全国書店新聞
             

平成25年2月1日号

電子書籍市場の見通し示す/藤原理事長が新年あいさつ/宮城県

平成25年度宮城県書店商業組合・出版・取次・運輸合同新年会が1月9日午後5時からメトロポリタン仙台で行われ、書店16社28名、出版社14社20名、取次2社11名、運輸1社3名の合計62名が出席した。
司会の梅津清太郎氏(八文字屋書店)の発声で会がスタートし、宮城組合・藤原直理事長が新年のあいさつ。日頃の協力と支援に感謝を述べた上で、政権交代が行われたことに言及するとともに、巳年は株価が上昇する年だとして、景気回復に大いに期待が持てると話した。また電子書籍について、タブレット端末の台数は3年後には798万台に伸び、市場規模も700億円から2000億円と伸びるとしたものの、楽天のビジネスモデルなどを例に出して、取り組みの難しさを示唆した。そして、今年こそ参加の皆様の商売繁盛をと祈願し、あいさつを終えた。
続いて、日販の大久保元博東部支社長が、年末年始の全国と宮城それぞれのPOS店の販売データを説明し、売上は好調だったと報告。自社にとってもリアル書店の売上が生命線であると話し、今後も書店の支援に全力であたっていくことを誓って、乾杯の音頭を取った。
しばしの歓談の後、恒例の年男・年女の披露が行われた。本年の該当者は4名で、年齢順に小学館パブリッシング・サービスの井上高広氏、ヤマト屋書店の阿部直英氏、ブックスなにわの猪俣博之氏、ヤマト屋書店の鈴木典子氏を紹介。記念品が贈られた後に、一人一人が今年の抱負を語った。また、恒例の各社の新年あいさつは、今回はランダム指名の形式で行われ、突然の指名に戸惑いながらも精一杯自社をアピールしていた。
菅原正敏氏(興文堂書店)が中締めを行い、新年会を終了した。
(佐々木栄之広報委員)

アマゾンから読者取り戻す/神奈川新年懇親会で筒井理事長

神奈川県書店商業組合は1月18日、横浜市中区の華正樓で新年懇親会を開き、書店、出版社、取次など総勢102名が出席した。
冒頭あいさつに立った筒井正博理事長は「先日『アマゾン水準』という言葉に出会った。アマゾン水準に慣れ親しんだお客様をどうすれば書店の側に取り戻せるのか考えなければならない。翌日配送や書店が負担する料金について書店の世論として声を出していきたい。出版社、取次、書店で利益をシェアし、アマゾン水準のサービスを提供できる形を作っていく必要がある。仕組みはアマゾンに近いものがすでに出来ている。今年は、同じサービスを同じ値段で提供できる方法について協議し、煮詰め、実現していきたい。中小書店が少しでも良くなるよう神奈川は先頭に立つ」と抱負を語った。
日販横浜支店の伊藤徹支店長が「一昨年の東日本大震災で、被災者の皆さんから衣食住の次に求められたのは本だった。本は生活必需品と改めて思った。紙の本の力を信じて書店店頭を盛り上げていきたい」とあいさつし、乾杯した。

愚直に本を売ることに専念/東京組合新年懇親会に260名

東京都書店商業組合は1月16日午後5時半から、水道橋の東京ドームホテルで新年懇親会を開催し、出版社、取次、組合員ら総勢260名が出席。大橋信夫理事長は年頭あいさつで、出版社に書店再生増売企画への参加を呼びかけるとともに、「我々書店は基本に戻り、愚直に本を売ることに専念したい」と述べた。
新年懇親会は越石武史実行委員の司会で進行し、柴﨑繁実行委員長が開会の辞。今年の干支にまつわることわざとして『蛇の足より人の足見よ』を紹介し、「出版業界も議論百出しているが、一歩も前に進まない。我々は地元を見てしっかり進んでいきたい。業界を立て直していくために、町の本屋にぜひ皆さんの温かい手を差し伸べていただきたい」と述べて幕を開けた。
年頭あいさつを行った大橋理事長は、「日書連が進めている書店再生の増売企画は、第1回を出版社5社の実用書各10点でスタートしたところ、約420書店から450セット強の申込みがあった。第2回目の出版社を募っており、我と思わん方は手を上げていただきたい。この企画は、少しでもたくさん本を売ろうという原点に戻って、書店は本を売る軍団でなければいけないということで始まった運動なので、ぜひ成功させたい。今年は基本に戻って、愚直に本を売ることに専念していこうと思う。本屋が最前線で頑張り、汗を流すことで本屋が良くなり、出版社も取次も良くなれる。この業界全体が良くなろうということで始めているので、ぜひご協力いただきたい」と述べた。
続いて出版社を代表して講談社・森武文専務と小学館・早川三雄常務が登壇。掛け合い漫才風の祝辞で会場を沸かせた。
森専務は「書店にお客さんが来る具体策を考えたい。書店組合には、販売集団的色彩をもっと強めてほしい。一緒に商品開発チームのようなものを作り、売れて利益が出る商材を作っていけたらと考えている」。早川常務は「出版社や取次、書店の枠を超え、リアル店舗ならではの強みを発揮できる店作りについて、何ができるのかを一緒になって考えていきたい。書店再生の増売キャンペーンでは、成功事例をたくさん出してもらい、出版社にフィードバックしてほしい」と述べた。
この後、日本出版販売の吉島哲夫常務が乾杯のあいさつ。『自分のアタマで考えよう』(ダイヤモンド社)を紹介して、「大橋理事長が話していたように、原点に帰って考えるとまだまだやらなければいけないことがたくさんある。この本には『知識は過去のものであって、思考は未来のもの』と書かれている。その思考に基づいて今年1年皆さんとともに頑張っていきたい」と述べた。
閉会では正副理事長が登壇し、舩坂良雄副理事長が「今年は皆さんに3つのお願いがある。出版社には、昨年以上に企画を頑張っていただきたい。取次には、全国の書店津々浦々に本が行き渡るような配送システムをお願いしたい。書店は、お客様に支持される店作りをしなければいけない。既刊本を掘り起こし、増売に努める。1冊でも多く本を売り、返品は1冊でも少なくすることをお願いしたい」とあいさつ。出席者全員で三本締めを行って終了した。

震災復興基金募金箱設置にご協力を

〈大震災〉出版対策本部では、「大震災出版復興基金」の店頭での募金活動に協力を呼び掛けている。協力書店には、アクリル製ブック型の募金箱と店頭掲示用ポスター、送金用の郵便振替用紙を送付する。振込料は本部負担。募金を送金することで書店に税金はかからない。問い合わせは所属の都道府県書店組合へ。

軽減税率適用へ行動の時/中村理事長が決意示す/京都新年互礼会

京都府書店商業組合は1月9日、京都市中京区の京都ホテルオークラで平成25年京都出版業界新年互礼会を開催した。日本書籍出版協会京都支部、京都出版取次京栄会と共催しているもので、書店、出版社、取次、業界団体関係者など総勢148名が出席した。
互礼会は森武紀明理事の司会で進行し、中村晃造理事長があいさつ。京都組合副理事長などの要職を歴任した大垣和央相談役(大垣書店)が1月7日逝去したことについて、京都出版業界の発展に尽力した功績に感謝するとともに、冥福を祈り哀悼の意を表した。
このあと消費税問題に触れ、「2014年4月から段階的に実施される消費増税は、軽減税率の導入時期や対象品目適用などの方針が自民党税制調査会で示されていく。出版物が軽減税率の対象品目となることで、文字活字文化が発展し、今後も国民が出版物に接する機会が維持されると考える。日書連、取次、出版社の三者が一体となって出版物への軽減税率適用を、今までよりも声を発して求めていく必要がある。そのための行動に尽力は惜しまない覚悟」と決意を述べた。
乾杯の発声では、大阪屋の小山登執行役員営業本部副本部長が「年末年始の売上げは比較的堅調だった。巳年にちなみ出版不況が脱皮できるよう、書店、出版社、取次が一丸となって頑張っていきたい」と話した。中締めでは、書協京都支部の杉田啓三支部長(ミネルヴァ書房)が「電子書籍化の流れに右往左往するのではなく腰を据え、京都、関西が持つ伝統と底力によって地道に紙の本の読者を掘り起こしたい」と述べた。(澤田直哉広報委員)

「知の地域づくり」シンポ開催/書店と図書館の役割討論/熊本

学校図書館、公共図書館や書店を核にした「知の地域づくり」を考える全国リレーシンポジウム「知の地域づくりを考えるin熊本」が12月15日、熊本市中央区の市民会館崇城大ホール大会議室で開かれ、書店、学校関係者、図書館司書、市民など約200名が出席した。文字・活字文化推進機構(肥田美代子理事長)、熊本県書店商業組合(長﨑晴作理事長)主催。熊本日日新聞社、日本図書館協会、全国学校図書館協議会共催。東京、名古屋などに続き5ヵ所目の開催。
最初に元総務大臣の片山善博・慶応大学教授が「知の地域づくりと図書館の可能性」と題して基調講演。「地方は下請け体質や公共事業依存を脱するために、知を磨く必要がある。その鍵を握るのは学校図書館、公共図書館、そして地元書店」と述べた。また、鳥取県知事時代に、すべての図書館は地元から本を購入するようにして、地域に相応しい図書館づくりを目指したことを披露した。
片山氏、肥田氏に熊本県立大学教授の桑原隆広氏、作家のたつみや章氏を加えた4名によるパネルディスカッションは、熊日サービス開発取締役相談役の澤田俊郎氏がコーディネーターを務めた。このなかで肥田氏は「地域の図書館と地元書店との固いつながりが地域文化の発展と充実につながる」と強調した。(熊本県書店商業組合理事長・長﨑晴作)

春の書店くじ実施要領

▽実施期間平成25年4月20日(土)より30日(火)まで。書籍・雑誌500円以上購入の読者に「書店くじ」を進呈
▽発行枚数300万枚。書店には1束(500枚)3571円(税別)で頒布
▽申込方法注文ハガキに必要事項を記入し、束単位で所属都道府県組合宛に申し込む。締切は2月20日(厳守)
▽配布と請求方法くじは取引取次経由で4月18日前後までに配布。代金は取引取次より請求。
▽当せん発表5月23日。日書連ホームページ並びに書店店頭掲示ポスターで発表
▽賞品総額4290万円
当せん確率は9・7本に1本
特等賞=図書カード5万円30本
1等賞=同1万円600本
2等賞=図書カード
又は図書購入時充当1千円900本
3等賞=同5百円9000本
4等賞=図書購入時に充当百円30万本
▽賞品引換え特等賞は当せん券を読者より直接日書連に送付。1、2、3、4等賞は取扱書店で立替え。図書カード不扱い店または品切れの場合は、お買い上げ品代に充当
▽引換え期間読者は5月23日より6月30日(消印有効)まで。書店で立替えたくじは7月31日までに「引換当せん券・清算用紙(発表ポスターと同送)」と一緒に日書連事務局に送付
▽無料配布店頭活性化活動の一環として組合加盟店全店に無料の「書店くじセット」(くじ50枚、ポスター1枚)1組を直送
▽PR活動「春の書店くじ」宣伝用ポスター。全国書店新聞に実施要綱を掲載。日書連ホームページで宣伝

生き残りへアイデアと汗を/長谷川理事長が呼びかけ/福岡新年の会

福岡県出版業界新年の会が1月7日、福岡市中央区のホテルニューオータニ博多で開かれ、業界関係者97名が出席した。
今年は九州出版懇話会の担当で、小学館の山脇氏の司会で進行。日販九州支店の越智支店長が年末年始の売上動向調査の結果を発表し、「雑誌は人気コミックの発売とAKB関係のムックの売上げが好調で前年比6%増。書籍は『とびだせ動物の森』関連、『謎解きはディナーの後で』などメディア化銘柄の売上げが好調だったが、文芸書、書籍コミックの落ち込みが大きく、全体ではマイナスになった」と述べた。
福岡組合の長谷川澄男理事長は、巳年にちなんで蛇の蘊蓄を紹介した後、「個々の店で生き残るためのアイデアを出そう。知恵のない者は汗を出そう」と呼びかけた。九州出版懇話会を代表してNHK出版の秋葉担当部長が、東日本大震災復興の一里塚になればと岩手県大船渡市・さいとう製菓の銘菓「かもめの玉子」を購入、出席者に配ったことを話し、斎藤社長のお礼の手紙を紹介した。
天龍運輸の浅野常務の乾杯の発声のあと、元NHK職員の東慶昭氏が演舞を披露し、出席した年男に記念品を贈呈。中締めでは博多祝い歌が披露され、博多手一本で宴を終えた。主婦と生活社の古川氏が「餅は餅屋、本は本屋で頑張ろう」と締めくくった。
(西村勝広報委員)

平野義昌氏に感謝状/本紙に7年間コラム連載/兵庫組合

兵庫県書店商業組合(山根金造理事長)は12月11日、神戸市婦人会館で定例理事会を開催した。
開会に際し、11月27日に逝去した小川恵一郎相談役(元兵庫県書店商業組合理事長、元日書連副会長)に全員で黙祷。このあと山根理事長があいさつし、9月から取り組んできた「古事記三昧フェア」について成功裡に終了したとして、関係者の労をねぎらった。
支部報告、委員会報告では、第7支部から情報BOX勉強会を実施したいと報告があった。また、独自企画を提出した組合に補助金を拠出する日書連「2013サン・ジョルディの日PR企画推進費」に申し込んだことを報告。支給が決まり次第、若手を中心に企画の検討を行うことになった。この他、次次年の大河ドラマに黒田官兵衛が決定し、地元として店頭を盛り上げるべく独自の取り組みを考えることにした。
引き続き同会場で発売日励行委員会を開き、このあと合同忘年会の会場に移動。忘年会では、7年間にわたり全国書店新聞にコラム「うみふみ書店日記」を連載した海文堂書店・平野義昌氏を招待し、山根理事長から感謝状と記念品を贈呈した。参加者30名は和気あいあいと1年間を振り返った。(安井唯善広報委員)

古書組合連携事業など進展/組合加入メリット開発で/愛知組合

愛知県書店商業組合は1月17日、名古屋市千種区のルブラ王山で定例理事会を開催した。はじめにあいさつした佐藤光弘理事長は、東三河支部長の小泉修氏(全国書店新聞広報委員)が昨年11月末に逝去したと報告し、全員で黙祷。「今年は理事の改選がある。若い方に頑張って組合を牽引してほしい」と述べ、引き続き審議を行った。各委員会報告は以下の通り。
〔会員メリット開発委員会〕
古書組合との連携事業についてメーリングリストを通じて情報収集し、発信している。古紙回収事業についても次のステップを準備中と報告した。また、電子マネー決済端末「KAZAPi(かざっぴぃ)」の導入を提案した。
〔サン・ジョルディ委員会〕
4月に名古屋市東区のオアシス21で開催する「サン・ジョルディフェスティバル名古屋2013」について意見交換を行った。今年は絵本作家のサトシン氏、宮西達也氏のサイン会と読み聞かせ、バーゲン本・サイン本販売、新美南吉生誕100年を記念して本の展示販売を行う予定。
〔協同増売委員会〕
河出書房新社『大人の塗り絵』の増売を継続するよう要請した。また、新美南吉生誕100年フェアを予定しており、注文書と販促物を準備中と報告した。
〔広報委員会〕
ホームページ活性化のため各支部に活動予定などを報告するよう依頼した。
〔総務委員会〕
第30回通常総会は5月17日にルブラ王山で開催する予定と報告した。
〔情報化推進委員会〕
研修会「発注ツール説明会」の開催を予定。

万引き防止の紙芝居を県図書館協会に寄贈/静岡組合

静岡県書店商業組合(江﨑直利理事長)は静岡県図書館協会(谷野純夫会長)に、万引き防止のための保護者向け紙芝居10部を寄贈。11月15日、静岡市駿河区の静岡県立中央図書館で贈呈式を行った。
紙芝居は、万引きをしてしまった子どもの心理を描いたもので、タイトルは「万引きGメンがあなたに語る」。企画・制作は袋井市民生委員児童委員協議会児童福祉部会。大きさはB4サイズ。
県内で学生による大量万引きが大きく報道され、社会問題化したことを受け、江﨑理事長も加わる「きまりを守る子ども育成協議会」で増加する万引きに対して新たな啓発活動が必要との意見が出された。こうした中、袋井市民生委員児童委員協議会児童福祉部会と静岡組合が万引き防止活動の一環として紙芝居を制作した。
県立中央図書館のほか各公立図書館に寄贈し、活用する。

東京5書店の共同出版、3ヵ月で実売1200冊/重版も決まる

東京5書店で構成する「多摩川の本屋たち」が共同出資で昨夏出版した田村元著『風になった伝書猫』の第1期(2012年8月25日~11月30日)販売分の集計結果がまとまった。これによると約120店の実売数は1272冊、実売率は68・9%と好調な滑り出しをきった。その後も順調に部数を伸ばし、1月16日現在の実売数は1609冊。重版も決まった。
「多摩川の本屋たち」の世話役を務める小川書店・小川頼之社長は「実売数は平均1店10冊。中小書店でも頑張れば結果を残せることが証明できた」と胸を張る。実売トップは世田谷の50坪の書店で67冊。20坪の小川書店でも46冊売れた。ポスターを外に向けて貼った店は総じて平均を上回る実売を記録したという。
「置いてひと工夫すれば確実に売れる商品。販売協力店を募集している。本屋発ベストセラー作りに協力してほしい。本屋の力を見せつけよう」と意気込む。
問い合わせは小川書店まで。℡03―3451―2223

日書連のうごき/2012年4月~12月

4月2日学校図書館関係施策研修セミナーに大橋会長ほか役員が出席。
4月4日東京国際ブックフェア説明会に大川専務理事が出席。
4月9日日書連ホームページ部会。
4月10日2012年本屋大賞発表会に石井事務局長が出席。
4月12日日本出版インフラセンター運営委員会に柴﨑副会長が出席。
4月13日「ためほんくん」部会。
4月17日電子書籍対応部会。「書店大商談会」第2回実行委員会に小沢総務部長が出席。
4月18日九州雑誌センター第4回取締役会に大橋会長ほか役員が出席。
4月19日日書連定例理事会。ISBN第1回マネジメント委員会に小沢総務部長が出席。出版物小売公取協理事会。
4月20日「ためほんくん」幹事会に田江理事が出席。
4月23日雑誌公取協総会懇親会に大橋会長が出席。
4月24日第51回全出版人大会役員・顧問会に石井事務局長が出席。「共通雑誌コード」JPO移管に伴う懇談会に小沢総務部長が出席。
4月26日取引改善委員会。出版物小売公取協監査会。
5月7日正副会長委員長議案書検討会議。「春の書店くじ」抽選会。
5月9日出倫協・出版ゾーニング委員会に鈴木副会長が出席。国立国会図書館との意見交換に高島顧問が出席。全出版人大会に大橋会長ほか役員が出席。
5月11日出版流通改善協議会に大橋会長ほか役員が出席。
5月14日公正取引委員会審査局に柴﨑副会長が訪問。
5月15日日書連監査会。
5月16日各種委員会(指導教育、取引改善、流通改善、書店再生、広報、政策、組織)。出版倫理協議会に道岡委員が出席。
5月17日出版物小売公取協総会。日書連5月定例理事会。
5月18日学校図書館整備推進会議運営委員会に西村副会長が出席。
5月23日「ためほんくん」幹事会に田江理事が出席。
5月25日出版文化産業振興財団評議員会・理事会に藤原副会長ほか役員が出席。
5月29日読書推進運動協議会理事会に大橋会長ほか役員が出席。雑誌発売日本部委員会に筒井理事ほか役員が出席。
5月30日公正取引委員会審査局を柴﨑副会長が訪問。
6月1日出版流通対策協議会との意見交換会に大橋会長ほか役員が出席。
6月6日大阪屋友の会連合大会に面屋副会長が出席。
6月11日全国万引防止機構理事会に大橋会長が出席。
6月12日図書館サポート部会として高島部会長が版元訪問。
6月14日共通雑誌コード管理センター運営委員会に柴﨑副会長が出席。
6月18日日本出版インフラセンター総会に大橋会長ほか役員が出席。
6月19日電子書籍対応部会。
6月20日各種委員会(指導教育、書店再生、取引改善、流通改善、政策、広報、組織)。
6月21日日書連6月定例理事会。第24回日書連通常総会。
6月22日「ためほんくん」全体会に田江理事が出席。
6月25日出版サロン会に大橋会長が出席。
6月27日東京組合・日書連合同書店再生委員会。公正取引委員会審査局に柴﨑副会長が出席。
6月28日「心にのこる子どもの本」三者会議に舩坂副会長ほか役員が出席。
6月29日電子出版コード管理研究委員会に藤原副会長が出席。
7月3日映画「じんじん」発起人会に大橋会長が出席。
7月5日東京国際ブックフェア開会式に大橋会長が出席。全国情報化推進会議。
7月9日取引改善委員会。
7月10日読売中公「吉野作造賞」表彰式に大橋会長が出席。
7月11日フューチャー・ブックストア・フォーラム報告会に藤原副会長ほか役員が出席。
7月12日東北ブロック大会に大橋会長が訪問。公正取引委員会審査局を柴﨑副会長が訪問。
7月13日出版倫理協議会に道岡委員が出席。公正取引協会月例懇談会に大橋会長ほか役員が出席。
7月18日各種委員会(指導教育、電子書籍対応、書店再生、取引改善、流通改善、政策、読書推進)。
7月19日日書連7月定例理事会。出版物小売業公正取引協議会理事会。
7月23日電子出版コード管理研究委員会に藤原副会長が出席。
7月24日雑誌発売日本部委員会に西村副会長ほか役員が出席。
7月25日「ためほんくん」幹事会に田江理事が出席。文化産業信用組合理事会に大橋会長が出席。
7月27日図書館サポート委員会として高島部会長が大阪屋訪問。
8月8日日本出版クラブ臨時理事会に大橋会長が出席。
8月20日「ためほんくん」部会。
8月21日政策委員会。
8月22日児童図書出版協会との増売運動打合せに舩坂副会長が出席。
8月23日出版文化産業振興財団理事会に大橋会長ほか役員が出席。
8月24日図書館サポート部会として高島顧問が大阪屋を訪問。
9月3日出版平和堂実行委員会に大橋会長が出席。
9月4日日本図書普及株式会社を大橋会長ほか役員が訪問。
9月6日出版物公取協と集英社との意見交換に柴﨑副会長ほか役員が出席。
9月10日JPO共通雑誌コード委員会に柴﨑副会長が出席。書店再生委員会として舩坂副会長ほか役員が日販を訪問。
9月13日日本出版インフラセンター運営委員会に柴﨑副会長が出席。
9月14日出版倫理協議会に道岡委員が出席。
9月19日各種委員会(指導教育、電子書籍対応、書店再生、取引改善、流通改善、政策、広報、読書推進、組織)。
9月20日日書連9月定例理事会。全国中央会を講師に組合法の勉強会を開催。出版物小売業公正取引協議会理事会。
9月25日雑誌発売日本部委員会に藤原副会長ほか役員が出席。
9月26日「読書週間書店くじ」取協書籍進行委員会との二者会談に舩坂副会長が出席。
9月27日千葉県書店商業組合総会に大橋会長が出席。
9月28日文字活字文化推進機構理事会に大橋会長が出席。
10月2日出版再販研究委員会に大橋会長ほか役員が出席。
10月5日出版平和堂・出版功労者顕彰会に大橋会長ほか役員が出席。
10月16日全国公取協連合会連絡会に影山専務理事が出席。
10月17日全国広報委員会議。
10月18日公正取引委員会審査局を柴﨑副会長が訪問。
10月23日読進協事業委員会に石井事務局長が出席。
10月24日文化産業信用組合理事会に大橋会長が出席。ISBN付与ワーキンググループに岩瀬委員ほか担当委員が出席。
10月26日高橋松之助記念賞表彰式に大橋会長が出席。「ためほんくん」幹事会に田江理事が出席。東京都個人情報説明会に小沢総務部長が出席。
10月31日フューチャー・ブックストア・フォーラムに藤原副会長ほか役員が出席。
11月2日図書館サポート部会として国立国会図書館との意見交換。読進協理事会・総会に石井事務局長が出席。
11月5日書店再生委員会として付録問題で雑協と意見交換。
11月7日九州雑誌センター取締役会に大橋会長ほか役員が出席。
11月8日野間読進賞表彰式に大橋会長が出席。書店再生委員会・増売企画でNHK出版と意見交換。
11月12日出版物公取協として影山専務理事ほか数名で消費者庁を訪問。
11月13日書店再生委・版元5社との意見交換会。11月14日出版倫理協議会に井上理事が出席。読書週間「書店くじ」抽選会。11月15日「ためほんくん」部会。「ためほんくん」全体会に田江理事が出席。ISBN第4回マネジメント委員会に藤原副会長ほか役員が出席。年末調整説明会に川端会計主任が出席。
11月19日図書館サポート部会。出版再販「流通白書」打合せ会に石井事務局長が出席。
11月20日第14回図書館総合展に小沢総務部長が出席。
11月21日第21回山本七平賞贈呈式に石井事務局長が出席。
11月22日JPIC第51回評議員会、第18回理事会に大橋会長ほか役員が出席。ISBN付与対象外商品流通問題検討WGに岩瀬委員ほか担当委員が出席。
11月27日雑誌発売日本部委員会に藤原副会長ほか役員が出席。
11月28日文化産業信用組合理事会に大橋会長が出席。
11月29日日本図書普及役員会に大橋会長ほか役員が出席。
12月4日文字・活字文化推進機構主催の「スポーツを読む」シンポジウムに大橋会長が出席。
12月5日出版平和堂運営委員会に大川専務理事が出席。
12月6日文字・活字文化推進機構理事会に大橋会長が出席。日本児童図書出版協会年末懇親会に舩坂副会長が出席。「子ども読書推進会議」運営幹事会に石井事務局長が出席。
12月11日「ためほんくん」部会。日本出版インフラセンター運営委員会に柴﨑副会長が出席。「再販関連」説明会に面屋副会長ほか役員が出席。
12月12日文化産業信用組合理事会に大橋会長が出席。
12月13日日本出版クラブ理事会に大橋会長が出席。
12月14日書店再生委・出版社との意見交換会。
12月18日電子書籍対応部会。
12月19日児童図書増売「心にのこる子どもの本」三者会議に舩坂副会長ほか役員が出席。各種委員会(指導教育、書店再生、取引改善、流通改善、政策、広報、読書推進、組織)第5回出版販売年末懇親会。
12月20日定例理事会。
12月21日「ためほんくん」幹事会。
12月29日日書連事務局仕事納め。

心にのこる子どもの本新学期・夏休みセール

日本児童図書出版協会加盟社がお薦めする、売行き良好書223点259冊を、4つのセットに分けてご用意しました。送本条件は、前回に引き続き7ヵ月長期となっております。お店の児童書コーナーにぜひご活用ください。
【絵本セット】
▽ようかいガマとのゲッコウの怪談(あかね書房)▽みにくいことりの子(あすなろ書房)▽こぶたのブルトンなつはプール/ゆーらりまんぼー(アリス館)▽おやすみくまちゃん/おつきさまなにみてる/花さき山(岩崎書店)▽こうじげんばのいちねん/どうぶつえんのいちにち(学研マーケティング)▽もりのだるまさんかぞく/フルーツタルトさん/はしれトロッコれっしゃ/うみのどうぶつとしょかんせん/おほしさま(教育画劇)▽ゆめのスカイツリー/ありんこのアリー/ぴあのうさぎとみみおばけ(金の星社)▽あいうえおたくはいびん/ようちえんがばけますよ(くもん出版)▽ピヨピヨハッピーバースデー/たんけんケンタくん(佼成出版社)▽わるいことがしたい!/ゆっくりおやすみにじいろのさかな(講談社)▽はりきりみかん(国土社)▽しゅっぱつしんこう!/ドラキュラーだぞ(小峰書店)▽さよならぼくたちのようちえん(主婦の友社)▽あかいボールをさがしています/くまだっこ(小学館)▽ラッコ/カワセミ(新日本出版社)▽ちいさなあめふりぐも/おやゆびさん/これなあに?(鈴木出版)▽おともだちカレー/たまねぎちゃんあららら!(世界文化社)▽はばたけ!ツバメ/こんこんこんなかお(そうえん社)▽イソップものがたり(大日本絵画)▽おばけのチョウちゃん/きりんのカミーユカミーユせんせいはまほうつかい!?(大日本図書)▽おたすけこびとのまいごさがし/ゆうびんやさんおねがいね(徳間書店)▽すいかくんがね‥/ふうとはなとたんぽぽ/おしいれのぼうけん/ようちえんいやや(童心社)▽つきをあらいに/なつやさいのなつやすみ(ひかりのくに)▽ふうこちゃんのリュック/あたしのやまのぼり(ひさかたチャイルド)▽いちはかたつむり、じゅうはかに/わたしのひかり/カメとカバえとじでよむほん/やんちゃもののおでましだい(評論社)▽おばけのバーティーよ~いドロン!/ぼくのかえりみち/いま、なんさい?(BL出版)▽おばけのおうちいりませんか?/なつのおとずれ/いちにちおばけ/10ぴきのかえるのなつまつり(PHP研究所)▽ぐりとぐらとすみれちゃん/ゆうちゃんとめんどくさいサイ/たまごのあかちゃん(福音館書店)▽かいじゅうたちのいるところ(冨山房)▽ねこざかなのはなび/しょうぶだ!!(フレーベル館)▽いわしくん(文化出版局)▽ピーちゃんのバッグ/のまどくん/だっこの木(文溪堂)▽タンポポあの日をわすれないで/ココロのヒカリ(文研出版)▽木のあかちゃんズ/みんなであそぼ(平凡社)▽田んぼの昆虫たんけん隊/多摩川のおさかなポスト(星の環会)▽いちねんめいろ(ほるぷ出版)▽じゅえきレストラン/あまがえる先生まよなかのびっくりコンサート/冒険!発見!大迷路時空列車クロノス(ポプラ社)▽ちびうさがっこうへ!/ひみつのもり(光村教育図書)
【読物セット】
▽妖怪道中膝栗毛②よろずトラブル妖怪におまかせ(あかね書房)▽海辺の宝もの(あすなろ書房)▽ルルとララのわくわくクレープ/捨て犬・未来と子犬のマーチ/なんでも魔女商会⑰きらめきハートのドレス/ほねほねザウルス⑧ティラノ・ベビーのオニたいじ!?/名犬チロリ日本初のセラピードッグになった捨て犬の物語(岩崎書店)▽ユリシーズ・ムーアと隠された町(学研マーケティング)▽ふしぎなのらネコ/キャベたまたんていミステリーれっしゃをおえ!(金の星社)▽ムジカの森の音楽隊/ソーラーカーで未来を走る(くもん出版)▽命がこぼれおちる前に/津波をこえたひまわりさん(佼成出版社)▽世の中への扉災害救助犬レイラ/クロックワークスリー/レガッタ!水をつかむ(講談社)▽小さなりゅう空をとぶ(国土社)▽おかのうえのカステラやさん(小峰書店)▽ぼくはマサイ―ライオンの大地で育つ―(さ・え・ら書房)▽ここが家だ(集英社)▽DVDつき少年野球必勝バイブル(主婦の友社)▽泣けちゃう怪談/ショコラの魔法~クラシックショコラ失われた物語~/ダレン・シャン前史クレプスリー伝説③呪われた宮殿(小学館)▽もえろっ!卓球部(新日本出版社)▽雨あがりのメデジン(鈴木出版)▽行事のおはなし12か月(世界文化社)▽王さまのアイスクリーム(大日本図書)▽スティーブ・ジョブズってどんな人?/あしたは晴れた空の下で(汐文社)▽アーヤと魔女(徳間書店)▽けんかにかんぱい!(童心社)▽小さなバイキングビッケ(評論社)▽バティストさんとハンガーブルグ=ハンガーブルグ伯爵のおはなし(BL出版)▽そうじきのつゆやすみ(PHP研究所)▽いやいやえん(福音館書店)▽きらめき12星座①ドキドキハートの告白大作戦/きらめき12星座②おしゃれバトルがはじまっちゃう!/きらめき12星座③恋のゴールへ一直線!(フレーベル館)▽真夜中の子ネコ(文溪堂)▽イチゴがいっぱい(文研出版)▽コペルニクスの鏡(平凡社)▽ガウディの青い海(星の環会)▽ウサギおたすけレース(ほるぷ出版)▽おばけのアッチほっぺたぺろりん/おばけはみんなのみかたです♪/みずたま手帖はじめての恋(ポプラ社)▽ワーグナー(リブリオ出版)
【あそびと学習セット】▽トリックアート図鑑だまし絵/恐竜研究室①恐竜のくらしをさぐる(あかね書房)▽いきもの図鑑えほん(あすなろ書房)▽ずら~りイモムシならべてみると…(アリス館)▽ことわざ絵本(岩崎書店)▽なぜ?どうして?小学生NEWぎもんランキング/せいかつこどもずかん衣食住(学研マーケティング)▽にほんちずのえほん/恐竜王国D―1めいろブック(金の星社)▽みんなの宇宙授業(くもん出版)▽星と神話物語で親しむ星の世界/講談社の動く図鑑WONDERMOVE大自然のふしぎ/ショコラちゃんのABC/世の中への扉ほんとうの「ドラッグ」(講談社)▽心をみがくことば論語(国土社)▽恐竜トリケラトプスのジュラ紀めいろ/恐竜あいうえお(小峰書店)▽頭のいい子を育てるあそべるおりがみ(主婦の友社)▽かずの冒険〈空編〉/小学館の図鑑NEO岩石・鉱物・化石(小学館)▽さわってみよう虫の変化(新日本出版社)▽森野熊八のかんたんお料理教室①ごはん・めん・パン(鈴木出版)▽365日出会う大自然海の生き物/365日出会う大自然昆虫(誠文堂新光社)▽もののしくみ大図鑑/完全版こども歴史新聞(世界文化社)▽おっぱい(そうえん社)▽サファリ動物探検(大日本絵画)▽かんたん!おいしい!冷たいスイーツ(汐文社)▽あいうえおのうみで(徳間書店)▽わくわく切り紙昆虫館(童心社)▽トラクタ大きなパワーでどんな作業も/田植機器用な爪できれいにスイスイ/管理機田畑の手入れに大かつやく/防除機作物まもって収穫いっぱい/コンバイン刈取り・脱穀・選別をいっきに(農山漁村文化協会)▽かがくのふしぎひゃっか(ひかりのくに)▽うみのかくれんぼ(ひさかたチャイルド)▽これは本(BL出版)▽世界の海1001のさがしもの/放射線の大研究/物語の迷路(PHP研究所)▽ぼく、だんごむし/宇宙―そのひろがりをしろう―(福音館書店)▽しぜんあそび/かがくあそび(フレーベル館)▽野の草ノート(文化出版局)▽こども世界国旗図鑑/食べもの日本地図館(平凡社)▽みんなでわかる高次脳機能障害生活を立て直す脳のリハビリ「注意障害」編(保育社)▽図解絵本東京スカイツリー/未確認動物UMAの謎(ポプラ社)▽牛をかぶったカメラマン(光村教育図書)▽ホタル(リブリオ出版)
【読み聞かせにふさわしい絵本セット】
▽ねずみのよめいり(あかね書房)▽どうぶつがすき(あすなろ書房)▽みにくいフジツボのフジコ(アリス館)▽りんごがひとつ(岩崎書店)▽セミくんいよいよこんやです(教育画劇)▽ももたろう/おこる(金の星社)▽とこよのくにのうらしまさん(くもん出版)▽はやくおおきくなりたいな(佼成出版社)▽よみきかせ日本昔話いっすんぼうし(講談社)▽おばけやしきなんてこわくない(国土社)▽ながいながいへびのはなし(小峰書店)▽スプーンのさじろうくん(小学館)▽カンカンカンでんしゃがくるよ(新日本出版社)▽かにのしょうばい(鈴木出版)▽にじをつくったのだあれ?(世界文化社)▽こぶたのぽんくん(そうえん社)▽白雪姫(大日本絵画)▽おはいんなさい(大日本図書)▽だんごうおです。(徳間書店)▽うまれてきてくれてありがとう/ぱたぱたももんちゃん(童心社)▽ゆうれいとどろぼう(ひかりのくに)▽どうぞのいす(ひさかたチャイルド)▽地球をほる(BL出版)▽たったさんびきだけのいけ/しょうぶだ!ぴゅんすけとぴった(PHP研究所)▽もりのなか(福音館書店)▽3つのなぞ(フレーベル館)▽108ぴきめのひつじ(文溪堂)▽からからからが…(文研出版)▽世界一ばかなわたしのネコ(平凡社)▽どろんこのおともだち(ほるぷ出版)▽なんのぎょうれつ?/おばけなんてないさ(ポプラ社)▽はこははこ?(光村教育図書)

書店店頭に読者を呼び戻す/トーハン

2013年トーハン新春の会は1月8日に東京・文京区の椿山荘で開かれ、書店、出版社など総勢2410名が出席した。
開会に先立ち、社員による書き初めパフォーマンスと獅子舞が披露された。あいさつで藤井武彦社長は、取引先書店の年末年始売上状況について、合計で99・1%と昨年同時期より6・5ポイント改善したことを報告。書店の現状について「読者がいろいろなチャンネルに分散した結果、新刊書店の転廃業は高水準で推移し、どんどん崖に近づいていると危機感を持っている。多数の書店が存続することが出版文化の発展にとって最も重要だ。書店に読者を呼び戻す取組みが必要であり、背水の陣で反転攻勢をかけたい」と述べた。
さらに、電子書籍の書店店頭販売システム「c―shelf」の提供開始や、情報システム「TONETSi」「TONETSV」のデータ活用による責任販売の推進、外商販売の強化などの諸施策や、明屋書店、ブックファーストとの資本業務提携について言及。最後に「本の魅力、リアル書店の魅力は消え去るものではない。全国の書店と一緒になって読者の心をつかみ、新刊マーケットをさらに拡大するよう全力を尽くす」と結んだ。
来賓あいさつで紀伊國屋書店・高井昌史社長は「出版業界の厳しい状況は土俵際にきており、馴れ合いの助け合いでは乗り切ることはできない。業界全体でスピード感を持って変革していかないと効果的な手は打てない」と危機感を表明。また、「取次のシェア争いが熾烈を極め、書店の系列化が新たな心配事になっている」と指摘。「読者にとってバラエティ豊かに感じさせる陳列と演出の技術を磨き、出版社、書店、取次がともに適正な商品を店頭に供給していける工夫が必要。取次には、新しい出版社を生み出し、育ててほしい」と述べた。
特別ゲストの作家・冲方丁氏のあいさつの後、講談社・野間省伸社長の発声で乾杯した。

物流改善、返品減などに取組む/栗田

「2013年栗田新春あいさつの会」は1月11日に東京・千代田区のアルカディア市ヶ谷で開かれ、書店、出版社など720名が出席した。
冒頭で郷田照雄社長があいさつ。「中期経営計画の第3期を策定しており、その行動指針として『書店とともに読者のために』を掲げている。この具現化は出版社、取引書店のご支援があって初めて形にできる。今後ともご支援をよろしくお願いする」と前置きし、今年栗田が推進する重点施策について説明。
「まず第1に物流の改善だ。OKCに完全委託して3年目に入るが、品質向上とスピードアップの2点をやり遂げたい。また、書店店頭の過剰在庫、過剰発注等を改善するため新しい注文流通を構築していく。同業他社との協業化についても協議を進めたい。
2番目は返品減少。当社の返品率は昨年度悪化し、書籍は43%超、雑誌は36%超となった。返品減少は増売と表裏一体と言われる。各出版社の企画を強力に売るという前提を持ちながら、返品減少を目指していきたい。
3番目は児童書だ。地域、立地、規模の大小に関係なく必須のアイテムになっており、女性5人で構成するプロジェクトチームを結成した。書店、出版社と情報交換をしながら取り組んでいきたい」と述べた。
来賓の小学館・相賀昌宏社長は「児童書に特に力を入れて下さるということに感謝する。また、本屋の力をもう一度伸ばしていくために私も全力を尽くし、一緒にやっていきたい」とあいさつ。南天堂書房の奥村弘志社長は電子書籍について言及し、「あまり紙をおろそかにしないでほしい。何と言っても我々は紙の本で生きている。皆で紙の大切さを合言葉にしたい」と述べて乾杯した。

企業構造変革へ「R計画」策定/大阪屋

大阪屋の「新春おでんの会」は1月10日、東大阪市の関西ブックシティで開かれ、書店、出版社など総勢1285名が出席した。
あいさつした南雲隆男社長は、POS店360店の年末年始売上状況について前年比1・5%減と報告。「年末年始では、年始より年末が良好だった。雑誌はコミックが牽引したほか、女性誌も比較的好調。書籍は新書とビジネスの落ち込みが目立った」と述べた。
今年の重要施策について営業面では、新客注支援システム「ぶっくる便」の導入書店が2百店となり、今年は機能面の向上を図りながら、在庫管理と輸送体制の連携を強化して注文品供給を進化させると説明。また、書店や出版社と一定のアライアンスを決め、双方にメリットのある返品削減策を提案するとし、4月頃に実験をスタートすると述べた。物流面では、OKCの具備する機能やインフラを活用した業務請負の取組みとともに、取次5社の「出版物共同流通センター」を昨年4月にOKC内に移設したことで、商品流通のさらなる改善につなげていくと語った。
また南雲社長は今期決算について、「EC事業先での取引形態の変更と、主力書店グループの帳合変更という大きな2つの取引先問題に遭遇した」と述べ、後者の資本提携による帳合変更について「業界の禁じ手」と批判。「残念ながら売上が1千億円を切ることは確実で、前年比較ではなく『予実管理』にシフトして難局打開と企業再生に向けた取組みを図る」と述べた。そして、企業構造の変革実現へ2年間の「R計画」を策定し、①本業の強化・拡充②新事業・新収益の探索③組織・制度の再整備④経営資源トータルの再配置――を骨子として、コスト競争力の強化、環境変化への柔軟な対応、迅速な行動を体現する組織を目指すとした。
この後鏡開きを行い、大阪屋友の会連合会・田村定良会長の発声で乾杯した。

収益力強化と安定経営実現/日教販

第62回日教販春季展示大市会は、1月9日に東京・新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷で開催された。
展示場では学習参考書・辞典約4千点を陳列したほか、情報コーナーにはスマートフォンを活用した受験支援サービス「大学受験倶楽部」や書店在庫欠本補充提案「ギャップ発注」などを展示。今年学習指導要領の改訂が実施される高校の学参をテーマに書店研修会が開かれるなど、多数の来会者で賑わった。
午後0時45分から行われたセレモニーでは、日教販・河野隆史社長が年頭あいさつ。学参市場の動向について「一昨年の小学校の学習指導要領改訂に始まって、今年は高校1年生の文系科目等が改訂となり、売上増の好機が継続している」と述べた。
日教販の経営課題については、営業力強化と返品率改善、物流業務の効率化を柱とする経営改革計画を実行し、収益力の強化と安定した経営を実現すると説明。日教販が培ってきた学参・辞典の営業の強みと、各種データをミックスした独自の販売ツール「促進くん」を営業に生かしていくと述べた。また日販との業務提携については、昨年日販取引書店へテスト営業を実施して有効性を確認、今後は対象店を拡大して増売を図りたいとした。
続いて、来賓を代表して日書連の大橋信夫会長があいさつ。「巳年の蛇になぞらえて、書店は古い時代から脱皮して成長していくところを見せなければいけないと思っている。今のお客さんはお金を持っていないわけではなく、先行きが見通せないので財布のひもが固くなっている。我々は愚直なまでに本を売るのだということを自覚していきたい」と述べた。
この後、辞典協会・鈴木一行理事長の発声で乾杯。福島日教販会の西猛会長(福島県書店商業組合理事長)から河野社長に白河ダルマが贈呈され、来賓全員で片目を入れて新春の学参商戦を祝った。

店頭活性化へ祭り企画が効果/日販

日販は1月8日、東京・港区のザ・プリンスパークタワー東京で「2013年新春を祝う会」を開き、書店、出版社、各種取引先、日販グループ関係者ら総勢2238名が出席した。
「Change~今こそ変わるとき~」をキャッチフレーズに開かれた新春を祝う会の冒頭、日販の古屋文明社長があいさつ。「日販は店頭活性化に向けて『祭り』企画を実施しているが、雑誌の数字が対前年プラスとなり、効果が徐々に現れている。昨今のPOSデータを分析した結果、売上低迷の原因は客単価の低下ではなく、買い上げ客数の落ち込みによることが明らかになった。買い上げ客を増やすため、年末年始にかけて、ほんらぶ祭りを236店、本気祭りを237店で展開した。また、スタンプラリーや雑誌の定期購読キャンペーンのメニューで書店の協力をいただいている。書店からは『スタンプラリーの効果が出ている』『祭りでHonyaClubの会員が伸びた』『祭り企画を説明することで希薄になっていた客との会話が増えた』といった賛同の声をいただいている。このほか不稼働在庫の低減、基本在庫の充足率向上、送品比率の適正化にも取り組んでいる。書店からの協力もいただき数字に結び付けていきたい」と話した。
来賓を代表して有隣堂の松信裕社長は「昨今、とにかく売上が伸びない。出版業界において書店という販売装置を廃棄してしまっていいのか。日販は書店マージンを増やす取り組みを進めているが、書店の経営が成り立つ仕組み、自己改革が必要だ。販売網を弱体化させた業界に明日はない。日販の流通改革に加え、書店の自助努力が必要。出版社には売れる本の出版をお願いしたい」と述べた。
このあと、日販の古屋社長、平林彰副社長、学研マーケティングの上野雅道社長、有隣堂の松信社長による鏡開きを行い、学研マーケティングの上野社長の発声で乾杯した。

今年は反転攻勢、藤井社長が抱負/トーハン物流部門新年会

トーハン物流部門の新年賀詞交歓会が1月8日午後1時から東京・目白の椿山荘で開かれ、57社142名が出席した。
トーハンの藤井社長は「今年のキーワードは『反転攻勢』。トーハンが持つ経営資源である人・物・金を有効に活用しながら反転攻勢をかけるということで、社員もかなり燃えている。今年はへび年だが、私は『長いものには巻かれろとか、蛇行はだめだ。まっすぐ目標に向かっていこう。情熱・挑戦・スピードだ』と言っている。物流機能はコア中のコアの機能。これから1年、また皆様にご苦労をかけると思うが、トーハンは頑張って必ず『さすが』という結果を出したい」とあいさつした。
続いて来賓の手島梱包輸送・手嶋社長が「我々はただ物を運んでいるのではなく、その先には読者が待っている。一冊一冊きれいな本を届けるのが我々の使命。文化を運んでいるという誇りを持って仕事をしっかり行い、この1年を頑張っていきたい」とあいさつし、乾杯の音頭を取った。

茶の湯を体験/書店新風会「女子会」

書店新風会は1月8日、東京・新宿区のハイアットリージェンシー東京で第3回女子会を開催。今年は世界文化社の担当で「はじめての茶の湯体験」を行い、会員7書店から女性書店員14名が参加した。
女子会は書店新風会の活動の1つとして、女性書店員と出版社の編集・営業スタッフが情報交換することを目的に、一昨年から開催しているもの。今回は世界文化社の「きものSalon」編集部・古谷尚子編集長と平山亜紀氏、茶道書編集の松本詩郎氏が講師を務め、「茶の湯」の世界を体験。講師による実演を見たあと、参加者は指導を受けながら、お茶を点て、いただいた。
竹間勉営業本部長は「世界文化社は『家庭画報』に代表されるように日本の伝統を大切にする出版社。お茶、きものの分野で個性を出している。今日はお茶を楽しんでもらい、当社のお茶の本も売っていただければ」と述べた。

電子書籍、客注対応が課題/書店新風会新年懇親会で高須会長

書店新風会は1月8日、東京・新宿区のハイアットリージェンシー東京で第47回新風賞贈賞式・新年懇親会を開き、会員書店、出版社、取次など180社、264名が出席。『聞く力』(阿川佐和子著、文藝春秋刊)を表彰した。
冒頭、あいさつした高須博久会長(豊川堂)は「新風会は昨年、若い世代の会員にお願いしてICTハイブリッド型書店実践委員会を立ち上げた。右手に紙の本、左手に電子書籍という体制を作りたいと取り組んでいる。なんとしても、ものにしたい。電子書籍は2016年に2000億円になると予測されている。この市場を、本・雑誌を売る書店が自分たちの手に勝ち取りたい。また、フューチャー・ブックストア・フォーラムにも深く関わっている。特に客注について研究を進めている。ネット書店に負けない客注対応を実現させたい。新風会は本を売る集団。すべての読者に満足してもらえる書店を作っていく」と抱負を述べた。
続いて、来賓を代表して日書連の大橋信夫会長(東京堂)が「電子書籍が話題となる中、紙の本の面白さを再度声高に言い、書店店頭に読書を呼び戻したい。愚直に、当たり前のことを当たり前にやっていこう」と祝辞を述べた。
贈賞式では小林卓郎事業拡販研究委員長(煥乎堂)が選考経過を報告。高須会長から、受賞した文藝春秋の平尾隆弘社長に賞状と記念品を贈呈した。平尾社長は受賞の喜びを語り、当日欠席した阿川氏からのメッセージを代読した。

「実行力・行動力」スローガンに/日販大阪・神戸支店新春会

日販大阪支店・神戸支店は1月11日、大阪市北区の日販堂島ビルで新春を祝う会を開き、書店、出版社など316名が出席した。
冒頭、日販の奥村景二取締役関西・岡山支社長が年頭あいさつ。「昨年この席で『パソコンを閉じて営業担当者が外に出る時間を作り、書店店頭で書店とともに何をやらねばならないかを考え、一緒に行動していこう』という脱ITの話をした。うまく実現できなかったと反省しているが、良い方向に進みつつある。外に出ていく気持ちをもう少し醸成し、関西のリーダーたちの指揮のもと実現したい。今年の関西・岡山支社のスローガンは『実行力・行動力』。出版社には色々と協力していただかなければならないし、書店とはその場その場に応じて必要なことを考え、やるべきと思っている」と話した。
このあと関西日販会の長谷川政博会長、扶桑社関西支社の岡西郁夫支社長、奥村支社長ら5名で鏡開きを行った。

12月期売上1・7%減/雑誌はプラスに転じる/日販調べ

日販営業推進室調べの12月期書店分類別売上調査は、対前年売上増加率が1・7%減と前月からマイナス幅を4・5ポイント縮小した。
雑誌は全体で0・4%増と前月の4・5%減からプラス転換した。コミックが12・3%増と2年8ヵ月ぶりにプラスになったことが寄与した。5月に映画公開を控えた『聖☆おにいさん8』が好調だったこと、集英社ジャンプコミックス4銘柄の12月28日への発売日繰り上げが影響した。一方、一般誌、ムックはマイナスが続いている。
書籍は全体で3・9%減と前月8・0%減からマイナス幅を縮小した。文芸書は8・1%減。『謎解きはディナーのあとで3』の発売があったが、マイナス幅の縮小にとどまった。書籍コミックは17・3%減。前年大ヒットした『テルマエ・ロマエ4』の反動でマイナス幅が拡大した。プラスは実用書のみ。

山田詠美氏が受賞/野間文芸賞

野間文化財団が主催する野間文芸賞各賞の贈呈式が12月17日午後6時から帝国ホテルで行われた。
今回受賞したのは、第65回野間文芸賞に山田詠美氏『ジェントルマン』(講談社)、第34回野間文芸新人賞に日和聡子氏『螺法四千年記』(幻戯書房)、山下澄人氏『緑のさる』(平凡社)、第50回野間児童文芸賞に石崎洋司氏『世界の果ての魔女学校』(講談社)。
贈呈式では、主催者を代表して講談社の野間省伸社長が「出版市場は低迷が続き、電子書籍のサービスが広がるなど、大きな変革期にある。著者の皆様とともに、新しい未来を切り開いていきたい」とあいさつし、各受賞者に賞を授与した。野間文芸賞を受賞した山田氏は「自分にしかできない、自分だけがこれをやり遂げているんだという自信を持ちながらも、謙虚な気持ちで作品を書いていきたい」と述べた。