全国書店新聞
             

平成13年9月5日号

−無題−

〓“論理的思考”はビジネス雑誌でも特集されているように関心が高い。
特に「ロジカル・シンキング」は解り易いと好評で、安定した支持を受けています。
(文)(1)『多重人格探偵サイコ(7)』角川書店4‐04‐713450‐3……12冊
(2)『稼ぐ人、安い人、余る人仕事で幸せになる』幻冬舎4‐344‐90013‐8……9冊
(3)『ザ・ゴール』ダイヤモンド社4‐478‐42040‐8……8冊
(4)『おじいさんは山へ金儲けに』日本放送出版協会4‐14‐080629‐X……7冊
”『ロジカル・シンキング』東洋経済新報社4‐492‐53112‐2……7冊
(6)『HARRYPOTTER〓THEPHILOSOPHRE’SSTONE』BLOOHSBURYPUBLISHING0‐7475‐4955‐9……6冊
”『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』静山社4‐915512‐40‐1……6冊
”『市販本新しい歴史教科書』扶桑社4‐594‐03155‐2……6冊
(9)『仕事の〈実例〉「危機管理」術』三笠書房4‐8379‐1909‐X……5冊
”『いつも「いいこと」が起きる人の習慣』三笠書房4‐8379‐5604‐1……5冊
”『トヨタ式最強の経営』日本経済新聞社4‐532‐14923‐1……5冊
”『プロジェクトXリーダーたちの言葉』文藝春秋4‐16‐357670‐3……5冊
”『蒼海の光兵(7)』中央公論新社4‐12‐500723‐3……5冊
”『だめんず・うぉ〜か〜(1)』扶桑社4‐594‐03207‐9……5冊
”『ハリー・ポッターと秘密の部屋』静山社4‐915512‐39‐8……5冊
(8月26日〜9月1日調べ)〓今号より当店の売行情報を紹介させていただくことになります。
話題を提供できるようなランキングになるようスタッフ一同頑張っていきたいと思います。
(井)(1)『指揮官たちの特攻』新潮社4‐10‐310812‐6……9冊
(2)『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』静山社4‐915512‐40‐1……8冊
”『RIKAIshikawa石川梨華写真集』竹書房4‐8124‐0791‐5……8冊
(4)『サクラ大戦3〜巴里は燃えているか〜ファイナルガイド』エンターブレイン4‐7577‐0529‐8……7冊
”『稼ぐ人、安い人、余る人、仕事で幸せになる』幻冬舎4‐344‐90013‐8……7冊
”『十二番目の天使』求龍堂4‐7630‐0106‐X……7冊
(7)『新しい歴史教科書』扶桑社4‐594‐03155‐2……6冊
(8)『AKINAFolder5AKINA写真集』ワニブックス4‐8470‐2674‐8……5冊
”『デビルメイクライ最強デビルハンター』講談社4‐06‐339390‐9……5冊
”『プロジェクトXリーダーたちの言葉』文藝春秋4‐16‐357670‐3……5冊
”『箸墓幻想』毎日新聞社4‐620‐10648‐8……5冊
”『ホタル帰る』草思社4‐7942‐1060‐4……5冊
(13)『「自分の木」の下で』朝日新聞社4‐02‐257639‐1……4冊
”『13階段』講談社4‐06‐210856‐9……4冊
”『金持ち父さん貧乏父さん』筑摩書房4‐480‐86330‐3……4冊
(8月26日〜9月1日調べ)

角川グループお客様感謝市

角川書店グループは再販制度弾力的運用の一環として、十月六日から二十九日まで「お客様感謝市」を展開する。
当初、九月十七日からの予定が延期になったもの。
期間中、対象商品の定価拘束を解除。
書店が自由な価格で販売できる。
商品ごとに一〇%から五〇%の特別報奨がつく。
商品構成はAセットが限定百セットで、文庫(30%報奨)150点・522冊、一般書(10〜50%報奨)87点・255冊、セット価73万5222円。
Bセットは限定二百セット、文庫81点・243冊、一般書68点・126冊、セット価35万2405円。
売れ行き良好書5点・20冊を集めたCセットは買切り条件で10%報奨。
Cセット単体の申込みはできない(一般書セット内容3面掲載)。
申し込みは九月十一日午前九時から午後五時までFAXで先着順。
FAXは03−3262−7765番。
セットには現在、店頭で売れているものが含まれるため、角川書店では「店頭での一物二価を避けるため、該当商品は店頭よりはずして」と呼びかけている。

角川書店に質問状

東京組合青年部(鈴木康弘会長)は八月二十日、角川書店・角川歴彦社長に対し、五月末に紀伊國屋書店本店で行った自由価格本フェア「お客様感謝市」に関する質問状を送付した。
質問状では、再販制度弾力運用として行われた今回のフェアは、現在市場に出回っている売れ行き良好書も含まれ、近隣書店との間で一物二価を生じたこと、出版社が各社ごとに恣意的に在庫処分を行えば業界に混乱を招きかねない−−などの問題を指摘。
以下の質問に回答を求めている。
■出版物の一物二価についての基本的な考え方、■紀伊國屋書店と行ったフェアにおいて近隣書店で一物二価が発生したこと、秋に予定されている自由価格本フェアが近隣書店に及ぼす影響をどう考えるか、■自由価格本と非再販本との位置付け、売れ筋の本を自由価格本にする時の告知について

不適切な増刊L表示

雑誌売れ行き不振に伴って、別冊・増刊号の発行が増加しているが、「次号到着時点で、前号の返品期限を示すL表示が過ぎていて返品できない」というクレームが福岡組合からあがっている。
二十九日に行われた取次各社とスタートアップ委員会の懇談会で、福岡組合山口理事長は隔月刊の『漢字ワンダーランド』7月号増刊を例に「L表示は八月十日になっているが、次号の書店到着は福岡は八月十二日で、L期限を越えており返品のタイミングを失う。
増刊号は五百種類もあり、管理しにくい」と、問題点を指摘した。
同誌のL表記は、都内発売日に取次−書店間の月刊誌増刊返品期限六十日を加えたもの。
これに対して取協雑誌業務委員の鈴木トーハン雑誌営業部長は「従来、増刊号は返品期限の表示がなく、書店の声を受けて返品期限が付くようになったのは一歩前進と考えている。
しかし実施から時間もたっており、再検討の必要がある」と、取協で検討することを約束した。

迷惑ですらある版元のFAX宣伝

本紙八月一日付「本屋のうちそと」如意さんの記事を拝見しながら考えていました。
「(如意さん引用)版元からのFAX宣伝は、一般書店にとっては有効なのだろうかFAX用紙はこちら持ちだからね」……同感。
迷惑にすらなっているFAX宣伝は、止めようにも止められないんです。
一時は用紙節約にと故障中のFAXの最新機種替えやPC受信を考えたんですが、よく調べてみるとあまり現実的ではなかったので、それからは諦めて安いFAXを購入するのにとどまりました。
「(如意さん引用)出版は情報産業なのに、どうしてこれほど新しいツールに弱いのだろう」……私も一時同じことを考えて、書店人メーリングリストに書き込みをしたことがあります。
するととある版元の営業さんから「出版業界は制作サイド以外はPC環境は極めて低い」との現場談が。
現実とはこんなものなんだなと思いつつ、おろそかになっている書店とのコミュニケーションにFAXを最大限に利用して欲しいと思いました。
そんなFAXならば多少紙を食っても好意的に思うだけで、腹は立ちません。

納涼船で暑気払い

東京組合江東・江戸川支部は八月二十四日、恒例の夏期研修会を実施。
旧江戸川に納涼船を仕立てて、支部員二十名と、版元・取次十一名、武蔵野支部五十嵐支部長、東京青年部鈴木会長、目黒・世田谷支部青風会からとゲスト8名も加え三十九名が出席した。
司会は小山禎一氏(日本堂)。
佐藤有宏支部長(藤書店)は「恒例の納涼船。
今年は一段と暑い夏だったが、今日は川の上で大いに飲み、食べ、日頃のストレスを発散してほしい」とあいさつ。
東京組合元副理事長・勝山守相談役(勝山書店)の発声で乾杯した。
納涼船は一の江から旧江戸川を下り、葛西臨海公園やディズニーランドの夜景を楽しんだ。

書店業存続へ、強い決意と知恵持とう

書店新聞八月一日付で、今年一月から六月の上半期出版販売金額が前年比三・二%減となったと報じられた。
販売不振は止まるところを知らない。
おそらく全国で売上増加店はほとんどないだろう。
このまま続いたなら座して死を待つのみ。
私たち零細店は消え去る運命を避けられないのか。
好きで始めて五十年、強い意志、くじけない決意である。
そのためには出版社はあまりにも多い出版点数を減らし、取次は各書店に合った配本をし、返品の適正化を図ることが第一と思う。
三〇%の返品率は他業界では考えられないと言われる。
田舎では売れないような本が配本されるが、専門書が欲しい人は予約しているのでほとんど返品となる。
もう一つは取次店への支払いは月末締め切りで翌月末支払いは、もう半月くらい延長してほしい。
私たちの漁村は五日入金が多く月末支払いに苦労するなど、土地によっても事情は異なるが、支払い期限の延長を考えてほしい。
永六輔さんが先日小樽市で「知恵を絞ろう」とお話しされたが、私たち本屋がこれ以上減らないために、困難を乗り越える知恵が求められている。

県組合ホームページ、11月に開設

山形県書店商業組合は八月二十四日午後二時より山形グランドホテルで第十四期通常総会を開き、組合員六十六名(委任状含む)が出席した。
総会は高橋理事(高陽堂書店)の司会、広田副理事長(遠藤書店)の開会で始まり、五十嵐理事長があいさつ。
「書店が淘汰される時代となった今、志を一つにして環境の変化に対応していきたい」と話した。
議事は広田副理事長を議長に進められ、事業報告、事業計画案、決算、予算などを原案通り可決した。
事業報告では、世界本の日=サン・ジョルディの日記念文化講演会について、光文社の支援を得て酒田市出身の佐高信氏の講演会が六月十七日、鶴岡市・鶴岡市立中央公民館大ホールで開かれ、四百名の会場が満席となったことが報告された。
また、雇用能力開発機構山形センターの後援を得て、六月からIT研修会をスタート、二百三十八名が受講したこと、県組合ホームページの作成が県中小企業団体中央会の助成を受けてスタート、これは全国五番目となると報告された。
事業計画では、山形新聞社発行『新ふるさと旋回』の増売に取り組む。
目標四千冊「山形県書店商業組合ホームページ」(YAMAGATABOOKWEB)は十一月までに完成させ、組合員書店のホームページも平行して作成する「東北書店ブロック大会」の当番県となるため、準備を行っていく−−などを決めた。
総会終了後、特別研修会「書店のパソコン活用術」を開催。
講談社営業企画室・永井祥一氏を講師に迎え、実践的なパソコン活用法を勉強した。
(原田吉則広報委員)

書店くじへの提言

日書連増売委員会は「読者にも書店にも喜ばれるものに」をコンセプトに、この秋から書店くじの景品内容を大幅に見直す。
長年にわたり書店くじを販促ツールとして有効活用し、成果を上げてきた書泉ブックマートの佐藤克明店長は、景品を図書カード・図書券にしぼったことを評価し、さらなる改革案を提言した。
−−書店くじに対するお客様の反応は。
「はっきりと二分される。
もらって即レシートといっしょに捨てる人と、『くじはいつから配るのか』と熱心に問い合わせてくる人。
当社では顧客サービスの一環として書店くじを配布しているが、ここ数年、全体的にお客様の認知度は下がっている気がする」−−今回の見直しに対する評価をお聞かせ下さい。
「景品を図書カード・図書券にしぼったのはいいと思う。
ただ、四等の『図書購入時に百円充当』については不満がある。
お客様にとって『図書購入時に百円充当』は、引換期間の間以外は無効。
くじの当選引換は締切日ぎりぎりに来店する方が多いが、そこで本を選ぶのはお客様の立場から言えば慌ただしい。
一方、図書カード・図書券ならいつでも本との交換ができ、書店へのリピートをより促進できる。
『百円充当』は廃止し、末等は図書カード・図書券五百円でいい」−−お客様に喜ばれるためにできることは。
「図書カードの一等三千枚分は将来プレミアがつくようなものを独自に作ってみてはどうか。
プレミア図書カードなら話題性があるし、収集に熱を上げる層が確実にいる。
図書カード欲しさに、本を買ってくじをもらうというお客様が増える。
くじに対するお客様の要求が高まれば、書店もくじを買わざるを得ない。
出版社の協力を得て、手塚治虫、水木しげる、石ノ森章太郎ら大御所コミック作家の作品を使えば話題になるし、サン・ジョルディのキャンペーン・キャラクターを使ってもいい。
できればサインなども入れて、プレミア度を高める。
図書カードは在庫として場所もとらない。
コストの問題はあるが、出版社などの協力が得られれば安く製作することも可能だろう」

小澤さんの思い出

本紙八月二十二日付の「小澤さんのこと」(杉本貞幸)、拝読いたしました。
遠い昔のように思いますが、サン・ジョルディ発足の会か何かに出席したときのこと、松信さんと小澤さんが話しているとき側にいたものですから、松信さんから小澤さんを紹介されて恐縮しました。
そのときの「小澤さんは歌が上手いんだよ」という松信さんの言葉は、今でもはっきりと覚えています。
杉本さんが去年の十月に訪ねたとき、小澤さんが元気な声で「今度いっしょに歌うからギターかついできてよ」と言ったという。
ぼくはこれを拝見して、李白の「一杯、一杯、また一杯、我は酔いて眠らんと欲す。
明日の朝、その気になったら、こんどは琴を抱いてきてくれ、大いに歌おうじゃあないか」という詩を思い出しました。
杉本貞幸さん、追悼文をありがとうございました。
小澤さんのこと、嗚呼、哀しきかな。

−無題−

角川グループお客様感謝市・一般書セット明細角川書店(Aセット43点149冊、Bセット24点52冊)書名著者本体価報奨ABかどかわこどもことばえじてん新版村石昭三他編著3800円50%3角川モバイル英和・和英辞典角川書店編3100円40%53角川モバイル英和辞典同1650円40%53角川モバイル和英辞典同1600円40%53角川新版日本史辞典朝尾直弘他編3400円50%21特大活字版角川用字必携新版角川書店編2300円50%33Eメールとインターネットがかんたん!コミュニケーションパル800円30%63iモードでここまでできる!角川書店編650円30%63インターネットでお店をつくろう同1600円30%2でっちあげ夏木栄司860円20%2ブランドはなぜ墜ちたか産経新聞取材班1300円20%2雨あがる山本周五郎1600円20%2回復!スパスパ人間学TBSエンタテインメント製作スタッフ1300円50%53漢字字源辞典山田勝美他2800円40%3漢字用法辞典武部良明2600円50%3金の芽−インド紅茶紀行−磯淵猛1600円30%2金八語録2小山内美江子1100円30%2刑事コロンボ−レインコートの中のすべて−1300円30%31検察の疲労産経新聞特集部1300円20%2女のカラダの緊急ハンドブック角川書店編1200円30%53笑う犬には謎があるフジテレビ950円20%2新iモードでここまでできる角川書店編650円30%63日本語力樺島忠夫1200円30%63比喩表現辞典中村明2800円50%3旅のマル楽英会話角川書店編950円50%63OURTIMES20世紀筑紫哲也監修15000円50%21ブレア・ウィッチ・プロジェクト完全調書1600円20%2マトリックス2800円20%3マンハッタンの怪人F・フォーサイス1500円20%2ワイル博士の医食同源A・ワイル2500円20%53ワイル博士の健康相談1同1100円30%31主婦の友社(Aセット14点44冊、Bセット14点44冊)お母さんの味大百科主婦の友社編1880円☆55365日の花作り・庭作り大百科同2180円☆33Dr.コパの風水が効く!大百科同1680円☆33困ったら読む冠婚葬祭とマナー大百科同1980円☆33だれでもわかる肝臓病戸田剛太郎監修1456円30%33だれでもわかる糖尿病鈴木吉彦1456円30%33アロエベラのすべて主婦の友社編777円30%33アロエは効く八木晟893円30%33肥満の食事と食べ方主婦の友社編1456円30%33糖尿病の食事と食べ方同1456円30%33高脂血症の食事と食べ方同1456円30%33心臓病の食事と食べ方同1456円30%33胃・十二指腸潰瘍の食事と食べ方同1456円30%33肝臓病の食事と食べ方同1456円30%33☆の商品は部分再販商品で、通常正味と率が異なる。
メディアワークス(Aセット6点12冊、Bセット6点6冊)臣士れい画集POSITIVEGIRL2200円10%21機動戦士ガンダムMS回顧録2500円10%21ベターマンコンプリートブック2300円10%21ガンダムキャラクター大全集2800円10%21アダルトビデオゼネレーション東良美季2800円10%21麻宮騎亜画集(2)VENUS3800円10%21同朋舎(Aセット20点40冊、Bセット20点40冊)古本屋さんの謎岡崎武志1500円10%21てつがくを着て、まちを歩こう鷲田清一1500円10%21二住生活のすすめ松田力1500円10%21祇園に生きて三宅こまめ1600円10%21野垂れ死に人間図鑑山本隆司1500円10%21チャイルドケアの仕事東潔1200円10%21金融破地獄小説日本債券銀行杉田望1600円10%21「絶対絶命!」をヒラリとかわすH・プレス1300円10%21田口光久のtoto大的中バイブル680円10%21オランダ直伝の花仕事東潔1200円10%21やきものの仕事東潔1200円10%21東京の寿命八幡和郎1500円10%21日本の国と憲法第三の選択八幡和郎1600円10%21ウェディングフラワーのしごと東潔1200円10%21戦国武将学入問道満三郎1300円10%21蒐集する猿坂崎重盛2200円10%21立ち呑み詩人のすすめ吉田類1500円10%21ビジネスモデル特許で億万長者倉林敏1500円10%21さよなら「いい子」キレていく私吉田脩二1400円10%21iモード・パラダイス760円10%21ローカス(Aセット4点8冊、Bセット4点4冊)これで作れる情報セキュリティポリシーOSK2500円10%21WindowsMeネットワーク構築入門2800円10%21チャレンジ!JAVAJbuilder編2800円10%21Accessで作る実力テスト成績処理システム3200円10%21Cセット(5点20冊、買切り扱い)龍馬(一)津本陽1600円10%5誕生日事典G・ゴールドシュナイダー2800円10%2東京アンダーワールドR・ホワイティング1900円10%3ベロニカは死ぬことにしたP・コエーリョ1600円10%5猪木詩集「馬鹿になれ」アントニオ・猪木1500円10%5Cセット単体の注文は不可。
必ずAセットかBセットと併せて注文する。
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「こどもワールド」盛岡で開催

日販の「本と遊ぼう!こどもワールド2001児童図書展示会」が八月十八日から二十日の三日間、盛岡市の盛岡産業会館で開催され、千九百十人が来場した。
オープニングセレモニーで、日販鶴田尚正副社長は「読み聞かせによる親子のふれあいを通じて読書に向けたよい習慣や豊かな創造の世界を育んでもらうとともに、地域文化の向上と良書普及に貢献することを目的に、日本児童図書出版協会とともに開催してきた。
今回はさわや書店及び県教育委員会、県書店商業組合をはじめ多数のご後援を賜り開催に至った。
各ブースとも十分満喫いただけると思う」とあいさつした。
続いて岩手県立図書館・相原康二館長、盛岡市立図書館・山口喜久雄館長、さわや書店・赤澤桂一郎代表取締役社長(岩手県書店商業組合理事長)、児童代表の佐々木太一さん、山崎瑠華さん、日本児童図書出版協会を代表して童心社・酒井京子代表取締役社長、鶴田副社長によりテープカットが行われた。
会場では「ファーストブック」「母と子の読み聞かせ」「ABCえいごであそぼう」などのテーマ別コーナーが設けられ約五万冊を展示。
インターネットコーナーでは、設置されたパソコンを子どもたちが楽しそうに操作していた。
児童作家・木村裕一氏、原ゆたか氏の講演・サイン会も盛況となった。
また地域のボランティアによる読み聞かせや紙芝居が会期中を通して子どもたちに好評だった。
日販児童図書展示会は今年は名古屋、鹿児島でも開催され、三会場の来場者は合計一万二千三百六人にのぼった。

日販の版権取得作品

ブッキングは、親会社である日販の版権取得作品に関連した出版物の発行・発売を新事業としてスタートする。
第一弾として十月中旬公開予定の映画「ショコキ!」のメイキングブックを出版する。
本のタイトルは『はじめてのおしごと』(A5判八十八頁、本体千八百円)。
人気お笑いグループ・ジョビジョバのリーダーで、今回映画監督初体験となるマギーのインタビューを中心に、出演者、スタッフの話などを収録する。
全国四百書店の店頭で取り扱うほか、ブッキングのサイト(http://www.book−ing.co.jp/)や「ショコキ!」のオフィシャルサイト上(http://www.shokoki.com/)でも販売する予定。
日販は、一九九一年から映像ソフトの制作・買い付け、国内外での諸権利取得などの版権ビジネスを展開しており、出資作品からは「Shallweダンス?」「鉄道員」など多数のヒット作が出ている。
ブッキングは版権の複合的な展開を図ることで、さらなる事業拡大へつなげたい考え。

ポケッターと店名シール

日書連共同購買委員会が斡旋日書連共同購買委員会では、本年度も「ポケッター02」の斡旋を実施しています。
総頁数六十四頁、ハンディータイプの手帳で、日書連独自企画によるオリジナル商品です。
年末年始の贈答用・販売用にご活用ください。
また、名入れ印刷の代用として便利な「店名刷込シール」の斡旋も行っています。
ぜひご利用ください。
(頒価はいずれも税別価格)▽ポケッター02(のし袋付き、送料込み)=一部七十三円・百部単位同・店名入り(印刷場所は後見返し。
のし袋への印刷不可)=五百部以上・一部八十九円、千部以上・一部八十二円、三千部以上・一部七十八円▽店名刷込シール(一枚55×25。
五百枚以上、百枚単位)=五百枚以上・一枚十円五十銭、千枚以上・一枚九円五十銭、三千枚以上・一枚六円※書体は細ゴシック体または明朝体に限る。
所定の申込用紙に必要事項を記入の上、所属都道府県組合にご送付ください。
「店名入りポケッター」「店名刷込シール」はお早めのお申し込みをお願いいたします。
商品は十月下旬頃に取引取次店から配送されます。

催し

◇出版科学研究所「出版セミナー」九月二十六日(水)午後二時から四時まで、東京・神楽坂の日本出版クラブ会館・鳳凰の間で開催。
講師は、OL向けタウン情報誌『オズマガジン』を発行するスターツ出版の新井俊也代表取締役社長。
「雑誌とデジタルメディアを連動させる!−スターツ出版『オズマガジン』のメディアコミュニケーション戦略−」と題して、雑誌事業、インターネット事業、地域情報紙事業の三領域で発展を続ける同社の現況と今後の経営戦略を講演する。
受講料は一名五千円(会場受付で支払い)。
申し込み、問い合わせは、〒162−0813新宿区東五軒町6−21トーハン別館出版科学研究所出版セミナー事務局(FAX03−3266−1855、03−3269−1379)まで。
締め切り九月十日。
◇九月期トーハン会総会日程▽長崎トーハン会=九月六日(木)大村市・長崎インターナショナルホテル▽北海道トーハン会(青年部と合同)=九月七日(金)札幌市・母子福祉センター▽宮崎トーハン会=九月十八日(火)宮崎市・宮崎厚生年金会館▽鹿児島トーハン会=九月十九日(水)鹿児島市・城山観光ホテル

日書連のうごき

8月1日再販問題で有斐閣他訪問。
8月8日出版再販研究委小委員会開催。
8月9日読進協事業委員会へ舩坂委員出席。
8月10日情報化推進問題で井門、志賀副会長、大阪屋訪問。
8月20日NPO「ブックスタート支援センター」設立総会へ萬田会長出席。
8月21日再販研究委員会打合会へ萬田会長他出席。
8月22日出版流通改善協議会座談会へ下向副会長、中村委員長出席。
8月24日第四土曜日は子どもの本の日実行委へ舩坂副委員長出席。
8月28日全国中小小売商連絡会幹事会へ丸岡委員出席。
全国公取協連絡会へ影山専務、白幡局長出席。
8月29日スタートアップ21委員会で取協雑誌研究委、SLA幹部との懇談。
出版物公取協、規約問題で公取委寺川課長を訪問。
8月30日出版再販研究委小委員会開催。
経営・取引委「不公正取引」問題で公取委山本課長を招き、研修会開催。
8月31日情報化推進委員会開催。
野間賞受賞候補者推薦で白幡専務、大川局長で講談社訪問。

本屋のうちそと

三十年来の友人が、リンパ腫にかかっていることがわかった。
彼女の息子が、夏休みをとって帰ってくるというので、その日にあわせて顔を見に行くことにした。
友人はしばらく会っていない間にずいぶんやせていた。
努めて元気そうにふるまってはいるが、病魔の勢いは隠せない。
パワフルだった彼女はどこかに行ってしまった。
患部の摘出もコバルトの照射もできない部位に巣くったいまいましいものは、抗がん剤で狙い撃ちしていく以外に方法がないらしい。
その副作用もあるのだろう。
ものを食べるというごくごくあたりまえのことがあたりまえでなくなったと言う。
食べ物がのどを通らない日がある。
水気をたっぷりと含んだおいしいはずの桃が、まるでバリウムのように味気ないものでしかない日もある。
それでも体力が落ちれば負けると自分を励まし励まししては、モノを口に運ぶ日々。
寿司職人といってもまだ若い息子は、自分の持てる限りの技で客人たちをもてなすふりをしながら、母親の美味しいということばを待っている。
器を選び、素材を選ぶ。
のどごしの良さそうなおくらと山芋のあえものには、やわらかい味付けをほどこした紅い梅肉のたれを置く。
巨峰に十文字の切り目をつけて、開きかけのカモミールの花のようにあしらう。
クスクスかしらと思うほどパラパラにしあげた焼き飯からは、念入りに炒められた甘い玉葱とベーコンの香ばしい匂いが漂ってくる。
「大勢で食べると美味しいな、やっぱり」息子や気の置けない友人に囲まれた彼女の声は、今のこの幸せをかみしめているようで、それだけになんだか切なかった。
(如意)