全国書店新聞
             

平成13年8月29日号

非営利法人として活動へ

ブックスタート支援センターは二十日午後三時から日本出版クラブ会館で特定非営利活動法人(NPO)設立総会を開き、発起人十九名が出席した。
総会では設立趣旨書、事業計画などを承認したあと、理事十六名、監事二名を選出。
理事長に児童文学者の松居直氏が就任した。
近く東京都にNPOの認証を申請する。
NPO設立総会は発起人三十三名のうち十九名が出席して開かれた。
読書推進運動協議会の野間佐和子会長を議長に、設立準備委員会事務局から提出された設立趣旨、事業計画案などを審議。
意思確認を行ったのち、設立代表者ならびに理事十六名、監事二名を選出した。
理事に就任した大日向雅美(恵泉女学園大学教授)、榊原洋一(東京大学医学部小児科講師)各氏らが専門家の立場からブックスタート活動への抱負を語ったあと、理事長に就任した児童文学者の松居直氏は、運動を進めるにあたっての注意点として、■この活動は本の販売促進を目指すものではない、■政治的に利用されてはならない、■赤ちゃんの幸せを考えるには保護者の幸せを一緒に考えることが不可欠である、■実施の成果は正確に分析し、各地域にフィードバックしていく−−など、中立的な立場で活動していく重要性を指摘。
ブックスタート支援の運動が赤ちゃんのためだけでなく、社会全体に心の通いあう人間関係を築くための活動であることを再確認して閉会になった。
ブックスタート支援センターでは、この結果をもとに東京都に「特定非営利活動法人」認証の申請を行い、年内の認証を目指すことにしている。

角川、SSCの株式取得

角川書店は八月二十一日の取締役会で、・西友の一〇〇%子会社である・エス・エス・コミュニケーションズ(風間英昭社長、資本金五億二千万円、従業員百四名、以下「SSC」)の発行済み株式一千四十万株のうち八〇%に当たる八百三十二万株を西友から取得することを決議した。
取得価額は約三十四億円。
SSCは生活情報誌「レタスクラブ」、金融情報誌「マネージャパン」などの雑誌を発行、今年二月期の売上高は五十三億九千六百万円。
角川書店によると、SSCは角川と補完性の強いコンテンツを有しており、販売、生産、広告などの相互補完を通して事業全体の経営効率化・強化を図る狙いという。
西友は引き続きSSCの株式二〇%を保有し、協力してSSCの事業拡大を目指す。
SSCの株式を取得したことにより、SSCの一〇〇%子会社である・キネマ旬報社も角川グループの一員となる。

講談社ウォーター・カーニバルを提供

海にまつわる物語や冒険を題材にしたテーマパーク「東京ディズニーシー」は九月四日にグランドオープンするが、「ポルト・パラディーゾ・ウォーター・カーニバル」を提供する講談社は、スポンサー企業二十五社の一社として八月二十三日の感謝セレモニーで浜田副社長が名誉市民の勲章を受けた。
メディテレーニアンハーバーに面したリドアイルで行われたセレモニーでは、オリエンタルランド加賀見社長が「ディズニーシーは世界で舞浜にしかないオリジナル・パーク。
二年十カ月かけて竣工した。
お客様、スポンサーに共に満足していただけるものと自負している」とあいさつ。
講談社浜田副社長らスポンサーにポルト・パラディーゾ市長から名誉市民の称号と勲章が授与された。
講談社ではグランドオープンを記念して「講談社の本を読んで東京ディズニーシーへ行こう」のキャンペーンを展開中。
九月二十日までに発売する雑誌、文庫、コミックスに付いている応募券で、東京ディズニーシーのパスポートが二千五百組五千名、図書カードが五千名に当たるほか、読者六十組百二十名を一泊二日で招待するクイズを実施している。

書店店頭で通販カタログ販売

日販は文具・日用品等のカタログ通販を手掛けるフォーレスト(本社・埼玉県上尾市、渕上俊郎社長)と業務提携し、全国五百店を超える取引先書店店頭で通販カタログ『Forestwayパーソナル編』の販売を八月二十四日にスタートした。
フォーレストが発行するこのカタログは、生活雑貨など家庭を対象とした商品が中心となっており、「ヘルスケア」「バス・トイレタリー」「ランドリー・キッチン」「DIY」「AV」「インテリア・生活雑貨」など十カテゴリー・千点以上を掲載、リーズナブルな価格で提供している。
A4判、二六〇頁、本体百円。
今回の企画は、消費者がこのカタログで商品を購入した場合、購入金額の五%を書店に還元するというもの。
日販は店頭での商品販売以外の書店の利益向上の仕組み作りを行い、フォーレストは販路の拡大により会員の増加を目指す。
両者は今後、互いの特性を活かした事業分野での提携についても模索していくとしている。

「藤沢周平文学地図」東京・江戸版が刊行

作家・藤沢周平の故郷、山形県鶴岡市の「藤沢周平ゆかりの地図」刊行会は、このほど『藤沢周平ゆかりの地図―東京〈江戸〉本所・深川界隈―』(本体三百円)を出した。
同刊行会では一九九九年十月に『藤沢周平とその作品ゆかりの地図』の鶴岡市内版を出し、これまで一万六千部を発行。
地図片手に鶴岡市内を散策する夫婦やグループも多く、鶴岡の観光に大いに貢献した。
今回の東京・江戸版は同刊行会が手掛ける「藤沢文学地図」の第二弾となるもので、東京と鶴岡の藤沢周平ファンの心暖まる交流によって実現したもの。
原案は東京・世田谷在住の藤沢周平ファン、桜井洋子さん。
桜井さんは特に江戸の市井ものを愛読し、舞台となった浅草・本所・深川などの下町を歩いて江戸の面影を追っていたが、自分の足と想像力で得たものを形にしようと同刊行会に連絡、江戸の文学地図づくりの話が具体化した。
原案の桜井さん、鶴岡の製作スタッフ、原画の佐藤武美さんが連絡を密にとり、五カ月かけて製作した労作で、取り上げられた作品は四十三点・五十六箇所に及ぶ。
同刊行会・松田静子代表は「東京・江戸の市井ものの世界を楽しむ道しるべに利用してほしい」と話している。
注文・問い合わせは鶴岡書店まで。
〒997―8790山形県鶴岡市大宝寺字余慶44―3電話0235―23―7041

−無題−

設立趣旨書(要旨)社会情勢の目まぐるしい変化により、子どもが育つ環境も否応なく変貌しています。
近年、子どもの育ち方や親子関係のあり方を、地域社会の課題として捉えたさまざまな取り組みが模索されています。
赤ちゃんのことばと心を育むには、人と一緒にいるぬくもりを感じながら、優しく語りかけてもらう時間が大切です。
ブックスタートは、そのかけがえのないひとときを「絵本」を介して持つことを応援する運動です。
具体的には地域の保健センターでの0歳児検診に参加したすべての赤ちゃんと保護者に、絵本などが入ったブックスタート・パックを手渡します。
ブックスタートは「赤ちゃんと本の楽しいひとときを分かち合おう」を合言葉に一九九二年、英国の教育基金団体ブック・トラストが、バーミンガム市の協力により施行し、現在では英国の九〇%以上の自治体で実施されています。
日本では「子ども読書年」推進会議により研究され、二〇〇〇年十一月に東京都杉並区の協力を得て試験実施が行われました。
その取り組みは大きな反響を呼び、二〇〇一年四月には全国二一の市町村自治体で本格的実施が開始されました。
それに伴い、長期的に全国各地の運動をサポートする「ブックスタート支援センター」が発足しました。
ブックスタートの継続的発展のためには、実施を希望する市町村自治体に理念を正確に伝えるワークショップの開催、各地域の運動を結ぶネットワーク構築、出版界の支援による質の高いブックスタート・パックの制作と供給など、充実した支援活動が必要です。
また、運動の発祥地英国の関係団体などとの連携や情報交換も行います。
ブックスタート支援センターは、こうした活動を責任を持って展開するため独立した中立的な立場の法人格を持つ特定非営利活動法人の設立を申請することにしました。
「特定非営利活動法人ブックスタート支援センター」は、ブックスタートを推進することによって、「心の通いあう人間関係」が社会全体に広がることを目指して活動してまいります。
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−無題−

新連載「世界の老舗書店・有名店」今号からノセ事務所・能勢仁氏による「世界の老舗書店・有名店」を毎月二週号と四週号に連載します。
世界各地の老舗書店、有名書店を写真入りで紹介し、店舗、什器、レイアウト、流通など、書店経営に生かすヒントを探ります。
第一回は売場面積一万六千平米と世界最大級を誇る中国・北京図書大廈。
今後、アジア、ヨーロッパ、アメリカと世界各地の書店を取り上げていきます。
ご期待下さい。

津江書店チームが優勝

宮崎県書店商業組合(田中隆次理事長)は、八月十二日に宮崎市の大淀川河川敷球場で書店親睦ソフトボール大会を開催。
リーグ戦の結果、津江書店チームが優勝した。
二位は宮崎図書チーム、三位は田中書店チームとなった。
(今村栄広報委員)

共済会給付

(13・7・19〜13・8・20)▼病気傷害函館市新川町18−10畑中文武堂畑中輝夫殿1口所沢市狭山ヶ丘1−3003−138流星堂書店五十嵐茂殿2口三島市加茂川町12−48秋津書房土屋仁殿7口▼死亡弔意函館市新川町18−10畑中文武堂畑中輝夫殿1口所沢市狭山ヶ丘1−3003−138流星堂書店五十嵐茂殿2口横須賀市西浦賀町2−34金文堂信濃屋書店山本賢三殿5口杉並区高円寺南3−57−10湘南堂書店小澤淳男殿3口名古屋市熱田区三本松町12−18平安書房棚橋龍夫殿1口奈良県吉野郡下市町下市507植森書店植森正一殿1口和歌山市雑賀屋町東ノ丁64上野山書店上野山一郎殿1口喜多方市3−4823ブックス石山石山正殿3口▼前名義人死亡(森功)函館市梁川町10−25昭和書房第二販売部森征一殿1口同(平柿繁治)草津市草津1−4−27平柿文仙堂平柿宗敏殿3口

ポイント問題解決に力点

神奈川県書店商業組合(中村宣勝理事長)は八月二十三日午後一時半から、箱根湯本の南風荘で第24回通常総会を開催。
組合員二百三十一名(委任状含む)が出席した。
総会は岩下寛治副理事長の司会で進行。
池本武夫副理事長の開会の辞に続いて中村理事長が登壇し、物故者に全員で黙祷を捧げたのちあいさつを行った。
中村理事長は「再販問題は決着したが、不況をどう乗り越えるかのプログラムがないのが現状。
その中から出てきたのが弾力運用だが、読者のためになっているのか、採算に合うものなのか疑問だ。
注文品が遅いなど現状でいろいろ問題があり、再販が存置された今、これらの矛盾を解決するのが先ではないか。
出版社には出版の権利があればおのずと出版の責任もある。
流通の中で早く本を届けるとか、データベースの管理といったことが遅れている。
こういう問題を無くさないと、再販は出版に必要だと言えなくなってしまう日がくるのではないか。
書店もサービス向上に努力せねばならない。
これを支えるのが組合、日書連の役割だ」と述べた。
中村理事長を議長に進めた議案審議では各委員会ごとに事業報告を行い、いずれも原案通り承認された。
再販問題では、再販擁護運動の推移と現在の状況を報告。
残された課題としてポイントカード問題を掲げ、「日書連役員が出版社を訪問して理解を求めている。
ポイントカードの実施状況調査を行っており、粘り強く一歩一歩当たって解決に向かいたい」とした。
倫理問題では、成人コーナーステッカーを近く配布するほか、分別販売の徹底が呼びかけられた。
世界本の日/サン・ジョルディでは店頭装飾コンクールの投票結果を発表した。
また、他業種から参入する大企業を想定し、組合活動に参画してもらうとともに、業界のルールを遵守してもらおうとの趣旨から、組合定款に賛助会員規定を制定することを決めた。
続いて組合功労者表彰が行われ、中村理事長から賞状と記念品が別掲の各氏に手渡されたほか、萬納昭一郎前理事長に感謝状が贈られた。
総会終了後、新バードネット機器の説明会と出版社紹介を行い、午後六時から懇親会を開催した。
〈組合功労者表彰者〉高橋佐千雄(中央支部・日本堂)石堂邦彦(東支部・石堂書店)村上弘一(西支部・村上書店)堀護(川崎支部・宮崎台書店)井上俊夫(湘南支部・井上書房)佐藤敏夫(平塚支部・カネマス書店)林巳治雄(小田原支部・ポップイン文昭堂)山下照治(相模支部・山下書店)

本の得々市など盛り沢山

神田古本まつり協賛「第11回神保町ブックフェスティバル」が十月二十七日、二十八日の両日、東京・神田神保町のすずらん通り、さくら通りで開催される。
第一日目は午前十時三十分から午後六時まで、第二日目は午前十時から午後六時まで。
このフェスティバルは東京都書店商業組合千代田支部が主催し、千代田区、東京都書店組合、毎日新聞社が後援。
地元商店街の振興会や神田古書店連盟、日本児童図書出版協会、出版文化産業振興財団などが協賛して行われ、秋の読書週間の恒例行事として定着している。
実施されるイベントは、書店のショタレ・汚損本や出版流通在庫の見切り品等のバーゲンセール「本の得々市」をはじめ、在庫僅少本(定価販売)フェア、新刊企画促進フェア、出版社促進用品フェア、チャリティー・オークション、著者サイン会、児童書ゾーン(ワゴン予定数五十台)など。
このほか、地方出版フェア、神田すずらん通り・さくら通り商店街特別セール、オープニングパレード、児童・生徒向け各種催事、子供ランドの開設(小学館・集英社前広場)などが行われる。
PR活動としては、十月二十六日から開かれる神田古本まつりの宣伝に掲載されるほか、古本まつり会場、新刊書店、古書店店頭でチラシ二十万枚を配布。
また毎日新聞・朝日新聞ほか主要新聞のパブリシティ掲載も行う。
開催についての問い合わせは、神保町ブックフェスティバル実行委員会(千代田区神田神保町1−9広文館書店内03−3291−0917)まで。

7月は1・1%の増

日販経営相談センター調べの七月期書店売上げは、前年同月比で一・一%増加した。
前年比でプラス伸長を記録したのは一九九五年二月期の三・〇%増以来。
五月、六月になって小幅な落ち込みで推移していることや、前年七月期は六・二%減と年間最大のマイナスを記録していることなどが今回の増加につながったとみられる。
規模別でも、40坪以下店が〇・三%増、41〜80坪店が〇・二%増とほぼ横ばいながらプラスに。
81〜◆坪店が二・九%増、◆坪以上店が一・三%増の伸びとなり、全規模で前年を上回った。
前年に比べ大きく回復したのが文芸書。
前年七月期は一七・〇%減と不振だったが、今期は一六・八%の大幅増となった。
児童書は『ハリー・ポッター』最新刊効果で三・三%増と順調な伸びを示した。

−無題−

ムック
■『密告』講談社819円4-06-273199-1
■『魅惑の南米』文藝春秋781円4-16-008118-5
■『彼女の朝』集英社381円4-08-747330-9
■『夏においしい献立』オレンジページ476円4-87303153-2
■『グランツーリスモ3公式ガイドブックREA』講談社1500円4-06-339974-5
■『るるぶ北海道01〜02』JTB出版781円4-533-03829-8
■『ビーズ・ニュース』光文社800円4-334-84193-7
■『るるぶ大阪2001』JTB出版762円4-533-03788-7
■『HYPERHOBBYvol.35』徳間書店4-19-720165-6
■『誰でもわかる手相リーディングBOOK』マガジンハウス648円4-8387-8334-5
単行本
■『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』静山社1900円4-915512-40-1
■『ファイナルファンタジー・最速攻略本FORBEGINNERS』デジキューブ1000円4-88787-000-0
■『ティアリングサーガユトナ英雄戦記オフィシャルコンプ』エンターブレイン1300円4-7577-0520-4
■『ファイナルファンタジー・ファスト&ファースト』集英社952円4-08-779117-3
■『ハリー・ポッターと秘密の部屋』静山社1900円4-915512-39-8
■『チーズはどこへ消えた』扶桑社838円4-594-03019-x
■『新しい歴史教科書』扶桑社933円4-594-03155-2
■『遊☆戯☆王DM5エキスパート1上巻』集英社762円4-08-779116-5
■『新・ゴーマニズム宣言10』小学館1100円4-09-389010-2
■『十二番目の天使』求龍堂1200円4-7630-0106-x
新書
■『島、登場』角川書店571円4-04-167344-5
■『十津川警部「ある女への挽歌」』小学館762円4-09-379651-3
■『心とろかすような』東京創元社620円4-488-41102-9
■『「暮らす!」技術』宝島社686円4-7966-2302-7
■『禁煙セラピー』ロングセラーズ900円4-8454-0505-9
■『伯爵の恋人』ハーレクイン610円4-596-00926-0
■『迫撃の鉄十字』中央公論新社900円4-12-5007136
■『しびとの剣魔王遭遇編』祥伝社800円4-396-20718-2
■『砂漠のばら』ハーレクイン640円4-596-00957-0
■『血液をサラサラにする健康法』光文社819円4-334-00712-0
文庫
■『ハリー・ポッターと賢者の石』静山社1900円4-915512-37-1
■『華胥の幽夢』講談社648円4-06-273204-1
■『魔法戦士リウイ8』富士見書房420円4-8291-1369-3
■『プリズンホテル1』集英社552円4-08-747329-5
■『ラグナロク9』角川書店590円4-04-419213-8
■『キノの旅4』メディアワークス490円4-8402-1844-7
■『小さな濃いメロディ』富士見書房480円4-8291-1362-6
■『ちょー秋の祭典』集英社419円4-08-614875-7
■『憧れのまほうつかい』新潮社476円4-10-138822-9
■『ああ言えばこう食う』集英社514円4-08-747331-7
実用書
■『ザ・ゴール』ダイヤモンド社1600円4-478-42040-8
■『経済のニュースがよくわかる本銀行・郵貯』小学館1400円4-09-397461-6
■『竹中教授のみんなの経済学』幻冬舎1300円4-344-9003-0
■『政治のニュースが面白いほどわかる本』中経出版1400円4-8061-1482-0
■『「マンション管理士」予想試験問題集』中経出版1500円4-8061-1492-8
■『経済のニュースが面白いほどわかる本日本経済編』中経出版1400円4-8061-1288-7
■『問題解決力』ダイヤモンド社2200円4-4783-7276-4
■『ディノスコレクション特別編集号』扶桑社371円4-594-03151-x
■『ディノスコレクション2001』扶桑社486円4-594-03119-6
■『北海道キャンプ場ガイド2001』亜璃西社1300円4-900541-39-7
児童書
■『9号』デアゴスティーニ・ジャパン752円4-8135-0305-5
■『10号』デアゴスティーニ・ジャパン752円4-8135-0306-3
■『ダレン・シャン』小学館1600円4-09-290301-4
■『8号』デアゴスティーニ・ジャパン752円4-8135-0304-7
■『とっとこちえあそび』小学館760円4-09-253082-x
■『ポケモンをさがせ!金銀』小学館900円4-09-727284-5
■『ハム太郎シールでちゅプチ』小学館552円4-09-734422-6
■『かいけつゾロリのきょうふのカーニバル』ポプラ社900円4-591-06891-9
■『ローワンと魔法の地図』あすなろ書房1300円4-7515-2111-x
■『かさぶたくん』福音館書店838円4-8340-1640-4
コミック
■『ONEPIECE19』集英社390円4-08-873133-6
■『HUNTER×HUNTER12』集英社390円4-08-873135-2
■『名探偵コナン33』小学館390円4-09126163-9
■『花より男子29』集英社390円4-08847380-9
■『彼氏彼女の事情11』白泉社390円4-592-12075-2
■『ラブひな12』講談社390円4-06-312991-8
■『テニスの王子様9』集英社390円4-08-873139-5
■『ARMS18』小学館486円4-09-124898-5
■『ジパング4』講談社505円4-06-328759-9
■『ちょびっツ2』講談社505円4-06334427-4
辞書
■『ジーニアス英和辞典』大修館2850円4-469-04109-2
■『ポケットプログレッシブ英和・和英辞典』小学館2850円4-09-506023-9
■『英会話とっさのひとこと辞典』DHC2500円4-88724-144-5
■『カラーパックス英和・和英辞典』講談社2800円4-06-265321-4
■『三省堂国語辞典』三省堂2500円4-385-13189-9
■『デイリーコンサイス英和・和英辞典』三省堂2920円4-385-10347-x
■『『ジーニアス和英辞典』大修館3250円4-469-04150-5
■『英会話Makeit!場面攻略編』語学春秋社1800円4-87568-567-x
■『「ことわざ」新辞典』高橋書店800円4-471-17167-4
■『ポケットプログレッシブ伊和・和伊辞典』小学館3000円4-09-506121-9
167L

−無題−

「北京図書大廈」前のモニュメントは待ち合わせのスポット(上)ベンチはどこも満員。
(下)エスカレータで4階に。
1〜4階は吹き抜け。

世界の老舗書店・有名店

二〇〇八年にオリンピック開催が決定した北京は、今活気に満ちている。
書店に関しても整備が進みつつある。
一昨年完成した「北京図書大廈」はその例である。
今回は北京図書大廈を中心に紹介してみよう。
中国の書店は国営書店が主流である。
書店名は新華書店、外文書店、中国書店の三種類しかない。
中でも新華書店は中国を代表する書店名である。
外文書店は外国語の本、辞書を中心に販売する書店で、普通は新華書店に隣接してある。
新華書店の語学、辞書売場的存在である。
中国書店は国営の古書店である。
この他、商務印書館もあるが、数は少ない。
個人経営の書店も認められているが、規模は小さい。
しかし個性のある品揃えをしているので今後が楽しみである。
北京図書大廈は地下鉄「四単」側にある。
二年前までは王府井(ワンフーチン)に新華書店の大型店があったが、都市計画で王府井の道幅が広がり、新華書店はなくなった。
その身代わりといってよいのが北京図書大廈(北京ビッグビル)であるが、長安街に移転した新華書店と考えてもよい。
看板は両方が出ている。
■北京図書大廈の全貌一九九九年七月に世界最大の書店が北京に誕生した。
その書店が北京図書大廈である。
この書店は昨年八月二日付け朝日新聞にも紹介された超弩級書店で、売場面積一万六千平米、本の種類一九、三万種、年商一億五千七百万元(約二十億四千万円)である。
とにかく広い。
地下一階、地上四階の売場である。
建物は八階建で、五階以上は事務所になっている。
各階の商品構成は次の通りである。
一階=哲学・政治・法律、経済、財務、市場、歴史・地理、人物伝記、軍事、百科全書二階=小・中・高学参、社会人用学参、体育娯楽、総合教育、少年読み物、子ども書苑三階=古典小説、近代小説、現代小説、文集、原書小説、画集、音楽、ダンス、書道、彫刻、絵画教材技法、工芸美術、カメラ、音像世界(CD他音響商品)四階=生活図書、車交通、建築、通信、電子工業、コンピュータ、科学読物、衣料保健、医学衛生、中国医学、高等数学、物理、化学、海洋、天文・気象、森林、農業、牧畜、金属、機械、航空、醸造、度量衡、環境、生物等地階=雑誌、特価本、ポスター、雑貨日本流にいうベストセラーは強調されていない。
文芸書は三階にあり、一階のメインフロアは毛沢東、マルクス・エンゲルス著作、レーニン・スターリン著作、革命思想書、共産党文献、中国古代史が中心である。
額さん売場は活気がある。
一人っ子政策のためである。
社会に出てから資格を得るための受験参考書が多いのも目立った。
■北京図書大廈の概要・特色1、営業時間は午前九時から二十時三十分、年中無休。
各階六百坪から九百坪に対し、POSレジは四〜六台なので捌ききれず、長蛇の列(二十くらい並ぶ)となるが、動ぜず。
2、サービスコーナーは各階隅にある。
女性一、二名で対応している。
3、一階から四階まで吹き抜け。
中央にエスカレーターが走る。
各階にセンサーが設置され、そこにガードウーマンが立っている。
4、万引きは多い。
各フロア従業員は多い。
八十人から百人は確認できる。
見張り、モップ掛け、棚詰め等の仕事に従事している。
5、児童書コーナー「童趣書苑」があり、こども天国になっている。
座り読みが多いのは万国共通である。
椅子、机、遊び場、玩具等の演出はない。
6、買い物カゴ、キャリアカーが一階入り口に置かれ、利用者は多い。
7、コミック、攻略本はない。
8、照明は全体的に暗い。
9、書道の本、中国医学、農業書の本は多い。
10、コンピュータ書の分類は細かく、陳列も豊富。
読者も多い。
11、四階に喫茶室(80席)がある。
未精算の本は持ち込まぬよう注意書きがある。
135L1620字

JPIC懇談会

長引く売上低迷を打開しようと、出版文化産業振興財団(JPIC)が八月六日に開いた懇談会「私ならこうする!」に出版社、取次、書店、読者各六名、計二十四名が集まり、出版業界の問題点を討議。
読者志向の徹底未刊情報の開示顧客管理の充実出版業界三者による共同スペースの設営−−を提言した。
司会進行をつとめた田辺企画・田辺聰代表は「この懇談会を三位一体で業界改革を図る契機にしたい」と話した。
懇談会は児童図書、ビジネス書、実用書の三部門に分かれ、各部門とも出版社・取次・書店・読者の代表から成る四人一組のチームを二チームずつ編成。
AからFの計六チームが出版界の改革読書推進出版物増売をテーマに討議し、チームごとに意見発表を行った。
ブックスタート基点に読書推進活動●Aチームブックスタートを基点に読書推進活動を行うことを提案。
読書ボランティアの育成・拡大を図り、出版社・取次・書店・読者間の情報ネットワークを構築したいとした。
読者が探しやすい個性的な棚作り●Bチーム出版業界の改革のために最も重要なのは「書店の個性化」で、棚は読者が探しやすいものであるべきと指摘した。
また、四者が双方向の関係のなかで果たすべき役割を、出版社=未刊情報の提供、取次=分類・分析、書店=棚構成、読者=声を伝える−−とした。
「出版は文化」のこだわり捨てる●Cチーム「本を売る」という目的達成のため、業界三者がプロとしてやるべきことをやっていく。
「出版は文化」というこだわりは捨て、「儲ける」の観点から行動を起こす。
それによって読書の裾野が広がり、出版業界の改善にもつながるとの考えを発表した。
売れる本作りと出版点数の絞り込み●Dチーム読者志向の編集・企画を徹底し、出版点数を絞り込む。
読者ニーズに訴える店頭での販売促進を強化し、読者の生活に合わせた棚作りをする。
出版社は売れる本作り、取次は迅速な流通、書店は読者への販促に力を注ぐことが増売につながるとした。
業界三者出資して共同スペース設置●Eチーム業界三者が共同出資で共同スペースを作ることを提案。
出版前の見本を展示し、三者が対等自由に話し合える場にしたいとした。
また、共同販売促進として、メディアを使った宣伝、書店に足を運んでもらうためのしかけ、客注促進キャンペーンを提案した。
書籍販売士制度で読者不在から脱却●Fチーム読者不在の業界姿勢の改革を訴え、書籍販売士制度の導入、客注品の速やかな出荷、顧客ニーズに合った商品構成を提案した。
また、読み聞かせなど業界あげての読書推進活動を継続的に行う重要性を指摘した。

本屋さんのパソコン活用パート2

<単品管理表の利点と限界>前回の単品管理表は、単品の動きを数字というカタチに変えて、商品在庫の適正度を示唆してくれます。
数字は現実を抽象化して見せてくれる有力なツールですが、現実を具体的に教えてはくれません。
そこで、数字から現実を推理し再構成する、書店人の能力、情報やデータの活用力(情報リテラシーが基)が必要になります。
何冊売れたか?売れ方の時間的な特徴は?とか、売れたペースに対して在庫の持ち方は適正だったか?どこの陳列場所から売れたのか?品切れが起こった場合なら、もし品切れない仕入が出来ればさらに何冊売れたか?(機会損失冊数)逆に在庫が潤沢だった場合には、どの程度在庫を減らせば回転率はどの程度高くなったか(達成可能回転率)も教えてくれます。
在庫していて陳列も工夫していてPOPも工夫したフレーズで掛けているのに、お客さんも時々手に取っておられるのに、さっぱり売れない、といった売れないデータも示してくれます。
さらに、商品特性別の集計は特性のライフ・ステージも示唆してくれます。
どの著者の月間販売冊数が月々何%伸びているか?とか、このジャンルは停滞し始めたとか、このシリーズは衰退期に入ったな!とか。
しかし明示できない情報もあります。
私たちがモノを買うとき、買いたい理由が幾つも複雑にからみあって決まっているようです。
一人ひとりのお客樣が買われた原因(購買理由)を、数字というカタチで代理表現してくれたのが販売数値です。
ですから仕入・販売・商品管理の担当者としては、代理表現してくれる数字から、買われたお客様の気持ちや購買理由を推理します。
このとき壁にぶつかります。
複本買い現状からの推理が出来ない!とか何故自店で買ってくれたのか?などは解釈できません。
従って単品管理表のデータを分析する場合には、来店率やレジ分類別の売上変化、競合店の状況、自店のレイアウトや棚構成比率、POPや一声アプローチなどの販売施策などなどと合わせつつ、お客様の気持ちや購買実態を、また店の販売作戦の評価をしていかなければ、事実を見誤る事にもなりかねません。
以下では、単品データの解釈に有用なデータ採取例を考えてみます。
<複数買いデータ表と陳列の工夫>お客様は単品で買う可能性は50%以下です。
一人当たり平均購買冊数が1.3とか1.7冊を見ても判ります。
お目当ての文庫の新刊を買いに来たついでに他の本にもつい手が出てしまうのです。
だからこそ関連商品を集めたり、POPを掛ければ売上が上がる可能性があるわけです。
一顧客「複数買い」が発生しています。
どの本とどの本が同時に買われるのか?もし傾向でも見つかれば、陳列の変更やPOPのフレーズもより的確になってきそうに想えます。
しかし単品管理では、この複数の本の組み合わせの予測を示唆してくれません。
レジで注意していれば判ることですが、何カ月もの傾向は?となるとおぼつきません。
それを助けてくれるのが、複数買いの組み合わせの記録表(モア・バイ・リスト)です。
これは源データ収集に使う表で、レジで販売後に記入します。
レジは忙しいから出来るはずが無い!やってみるまでそう想っていましたが、レジで忙しい状態(キャッシャー機能だけで他の業務が全く出来ない状態)とはレジが絶え間なく打たれている状態で、時間にすると60分で50〜60回打つ状態です。
相当な繁盛店状態で、残念ながらこのような状態は一日の中でも稀です。
試しに測ると、顧客一人キャッシング平均時間は1.5〜2分でした。
(2冊買い、1冊カバー掛け、レジ歴6カ月者)60分で20回を越すと記入が困難になります。
その時には補佐が入ったり、スリップに記入したりと、現場の工夫によって或る程度のりきれるようです。
またこのようなデータは70〜80%採取でも十分活用できます。
こんな訳でデータ採取はレジでもできます。
あとは「やる気」だけですね。
POSレジは単品データを採取します。
各単品コードに集計や分析時に便利な抽出コードが付けられれば、あるいは集計ソフトに適宜転送稼働できれば、楽に集計してくれるのですが、既存の書店POSの場合、単品データの書店現場での活用は今後の課題でしょう。
<レジからのデータ・情報とも結合>レジでの諸情報を各担当者に連絡するために、また、店の状況を鳥瞰的に記録する方法として「コクピット・メモ」という書式にレジでのデータや情報を記録する方法も在ります。
チェーン店の場合には、各店毎の販売仕入などのデータを1枚の表計算シートに入力し、本部にメール添付送信しておられる書店さんも在ります。
本部では各店の集計比較しコメントをつけて翌日には各店に返送し、本部の状況把握を正確化させたり、各店の次作戦実施の参考や指令に効果を上げておられます。
単品管理がミクロとすると、マクロなデータ・情報と組み合わせて、お客様とお店の現状を把握し、積極的に工夫していくことが大切です。
<数値管理業務の落とし穴>管理業務を続けていてしばしば陥る落とし穴はがあります。
商品管理の目的は、一人でも多くのお客樣に一冊でも多くの本を買ってもらうための「買い場・品揃え」を創るためです。
が、いつの間にか目的を忘れて、手段であるデータ表作成や集計・分析の面白さに囚われ、時間切れを起こして陳列変更や返品や今まで在庫していなかった本の仕入などに手がまわらない事態が起こります。
手段を目的化してしまっては本末転倒ですね。
書店人の能力や時間のムダ使いになります。
参考文献;能勢仁『商品管理で書店が変わる!』メディアパル、1999年、B6判、126P——–囲み記事——–<書店人よ、店に在るパソコン本を読もう、試しに使おう>効用その1>問題解決になる。
効用その2>実用書読者の気持ちが推測でき、品揃えや接客・説明の指針が得られる。
PC実用書内のジャンル分類=ハード別+ソフト別+活用法+インターネット(ML+HP)効用その3>1+2で情報リテラシーが体得できる。
効用その4>ついでに、調べた問題と実証済み解法を記録して未来の指導資料に。
60分の読書・実験で一挙四得。
これは、やらなければ損をする。
———————————————————***********************こうかわじゅんいちauahj900@wombat.zaq.ne.jp***********************

−無題−

書店人よ、店に在るパソコン本を読もう、試しに使おう効用その1>問題解決になる。
効用その2>実用書読者の気持ちが推測でき、品揃えや接客・説明の指針が得られる。
PC実用書内のジャンル分類=ハード別+ソフト別+活用法+インターネット(ML+HP)効用その3>1+2で情報リテラシーが体得できる。
効用その4>ついでに、調べた問題と実証済み解法を記録して未来の指導資料に。
60分の読書・実験で一挙四得。
これは、やらなければ損をする。

「朝の読書」山形交流会を開催

朝の読書実践研究会と朝の読書推進協議会は、八月三日午前九時半から鶴岡市勤労者会館で「第24回朝の読書全国縦断山形交流会」を開催、県内をはじめ東日本各地から教師九十名が参加した。
午前中は朝の読書推進協議会・大塚笑子理事長の基調講演や地元学校実践報告、午後は小・中・高校別の分科会が行われ、「朝の読書」の成果や課題などを討論した。
実践報告で、雄物川町立雄物川北小学校は「一年生はひらがなの学習を進めていくうちにじっくりと本を読む姿勢になってきた」、鶴岡第三中学校は「子どもたちにとって楽しい時間になっているようだ。
今後、学区の小学校との連携や親子読書への発展を考えている」、庄内農業高校は「朝の読書導入の結果、落ち着いて勉強できる雰囲気になり、好ましい学校作りになったと思う。
読書と人間形成は目に見えないところで深く結びついている」と発表した。
今年度の全国縦断交流会は、八月二十四日に岐阜県・関市学習情報館で開催されたほか、長野県、宮城県などで予定されている。
なお朝の読書実践校は八月七日現在、全国で六千五百六十五校。

週間売行き情報調査店変更

★週間売行き情報調査店が変わります赤羽・ブックスページワンと国分寺市・BOOKS隆文堂の調査は今号で終了し、次週九月五日付から大崎・文星堂ゲートシティ店(売場80坪)、横浜市・井上書房瀬谷店(同77坪)に変わります。

◇2歳から

春、ぽかぽか陽気に虫のちもちもが歩きだす。
ちもちものこのこもにもにてこてこと…。
心地よい言葉とリズムにのって読みすすむうち、ちもちもと一緒に太陽の温かさや、満腹感・眠たさを感じる。
幼い子どもたちに、このおおらかで温かい心地よさがおくれたらいいな。

◇4歳から

海に入るのがこわそうな男の子は青い貝がらを耳にあてる。
寄せ波ザザーン、引き波ザザーンで海の世界が広がる。
浅い海、深い海、水面から顔を出したときの空のまぶしさ、海の中の魚たちも作者ならではの鮮やかで温かい色使い。
ずっとそばにいるタコに子どもはきっと気づくでしょう。

◇小学校低学年向き

雪どけの原っぱに咲いたにじいろの花はおひさまに会えた嬉しさをみんなに分ける。
雪どけの水たまりをわたれないアリに花びらを一枚渡すとボートになる。
困っている動物たちに一枚また一枚と花びらを渡し、にじいろの花は枯れて…。
フレスコ画の力がこの話をよりアピールする。

日販おはなしマラソン

日販の書店読み聞かせ会「おはなしマラソン」が中国・四国地区の取引書店十二店で七月二十八日(一部二十一日)に開催され、合計四百七十五人(子ども三百二人、大人百七十三人)が参加した。
各店とも、子どもの本の読書グループや、図書館に登録しているボランティア、幼児教育を学ぶ学生など、各地域に密着して活動する方に実演をお願いした。
八月、九月も第四土曜日を中心に開催される。
フタバ図書MEGA店(広島県広島市)では「おはなしエルマー」が実演を担当。
実演者の提案で会場の周囲を囲んでみたところ子どもが落ち着いて絵本に見入っていた。
同店は書店員による読み聞かせ会を実施しているが、ボランティアの実演や取り組み方に大いに刺激を受けたと話していた。
啓文社ポートプラザ店(広島県福山市)では「福山おはなし同好会」を中心に、書店員、日販社員も実演に参加。
二回の読み聞かせ会で合計十冊の絵本を読み、問いかける内容の絵本では子どもも身を乗り出すように聞いていた。
同店はショッピングセンター内にあり、館内放送で案内したこともあって多くの家族連れ(計五十五人)で賑わった。
このほか、オサダ倉敷店(岡山県倉敷市)ささおき書店(同)TSUTAYA津島モール店(岡山県岡山市)津山ブックセンター本店(岡山県津山市)啓文社福屋ブックセンター店(広島県尾道市)啓文社ジャスコ三原店(広島県三原市)啓文社西条店(広島県東広島市)TSUTAYAあぞの店(高知県高知市)ブック松栄堂中寺店(愛媛県今治市)宮脇カルチャースペース(香川県高松市)の各店で開催、好評を博した。

週間売行き情報

8月25日の第4土曜日、第36回読み聞かせを行った。
3年間毎月やってきて、北区「おはなし会」の方と「よく頑張ったね」「できるだけ続けよう」と励ましあった。
(ぺ)(1)『十二番目の天使』求龍堂4‐7630‐0106‐X……8冊
(2)『ハリー・ポッターと賢者の石』静山社4‐915512‐37‐1……7冊
”『指揮官たちの特攻』新潮社4‐10‐310812‐6……7冊
”『ハンター×ハンター(3)』集英社4‐08‐703105‐5……7冊
(5)『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』静山社4‐915512‐40‐1……6冊
”『黄金の太陽開かれし封印』集英社4‐08‐779119‐X……6冊
”『13階段』講談社4‐06‐210856‐9……6冊
”『人形は笑わない』講談社4‐06‐148567‐9……6冊
(9)『ハリー・ポッターと秘密の部屋』静山社4‐915512‐39‐8……5冊
”『人生の贈り物』扶桑社4‐594‐03178‐1……5冊
”『DaPump/Heat!』主婦と生活社4‐391‐12550‐1……5冊
”『パスワード魔法都市』講談社4‐06‐148566‐0……5冊
”『霧のむこうのふしぎな町』講談社4‐06‐147021‐3……5冊
(14)『かさぶたくん』福音館書店4‐8340‐1640‐4……4冊
”『伊東家の食卓あそべま集』日本テレビ放送網4‐8203‐9783‐4……4冊
”『RikaIshikawa』竹書房4‐8124‐0791‐5……4冊
”『ホタル帰る』草思社4‐7942‐1060‐4……4冊
”『新しい歴史教科書』扶桑社4‐594‐03155‐2……4冊
(8月19日〜25日調べ)

週間売行き情報

この欄を担当して半年間、考えてみればいろいろな事があり、そして勉強になる事も多々ありました。
この機会を与えて下さった方々に感謝いたします。
(隆)(1)『市販本新しい歴史教科書』扶桑社4‐594‐03155‐2……13冊
(2)『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』静山社4‐915512‐40‐1……12冊
(3)『指揮官たちの特攻』新潮社4‐10‐310812‐6……10冊
”『十二番目の天使』求龍堂4‐7630‐0106‐X……10冊
”『ハリー・ポッターと秘密の部屋』静山社4‐915512‐39‐8……10冊
(6)『自決こころの法廷』NHK出版4‐14‐080619‐2……7冊
”『ハリー・ポッターと賢者の石』静山社4‐915512‐37‐1……7冊
(8)『「暮らす!」技術』宝島社4‐7966‐2302‐7……6冊
”『チーズはどこへ消えた?』扶桑社4‐594‐03019‐X……6冊
”『「自分の木」の下で』朝日新聞社4‐02‐257639‐1……6冊
(11)『プロジェクトXリーダーたちの言葉』文藝春秋4‐16‐357670‐3……5冊
”『ZERO(上)』幻冬舎4‐344‐00106‐0……5冊
”『石川梨華写真集』竹書房4‐8124‐0791‐5……5冊
”『デビルメイクライ最強デビルハンター』講談社4‐06‐339390‐9……5冊
(15)『ファーストフードが世界を食いつくす』草思社4‐7942‐1071‐X……4冊
”『市販本新しい公民教科書』扶桑社4‐594‐03156‐0……4冊
”『東京今昔探偵』中央公論新社4‐12‐150012‐1……4冊
(8月19日〜25日調べ)

版元からの宣伝FAX一切やめて

八月一日号「本屋のうちそと」で、版元からのFAX宣伝は、いろいろ迷惑であると指摘していました。
全く同感で、私もいつも不快に思っていました。
以前、版元も多数出席する取次の会で、事前に主催側幹事に発言させて下さいと申しましたが、利害関係が書店サイドとは違うため一笑で終りでした。
パソコンに取り込むことも試みましたが、仕事中に割り込んでくるし、困ったことです。
版元の宣伝用FAXは専門業者に託すことも含め一切やめて下さい。

−無題−

隣の銀行が移築したため店の壁面が格好の看板スペースとなった。
早速上げた看板は「特急印刷」、約半年を経てようやく効果が現れはじめた。
このところ本業は家族にまかせ、パソコンに向かう日が多くなってきた。
以前にも書いたが、小店の三本柱は本業に加えて印刷とクリーニング。
本の売り上げは底無しに下降しているがクリーニングは横ばい、印刷部門は右上がりが続き、なんとか息をついている昨今である。
市内の印刷会社社長と話す機会があった。
商店街に看板を上げたことがかなり気になっている様子。
印刷業界も事業所の大口需要が減少し、一般の小口印刷がほしいのだが、工場は名刺や葉書のお客さんが気軽に立ち寄れる立地ではなく、繁華街にショップを作りたくとも経費に見合う需要が見込めないという。
出来れば仕事をまわしてほしいと言って帰られた。
これらの悩みの裏を返せば、印刷所にとって商店街がいかに羨ましい立地にあるかということだ。
異業種が利点を活かして手を組めば、新しい業態が生まれる。
そのひとつが「印刷ショップ」なのだ。
とにかく、売り上げの落ち込みは待ったなし。
一国の首相がさらなる我慢を強い、それが支持されるとなれば、今のままで展望を見いだすことは難しい。
新しい事業を起こしても軌道にのるまでには時間がかかるが、何もしないで手をこまねいている訳にもいかない。
落ち込みに負けない「時間との戦争」に勝ち抜くしかないだろう。
(どんこ水)

FOCUS休刊を惜しむ

新潮社の『FOCUS』が休刊することが発表されてから、近所のご主人がうちの店にやって来て「FOCUSが休刊になると聞いて買いに来ました」と言われた。
別の得意先の奥さんも「休刊とはもったいないわ」と言って買っていかれた。
これも得意先の理髪店の経営者は「これで休刊とは……、悔しい」と嘆かれた。
家電量販店の店長さんは「休刊かあ」とつぶやいて買っていかれた。
FOCUSは常識破りの一見過激な編集方針で一つの時代を作ってきた。
低迷した時期もあったが、そんな苦難を乗り越え、写真週刊誌のブームを起こした。
たくさんの人材があるのに休刊は大変残念なことである。
編集方針を大幅に転換し、読者の方に納得してもらえる形にして復刊していただきたいと思う。
これまでのやり方が失敗だとしたら、その原因を突き止め、新たな大海へ船を漕ぎ出せばよいのである。
これまでの実績から、復刊は困難なことではないと、私は考えている。