい日本語(草思社)TheBlueDayBook(竹書房)模倣犯(上・下)(小学館)〔日販調べ〕チーズはどこへ消えた?(扶桑社)ハリー・ポッターと賢者の石、ハリー・ポッターと秘密の部屋、ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(静山社)奇跡の法(幸福の科学出版)金持ち父さん貧乏父さん(筑摩書房)遊☆戯☆王オフィシャルカードゲームデュエルモンスターズ公式カードカタログザ・ヴァリュアブル・ブック(3)(集英社)ファイナルファンタジー10シナリオアルティマニア、ファイナルファンタジー10バトルアルティマニア(デジキューブ)遊☆戯☆王デュエルモンスターズ4最強決闘者戦記(バトルオブグレイトデュエリスト)(上・下)(集英社)新・人間革命(9・10)(聖教新聞社)ファイナルファンタジー10最速攻略本forbeginners(デジキューブ)話を聞かない男、地図が読めない女(主婦の友社発行、角川書店発売)十二番目の天使(求龍堂)プラトニック・セックス(小学館)仕事ができる人できない人(三笠書房)バトル・ロワイアル(太田出版)遊☆戯☆王オフィシャルカードゲームデュエルモンスターズ公式ルールガイドサウザンド・ルール・バイブル(集英社)市販本新しい歴史教科書(扶桑社)ファイナルファンタジー10ファスト&ファースト(集英社)テイルズオブエターニアオフィシャルガイドブック(エンターブレイン)声に出して読みたい日本語(草思社)光に向かって100の花束(1万年堂出版)〔大阪屋調べ〕ハリー・ポッターと賢者の石、ハリー・ポッターと秘密の部屋、ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(静山社)チーズはどこへ消えた?(扶桑社)金持ち父さん貧乏父さん(筑摩書房)新・人間革命(9・10)(聖教新聞社)遊☆戯☆王オフィシャルカードゲームデュエルモンスターズ公式カードカタログザ・ヴァリュアブル・ブック(3)(集英社)ファイナルファンタジー10シナリオアルティマニア、ファイナルファンタジー10バトルアルティマニア(デジキューブ)遊☆戯☆王デュエルモンスターズ4最強決闘者戦記(バトルオブグレイトデュエリスト)(上・下)(集英社)ファイナルファンタジー10最速攻略本forbeginners(デジキューブ)話を聞かない男、地図が読めない女(主婦の友社発行、角川書店発売)十二番目の天使(求龍堂)声に出して読みたい日本語(草思社)プラトニック・セックス(小学館)仕事ができる人できない人(三笠書房)遊☆戯☆王オフィシャルカードゲームデュエルモンスターズ公式ルールガイドサウザンド・ルールバイブル(集英社)市販本新しい歴史教科書(扶桑社)ファイナルファンタジー10ファストアンドファースト(集英社)テイルズオブエターニアオフィシャルガイドブック(エンターブレイン)光に向かって100の花束(1万年堂出版)模倣犯(上・下)(小学館)ユニバーサルスタジオジャパン公式ハンディブック(角川書店)

業界三者の構造改革が必要

専門取次会社の鈴木書店が12月7日に東京地方裁判所に破産申請をし12月10日破産宣告した。
負債総額は約40億円。
50年以上にわたって人文・社会科学系の出版物を大学生協を中心に供給してきた役割と実績は評価される。

低マージンが経営圧迫

同社の取引出版社は約420社、年間売上約130億円。
とくに経営が悪化した98年は岩波書店から役員を入れての再建を試みた。
2000年には社有地を売却、社員の削減などの合理化をして一時的には改善されたかのようであったが、累積赤字約13億円をかかえ、2001年夏から資金繰りはいきづまってしまった。
11月21日に、取引出版社上位40社と再建のための検討会を開き、岩波書店、有斐閣、東大出版会、東洋経済新報社、筑摩書房などが中心となって、再建スキームを作成。
11月29日に取引先約420社を対象とした、説明会を東京・お茶の水全電通会館で開いた。
内容は現状報告に終始した。
そこでは、新会社の可能性は困難であること、今後、中堅取次会社へ経営譲渡の交渉にあたる予定であることが説明された。
また、420社に対して8月末現在の未払い金のうち一律36%の放棄の要請があった。
参集した出版社からは、鈴木書店支援の声もあがったが、全体的には、今後に対する不安が拡大していったようだ。
この日を契機に鈴木書店への出荷停止をする出版社が多くなった。
1週間後には70社を超えた。
実質的に出荷を止めたところは数倍あったと推定される。
これが、鈴木書店を危うくしたといってよい。
11月29日の集会で実質上“鈴木書店の灯は消えた”のである。
鈴木書店経営者は、12月3日から中堅取次へ経営譲渡の交渉にあたったがいずれもよい感触は得られなかった。

販売動向が雑高書低に

鈴木書店倒産は、ひとことでいえば、高正味の出版社と大学生協・書店への優遇から低マージンになってしまい、経営を圧迫していたということだ。
同時に長く続いている人文・社会科学書の売れ行き不振が売上高を減少させた。
この二つが倒産へ追い込んだ原因である。

取引のあり方見直しを

鈴木書店の倒産から何を教訓とすべきかだが、いまやるべきことは従来の業界三者のあり方を見直すことだ。
取引関係、取引条件、商慣行などの見直しである。
いわば業界構造の改変である。
そのためには、三者が率直に意見を述べることが第一だ。
いま、書店の経営は苦境にある。
それを解決するためにはマージンアップを主張すべきである。
出版社は出版物の発行に際して吟味し選択して刊行する姿勢が必要だ。
類似企画が多くて競合が激しくなりそれが販売チャンスを逃している。
また、現在の委託が十分機能しているかを検討しなければならない。
つまり返品率を下げるため率直な発言をする。
取次会社は流通のカナメにあって、出版文化産業の一翼を支えているという気概をもって、出版社、書店に対応してほしい。
3月23日に再販制の存続が決まったが、再販制の弾力的運用として自由価格本やバーゲンセールが実施されている。
これも弾力的運用の一つである。
しかし公取委が提起している各種割引制度の導入、通販・直販ルートなどの多様化、円滑・合理的な流通をするための取引関係の明確化、透明化など6項目の是正をそれぞれの立場で実現すべきである。
それによって再販制のもつメリット・デメリットが明らかになる。
極端にいえば、利害の対立状況が現出するかもしれない。
それを推し進めて議論することが業界構造を改変することであり、閉塞状況を脱出する方法になると思う。
また業界三者が生き残る道でもあるのではないだろうか。

週間売行き情報

ローマ人の物語、テーマはインフラ(社会資本、下部構造)。
都市とは食と安全を市民に保障出来て成立する。
全ての流れの中心“道”の整備は重要課題だった。
(文)(1)『ハリー・ポッターと賢者の石』静山社4‐915512‐37‐1…15冊
(2)『ハリー・ポッターと秘密の部屋』静山社4‐915512‐39‐8……11冊
”『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』静山社4‐915512‐40‐1……11冊
(4)『V字回復の経営2年で会社を変えられますか』日本経済新聞社4‐532‐14934‐7……9冊
(5)『新世紀エヴァンゲリオン(7)』角川書店4‐04‐713469‐48冊
(6)『マネジメント〔エッセンシャル版〕』ダイヤモンド社4‐478‐41023‐2……6冊
”『「利益」が見えれば会社が見える』日本経済新聞社4‐532‐14949‐5……6冊
”『HARRYPOTTER&THECHAMBEROFSECRETS』BLOOMSBURY0‐7475‐4960‐5……6冊
”『HARRYPOTTER&THEPHILOSOPHER’SSTONE』BLOOMSBURY0‐7475‐4955‐9…6冊
”『すべての道はローマに通ず―ローマ人の物語X』新潮社4‐10‐309619‐5……6冊
(11)『ルネッサンス』ダイヤモンド社4‐478‐32100‐0……5冊
(12)『完全なる経営』日本経済新聞社4‐532‐14863‐4……4冊
”『崖っぷちだよ、人生は!』文藝春秋4‐16‐358120‐0…4冊
”『温泉教授の温泉ゼミナール』光文社4‐334‐03120‐X…4冊
”『できるWindowsXP基本編』インプレス4‐8443‐1575‐74冊
(12月16日〜22日調べ)

週間売行き情報

ひと昔前ならクリスマスが近づくと街の中も華やいでみえたものだが、今はそんな雰囲気も薄らいでいるように感じる。
寒さが身にしみる年の瀬である。
(井)(1)『ハリー・ポッターと賢者の石』静山社4‐915512‐37‐1…17冊
(2)『ハリー・ポッターと秘密の部屋』静山社4‐915512‐39‐8……14冊
(3)『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』静山社4‐915512‐40‐1……11冊
(4)『千里眼の瞳』徳間書店4‐19‐861454‐7……7冊
(5)『路に落ちてた月』祥伝社4‐396‐61138‐2……5冊
”『新世紀エヴァンゲリオン(7)レイ』角川書店4‐04‐713462‐7……5冊
”『新世紀エヴァンゲリオン(7)アスカ』角川書店4‐04‐713463‐5……5冊
”『プロジェクトX挑戦者たち(9)熱き心炎のごとく』NHK出版4‐14‐080636‐2……5冊
”『マリア・プロジェクト』角川書店4‐04‐873330‐3……5冊
”『テロの脅威が日本を襲う』PHP研究所4‐569‐61934‐75冊
(11)『声に出して読みたい日本語』草思社4‐7942‐1049‐3…4冊
”『「まさか」の人に起こる異常心理』主婦の友社4‐07‐232615‐1……4冊
”『戦国武将に学ぶ風格の研究』祥伝社4‐396‐10423‐5…4冊
”『初春弁才船』文藝春秋4‐16‐320570‐5……4冊
(15)『素朴に生きる人が残る』主婦の友社4‐07‐232265‐2…3冊
”『2003年度版三菱総研版最新時事キーワード』高橋書店4‐471‐26347‐1……3冊
(12月16日〜22日調べ)

CD、DVDのウインターキャンペーン

トーハンは関係会社ジャパン・メディア・サービス(JMS)と共同で、セルCD、DVDを取り扱う複合書店およびJMS取引先CDショップ向けに「CD、DVD&VHSウインターキャンペーン2001−2002」をスタートした。
同キャンペーンは12月20日から来年1月31日までトーハンとJMS取引店170店で開催。
期間中、商品2千円購入ごとに進呈する応募カードのアンケートに回答すると、抽選でDVDプレイヤーやカタログギフトが当たる。
プレミアムアーティストグッズが当たるダブルチャンス賞もある。
今回は「大人のための豊かな音楽の楽しみ」をテーマに「わたしにもどるココロオドル」をキャッチフレーズとし、140タイトルのキャンペーン推薦商品を世代別にカテゴリー設定した売場を提供。
20代に次ぐと言われる中高年マーケットにも購買意欲を喚起するキャンペーンを実施し、新規顧客拡大を図る。

本屋のうちそと

ここ数年、11、12月が年賀状印刷に振り回され、慌ただしく1年を終えるのが習慣になってしまった。
この2カ月間の速さが1年の短さに輪をかける。
ある企業のアンケートによる、昨年年賀状を出さないと答えた人は3%だったが、今年は11%に増えたという。
郵便局にはいつでも年賀状がある状態だ。
ある程度の落ち込みを覚悟したスタートだったが、昨年並の受注は確保できそうだ。
本屋や文具店の「年賀商戦」をたどってみると、一頃はカット集、年賀印、版画板、彫刻刀、筆ペンなどが欠かせない商材であったが、プリントゴッコの出現で様変わりした。
カラー印刷が簡単に出来るこの商品は、最盛期にキットと消耗品の売上が100万円を越す勢いであった。
しかし、今年は消耗品を陳列する意欲もわかないほど過去の商品となってしまった。
その原因のひとつにワープロの普及があった。
各メーカーが年賀状に焦点を当て年賀状専用機まで売り出したが、年1回しか使わない機械が長続きするはずがなく、パソコンによるカラー印刷へと移ってきた。
だが、パソコンもワープロと同じ運命をたどるだろう。
その理由は、目的を持たないパソコン購入は、使い道がなく、年賀状のために毎年操作を覚えなおす意欲がわかないからだ。
高価な「年賀状作成機」は手作りを駆逐し、印刷屋を脅かしているように見えるが、珍しさを通りすぎれば面倒臭さだけが残り、やがて印刷屋がお金で解決する時代が予見出来る。
(どんこ水)

−無題−

*週2回刊行の特別態勢に/週刊サッカーマガジン/ワールドカップ期間中*ベースボール・マガジン社が発行する「週刊サッカーマガジン」が、来年6月に開幕するワールドカップ本大会直前の5月末から7月初旬まで10号にわたり、週2回刊行の「ダブルウイークリー」になる。
発売日変更と増刊発行により週2回刊行を実現し、本大会終了まで全64試合の模様を伝える。
刊行日は日本代表のマッチ・スケジュールに合わせて火曜日、金曜日に設定。
日本代表第1戦に向けた直前情報号に始まり、決勝速報号でフィナーレを飾る。
評論家陣にはTBS系「スーパーサッカー」でおなじみの水沼貴史氏らを起用。
大住良之氏ら週刊サッカーマガジンのレギュラー執筆陣も参加し、全試合の完全記録、採点、出場データなどを網羅する。
12月19日に東京・九段下のホテルグランドパレスで開かれた企画発表会の席上、池田社長は「速報性、企画性を重視した結果、週2回刊行を試みることになった。
活字メディアとしての新たなチャレンジ。
成功させたい」とあいさつした。
伊藤編集長は「『WORLDCUP』と『ダブルウイークリー(W&W)』を示す『W』をキーワードに誌面作りを行う。
週2回はクオリティーとボリュームを落とさず刊行できるサイクル。
全試合を豊富なデータでカバーし、日本代表のプレビューなど幅広い情報を提供する」と話した。
評論家陣を代表して出席した水沼氏は「注目しているのはやはり日本人選手。
世界各国のサポーターによって伝えられるサッカー文化、イベントとしての魅力も楽しみたい。
初の自国開催が成功するよう努力する」と抱負を語った。

年末年始の客注対応

日販は王子流通センターをはじめとする書籍発送拠点で前回に引き続き年末年始の稼働時間を拡大して営業、書店への注文品の到着がスピードアップする。
また、ネット書店専用倉庫のweb−Bookセンターも稼働時間を拡大、日販運営のインターネットブックモール「本やタウン」をはじめ他社との提携サイトの読者ニーズにも対応する。
今回の年末年始は、王子流通センターでは年末は12月30日まで、年始は1月4日から、web−Bookセンターでは年末は12月30日まで、年始は1月3日から稼働する。
取引書店からの要望を受け、同社は販売機会損失防止の観点から長期連休時の流通センター稼働体制の見直しを推進しており、前回の年末年始、ゴールデンウィーク、お盆期間の連休時にも、例年より期間を拡大して流通センターを稼働。
取引書店から一定の評価を得ている。

企画図書カタログ作成し外商支援

トーハンはこのほど書店の外商支援ツールとして書籍の百科・全集、辞事典、美術書など99企画を掲載したオールカラーカタログ「2002企画図書ベストセレクション」を作成し、取引先書店への配布を始めた。
このカタログは書店の店頭売上が伸び悩むなかで、外商での売上増を図るための支援ツールとして昨年企画されたもの。
今年は哲学・思想・宗教、民俗、健康・介護、文学、児童・教育など14ジャンル全99企画を写真入、オールカラーで紹介し、既刊・企画ものの拡販、一括採用の獲得を目指して、主に外商での活用を薦めている。
3千書店に無料で配布し、引き続き希望に応じて配布する。
今後も年1回作成する予定。

年末年始の客注対応

トーハンは年末年始の客注品対応として各在庫センターの営業日を従来より拡大、特別出荷態勢を敷く。
通常の出版輸送は12月28日が年内最終出荷、年始は1月4日から通常通りの出荷となるが、「本の特急便」「e−hon」の客注品については宅配便を利用して休配期間中も出荷する。
このため12月29日1月3日の出荷分についてはブックライナー在庫およびトーハン本社、専門書センター、トーハン川口、文庫センター、コミックセンターの在庫を活用するため、各センターでは12月30日(日)、1月1日(祝)を除き営業する。
ブックライナーの「本の特急便」は出版輸送休配期間中の12月29日、12月31日、1月3日の3日間、宅配便による加盟書店への特別出荷を行う。
コールセンターは1月1日(祝)を除き営業する。
「e−hon」は書店留め置きの場合は12月28日最終出荷、1月7日初出荷となるが、読者からの宅配注文の場合には12月30日(日)、1月1日(祝)の2日間を除き出荷し、早期着荷を希望する読者の利便を図る。

第54回野間文芸賞に瀬戸内寂聴氏の『場所』(新潮社)が選ばれ、野間文芸新人賞、野間児童文芸賞とともに17日夕、帝国ホテルで贈呈式が行われた。
瀬戸内氏は今年数えで80歳。
初受賞としては最高齢の記録となった。
新人賞は清水博子『処方箋』(集英社)と堂垣園江『ベラクルス』(講談社)の2作、児童文芸賞には花形みつる氏『ぎりぎりトライアングル』(講談社)が選ばれた。
贈呈式で選考委員の秋山駿氏は受賞作『場所』について「生まれてから出家するまでを描いた私小説だが、とても80歳の人が書いたとは思えない。
正宗白鳥や小林秀雄を思わせる味わいがある」と選評。
瀬戸内氏は「モノを書き始めて50年。
いただいた文学賞は数えるほどで、女流文学賞から谷崎賞まで30年かかった。
野間賞をもらってこんなにうれしいことはない。
あの世への土産話になる」と喜びの言葉。
しかし、「井上靖さんが2度目にもらったのは82歳。
あと5年生きて2度目をもらいたい」と意気盛んなところを見せ、会場の拍手を浴びていた。

次週は休刊します

本紙次週1月2日付は年末年始の特別体制により休刊とし、1月9日号は新年号として編集発行いたします。
1月16日号から通常発行に復します。

18歳未満の買入れ禁止

日書連は12月20日午前10時から本年最後の理事会を書店会館で開催。
当面の万引き対策、流通改善などの案件を検討。
万引き問題では防止ポスターを作成するほか、各県の青少年条例で新古書店が18歳未満の青少年からコミックなどの買入れを禁止するよう条例改正を求める方針を承認した。
〔万引き問題〕日書連はコミック作家の著作権を考える会、出版文化産業振興財団とともに万引き事例収集のためアンケート調査を実施することになっていたが、19日に経済産業省から「法規制を前提にした実態調査は難しい」と難色が示され、考える会側が調査の撤回を申し入れてきた。
20日の理事会は「中止の方針はやむを得ない」として了承。
改めて万引き防止ポスターの作成を決めた。
また、神奈川県で18歳未満の青少年からコミックを買い取った大手新古書店店長らが書類送検されたことから、各県青少年条例で未成年からの買取りを禁止するよう条例改正を働きかけていく方針を承認した。
〔流通改善〕返品入帳迅速化の問題で20日に行われたトーハン、日販との話し合いを藤原委員長が報告(2面詳報)。
■会談では書店側から月2回請求すること自体おかしいとの指摘があった、■10営業日の入帳が遅れた場合の配慮を求めた、■返品入帳に10営業日を要する合理性があるか、早める方法はないか、両取次に文書回答を求めた−−と説明した。
今後の対応について、藤原委員長は「返品入帳は取次にボールを投げて、返ってくるのを待っている。
返品入帳の問題が片付けば、責任販売制度についてまとめていきたい」と意欲を示した。
〔再販問題〕再販制度の弾力運用、流通改善の進捗状況を確認するため、学識経験者、消費者、業界関係者、公取委で組織する「著作物再販制度協議会」の初会合が12月4日に行わた。
会議の模様を報告した中村委員長は「今後、取引関係の明確化を業界に提案していくとともに、読者サービスのため雑誌長期購読割引の仕組みを工夫していきたい」と述べた。
〔スタート・アップ〕書店くじの当選番号発表を日書連のホームページ上で行ったところ、読者のアクセス数がが10日間で14万ページビューにはね上がったことを井門委員長が報告した。
パソコンの廉価提供は年明けに小学館と打ち合わせ、全国的な普及態勢を検討する。
地方出版物のデータベースは沖縄県で1、2月にテストを行い、4月スタート。
各県の地方出版データベースも随時稼働していく。
学校図書館の納入問題では、書誌データベース、図書館納入システム、同運営システム、装備などの紹介があった。
〔経営・取引〕取次からの支払い攻勢が強まっている問題で、下向委員長は「100%支払わないと送品を止めるというのは取次の横暴」として、2月に優越的地位の濫用について公取委と意見交換を行う方針を説明。
送品荷いたみについては、実態調査と取り扱い方法について雑協に提示するとした。
〔増売運動〕読書週間書店くじは5日に当選番号を発表、31日まで景品引き換えを行っているが、船坂委員長は「当選本数が増加して読者から好評。
くじの申込枚数も昨年を上回った」と報告。
来年春の書店くじも同様の景品で実施するとし、ポスター、抽選券の図柄を発表した。
〔読書推進〕「第4土曜日は子どもの本の日」キャンペーンは9月、10月、11月の3カ月間、東京、静岡、岡山、福岡の4地区で実施。
参加書店、読書アドバイザーから論文募集したところ12通の応募があり、最優秀作に東京港区・流水書房の??さんのほか、佳作として4点が選ばれたと発表になった。
最優秀作は書店新聞1月9日号に掲載する。
来年春のキャンペーンは岩手、石川、長崎で実施予定。
文部科学省が展開している「絵本ワールド」は12月22日、23日に那覇で開催されるほか、来年1月は名古屋、3月に仙台で開催が決まっている。
会場では書店組合が即売を担当するが、イベントを運営する電通、共催の地元新聞社からの連絡が遅いとして、今後、書店組合も実行委員会に加わるよう働きかけていく。

教科書にもISBN

日本図書コード管理委員会は12月5日の運営委員会で、ISBNコードの価格コード「00000」で示す非再販品、本体価格10万円を超えるものに、新たに「消費税を課税されないもの」を加えた。
また、分類コードの1桁目「4」を「検定教科書・消費税非課税商品・その他」に使用することにした。
この決定により、従来、ISBNコードが表示できなかった検定教科書、指導書について表示できるようになり、POSレジでの売上げ管理や物流事故の削減が期待される。
新指導要領の改訂実施時期に伴い、高校用は平成16年度使用から3年かけて順次表記。
小学校用は平成17年度使用から全点同時、中学用も平成18年度から全点同時。

4月から検索高速化

日本書籍出版協会は12月21日午後3時から日本出版会館で「Web書店とBooksの業務提携システムに関する説明会」を開催。
新Booksのデモを行うとともに、オンライン書店の利用促進を訴えた。
書協の出版情報データベース「Books」は来年4月から検索エンジンを一新、従来比20〜30倍の高速化が実現するほか、iモード、EZweb、J−phoneの携帯電話から検索することが可能になる。
書協では「新Books」のスタートにあたって、情報検索の最終画面にオンライン書店のロゴボタンを表示、読者がすぐに購入できる仕組みを開発、この日の提案になったもの。
オンライン書店からは予め在庫情報を受け取っておき、在庫のあるオンライン書店の購入ボタンが表示される。
説明会では「新Books」の運用を担当する凸版印刷、イースト・両社から書協とのリンク、在庫情報などについて説明があり、販売時に販売金額の5%程度の紹介料をいただきたいと提案があった。

神田村をHPで発信

再開発が進む神田神保町界隈。
同地区に集まる取次店23社で組織する東京出版物卸業組合(東邦書籍・吉見壽一理事長)のホームページが出来上がった。
通称「神田村」は小規模の取次が多いが、23社合わせた取扱出版社は5千社を超え、それぞれが得意分野・扱い出版社を絞り込んでいるのが特徴。
ホームページでは神田村の地図、各取次一覧と、取扱出版社一覧を掲載し、出版社から取引取次店、在庫のある取次が検索できるようになっている。
ホームページのアドレスはhttp://www.kandamura.com

入帳日数短縮求める

返品入帳の短縮化をめぐり日書連流通改善委員会は全国の書店100店で半年間にわたって返品入帳日の調査を行ってきたが、この結果をもとに19日午後、トーハン、日販の両社とそれぞれ意見交換を行った。
トーハンからは営業本部石井ゼネラルマネージャーと広報室阿部室長、日販からは商品整理部飯田部長、取引部渡辺販売計算課長が出席した。
トーハンとの話し合いでは、同社の返品入帳に対する考え方として「東ロジができる前までは雑誌は10営業日前としていたが、東ロジができてからは月末に入帳できる締め日を毎月決め、このカレンダーを公開している。
出版社の入帳日、整理期間が変わらないので、10営業日前は変わっていないのが実態だ。
年間カレンダー通りやっているので、決算対策的な返品入帳締切日の繰上げはない」と説明した。
また、書籍については、「書店における作業時間は短縮しても、トーハン内部の処理は変わっていない。
桶川の書店別出庫システムを返品に応用して自動検品ができれば20日くらいまでは処理できると思う。
書籍の銘柄別、出版社別仕分けがネック」とした。
これに対し日書連藤原委員長は「雑誌の10営業日前、書籍の12営業日前という入帳ルールを決めたのは20年以上前。
返品入帳も月末で締めるのがスジで、社として1日でも2日でも入帳が早くなる方法を検討してほしい」と求めた。
日販との話し合いでは、3月、9月の決算月の処理について、日販は「出版社の処理があり、9月は18日到着分まで入帳した」と説明。
雑誌の場合、返品の開荷から伝票抜き出し、入帳データ登録まで6、7日を要しており、手書き伝票の場合は外注で入力するため、ハンディ・ターミナル(H/T)と手書き伝票で1日半の差が生まれている。
また、手書き伝票とH/T利用の割合は、処理枚数で手書きが55%、H/T45%。
加須の返品センターができて機械処理が進めば、処理日数は短縮可能だとした。
藤原委員長は「書店は10日なり12日なり入帳しない分、上乗せして払っていることになる。
入帳日数を短縮してほしい」と述べ、改めて日販の回答を求めた。

新春行事

◇大阪屋1月10日(水)午後12時半より東大阪市の関西ブックシティで「新春おでんの会」を開催する。
◇栗田1月10日(水)午前9時より午後1時まで、板橋区東坂下の本社で「栗田新春あいさつの会」を開催。
店頭活性化提案コーナー、新注文システム「本やさん直行便」などの展示、おたのしみ抽選会など。
鏡開きは午前11時より新物流センター4階大ホールで。
◇中央社1月10日午前8時半より午後1時半まで板橋区東坂下の本社で「個性化時代を生きる」をテーマに新春会。
催事は社長年頭あいさつ、来賓あいさつ、鏡開き、餅つき。
◇日教販1月11日(金)午前9時より午後4時まで文京区後楽の後楽園会館で「日教販春季展示大市会」を開催。
目録掲載商品の全点展示、小・中学校指導要領改訂要旨、モデル売り場コーナーなどを展示。
◇トーハン1月11日(金)午前9時半より午後3時まで新宿区東五軒町の本社8階大ホールで「2002年トーハン新春の会」を開催。
10時20分より社長あいさつ、来賓書店あいさつ、鏡開き。
第2会場は文教営業所・首都圏支社・店売。
上尾センター、ブックライナーの見学ツアーも実施する。
◇日販1月11日(金)午前10時半より午後3時まで千代田区神田駿河台の本社5階特設会場で「2002年新春を祝う会」を開催。
午前11時より鏡開き。
日販SAシステム紹介、お楽しみ抽選会など。
同日、飯田橋の東京支店では終日「新春ビッグセール」を開催。

読みきかせらいぶらりい

あたたかいおもりもの夕焼け色の毛糸で自分の膝かけを編んだおばあさん。
残りの毛糸で、森の動物達それぞれにぴったりの贈り物を編んであげます。
心をこめて編み上げた贈り物はとっても暖かで、みんなもおばあさんも幸せそう。
夕焼け色だけの彩色が、読み手にも暖かさを届けてくれます。
かってなくま森に住むくまは、ある日草むらを耕し始めます。
「何してるの?」ときかれても「勝手だろ」と言い、「芽を食べるとふみつぶすぞ」と脅かす始末。
まいた種からきれいな花が咲いた時、脅かしていた動物達に花を届けてあげる「かってなくま」は「気のいいくま」「幸せなくま」なのでした。
おすのつぼにすんでいたおばあさん「おすのつぼの家」にペットの猫モルトと暮らすおばあさんの物語。
ロシアの昔話『金の魚』やグリム童話『漁師とおかみさん』にとても似ているお話です。
親から子へ、子から孫へと口伝えに語り継がれてきた昔話を、暖かい部屋で、ちょっぴりずつ読み聞かせてみるのも、冬ならでは。

絵本10万円分を寄贈

兵庫県書店商業組合尼崎支部は12月19日、尼崎市内の特設学級に絵本10万円相当を寄贈した。
同支部は昭和54年6月に尼崎市内北部に北図書館が完成したのを機に、子どもたちにもっと本に親しんでもらおうと、市内の幼稚園、小・中学校、擁護学校に毎年児童書を贈る活動を続けており、今年で22回目。
19日の贈呈式は尼崎市立園和幼稚園を小松恒久支部長はじめ四名の理事で訪問。
市内幼稚園に特設学級のある6園会の代表をつとめる松本英子園長に児童書を手渡した。
その後、絵本を使った活気のある楽しい授業風景を参観した。
(中島良太広報委員)

IT化で実態調査

兵庫県書店商業組合は12月11日、神戸市の神戸シーガル会館で12月定例理事会を開催した。
三上副理事長の司会のもと、各支部報告では神戸そごう別館に紀伊國屋書店神戸店が450坪で、福崎、篠山にも「うかいや」が150坪で出店すると報告があった。
第3支部からは相変わらず発売日違反があると報告があった。
各委員会報告では、広報・情報化推進委員会より近畿SIT委員会の報告があり、TRCの図書館ネットワークが小中学校まで広げられることに懸念の声が上がった。
また、IT化については他府県の取り組みに比べ遅れているとの認識から、再度、組合員にIT化の実態アンケートを実施すること、そのためにはまず理事の状況を把握し、改善していくことになった。
日書連報告では、■書店くじは目標に達しなかったが、次回のくじから共済会・増売委員会がとりまとめを担当する、■返品入帳調査の結果をもとに取次と改善を話し合う、■万引き問題では製本段階でソースタギングを導入する−−などについて報告があった。
雑誌発売日委員会からは「発売日励行ハンドブック』が配布され、経緯が報告された。
理事会終了後、引き続いて兵庫県雑誌発売日励行委員会が開催され、出版社、取次、書店の各委員が出席した。
兵庫県各地の発売日違反の報告のあと、前月に提起された諸案件の対処など慎重な審議を行った。
発売日本部委員会が作成した『ハンドブック』については日書連安井発売日副委員長が詳細に説明した。
発売日正常化のため努力されている関係者の皆さんに改めて感謝の念を持った。
委員会終了後、場所を移して理事会・委員会合同の忘年懇親会を行い、明年の検討を誓った。
(中島良太広報委員)

ムック

『西原理恵子の人生一年生』小学館1000円4-09-106004-8
『年賀状CD−ROM2002』インプレス1419円4-8443-1569-2
『My東京ディズニーTDSエクスパートマップガイドブック』講談社720円4-06-350005-5
『井川遥Special』新潮社1800円4-10-790091-6
『東京ディズニーシーハンディガイド』講談社800円4-06-270618-0
『ビーズ・ニュース2』光文社800円4-334-84197-X
『あなたもチャレンジ中高年のためのパソコン講座』日本放送出版協会1200円4-14-188328-X
『情報・知識imidas2002』集英社2524円4-08-100016-6
『HYPERHOBBYVOL.39』徳間書店648円4-19-720176-1
『’02年賀状かんたんプリントCD−ROM』成美堂出版880円4-415-09681-6

単行本

『ハリー・ポッターと賢者の石』静山社1900円4-915512-37-1
『新・ゴーマニズム宣言スペシャル戦争論2』幻冬舎1900円4-344-00131-1
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』静山社1900円4-915512-39-8
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』静山社1900円4-915512-40-1
『声に出して読みたい日本語』草思社1200円4-7942-1049-3
『真・三國無双2コンプリートガイド下』光栄1500円4-87719-929-2
『あいのり3』学研933円4-05-401539-5
『後藤真希写真集』ワニブックス2300円4-8470-2679-9
『鳥頭紀行くりくり編』角川書店1100円4-04-883712-5
『ハモネプSTARTBOOKドレミ』楽譜出版社1500円4-8108-7562-8

新書

『今昔続百鬼−雲』講談社1150円4-06-182221-7
『スカーレット・ウィザード外伝』中央公論新社900円4-12-500736-5
『十津川警部帰郷・会津若松』講談社790円4-06-182216-0
『タリバン』光文社680円4-334-03103-X
『狂牛病』岩波書店700円4-00-430759-7
『そして二人だけになった』講談社980円4-06-182217-9
『漢字と日本人』文藝春秋720円4-16-660198-9
『どんどん橋、落ちた』講談社820円4-06-182218-7
『友に捧げる哀歌』主婦と生活社933円4-391-12570-6
『現代イスラムの潮流』集英社660円4-08-720096-5

文庫

『冷静と情熱のあいだRosso』角川書店457円4-04-348003-2
『冷静と情熱のあいだBlu』角川書店457円4-04-359901-3
『堪忍箱』新潮社476円4-10-136922-4
『白い犬とワルツを』新潮社552円4-10-249702-1
『PLATONICSEX』小学館476円4-09-402396-8
『プリズンホテル4』集英社686円4-08-747378-3
『そのまま穴でも掘っていろ!』富士見書房480円4-8291-1393-6
『ブリジット・ジョーンズの日記』ソニーマガジンズ700円4-7897-1737-2
『R.P.G』集英社476円4-08-747349-X
『アトランティスを発見せよ上』新潮社705円4-10-217026-X

実用書

『ルネッサンス』ダイヤモンド社1840円4-478-32100-0
『年賀状データ集Pack40002002年』ナツメ社1380円4-8163-3099-2
『パソコン・カンタン!年賀状2002』エム・ピー・シー952円4-87197-629-7
『ザ・ゴール』ダイヤモンド社1600円4-478-42040-8
『経済のニュースが面白いほどわかる本日本経済編』中経出版1400円4-8061-1288-7
『マンション管理士試験予想問題集』住宅新報社1800円4-7892-2243-8
『低インシュリンダイエット』新星出版社950円4-405-09059-9
『カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本銀行・郵貯・生命保険編』小学館1400円4-09-397461-6
『〈私〉を変えるメイク革命』幻冬舎1429円4-344-90014-6
『かわいいこころ』メディアファクトリー1000円4-8401-0292-9

児童書

『トレジャ−・スト−ン18号』デアゴスティーニ・ジャパン752円4-8135-0314-4
『トレジャ−・スト−ン19号』デアゴスティーニ・ジャパン752円4-8135-0315-2
『21世紀こども百科宇宙館』小学館4300円4-09-221221-6
『ダレン・シャン奇怪なサーカス』小学館1600円4-09-290301-4
『ダレン・シャン若きバンパイア』小学館1600円4-09-290302-2
『とっとこハム太郎のクイズ・めいろぶっく』小学館500円4-09-736020-5
『犬夜叉シールブック』小学館552円4-09-734335-1
『トレジャ−・スト−ン17号』デアゴスティーニ・ジャパン752円4-8135-0313-6
『とっても!ミニモニ。
はるんだぴょん!』小学館552円4-09-734436-6
『くれよんのくろくん』童心社1200円4-494-00892-3

コミック

『HUNTER×HUNTER13』集英社390円4-08-873180-8
『バガボンド12』講談社524円4-06-328779-3
『犬夜叉23』小学館390円4-09-125643-0
『ParadiseKiss3』祥伝社857円4-396-76259-3
『花より男子30』集英社390円4-08-847428-7
『GTO22』講談社390円4-06-313041-X
『西洋骨董洋菓子店3』新書館520円4-403-61652-6
『20世紀少年7』小学館505円4-09-185537-7
『X(エックス)17』角川書店400円4-04-924882-4
『烈火の炎31』小学館390円4-09-126331-3

辞書

『ジーニアス英和辞典』大修館書店3200円4-469-04158-0
『国語小辞典〔並製〕』永岡書店476円4-522-012675
『デイリーコンサイス英和・和英辞典〔第5版〕』三省堂2920円4-385-10347-X
『新明解国語辞典第5版』三省堂2800円4-385-13104-X
『ポケットプログレッシブ英和・和英辞典』小学館2850円4-09-506023-9
『英会話とっさのひとこと辞典(携帯版)』DHC2500円4-88724-144-5
『例解学習国語辞典』小学館1800円4-09-501741-4
『ポケット判ことわざ新辞典』高橋書店800円4-471-17167-4
『プログレッシブ和英中辞典』小学館3500円4-09-510253-5
『新明解国語辞典〔第5版〕』三省堂2800円4-385-13099-X

世界の老舗書店・有名店

スウェーデンの書店は学生、学者、研究者、退役者、高齢者男女が多く見受けられた。
商品構成が変わると子どもや女性が多い店もあった。
コミックは無い。
スウェーデンでは60%の女性が働いているので土日には家族連れが多い。
どの書店も学参コーナーを探すのは大変であった。
入学試験のないこと、宿題のないこと、年間の45%が休暇であることなど、学習しなくてもよい環境なのである。
余暇時間は自動車運転、ファッション研究、サイクリングなどに時間を割いている。
非再販国であるが、ディスカウント率は店によってまちまちである。
新刊でも半値以下という商品もある。
これ程割り引いて利益が出るのであろうか。
陳列、什器にはあまり参考になるものはなかった。
雑誌を扱っていないので、入店客数が少ない。
専門書店で扱う言語は自国語以外では、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語である。
日本語、韓国語、中国語に遭遇することはなかった。
辞書は別である。
総体的に店内の整理、整頓には無頓着である。
サービスコーナー、カタログ類、新刊案内の配布は少ない。
書店に来店される人の目的意識におんぶしているのが、スウェーデンの書店の実状であろうか。
■アカデミー書店ストックホルムで一番大きい書店である。
市の中心地セルゲル広場の前にある。
最高の立地にあるアカデミー書店は半地下、1階で約300坪。
店は奥行24間、間口15間である。
非再販国であるから、すべてにバーゲン価格がある。
変わったところは入口と出口が別になっていることである。
スーパー方式の書店であって、1階にあるレジ(5台)で精算を済ませると、アームバーを押して包装台に向かい、そこに用意された包装袋に買った本を入れて出口から帰る仕組みになっている。
本にカバーをするのは日本だけの習慣で、過剰包装、過剰サービスだと思う。
雑誌は別ルートなので全く扱っていない。
アカデミー書店は書籍専門の総合書店で繁盛店である。
商品は1階では芸術、写真集、建築関係、グラフィックデザイン書が多い。
1階入口付近にベストセラー、文芸書が積み上げられている。
半地下売場の入口は文具売場である。
奥の売場は医学、薬学、各国語辞書と専門書コーナーである。
日本語辞書、日本語の書籍はなかった。
営業時間は月〜金9〜18時、土10〜16時、日曜日は休業である。
■インタープレス雑誌・新聞専門店セルゲル広場をはさんでアカデミー書店の反対の場所にある。
渋谷駅前交差点に相当する超一等地にある40坪の路面書店である。
店名のごとく雑誌・新聞だけを扱った書店である。
各国雑誌は次の通り。
イギリス7誌、アメリカ20誌、ドイツ9誌、スイス4誌、フランス4誌、イタリア4誌、スペイン2誌、ノルウェー3誌、ロシア5誌である。
雑誌の分類は次の通り。
音楽、装身具、流行、ファッション、SF、住居、写真、スポーツ、ボディビル、自動車、建築、パソコン等。
特に多いのは自動車誌である。
新聞は世界105紙。
日本は日経1紙があった。
世界中の雑誌、新聞が買えるのはありがたいことである。
■オーレンスデパート書籍部中央駅と市の中心地セルゲル広場の中間点にオーレンスデパートがある。
日本の百貨店では書籍売場は5階とか7階とか上層階にあるのが普通である。
ところがオーレンスデパートでは本の売場が1階にあり、しかも路面から見える場所にある。
つまり道路に面した部分はすべてショーウィンドウなので、書店ということがすぐわかる。
このデパートはNKデパートに次いで大きい。
本の売場は150坪である。
NKには本の売場はない。
オーレンスデパート書籍部はベストセラー、話題書が平積みされている。
300クローネ(4500円)の本が119クローネ(1785円)になっていた。
すべてが二重価格表示されている。
子どもの本、料理書、小説本が多い。
デパートを意識する品揃えは各国共通である。
レジは2台。
営業時間は月〜金10〜19時、土9時30分〜18時、日12〜17時、祭日は休み。
■ダトール書店看板にはPC−BOKENと大きくうたい、一目でパソコン書専門店であることが分かる。
新刊書店だがウィンドウには50%オフのビラが貼ってある。
アメリカ、ドイツ、フランス、中国の書店ではソフトも同時販売しているが、この店ではソフトは扱っていない。
ダトール書店は地下鉄クンズホルム駅の近くである。
店内の写真は断られた。

ふるさとネットワーク

「今夜べぇだ、今夜べぇだ」という掛け声とともに、20メートル近い竹竿の先につけた提灯を激しく揉み合いながら相手の提灯の火を消し合う競技「古河提灯竿もみまつり」が去る12月1日(土)古河市東、光映会館前通りで催され、約10万人の見物客で賑わった。
本年は町内自治会や子供会22団体が参加し、20人近い祭り姿の若衆がそれぞれに趣向をこらした提灯を長い竹竿で支え、通りに設けられた矢来の中で激しく揉み合う豪快な祭りは「関東の奇祭」といわれている。
以上、祭り会場そばの「つかもと書店」の奥様からの聞き書きです。
古河市はJR東北本線で東西に区切られ、西側には古河公方以来の史跡が多く、古河歴史博物館辺りは裃つけた武士が颯爽と登城する雰囲気。
「竹竿もみまつり」も以前は西側日光街道沿いが会場で歓楽街は若者達の夢がもみあったことと思います。
(北村喜一郎広報委員)

ふるさとネットワーク

「群馬交響楽団」は日本の交響楽団の中でNHK交響楽団に次いで長い歴史をもち、日本の交響楽運動の先駆として、また群馬県の文化の象徴として活躍してきた。
1945年、戦後の荒廃の中で産声を上げた「高崎市民オーケストラ」が前身。
2年後に「群馬フィルハーモニーオーケストラ」に改称してプロ楽団として第一歩を踏み出し、55年には群響をモデルにした映画「ここに泉あり」(主演は岡田英次、岸恵子)で全国的な注目を集めた。
そして63年に現在の名称「群馬交響楽団」となり、全国規模の演奏活動に拡充した。
89年、石川文化財団の山本有三記念郷土文化賞を受賞。
94年にはプラハの春国際音楽会、ウィーン芸術週間から同時に招待を受けて初の海外公演を大成功させた。
群馬から日本、日本から世界へと、群響の飛躍は続く。
(中村光雄広報委員)

ふるさとネットワーク

2001年、旧浦和市・与野市・大宮市の3市合併による新都市「さいたま市」が誕生した。
旧国鉄大宮操車場跡地を整備して作られた新都心は、関東甲信越地方の行政を行う合同庁舎と関東7県を統括する郵政庁舎等、国の行政拠点としての官庁街となっている。
隣の文化商業施設「さいたまスーパーアリーナ」ではスポーツ、ライブのビッグイベントが次々と催され、併設の「ジョン・レノン・ミュージアム」は4カ月の来館者が10万人を超える話題のスポットとなっている。
さいたま市はサッカーの盛んな地域で、Jリーグでは浦和レッズ、大宮アルディージャが活躍。
浦和レッズのサポーターは熱狂的な応援で有名だ。
02年サッカーワールドカップでは、1次リーグの日本対ベルギー戦が6月4日に埼玉スタジアム2002で行われ、国際交流の場となる。
(長谷川正夫広報委員)