全国書店新聞
             

令和3年8月1日号

11月1日は「本の日」/10月1日~11月30日、全国の書店でキャンペーン

日書連が主体となって運営する「本の日」実行委員会(矢幡秀治代表=日書連会長)は、11月1日の「本の日」に合わせて、10月1日~11月30日の2ヵ月間、全国の書店で各種キャンペーンを展開する。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で店頭集客型の企画は自粛したが、今年はアフターコロナも見据えて店頭を盛り上げるリアルの企画の実施を目指す。7月1日にオンラインで開いた出版社向け説明会で、矢幡代表はキャンペーンの成功へ協力を求めた。
矢幡代表は「昨年はコロナ禍で人を集めるイベントができず、図書カードプレゼントキャンペーンとギフトブック・キャンペーンのみを実施した。現状でもコロナが猛威を振るう中ではあるが、コロナ後を見据えて、一昨年実施したブックカバー大賞、イベント助成金獲得企画を行う。書店へ行くことの楽しみ、本を選ぶ喜びを思い出してもらうという趣旨を再度確認したい。リアル書店を残すためにも皆さんの協力が必要」と呼びかけた。
今年度の方針を説明した大垣守弘財務委員長(大垣書店)は、「アフターコロナを見据えて、昨年好評だった図書カードプレゼントキャンペーンを充実させ、書店主導イベントへの助成金やブックカバー大賞など一昨年実施した企画を復活。リモートでの展開やデジタルの活用なども積極的に行う」と述べた。
図書カードネットギフトが抽選で当たる図書カードプレゼントキャンペーンは、「本の日」の目玉企画。今年は日書連主催「秋の読者還元祭」との合同実施で、参加書店数の倍増を目指す。期間は10月27日~11月11日。賞品総額は例年の2倍の500万円を想定。井之上健浩図書カードキャンペーン委員長(久美堂)は「インパクトの大きい企画になる」と自信を示した。文化通信社「ギフトブック・キャンペーン」とも協力体制をとる。
文庫本のブックカバーデザインを一般公募するブックカバー大賞は、今年は「読書が楽しくなるブックカバー」をテーマにした作品を8月1日~9月20日まで募集。10月27日に大賞発表。11月1日から、参加申込みした書店で大賞作品を配布する。奥野康作店頭活性化委員長(ブックエース)は「5年後には本屋大賞のように盛り上がるイベントにしたい」と意気込みを語った。
イベント助成金獲得企画では、期間中の来客促進やキャンペーン認知向上を目的としたイベントを助成する。金額は1店舗あたり上限5万円。受付期間は8月2日~31日。店頭活性化委員会が審査し、9月10日までに結果を通知する。
日本雑誌協会次世代雑誌販売戦略会議は「雑誌店頭フェア装飾コンクール」を協賛企画として実施する。
大垣財務委員長は、出版社に対し、期間中の有力新刊・販促施策の投入、拡材や広告などへの「本の日」ロゴの掲載、自社媒体でのキャンペーン告知、実行委員会への販促情報提供、協賛金の協力を求めた。

紙は4・2%増、電子は24・1%増/上半期の出版市場

出版科学研究所は7月26日、今年上半期の紙と電子を合算した出版市場規模(推定販売金額)が前年同期比8・6%増の8632億円だったと発表した。
紙の出版物(書籍・雑誌)は同4・2%増の6445億円。内訳は、書籍が同4・8%増の3686億円、雑誌が同3・5%増の2759億円だった。
電子出版は同24・1%増の2187億円。

秋の企画説明会もオンラインで開催へ/語学テキストや書籍の注目企画を紹介/NHK出版

NHK出版(土井成紀社長)は「2021年NHK出版秋の企画説明会」をオンラインで開催することを決め、全国の書店に配信動画の視聴を呼びかけている。
新型コロナウイルスの感染拡大の状況を鑑み、2月に行った春の企画説明会に続いて秋の企画説明会もオンラインで開催。「ラジオ英会話」の大西泰斗先生によるテレビ新講座、連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」と連動したラジオ英語講座、書籍の大型企画など、この秋注目のテキストや書籍を紹介する。
配信日時は9月2日(木)午後2時半~3時の30分間。土井社長あいさつの後、語学テキスト、書籍・ムックの担当者が企画内容と販売施策を説明する。企画説明会終了後、オンラインで質疑応答の場を設ける。また、同日午後3時よりアーカイブでも視聴することができる。
視聴方法は、パソコン、タブレット、スマートフォンで初期登録フォーム(https://shoten.nhk-book.co.jp/entry/
)にアクセスし、必要事項を入力すると、その後、登録したメールアドレスに視聴するための案内が送られる。日書連HPにも初期登録フォームのリンク有り。
同社では「経営者だけでなく現場の担当者の方々にも販売強化の参考にしていただきたい」と、広く書店関係者に視聴を呼びかけている。
問い合わせは同社セールス・プロモーション部(担当=俵氏、浅井氏)まで。
℡03(3780)3543電子メール・俵氏